匿名さん 2022-11-22 12:40:22 |
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( / 移動して参りました、募集板にてお声掛けさせていただいた者です。トピックを作成いただきありがとうございます!
寿命の異なる二人の別れまでを綴ると言う、類を見ない募集に大変心惹かれたため、この度はシナリオ番号⑧にてお相手させていただける事を嬉しく思います……!とんでもない喪失感を与えられるよう精進いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。)
(/ご移動ありがとうございます! 此方としましても初の試みでお相手様がいらっしゃるか内心ドキドキしておりましたので、そう言っていただけて非常に嬉しいです……! 素直で天真爛漫な娘様ということで既にロスで暫く立ち直れない予感がしておりますが、たくさん笑っていただけるよう目一杯愛情を注がせていただきますね。
さて、早速詳細の話し合いに移らせていただきますが、以下にいくつかに分けて現時点での此方の構想と質問事項をまとめています。お手隙の際に目を通していただき、率直なご意見をお聞かせください……!
【 世界観について 】
今より少し旧い文明のまるっきり架空の外国、現代日本、もしくは近未来の何れかで考えています。架空の外国なら洋名、現代日本なら当然和名、近未来ならどちらともつかないような名前になるのかなと。それ以外にもご希望があれば取り入れさせていただく所存です。
【 提供について 】
「人間社会に適応して生きるも誰とも深く交われず天涯孤独」「個人事業主」「人と一線を引いた付き合い方をする」の三点が現時点で思い描いている提供の人物像です。それ以外は背後様の萌萎に沿って作成させていただきたく、萌萎を伺っても宜しいでしょうか?
職業については比較的どこでも必要とされ、個人経営のできる軽食屋、町医者、塾講師などを考えております。
【 二人の部屋について 】
最初は生活感も温かみもないビジネスホテルのような部屋です。一緒に暮らすうち、インテリアやら思い出の品やらが増えていくというサブ要素的な設定を加えさせていただければと思っております。手始めにテーブルフラワー用の「一輪挿しの花瓶」を置かせていただきましたが(おそらく殺風景すぎる部屋に対する提供なりの気遣いです)、「キャラクター設定に沿ってこういう物を置きたい!」「こういうイベントを起こして思い出の品を置きたい!」等のご提案があればいつでもお申し付けください。
提供は【 提供について 】にある通り寿命の違いから他者を遠ざけがちですので、娘様をお迎えする経緯としては孤児院がなくなってしまう等のやむにやまれぬ事情が必要なのかな、とふんわり考えております。その辺りは上記の詳細が決まってからまたご相談させていただきますね。
最後になりますが、改めましてお声掛けありがとうございました。これから宜しくお願いいたします……!)
( / 分かりやすく纏めていただきありがとうございます!まだ見ぬ二人に思いを馳せながら、楽しく目を通させていただきました。以下に回答及びご提案と、こちらからも質問事項を追加させていただいております。お手数ですがご確認のほど、よろしくお願いいたします!
【 世界観について 】
どの世界観も魅力的でつい目移りしてしまいますが、募集の概要を拝見した際に抱いたイメージが「洋名」かつ「少し古い文明」であったため、一番目の世界観に一票を投じさせてください。また、息子様が長命種または不老不死と言う事で、人智の及ばない神秘の気配がひっそりと残っているような世界だと心躍るなと思った次第です……!
【 提供(息子様)について 】
息子様の人物像について把握いたしました。既に萌えの気配を感じておりますため、思うように作成いただけましたら幸いです!一応ご参考までにお伝えしておきますと、萎えは「対話不能」や「非常識」、萌えは萎え以外のすべてなのですが、強いて言えば「何らかのギャップ」や「娘にしか見せないような一面」などがあると嬉しく思います……!
どの職業も素敵で想像が膨らみますね!もしよろしければなのですが、娘がある程度成長したらお手伝いをさせていただけないでしょうか。軽食屋なら店員として、医者や講師であれば助手のような立場でお支えできればと思っております。
【 二人の部屋について 】
スタート時の部屋について承知いたしました。素敵な要素をありがとうございます!住居を転々とするにあたり、最初は簡単だった引っ越しが次第に物が増えて大変になる、という想像で大変和みました……!花瓶をご用意くださったと言う事で、こちらの提供に「花が好き」と言う設定を付加させていただこうかと思います。花瓶や花に興味を示したのを会話のきっかけとするもよし、花瓶に挿す花を一緒に選びに行くもよし、などと考えた次第です。
打ち解けて以降は、滞在した場所の思い出を象徴するような品々を増やしていければと思いますので、随時ご相談させていただければ幸いです!
【 引き取られた少女について 】
ひとまずは少女時代の人物像を作成するにあたり、方向性は募集版で記載したもの(以下に再掲いたします)で考えておりますが、あくまでお声掛け時点でのイメージのため変更や追加等も可能です。つきましては、こちらも背後様の萌萎に沿って作成させていただきたく、萌萎をお教えいただけますと幸いです!
提供のイメージ:孤児院から引き取られた身寄りのない少女。始めは頑なだったが、一緒に生活していくうちに次第に心を開いていき、いつしか本当の父兄のように慕うようになった。性格は素直で天真爛漫。歳を重ねると流石に落ち着きが出るものの、お茶目な部分は変わらず。若ければ若いほどに育て親でもある男性に対して妄信的。
引き取られた経緯につきまして、全面的に同意です!こちらの提供につきましても、引き取られて直後は本来の性格が出せなくなるだけの事情があることを想定しておりました。孤児院がなくなると言う方向性ですと「親のように慕っていた院長などが亡くなる」や、反対に「劣悪な環境の孤児院のため摘発された」などで孤児院の解体と共に引き取られた、とすると自然な流れとなるのかなと思いました。現時点では思いつきに過ぎませんので、詳細につきましてはまた後ほどご相談させてくださいませ。
そしてこちらこそ、お相手として迎えていただきありがとうございました……!これからどうぞよろしくお願いいたします!)
(/ご回答とご提案までありがとうございます! 私では思い至らない発想ばかりで、興味深く拝見させていただきました。各項目について返答を書かせていただきましたが、以降の話し合いで「一先ずこれ以上決めることはない」という地点まで達した項目については、お返事をスキップしていただいて大丈夫です。此方もそのように項目を削らせていただきますので、ご了承ください。
【 世界観について 】
「今より少し旧い文明のまるっきり架空の外国」ですね、承知いたしました。提供の特異性を際立たせるために魔法や人外等の分かりやすいファンタジー要素は考えておりませんが、雰囲気重視で世界観を創作してゆくのは大賛成です……! 具体的な例が浮かばず恐縮ですが、もし「人智の及ばない神秘の気配がひっそりと残っているような世界」について何かイメージされているものがあればお聞かせください。
【 提供(息子様)について 】
暫定的に年齢は27歳、職業は軽食屋、不死か否かは不明と設定してPFをご用意させていただきました。ご確認の程、よろしくお願いいたします。
また、お店のお手伝いの件、是非お願いしたいです。娘様が看板娘となって客達に可愛がられる姿が目に浮かぶようで、一緒にお店を回せる日を楽しみにしております……!
年齢:見た目は27歳/誕生日は446年前
職業:軽食屋
容姿:首の中間辺りまで伸びたシルバーグレーの髪。店に出る際には邪魔にならないよう後ろで一つに結っていて、セルフカットだが手先が器用なため不恰好には見えない。目元は多少目つきが悪いものの威圧感を与えるほどではなく、切れ長のアクアブルー。痩せ過ぎも太り過ぎもしないごく一般的な成人男性の体躯で、力仕事も多くこなすせいか両腕の筋肉が若干逞しい。身長179cm。
性格:目立つことを嫌い、諍いを好まない事なかれ主義。自分が異物であることを自覚しつつ、それを周囲に悟られないよう出来る限り〝普通〟に準じている。自身について語ること、素の感情を晒すことが苦手で、曖昧にはぐらかして流してしまうきらいがある。人当たり良く振る舞ってはいるものの、内心いつボロを出すかと気が気ではなく、常に他者に怯えている。見る人によっては他人の顔色を伺っているようにも見えるかもしれない。反面、注意深く他人を観察するためによく気が付き、よく気が回る。面倒臭がりではあるが、何だかんだと面倒見は良い方。一線を引いた付き合いをし、身の上を隠すことへの疲れから人嫌いのような言動が散見されるも、その実潜在的な孤独感から心を許せる誰かを無意識に求めている。
不老になった経緯:27歳のある日、夢の中で何かと出逢い、約束を交わしたことで、それ以降歳を取らなくなったという。夢の内容についてはあやふやで詳細も思い出せないため、自身の生命にいつ終わりが来るのか、それ以前に終わりがあるのかすらも定かではない。
軽食屋について:生きていく上で身についたスキルを使って日銭を稼いでいるだけで、特に目標や思い入れといったものはない。途方もなく長い人生において料理と食が楽しみの一つであることは確かだが、店自体はいつ畳んでも構わないと思っている。無限に湧く資金さえあれば山奥にでも隠居したいというのが本音。と言いつつ店にも客にもそれなりの愛着と情を持っているように見受けられる。
【 二人の部屋について 】
ご快諾ありがとうございます! 花が好きとのことで、花瓶のお花の管理は娘様にお任せするのも一案かなと思った次第です。また、ご提案いただいた「親のように慕っていた院長などが亡くなる」という展開に沿わせて、軽食屋を訪れた/親切な誰かに連れられて来た娘様が持っていた手向けの花を、提供がピッチャーに入れたのが二人のテーブルフラワーの始まり、というのは如何でしょうか? その後、引き取ることが決定した日に花瓶を買いに行って、以降その花が枯れても別の花を挿している、という流れをぼんやりと想像しております。
【 引き取られた少女について 】
萌萎についてですが、お声掛けの際にご提示いただいたイメージ像が既に可愛らしくて好ましいため、ご自由に作成いただければと思います! 基本的に雑食ですし、最低限の良識さえあれば少女なんて何してても愛らしい生き物なので、背後様の思うままに娘様を生み出してくださいませ。参考にならず申し訳ございませんが、お会いできる時を心待ちにしております……!
二人が同居する経緯についても、ご賛同いただけて安心いたしました。【 二人の部屋について 】にある通り、現時点では「親のように慕っていた院長などが亡くなる」を軸に進めようかという心算です。何はともあれ息子や娘様の人物像についてある程度固めた後の話になるかと思いますので、この話は一旦下げさせていただきますね。特にご指摘等なければ、話し合いの項目以外へのお返事は不要です。それでは、長文失礼いたしました!)
( / お返事の方法について承知いたしました。ご配慮くださりありがとうございます……!ではそのように進めさせていただきますね。途中、抑えきれない感想になってしまった部分などがございますため、背後様も適当にスキップしていただけましたら幸いです!
【 世界観について 】
ご了承くださりありがとうございます。イメージにつきましては、息子様の「不老になった経緯」がまさにそのものでして……!伝承や荒唐無稽な噂話の中にも一握りの真実が混ざっている、といったものを想定しておりました。上手く言語化できず申し訳ないのですが、「森で迷っていたら神秘的な雰囲気の動物が道案内をしてくれた」などのような、日常と隣り合わせの不思議体験が起こり得る世界……と言って伝わりますでしょうか。あくまでフレーバーであって本筋に関わることではございませんので、仰る通り雰囲気重視のものと思っていただけましたら幸いです。
【 提供(息子様)について 】
PFを拝見させていただきました。素敵な息子様にお会いすることができて感無量です……!特に性格の部分が読んでいて惹きこまれるようで、拭えない怯えと埋められない孤独感、その中でも心許せる存在を求めている様がとても繊細で……。たくさんの愛情を向けていつか心から笑って欲しいと思う反面、こんな人を最後に置いて逝くことになるのかと、背後は既に戦々恐々としております。また、不死か否か不明と言うのも大変刺さりました。終わりがあるかも分からないと言う不安定さが、息子様の魅力を増しているように思います!
【 二人の部屋について 】
素敵な始まりをありがとうございます!出会いを象徴するようなテーブルフラワーの経緯、大賛成でございますのでぜひその方向で進めさせてください。また、花瓶に挿すお花の管理もよろしければ引き受けさせていただければと思います。最初は故人への手向けであった花がいつしか日常へと溶け込み、娘が息子様のために部屋を飾るようになるのも良いなと考えた次第です。時折、飾るお花に意味を持たせても楽しそうだなと思いました……!
【 引き取られた少女について 】
お言葉に甘えまして、当初のイメージと孤児院解体の方向性を元に少女のPFを作成させていただきました。お手隙の際にご確認をお願いいたします。暫定として引き取られた年齢を7歳としておりますが、もう少し上、または下の方が良いなどがありましたら、遠慮なくお申し付けくださいませ!
年齢:7歳
容姿:肩に触れる長さの髪は毛先が緩く波打っており、茶と金の中間のような色合い。前髪は目に掛からないぐらいの位置で真っ直ぐに切り揃えられている。瞳は子供らしい丸みを帯び、暖炉の火のような温かみのある橙色。身長は112cmでやや痩せ気味。適度に日に焼けた健康的な肌色で、手先は日々の手仕事によって多少荒れている。生成りのワンピースを身に着けており、所々に丁寧に繕われた跡がある。
性格:素直で物分かりがよく、純真かつ天真爛漫。自身の境遇を悲観することはなく、毎日を全力で生き、全力で楽しもうとしている。大人の前では良い子でいようとする傾向があるが、実際にはまだまだ甘えたい盛り。心を許した人に対しては感情表現がよりストレートになる反面、顔に出やすくもなるので嘘や隠し事が一層苦手となる。本人の意識しないところで「愛し愛されること」を求めているような節があり、愛情を受け取り、そして向けてくれる人には特に懐き、盲目的とも言える信頼を向ける。また同様の理由から、他者の感情の機微には敏感。しかし年齢的なこともあって難しいことまでは頭が回らないため、あくまで感覚的なものに留まっている。自分よりも他人を優先しがちだがこちらもほとんど無意識であり、注意して見ない限りは明るい振る舞いがそれをあまり感じさせない。
孤児院での様子:お姉さんぶりたい年頃であり、その愛情深さも相俟って年下の弟妹の面倒をよく見ていた。親代わりでもある院長を特に慕い、その手伝いをしたい一心で様々なことを貪欲に学んでいたため、簡単な読み書きや家事なら可能。過去のとある出来事がきっかけで花や植物を好きになり、孤児院の庭で花を育てていた。孤児院の支援者などが訪れた際には、お土産に小さなブーケを作って渡すこともあったとか。
孤児院の解体後:院長の葬儀が終わるまでは気丈に振る舞い、本人も泣き腫らしてはいたものの、他の子供たちを慰めて励ますような様子すら見せていた。しかし孤児院の解体が決まり、一人、また一人と場所へ引き取られていくのを見送る中で次第に塞ぎ込む事が増え、やがて最後に一人残された際に笑顔を失ってしまう。誰かのためなら辛くても悲しくても頑張ることのできる少女は、自分のためだけに頑張ることができなかった。)
【 世界観について 】
おおまかなイメージについて把握いたしました! 幽霊の正体見たり枯れ尾花、ばかりではないということですね。本筋ではないけれど、いえ、本筋ではないからこそ、ロル内で思いつくまま自由に創作していただければと思います。引越し先の各土地柄を考える際に、そこでの信仰の対象や、迷信・伝承・逸話などを作るのも楽しそうですね。そして、それに関連したイベントなんかも盛り込んでいきたいです。また、メタ的にはなりますが、話の展開に困った時にご都合主義的に登場させるのも一興かなと!
【 提供(息子様)について 】
PFのご確認ありがとうございます。ご期待に添えるかと心配しておりましたが、お褒めの言葉をいただけてほっと胸を撫で下ろしました……! 此方の稚拙な文章から細かいところまで読み取ってくださって、有難うございます。それでは、PFは一旦こちらで固定させていただきますね。開始までには名前を考えておきますので、その際にまた再提示させていただきます!/この項目はここで閉じさせていただきますね。以降こちらには返信不要です。
【 二人の部屋について 】
わあ、お花に対する娘様の意識が変化してゆくのも、お花に意味を持たせるのも素敵ですね……! 思いつきで置いてみただけの花瓶を期待以上に活かしてくださって、敬服の念に堪えません。一輪挿しがどのように日常を彩ってくれるのか、二人にどんな意味を付与するのか、今から胸が高鳴ります……!/この項目もここで一度閉じさせていただきますね。以降こちらには返信不要です。
【 引き取られた少女について 】
PFのご準備ありがとうございます! 率直に言って、非常に好みです……! 子どもらしい愛らしさと、自分の役割を理解してその通りに振る舞う利発さと、他者のために極限まで頑張れてしまう健気さに胸を打たれました。亡くなった(亡くなる予定の)院長の分と、娘様が自分自身に向けられない分まで愛情を注がねばという使命感にすら駆られております。年齢につきましても丁度良い年頃かと思いますので、是非そのままでお願いいたします。余談ですが、孤児院の子どもたちと仲睦まじく暮らしていたとのことで、各地で不意に再会するイベント等も起こせればと思った次第です。ご一考ください!
(/いくつかこちらで閉じさせていただいた項目がありますが、返信不可ではありませんので、何かご意見等ございましたらご返信ください!)
【 世界観について 】
拙い説明から的確に読み取ってくださり、頭が下がる思いです……!土着の文化やそれに関連するイベントなどの、素敵なご提案もありがとうございます。ぜひ取り入れさせてくださいませ!詳細については実際に登場させる段になり次第、またご相談させていただければと思います。
※本項目はここで閉じさせていただきますね。
【 引き取られた少女について 】
PFをご確認くださりありがとうございました!娘へとそのように愛情を向けていただけること、そして勿体ないほどのお言葉の数々、大変嬉しく思います。ありがとうございます……!年齢についても問題が無いようで安心いたしました。それではこちらもこれでPFを固め、後ほど名前と共に再提示させていただきますね!
また、孤児院の子供たちとの再会イベントも、ぜひ取り入れさせていただければと思います……!よろしければ娘に限らず、息子様が昔の知り合いと顔を合わせてしまう、と言う展開も面白いのではないかと考えた次第です。各地でのイベントにつきましては、こちらもその都度ご相談させていただければ幸いです!
※本項目はここで閉じさせていただきますね。
【 出会いについて 】
先日、【 二人の部屋について 】でお話しさせていただいた二人のテーブルフラワーの始まりより、出会いは「娘が軽食屋に訪れる」になるのかなと考えております。院長の逝去で存続が難しくなった孤児院は解体が決まり、遺された子供たちは複数いる孤児院の支援者自身に引き取られるか、支援者の紹介や仲介によって引き取られていくような想定です。そのため、【 引き取られた少女について 】にて記載させていただいた通り、(恐らくは他の子を優先して送り出したが故に)最後の一人となった娘が、引き取り手を探してくれている支援者に連れられて軽食屋を訪れる……といった流れはいかがでしょうか。以降は、支援者の計らいで娘が軽食屋へと通うようになったり、支援者が息子様と顔見知りで話を持ち掛けたりなどで、引き取りが決まるまでの流れも作りやすいのではないかと考えた次第です!
( / 丁寧なご連絡、ありがとうございます!同じくこちらで閉じさせていただいた項目がいくつかございますが、補足等があるようでしたら気にせず返信いただければ幸いです。また、息子様や娘の人物像もある程度固まりましたので、出会いと同居に至る経緯についての項目を追加させていただきました。記載したものはあくまで一例ですので、ぜひ背後様のお考えもお聞かせくださいませ……!)
【 出会いについて 】
二人の出会いについてのご提案ありがとうございます! 支援者という存在を考えつきもしなかったため、そういった経緯も有り得るのかと目から鱗が落ちる思いでした。しかしながら、提供の性格上、娘様に他の選択肢がある場合は引き取りの話に応じないのではないかという懸念がありまして……。もし娘様のキャラクターに合致するのならの話ではありますが、少し変えて「別の孤児院に移ったけれど、元の孤児院が恋しくなって抜け出してきてしまった」という流れは如何でしょうか? お腹が空いたところに漂ってきた良い匂いにつられてふらっと立ち寄ってしまった、または親切な近隣住民に「とりあえず何か食べさせてやってくれ」と連れて来られたことがきっかけで、少しの間店に身を置くことになる(提供も望郷の念は多分にあるかと思われますので、事情を話して「ここに居たい」の一言があれば共感して食事と寝床の提供程度はするはずです)。その後孤児院に帰すか否かの選択を迫られた際、周囲の人間に「今更放り出すのか」という人間としての正当性や持つべき人情を問われれば、商売上の評判への影響もあり、流石に頷かざるを得ないのかなと想像した次第です。こちらも一案に過ぎませんので、解釈に合わないようでしたら蹴っていただいて大丈夫です……!
【 出会いについて 】
なるほど、外因的な引き取らざるを得ないような理由が必要と言うことですね。承知いたしました!それでは、ご提案くださった案をベースに「新しい孤児院を抜け出し、閉鎖した孤児院の庭で花の手入れをしているところを近隣住民に発見されて軽食屋へ」とさせていただこうかと思います。孤児院を抜け出した理由につきましては、望郷もあるのですが娘自身がそれを自覚して口に出せるかと言うと少々難しそうでして……。本人が口にするのは「庭の花が気になって」や「院長の好きな花がもう少しで咲くから、それを墓前に供えたくて」等になるかと思われます。とは言え振る舞い自体は育った場所を恋しく思い、寂しがっている子供ですので、息子様の観察眼であれば望郷の念は汲み取っていただけるのではないかと考えたのですが、いかがでしょうか……?また、新しい孤児院については娘が抜け出すためのもう一押しが欲しく、「良かれと思って明るく前向きにと励ましてくる事に対して、悲しみを消化しきれていない娘は上手く対応することができずに耐えかねた」のも一因、と言う流れを考えております。
軽食屋を訪れて以降はご提案いただいたような流れで、もし息子様がいつかの転居について特に隠していないようであれば、それまでと言う期限付きだと更に少し頷きやすくなるのかなと想像いたしました。娘の動機を「育った孤児院や院長のお墓からの傍を離れたくない」とする以上、息子様の身上を隠すための転居とはいつか背反すると考えたのもあります(恐らくその頃にはすっかり懐いて、着いていくと言うに違いないのですが)。大分長くなってしまい申し訳ありません。解釈が異なる部分や難しいと感じる点につきましては、遠慮なく仰っていただけますと幸いです……!
【 出会いについて 】
娘様の孤児院を抜け出す経緯や心理的な流れについて、把握いたしました!そちらについては背後様の思うままに設定していただければ、提供はそれに沿って動かしますので、娘様のキャラクターを第一に考えてくださればと思います。ご提案いただいた流れですと、軽食屋に連れて来た近隣住民がそろそろ孤児院に、と諭すも、娘様の様子を見かねて「ちょっと待ってくれ」と間に入るという場面を想像しましたが如何でしょうか?
いつかの転居については〝特に隠してはいないが聞かれなければ言わない〟という姿勢ですので、恐らく娘様だけに「いつかここを出るから、その時にどうするかは考えておいてほしい」という旨を伝えることになるのかなと思います。〝いつか〟については、たとえば娘様が学校のようなものに通っているのならそこを卒業するまで、と考えております。また、それに付随して、自分が居なくなった後に娘様が一人で生きていけるよう、共に生活する間に少しずつ料理を教えるという交流の仕方も一案かと思っております。いずれお店を手伝っていただけるとのことですし、そのまま店を明け渡すつもりで子ども用包丁を買い与えたり、一緒に町へ食料調達へ出たり、森や海へ採集へ向かったりと、物語の幅も広がるのかなと。よろしければご一考ください!
【 出会いについて 】
お心遣い、痛み入ります……!ご提案くださった場面が目に浮かぶようでしたので、よろしければその方向で進めさせてくださいませ。余談となりますが、新しい孤児院との連絡はその親切な近隣住民が取ってくれているとすると、話を繋げやすいのかなと思いました。
転居への姿勢についても承知いたしました!その話を聞いて生じる「どうして転居するのか」と言う疑問が、いつか息子様の不老と言う特性を掘り下げる取っ掛かりにもなり得るかもしれないと想像した次第です。そしてお恥ずかしながら教育機関の存在まで頭が回っていなかったのですが、娘の年齢的には小学校やプライマリースクールの年頃ですので、卒業は三年~五年後ぐらいとなるのかなと考えました。あるいはせっかく架空の国家ですので、「課程を終えたら年齢に関わらず卒業」などでも面白いかもしれません。ご提案いただいた日々の交流につきましては、どれも大変魅力的なため、ぜひ取り入れさせてくださいませ……!覚えたての料理を振舞おうと奮闘してみたり、出かけた町で迷子になったりなど、そんな光景をつい想像してしまいました。
【 出会いについて 】
なるほど、確かに近隣住民が孤児院との連絡役を担ってくれているのであれば「先方は一週間以内に態度を決めるよう求めている」等の台詞で提供に選択を迫ってくれそうですね。是非、そのように進めさせてください!
仰る通り架空の国家ですので必ずしも教育機関に通う必要はなく、そもそも教育機関がないとか、就学率が低い等の設定も歓迎です。「課程を終えたら年齢に関わらず卒業」というのも、娘様の能力や学習意欲が顕著に表れて面白いですね……!背後様の裁量に任せきりになってしまって非常に申し訳ないのですが、お好きなものを選び取っていただければと思います。余談ですが、その点に関して提供は元は農夫で学校に通ったことがなく、不老になった後に四苦八苦しながら独学で最低限の教養を身に付けたという背景を想定しております。学が浅いため娘様から新たな知識を教わったり、学校のお話を聞かせてもらったりといった交流も選択肢として有り得ますし、他方で学校には行かず店で博識な客に勉強を教わり二人で一緒に学ぶといった交流の仕方にも心惹かれます。どのような設定をご選択されても背後は大喜びいたしますので、どうぞご随意に……!
さて、おおよその要素が固まってきた頃かと思いますので、この辺りで初回のご相談を挟ませていただきますね。他に決めておく事柄が無いようでしたら、互いにPFを再提示してそのまま開始する所存です。奇を衒わず出会いの場面から始めるのが無難かと存じますが、息子と娘様、どちらからの開始がお好みでしょうか?
【 出会いについて 】
どの選択肢も実に魅力的で、大変贅沢な悩みでした……!迷いに迷ったのですが、ひとまず現在の土地においては「教育機関は存在するが就学率は低め」を選ばせていただきますね!娘の居た孤児院では亡くなった院長が先生代わりとなり、子供たちは日曜学校のような形で学んでいた、と言うような想定です。交流していく中でお互いに知っていることを教え合ったり、お店で一緒に勉強したりしていければと思います……!また、少し先の話ではございますが、転居先の土地ではまた違った教育の在り方をしていても面白そうだなと思いました。例えば先進的な街などには現代における大学のような大人も学べる機関があり、短期の学生として一緒に学び舎へ足を運ぶのも一興かなと考えた次第です!
他にご相談したい事柄は今のところ特に思い当たりませんので、PF再提示からの開始で問題ありません。開始もどちらでも大丈夫なのですが、出会いは娘が軽食屋を訪れる場面となるかと思いますので、背後様に軽食屋の雰囲気やイメージをお伺いできればと考えております。文章等でお教えいただけるようであればそれを元に娘から、ロル中で表現いただけるようであれば息子様から、背後様にとってどちらかやり易い方をお選びいただけましたら幸いです!
【 出会いについて 】
最初の土地では就学率が低めとのこと、承知いたしました!また、一緒に大学に通うという素敵過ぎるご提案もありがとうございます……!是非取り入れさせていただきたく、転居の際に改めてご相談させてください。
それでは、初回はこちらから書かせていただきますね。以下に名前を入れただけではありますが正規版のPFを提示しておりますので、娘様のPFも頂戴した後、初回を投稿させていただきます……!
【 不老の男性PF 】
名前:ジル・ラズリー
性別:男
年齢:見た目は27歳/誕生日は446年前
職業:軽食屋
容姿:首の中間辺りまで伸びたシルバーグレーの髪。店に出る際には邪魔にならないよう後ろで一つに結っていて、セルフカットだが手先が器用なため不恰好には見えない。目元は多少目つきが悪いものの威圧感を与えるほどではなく、切れ長のアクアブルー。痩せ過ぎも太り過ぎもしないごく一般的な成人男性の体躯で、力仕事も多くこなすせいか両腕の筋肉が若干逞しい。身長179cm。
性格:目立つことを嫌い、諍いを好まない事なかれ主義。自分が異物であることを自覚しつつ、それを周囲に悟られないよう出来る限り〝普通〟に準じている。自身について語ること、素の感情を晒すことが苦手で、曖昧にはぐらかして流してしまうきらいがある。人当たり良く振る舞ってはいるものの、内心いつボロを出すかと気が気ではなく、常に他者に怯えている。見る人によっては他人の顔色を伺っているようにも見えるかもしれない。反面、注意深く他人を観察するためによく気が付き、よく気が回る。面倒臭がりではあるが、何だかんだと面倒見は良い方。一線を引いた付き合いをし、身の上を隠すことへの疲れから人嫌いのような言動が散見されるも、その実潜在的な孤独感から心を許せる誰かを無意識に求めている。
不老になった経緯:27歳のある日、夢の中で何かと出逢い、約束を交わしたことで、それ以降歳を取らなくなったという。夢の内容についてはあやふやで詳細も思い出せないため、自身の生命にいつ終わりが来るのか、それ以前に終わりがあるのかすらも定かではない。
軽食屋について:生きていく上で身についたスキルを使って日銭を稼いでいるだけで、特に目標や思い入れといったものはない。途方もなく長い人生において料理と食が楽しみの一つであることは確かだが、店自体はいつ畳んでも構わないと思っている。無限に湧く資金さえあれば山奥にでも隠居したいというのが本音。と言いつつ店にも客にもそれなりの愛着と情を持っているように見受けられる。
初回をご投稿いただけるとの事、ありがとうございます……!また息子様、もといジル様の素敵なお名前を知ることができて嬉しいです!それではこちらも正式版のPFを提示させていただきますね。名前の追記と、お恥ずかしながら脱字を発見してしまいましたので、一部追記させていただきました。
【 引き取られた少女PF 】
名前:セラフィナ
性別:女
年齢:7歳
容姿:肩に触れる長さの髪は毛先が緩く波打っており、茶と金の中間のような色合い。前髪は目に掛からないぐらいの位置で真っ直ぐに切り揃えられている。瞳は子供らしい丸みを帯び、暖炉の火のような温かみのある橙色。身長は112cmでやや痩せ気味。適度に日に焼けた健康的な肌色で、手先は日々の手仕事によって多少荒れている。生成りのワンピースを身に着けており、所々に丁寧に繕われた跡がある。
性格:素直で物分かりがよく、純真かつ天真爛漫。自身の境遇を悲観することはなく、毎日を全力で生き、全力で楽しもうとしている。大人の前では良い子でいようとする傾向があるが、実際にはまだまだ甘えたい盛り。心を許した人に対しては感情表現がよりストレートになる反面、顔に出やすくもなるので嘘や隠し事が一層苦手となる。本人の意識しないところで「愛し愛されること」を求めているような節があり、愛情を受け取り、そして向けてくれる人には特に懐き、盲目的とも言える信頼を向ける。また同様の理由から、他者の感情の機微には敏感。しかし年齢的なこともあって難しいことまでは頭が回らないため、あくまで感覚的なものに留まっている。自分よりも他人を優先しがちだがこちらもほとんど無意識であり、注意して見ない限りは明るい振る舞いがそれをあまり感じさせない。
孤児院での様子:お姉さんぶりたい年頃であり、その愛情深さも相俟って年下の弟妹の面倒をよく見ていた。親代わりでもある院長を特に慕い、その手伝いをしたい一心で様々なことを貪欲に学んでいたため、簡単な読み書きや家事なら可能。過去のとある出来事がきっかけで花や植物を好きになり、孤児院の庭で花を育てていた。孤児院の支援者などが訪れた際には、お土産に小さなブーケを作って渡すこともあったとか。
孤児院の解体後:院長の葬儀が終わるまでは気丈に振る舞い、本人も泣き腫らしてはいたものの、他の子供たちを慰めて励ますような様子すら見せていた。しかし孤児院の解体が決まり、一人、また一人と別の場所へ引き取られていくのを見送る中で次第に塞ぎ込む事が増え、やがて最後に一人残された際に笑顔を失ってしまう。誰かのためなら辛くても悲しくても頑張ることのできる少女は、自分のためだけに頑張ることができなかった。
(粗方の洗い物を終え、濡れた手をタオルで手早く拭きつつカウンターの方を振り返る。昼のピークも過ぎ去った午後四時前。L字カウンターの長辺に設けられた四席のうち、右手から二番目のカウンター席では、老爺の客がスコッチエッグにナイフとフォークを突き立てている。その背後では西向きに取り付けられた窓から穏やかな西日が差し込み、オーク材の床に暖かな表情を与えていた。カウンターに囲われた手広な調理台の縁に軽く両手を突くと、間断なく続く老爺の取り留めのない話に先を促すだけの受け答えをしながら、さりげなく店内を見回す。入り口から見て正面にはカウンター席が四席、右手の南向きのスペースには二人掛けのテーブルが四脚。いずれも食器引きから拭き上げまで済ませてある。白地に水色や黄緑色といった淡いパステルカラーで下半分のみ縦縞模様の描かれた壁紙にも、格別の塗装の施されていない床にも目立った汚れは見当たらず、老爺の他には客の姿もない。テーブル席の一番奥の壁に飾っている風車の絵までは流石に見えなかったけれど、終ぞ広く名の知れ渡ることのなかった無名の画家の絵など持ち出す者はいないだろう。そもそも、素朴ながらも小綺麗な町の軽食屋の様相を呈するこの店に、盗られて困るような高価なものは一つだってありはしない。時間にして十数秒程の確認作業を終え、老爺がいつも通りに「つい話し込んでしまった」と話を結んで席を立ったのを認めると、受付と勘定を担うL字カウンターの短辺へと移動する。代金を受け取り、適度に愛想の良い笑みを浮かべて常連の老爺を見送れば、程なくして再度ドアが開かれ。チリンチリン、と来客を知らせるドアベルの音と共に、店内へと足を踏み入れる爪先は二揃え。一人は馴染みの青年客で、彼が「やあ、ジル」と軽く手を上げるから、こちらもやや砕けた調子で挨拶を返す。もう一人の連れられている少女は見知らぬ顔だったが、余計な詮索はせず、身を乗り出すように少しひんやりとするカウンターに両腕を乗せては、彼女にも「いらっしゃい」と柔らかく声を掛けて)
──ああ、ノトムか。いらっしゃい。好きな席に座ってくれ。
(/PFのご提示ありがとうございます! また、息子の名前も早速お呼びくださり、ついじんわりと感激に浸っておりました……。セラフィナ様も可憐さと聡明さを兼ね備えた娘様にぴったりなお名前で、口に出せば出すほど他には無いなと感じております。改めまして、これからよろしくお願いいたします……!
初回を書かせていただきましたが、ロルの形式、展開その他変更可能ですので、何か気になる点があれば随時お伝えくださると幸いです。状況設定を盛り込んだせいでなかなかの長文となってしまいましたが、お返事は文量を合わせていただく必要はございませんので、半量ほどでも、もしくは更に長文でも、気の向くままに言葉を紡いでいただければと存じます……! ロル中に描写できなかった店の外観はジルよりセラフィナ様の方が先に視界に収めるかと思いますので、背後会話でのご説明になりますがご了承ください。屋根はテラコッタの洋瓦、外壁はクリーム色のざらざらとした漆喰、窓の外側には深緑の両開きの雨戸、といった構造を想定しております。ふわっと決めただけですので、色味等については全く別の色になってしまわなければ表現はお任せいたします。二階建てで一階が店舗、二階が住居になっていて、カウンター奥の食糧庫から二階に上がる、もしくは裏口に出ることができる間取りになっています。)
(優しくもあたたかい”新しい家”には、一つだって不満なことなど無かった。だからきっと、色々なものをうまく受け取ることができなくなっていたせいで、ほんの少し息が詰まってしまっただけなのだと思う。半歩先を行く背中に遅れないようにと足を進めながら、ついそんなことを考えてしまうのは、未だ飲み込めないこの状況からの逃避だろうか。――何の準備も計画もなく、衝動的に新しい孤児院を飛び出したのが昨夜。運よくこの街へと向かう商人の荷物に紛れ込んで、どうにか丘の上の孤児院へと戻ってきたのが昼下がり。それから少し荒れてしまったお庭の手入れをして過ごし、院長が大好きだった花を一輪、墓前に供えようと手折ったところで、目の前の青年に声を掛けられて今に至る。親切な提案に是とも非とも言えないまま連れ出されてしまったが、本当にこれで良かったのだろうか。迷惑になっているのではないかと言う不安はどうしたって拭えないが、寝不足と空腹でぼんやりした頭ではそれ以上の事は考えられず、角を曲がったところ差し込んだ西日に反射的に目を眇めて。眩しさに耐えかねて視線を落とした先には、地平線に沈みゆく太陽と同じ色をしたカレンデュラ。あまり強く握ってしまわないように、けれども大切に腕の中で抱え直していれば『あの建物だよ』と言う声に僅かに顔を上げる。前方に見えるのは夕焼け空の下でなお温かみのある屋根と、なんだか美味しそうな色の外壁。大地に長く影を伸ばしている様は、まるでいつか見た絵本の一ページのようだった。近づくにつれてふわりと美味しそうな香りが漂ってきて、暫く忘れていた空腹感を思い出していれば、勝手知ったると言った様子でドアを開ける青年に続いて建物の中へ。西日を受けて輝く木目の優しさも、壁に連なる春の花々のような色彩も。どれもぜんぶ素敵だったけれど、何よりもこの空間に満ちた穏やかな空気が心地良く、強張っていた肩の力も自然と抜けていき。「わぁ……! あ、ええと……おじゃま、します」初めて見る光景に心奪われていたせいか、カウンター越しに掛けられた声に一拍遅れて反応を示せば、今度は冬の湖のような瞳に見惚れること暫し。飲食店と言うものに馴染みがなく、どう答えていいか分からずにそんな挨拶を選び取れば、その場でぺこりと頭を下げて。それからゆっくりと顔を上げれば、ここまで連れてきてくれた青年の微笑ましげな表情が目に入り、彼が口を開くのを静かに見上げ『――だそうだ。あの端のテーブル席なら、店内が良く見えるんじゃないか?』そんな言葉にこくりと頷けば、素直に示された席へと足を向ける。口を挟むことをしなかったのは、それが大人同士のお話の合図に他ならなかったからだ。椅子に座ると言うよりは半ば登るようにして何とか腰を落ち着ければ、きとんと揃えた膝の上へと、そっと花を下ろして囁きかけて)
――あとでいっしょに、先生のところに行こうね。
( / こちらこそ、娘の名前を呼んでいただけたことが嬉しく、感涙に咽ぶような心地です……!これから交流を重ねていく中で、セラフィナからもジル様をたくさん呼ばせてくださいませ!
そして、臨場感あふれる素敵な初回ロルをありがとうございます!まるで軽食屋に佇んでいるかの如く情景が目に浮かび、ぐいぐいと惹き込まれてしまいました。形式や展開含め気になる点は一つもございませんので、今後とも赴くままに綴っていただけましたら幸いです!ロルの長さについてもご配慮くださり恐縮です。悩んだ末に回想を盛り込んだせいでお返事がだいぶ長くなってしまいましたが、背後様も文量については特にお気になさらず、どうか綴りたいものを優先してくださいませ。こちらも場面などによって割と前後するかと思いますので、ロルの長さについては緩くやっていければ大変ありがたく存じます。その他、ロルの形式や表現、展開等で気になる点がございましたら、お手数ですが適宜お教えいただけますと幸いです!
最後になりましたが、この度は素敵なご縁をありがとうございます。これからどうぞよろしくお願いいたします……!)
(少女は見たところ6、7歳ほどだろうか。陽光を受けてきらきらと輝く金茶の髪と、何もかもが新鮮だとでも言いたげな好奇を湛えた瞳が印象的だった。彼女はその瞳で店内のあれこれにひとしきり目を留めた後、こちらへと顔を向ける。純真そうな瞳にじっと見据えられると、凍った湖さえ溶かせそうな温かな橙色のせいか、内奥に隠した秘密の全てを暴かれてしまうような心地になる。耐えかねてそっと視線を逸らすも、そこへ持ち得る語彙の中から懸命に探し出したらしい戸惑いがちな挨拶が返されると、またそっと視線を元の位置まで戻し。視界の端に捉えた少女は丁度小さな頭を行儀良く下げているところで、彼女の動きに合わせて緩く波打った髪の先とワンピースの裾がふわりと揺れる。その仕草と幾つか繕われた形跡のある衣類に、少女の人物像の一端を垣間見たような気になれば、知らず知らずのうちに僅かに口元が綻んでいて。見れば青年客も似たような表情を浮かべていて、それが余計に笑みを深くさせる。てっきりそのまま彼女に好きな席を選ばせるものと思っていたところ、彼が少女を遠ざけるように暗に端の席を指定したのを見れば、何か訳ありかと即座に察し。少女が椅子によじ登るのを確認した青年は、案の定そちらに背を向ける形でカウンターに顔を寄せ、声を落とす。「……あの子、あの孤児院にいたんだ」、彼はそう口を切った。青年の話は要約するとこうだ。彼女は解体された孤児院に一人でいたところを彼が保護した少女で、名前はセラフィナ。今は他の孤児院で生活しているが、庭の手入れのために戻って来てしまったのだという。朝から何も食べていないと言うので、何か食べさせてやりたくてここまで連れて来た。と、そういうことらしい。「……それはいいけど、これからどうするんだ?」同じく声を落として尋ねると、青年はどうやら一先ず腹を満たしてから孤児院に帰るよう説得を試みる心算のようで、「――だから、とびきり美味いのを頼むよ!」と悪気のない期待を最後に添えられては苦笑を漏らすしかない。話は終わったとばかりに少女の座るテーブルへと向かう背中を見送って、カウンターに短い溜息を吐く。その一息で情報の整理と気持ちの切り替えを済ませてしまうと、カウンターを出て少女を乗せている椅子の傍へ。両膝を折って右膝は床に、左膝は床と平行に固定すれば、両膝の上へとそれぞれの手を置く。「はじめまして。俺はここの店主のジル・ラズリー」やや見上げた位置にある顔に前置き程度の自己紹介をすると、「きみの名前は?」と続けて問い掛ける。もしその問いに先程青年から聞かされたものと同じ答えが返ったなら、響きを確かめるように一度呼んだ後、本命の質問を重ねるはずで)
――セラフィナ。……好物は。
(/はい、是非ともセラフィナ様のお声で、ジルの名前を呼んでやってください……!呼び方については「ジル」でも「ラズリー」でも構いませんので、お好きなようにお呼びくだされば幸いです!
ロルや展開につきましても地雷等なかったようで安心いたしました。こちらからも気になる点は一つもございません。むしろ子どもらしい情感豊かな感想が可愛らしく、またそれが背後様の文筆の才により巧みに表現されていて、非常に満足度の高い読み物として堪能させていただきました……!ロルの長さにつきましても同様に考えておりましたので、引き続き特に制限なく、気ままに物語を綴ってくださいませ。
こちらこそ、文才、人柄共に素敵な背後様にお相手いただけて光栄の至りです……!背後はここで一旦下がらせていただきますが、展開のご相談の際などにまたお声掛けさせていただきますね。背後様からも何かございましたらいつでもお呼びください!それでは、引き続きよろしくお願いいたします……!/蹴り可)
(橙色の花弁をそっと指先で撫でてから顔を上げれば、カウンターを挟んだ二人が顔を寄せ合っているのが目に入る。そんな様子に申し訳ないような気持ちになってしまうのは、そこで交わされているであろう会話の内容に心当たりがあるからこそだ。それでも、新しい家で一人眠りについたあの夜。上手く息をすることができなくなった瞬間に、どうしたって飛び出さずにはいられなかった。故に無理やり視線を彼ら引き剥がすことで苦い気持ちを押し込めては、改めて店内をぐるりと見回して。先の青年の言葉は何も方便だけと言う訳ではなく、確かにここからはお店の中が一望できた。ぽかぽかした陽だまりのような店内だけでなく、椅子の分だけ視界が高くなったことで、カウンターの向こう側にも更に空間が続いていることが窺える。ここは食事をするお店だとあの青年は言っていたから、向こうにあるのは調理場だろうか。孤児院のそれよりも広々とした空間にほんの少しの憧れを抱きつつ、再び彷徨わせた視線は壁に掛けられた一枚の絵で止まり。広大な草原の中に佇む風車は、どこか丘の上の孤児院にも似ている気がした。そんな感想も手伝って、暫しほっとするようなその色合いを眺めていれば、話が終わったらしい二人がちょうど歩み寄ってくるところで。椅子の横で膝をつく彼に合わせて身体をそちらへと向け、更に背筋をしゃんと伸ばせば、見上げて来る瞳をまっすぐに見つめ返す。先ほどよりも近くで見ることができたその色は、やはりきれいに澄んだ水のよう。涼しげな目元と、すっきり束ねられた銀灰色の落ち着いた光沢。どれも冷たい印象を受けるはずなのに、纏う空気と丁寧な所作のためか、不思議とそうは思わなかった。「……はじめまして、ジルさん」先ほどの青年の時もそうだったが、あいさつは笑顔でと心の中では思っていても、上手くできていないことが自分でも分かる。それでもぎこちない笑みを精一杯に浮かべたのなら、きっともう青年から聞いているだろうに、名前を尋ねてくれる彼への感謝と共に自身の名を口にして。「セラフィナ、です」そうして名乗った名前が彼の声で繰り返されれば、胸の辺りが温かくなるような感覚に、知らず胸元で両手を握る。続く問いにはゆっくりと一度瞬けば、好き嫌いは無いのだと主張してから、視線を膝の上へと落としつつ控えめに好みの料理を口にして。思い出すのはかつての賑やかな食卓。まだ意識していないと上手く使えない敬語が外れてしまえば、その言葉は一切を飾らないものとなる。故に懐かしむような、あるいは寂しがるような、そんな響きを伴って)
……食べられるものはなんでも好きです。でも……ふわふわのオムレツの日は、いつもよりちょっとうれしかった。
そうか、好き嫌いせずに何でも食べられるのは偉いな。ちょっとだけ待ってな、すぐふわふわのオムレツを持ってくる。――……と、
(初対面の大人に緊張しているのか、礼儀正しくもどこかぎこちない様子の少女は、過去に思いを馳せる瞬間にだけ自然な表情を覗かせる。それだけで、今もその思い出が彼女にとっての心の拠り所なのだと悟るには充分だった。もう戻ることのできない時への追想は、ありふれているだけに共感を呼ぶ。遥か昔に出たきり戻ることがなかったにも関わらず、未だ鮮明に情景が目に浮かぶ故郷を思えば、こんな10歳にも満たない少女が縁の場所を失ってしまった事実に僅かばかり胸が痛み。しかしそんな内心はおくびにも出さず、代わりに子ども用に誂えたやや大袈裟なほどの笑顔を貼り付けては、まず会話内容の肯定と率直な賛辞を。それから確かに承ったことを伝えると、ゆらりと上体を前に倒しつつ立ち上がる。その際、きれいに揃えられた膝の上で、小さな手の中に一輪の花が握られているのが目に入れば、調理台へと向けかけた足を止めて数秒視線を注ぎ。小振りな花弁が数多並んだその花は、花屋に並べられていたというより、ついさっきどこかで摘んできたばかりといった風情がある。一時も離さず大事そうに抱えられているところから、彼女の世話していたという孤児院の庭のものかもしれない。生憎花に関する知識など持ち合わせていないため品種の判別はできないが、一般的に切り口を空気に触れさせておくより水に浸けておいた方が長く持つ程度のことは理解している。辺りを見回し、思い出したように足早にカウンターの内側へと姿を消すと、片手に曇り一つない透明なガラス製のピッチャーを持って席へと舞い戻る。中には器と同様に澄み切った透明な水が半量ほど。まともな花瓶がないことに少々決まりの悪そうな曖昧な笑みを浮かべつつ、緩やかな曲線を描くそれをテーブルの中央辺りに置くと、少女の側へとそっと寄せて)
こんなものしかなくて悪いけど……よかったらこれ。そのままだと花、枯れちゃうだろ。
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