2022-10-18 18:04:06 |
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は、ッおい現月!その投げ方やめろ───…って!
( 杜撰な面がある半悪魔といえ、まさか放り投げられるとは欠片も思っておらず気付けば悪魔の頭上。相棒と異なり空中を浮遊する力は当たり前に非ず、身体を捻り悪魔と対峙すれば重力に任せたまま刀を入れ込み。ブツ、と音を立て悪魔に入刀する形となれば、相棒に対する苛立ちも包容したまま力任せに悪魔を二つに切り分けて。相棒に弄ばれた悪魔も漸く状況を把握したらしく、幾本の触手が伸びるも其方に構っていられず切れた頬から血が顎へ伝い落ちる。相棒と対峙した際に随分弱体化したのか触手のコントロールが上手くいってない事を幸いに、攻撃を受けながら悪魔を斬り分ける事に成功し。バンッと言う音と共に目玉部分が破裂し液体となって地面に降り注ぐ間に、硝子が散乱する適当な階に転げ込み。脱力して頭を垂れては深い溜め息と共に普段より粗暴な口調で独白し )
…こちとらまだ簡単に**ねェんだよ。
( /申し訳ありません!**で伏せられてしまったのですが、正しくは「しねねェんだよ」です!どうか脳内補完でお読みくださいませ…! )
おー…カッケェー。
( 生身の人間を放り投げておいて自分は地上から高みの見物、舞い上がった体をしなやかに反転させ悪魔と対峙する姿に呑気に呟き。人間にしてはかなり身体能力が高いな等と考えながら一部始終を眺め、片が付いたところで翼を広げて相手が転がり込んだ階に向かい。硝子張りのビルの壁は無残にも粉々になり、オフィスに散った破片を踏みながら相手の元へ行けば身体を折って顔を覗き込み。頬に垂れる血液を人差し指で掬いそれを舌で舐め取ると、にんまりと口角を上げ )
お疲れサン。サイコーだったぜ。
…それはどうも。
( 視界に影が落ちたと顔を上げ相棒の姿を視認し、不器用な返答とは裏腹に飾り気の無い賞賛へ仄かに眦を弛緩させ。頬を流れた血を救う指に別段反応を見せず、硝子片より煌めくような瞳を見据え。先刻の無茶な戦法の応酬で身体を揺らし立ち上がれば、身体から硝子片から零れ落ち、靴底で鳴る音を鼓膜に響かせる頃合いには普段通りの立ち居振る舞いで。相棒のすっかり腹部が空いたカッターシャツを見遣り )
それ。どうにかしなきゃならないな。…まだ体力はあるか?
あァ?有り余ってる。アイツあっさり死ンじまったからなァ。物足りねェわ。
( どうにかしなければいけないらしい“それ”が何を示すのか、問いかけに何の意味が含まれているのかを察する事ができず、未だしゃがみ込んだまま相手を見上げて首を傾げ。図体のわりに身動きを封じるのも、弱体化させるのもあまりにも一瞬の出来事で、相手から血を与えられ力は漲っている感覚があるのに、それに反し放出する先が無い。消化不良で行き場を失った体内の熱がぐるぐると回っているような感覚がしており、唇を尖らせて憮然とし )
熱が潰えないのか。…パトロールの許可はおりていないし、手合わせにしても今の俺じゃ歯応えはないだろう。前任の人間とはどうしてた?
( 首を傾げる姿は正に近くて見えぬは睫。損傷した傷跡こそ無いがカッターシャツの腹部は空洞で。指し示すべく自身の腹部を擦り次いで相棒の腹に指をさす。そして未だしゃがみ込む相棒を不思議に思えばそちら振り返り腰を折り視線を交錯させ。言い分を聞くに血を与え過ぎたものか、上擦った焦れた声音にも聞こえるそれにどうしたものかと顎に手を添え眉間に皺を寄せ )
( / お返事が滞っており申し訳御座いません…!週末の多忙によりゆっくりと文章を練る事ができず、納得いくようなお返事が書けないまま時間が経ってしまっておりまして…。もう少しお時間を頂いてもよろしいでしょうか?申し訳御座いません… )
( /先ずはご丁寧にご一報有難う御座います…!承知致しました!お時間の件はお気にならさず。元々置きレスでも構わない性分です故、ゆったりとお待ちしております。多忙との事、日々刻々と冷えが増すばかりですので併せて現月くん背後様のご体調など勝手に心配しております…。どうか無理せずご自愛くださいませ!また上記レス( >86 )の返答が難しい場合、練り直す事も可能ですので、お気軽にお声掛けくださいね。 )
はァ?居ねェよ、そんなモン。聞かなかったのか?俺はオマエの言う事聞く代わりにスッゲー久々に地下から出たンだ。空の色も忘れてたっての。
( 示される通り腹の辺りに目を遣れば、なるほどシャツにはぽっかりと穴が開いている。それはそれで何か問題でも?とばかりに眉を上げたが、相手は己の訴えを汲んで何とかしようとでもしてくれているのか、視線を向けた先には気難しそうな顔で居り。問いかけに気怠そうな仕草で首を傾げながらガリガリと頭を掻くと肩を竦めて言葉を並べ、終わりに重い腰を上げゆらりと立ち上がり )
( / お優しいお言葉、痛み入ります…!最近少々喉風邪を患っておりますが、大分良くなって来たところです。成津くん背後様も、健やかに居られますよう祈っております!お時間を頂きありがとうございました。やっと時間ができましたのでお返事させていただきますね!お返しくださるレスについても返答しにくいと感じた事は御座いません。打てば鳴るような遣り取りをしてくださって、とっても楽しく日々の癒しになっております!今後も何卒よろしくお願い致します!此方は蹴って頂いて大丈夫です!)
そうか、…胃が痛いな。
( “初めての相棒”。響きこそ光栄なものだが、現時点で傍若無人の一言に尽きる半悪魔の手綱を握れるものかと終ぞ口から零れ出た一言は嫌味の無い唯の本心。相棒が腰を上げた機を見て自身も姿勢を正せば、処理班の一人だろう人物に脱ぎ捨てたジャケットを手渡され。羽織りながら短に礼を述べ歩み出せば、少々遅れてスマホがメッセージを受信したバイブ音が響き。画面を眺めては小さく溜め息を吐き、相棒を振り返り不穏な言葉を垂れ )
悪魔を倒したのに皮肉なもんだな。説教が待ってるようだぞ。
( 胃が痛い、という言葉そのものが暗喩する物など知るはずもなく、脈絡無く痛みを訴える相手を一瞥しては表情にあからさまな疑問を浮かべ。しかし先んじて歩き出すその背を追いのんびりと歩を進め、床に点々と散る悪魔の残滓を故意に踏み潰しながら不満そうに下唇を突き出しており。そんな中告げられたのは何やらよろしくない響きを持った予告。何に関しての説教なのかが皆目見当もつかないために、いまいちピンと来て居なさそうな様子で問い)
はァ?説教?何でだよ。
許可無く半悪魔を使った。人間の安否確認より先に担当区域部隊と合流し悪魔を討伐すべきだった。…の、二点だ。
( 相棒が疑問も呈すのも無理はない、何せバディである自身の意志を尊重し死者を出さずして討伐を完遂出来たのだから。長ったらしい長文メッセージの内容を掻い摘んで滔々と読み上げれば、相棒の反応を窺うように顔を上げて。区域部隊の指示より先に手を出してしまったのが元老院連中は気に入らないのか、規律違反だと口を揃えて叱られる直近の未来を見透かして伏し目がちに肩を竦め )
( /誠に申し訳ありません。数回任務を熟しているのを踏まえず、頓珍漢な台詞や描写をしている事に今更気づきまして…。どうしても手直しがしたいので、少々お時間頂戴致してもよろしいでしょうか? )
( / 此方こそお返事にお時間を要してしまい申し訳御座いません…!特に気になる部分はありませんでしたが、どうぞお気の済むようになさってくださいませ!お待ちしております! )
人間の安否確認より先に担当区域部隊と合流し悪魔を討伐すべきだった。…だと。
( 相棒が疑問も呈すのも無理はない、何せバディである自身の意志を尊重し死者を出さずして討伐を完遂出来たのだから。長ったらしいメッセージの内容を掻い摘んで滔々と読み上げる声音には、民間人の命など塵程もなく捉え指示を下す元老院に対する嫌悪感が無意識下に滲み出ており。暫しの沈黙の後、口火を切り発した言葉は薄ら寒い風に巻かれ )
なあ。どうせ叱られるなら、少し遠回りして帰らないか?
( /大変お待たせ致しました。多大なお時間を頂戴してしまい申し訳ありません!多忙な時期に体調を崩してしまい、泣きっ面に蜂状態でして…。2人の距離感を縮めてみようかと場面転換に挑んだのですが如何でしょうか? )
…?聞いても分かンねェわ。
( 一応は理解しようと試みるも、一体何に対して怒られているのかが全く分からず、疑問符を浮かべながら首を傾げた時間は一秒にも満たない間。連絡を寄越してきている人間の発言力や彼らの言葉の拘束力等知る由も無い立場ではぽかんと口を開ける他無く、早々に理解を諦めて肩を竦め。互いの間に流れる沈黙のうちに相手のマイナスな感情を読み取りながらも、それがどういった理屈で起こる情動なのかすら分からずただ足元に転がる悪魔の肉片を踏み潰していたところ、唐突な提案に目を瞬かせては今しがた腹ごしらえをしてきたにも関わらず弾む声で問い )
遠回り?飯食って帰るか?
( / 成津くん背後様、お帰りなさいませ!お忙しいのかなと思いつつ、続きが楽しみでソワソワしながらお待ちしておりました…!体調を崩してらっしゃったんですね…今は回復されたのでしょうか?どうかお身体を大切に、無理をせずにお過ごしくださいませ…!場面転換ありがとうございます!此方も密かに成津くんを誘拐するつもりでしたので丁度良かったです!引き続きよろしくお願い致します!此方は蹴って頂いて構いません…!)
飯ならさっき食っただろ。
( “遠回り”のたった一言に弾む声は先刻の苛立ちを消し去るようにじわりと胸に広がり、小さく笑んで拍子抜けしてしまえば誤魔化すように咳払いを一つ。相棒の歪みない発言に訂正を入れ、須臾の間顎に片手添え悩むも視界に映る悪魔の体液を被った上に不自然に腹部が空いたカッターシャツに眉を顰め。突発的な案が不意に浮かび、それに便乗するがまま提案を述べ )
服、それだと流石に目立つよな。…俺もとやかく言えないが。一先ず適当なものを見繕わないか?
服ゥ?
( 生憎見てくれにほんの少しも頓着が無く、目立とうが何が問題なのか理解ができず。詰まらなさそうに不満を込めて相手の提案を復唱しながらも、どちらにせよ目にする物が好奇心を大いに刺激する物である事は言うまでもない。僅かな興味もあればそれ以上の反論はせず、不思議そうにただ穴の開いたシャツを見下ろし )
この格好は目立つだろう。しかも悪魔の体液つき。
( 討伐の際に悪魔が撒き散らした体液は真白だった筈のカッターシャツを斑に染めており。加えて腹部に穴を拵えた相棒は街を歩くには目立つだろう。人払いした事もあり、廃墟と見紛う程に閑静な街並みを先程まで窓だったであろう枠組みから一瞥し。次いで相棒への視線を流して催促するように発話し )
ほら、行くぞ。
ハイハイ、わァッたよ。
( 言葉では億劫そうな風を装いながらも満更でも無さそうで、頷きながら両翼を一度振るうようにはためかせると大きく広げ。徐に相手の腰に片腕を巻き付けたかと思えばその身体を軽々と小脇に抱え、地面を軽く蹴って浮遊すると穴の空いた壁面から夜空に舞い上がり。悪魔と自分自身が暴れ回った後の凄惨な様相を呈する街を見下ろしながら適当に滑空を始めると、片腕に抱える相手へ尋ね )
何処行く?
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