ビギナーさん 2022-08-20 17:26:05 |
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もちろん、付き合うよ。ついでに俺も買って帰ろうかなぁ。
(元気そうで良かった、聞いた感じだと他のみんなも元気で居るんだろうと安堵する。相手は再会に心底喜んでいる様子で、こちらも幸せな気持ちが満ち満ちて来る。ケーキ屋に同行して欲しいというお誘いには快く頷いて、「メディックはどんなケーキが食べたいのかな…」と一言呟き歩みを進めて)
そうか、ありがとう。確か…期間限定のケーキが食べたい、と言っていたな。
(相手が承諾すると、笑顔のまま礼を述べた。その後に「無茶を言ってブレンを困らせていたよ」と続けて肩を竦め、相手の後を追うようにしてケーキ屋へと歩いていく。ややあってケーキ屋に到着するとショーケースに並ぶ色とりどりのケーキに目線を送り、目当てのケーキを発見したらしくそれを手に取っては「…ブレンの分も買っていくか」と呟きながらもう一つケーキを追加していて)
へぇ、期間限定のケーキか。普段買えないとなると、余計に食べたくなるよな。
お~、色んな種類があるんだな。
これとか美味しそうだ。きっとブレンも喜んでくれるさ。
(目的の店に到着後、隣でショーケースを眺める。艶のある苺ケーキやオレンジが乗ったショコラケーキなど目を惹かれる品々が多く並び、あれこれ迷いながらお土産として数種類注文する事に。相手の話からロイミュード達の仲睦まじい光景を想像して笑みが溢れ、ハートの心優しさにいわゆる『胸がキュン』状態でもあり「優しいんだな、」と小声で呟いて)
二人とも大切な仲間であり友達、だからな。
(相手の口から漏れた小さな呟きが聞こえたのか、レジの店員が注文品の会計をしているのを余所目に相手の方を振り返った。会計が終わって紙袋に入れられたケーキを受け取り、一歩引いて相手の会計が終わるのを待ちながら「メディック達は喜んでくれるだろうか」と二人のことを考えているのか、穏やかな表情を浮かべつつ、耳元のピアスにそれとなく手を触れていて)
…大切な仲間、か。
(ケーキを受け取った後は満ち足りた気分で歩道をのんびりと歩いていく。先程相手が言った言葉を聞いて、ふと自身の大切な仲間──剛や霧子、そしてチェイスのことを思い浮かべた。そして隣にいる、燃えるような赤色が似合う相手のことも。自分からすれば彫刻のようにもみえる横顔を一瞥して「俺さ。ハートも大切な……仲間だと思ってる。だからこの街に戻って来てくれて、凄く嬉しいんだ」と直接口にするのは恥ずかしいと思いながらも想いを伝え)
俺もまたお前に会えて嬉しいぞ、泊進ノ介。お前は俺の「友達」だからな。
(歩く度に紙袋の中で小さく揺れるケーキを気にしつつも、真っ直ぐな視線を相手に向けて答えた。自身を超進化まで導いた相手、そして初めての「人間の友達」である相手のことは少なからず他のロイミュードの友達よりも大事に─親友程度には思っているようで、相手に向ける眼差しは真っ直ぐではあったが、普段よりはどこか柔らかく穏やかに見えて)
わ~…かっこいい。ハートが言うとサマになるんだよ。
そんな風に言われたら、お前のこと更に、そのー…「好き」になりそう。
(此方に向けられた真っ直ぐな眼差しがあたたかく、そして眩しく感じられて何だか照れ臭いが素直に感想を伝える。此処で本心を隠したところで相手への思いは募りに募ってやりきれない一方だろう。この際勢いで言って仕舞おうと、さらりと好意を伝えて白い歯を見せて微笑んでおり)
うん?俺もお前のことは好きだ。
(相手からの好意を深く考えること無く受け取ったらしく、目を何度か瞬かせて言葉を返した。その後に普段と変わらぬ笑顔を浮かべたまま「良き友だと思っている」と続け、十字路の辺りに差し掛かると相手と逆の方向へ歩を進め、「またな」と手を振って相手と一旦別れ)
おう、じゃあ……また。
(混じり気のない豪快な笑顔を前に心の奥がじんわりと温まるような感覚を再度覚えた。会ったばかりで別れるのも名残惜しいが、笑顔で手を振り別れの挨拶を送り返す。一人になった所でやっちまった、と言わんばかりに額に手を当ててふと呟いて)
あー…これ。もしかして、いや絶対伝わってないよな。
俺がハートに惚れてるってこと。
ブレン、メディック。帰ったぞ。
(相手の感情など露知らず、二人の仲間が待つアジトの扉の前に立つと声を掛けつつ、勢いよく扉を開いた。手に持っている紙袋を見て恐縮するメディック、帰ってきたことを喜ぶブレンの二人に囲まれながら近場の椅子に腰を下ろす。「ああ、そうだ…先程泊進ノ介に会ったんだ」ケーキを食べ始めたメディックに向けて先程の出来事を告げると、彼女は何とも言えない表情を浮かべながら「…多分…違うと思いますわ、ハート様」と小さく呟いた。その呟きは耳に入らなかったらしく、椅子に座ったまま二人がケーキを食べる姿を眺めており)
う~ん…
(詩島宅に差し入れのケーキを手渡した後、自宅のリビングであれやこれやと考えを巡らせる。流石にあれだけでは言葉足らずだったよな、とか、そもそもハートは人間の抱く恋愛感情について知っているのか、などなど。此処で逡巡している場合では無いのだが)
…あっ、何考えてんだ俺。
(一瞬、「ハートと手を繋いでみたら」──と甘い妄想に駆られそうになった。そもそも自身の望みが叶う保証は無いのだが、やって後悔する方がずっと良い。それが自分の性分だろう。次会った時にもう一度アタックしようと心を決めて、柔らかい生地のショートケーキを頬張り)
ああ、美味いな。
(暫くは二人の食べる姿を眺めていたが、見かねたらしいブレンが「ハートも食べてください」と自身のケーキを一切れ口に押し込む。いきなり押し込まれたケーキを何度か咀嚼し、ゆっくりと感想を述べた。─その翌日。理由も分からぬまま二人に「とりあえず外を歩いてきてください」とアジトを追い出され、釈然としないような表情を浮かべながら昨日と同じルートを彷徨いていて)
…何故だ?
(お昼過ぎ。本日の勤務をどうにか終えることができて、大きな欠伸を一つ浮かべた後にアスファルトの道の上を歩いてゆく。寝泊まり勤務の交代制だった当直が終わり、先程上司から帰宅許可を貰って自宅の方面まで戻っている所だ。長時間勤務で身体が堪えたからか今は何だか眠くて、目覚ましに冷たいシャワーを浴びたい気分だった。まもなく目の前には見覚えのある人物が、此方が近づく度にはっきりと見えてきたので声を掛ける。どうやら考え悩んでいる表情だと見て取れたので尋ねることに)
ハート、また会ったな。考え事でもしていたのか?
ああ、泊進ノ介か。
(彷徨いていた所で相手と出会うと少々表情は柔らかくなるものの、依然として釈然としないような表情のまま「いや…昨日お前と会ったことを話したら、妙な表情をしたメディックとブレンから急に外を歩いてきてくれ、と外に放り出されてな」と首を捻る。何故二人がそのような行動をしたのかが理解できないらしく、考え込みながら何度も首を捻っており)
あ、この前の続きなんだけどさ。
お前のこと、恋愛対象として好き…なんだよな。「友人」として好きでもあるんだけど。
(息を凝らし、言葉選びに気を配りながら本音を溢す。『遂に言ってやった!』という気持ちと『会って早々何を言ってるんだ俺』という自責の念が頭の中をぐるぐると回り、当人は今にも顔から火が出そうな気分。直ぐに理解はされないだろうが、こんな時でさえ誤魔化したくはないと思った。心臓は普段に比べて激しく脈を打っており、凛々しい眼を持った相手の方をじっと見つめていて)
……
(相手の言葉を聞くと驚いたように目を見開き、何度か瞬きをしながら暫くの間沈黙していた。お互いに気まずい沈黙が流れた後、「そう、なのか。お前のことは良き友、だと思っていたのだが…」とどこか困ったような表情と口調でそう告げる。─正直な所、自身にとって恋愛感情というものは理解不能であった。だが相手の言葉を撥ね付ける気にはなれず、あくまでも相手を真っ直ぐに見据えていて)
驚いて当然だと思う。…だけど、どうか嫌いにならないで欲しい。俺はハートのことが好きなんだ。
(嫌いにならないでという一言は自分勝手な要求で、それは百も承知だった。自分は今、『友人』だと誠実に思ってくれている相手を裏切る行為をしているのだと改めて実感する。混じり気がなく、真っ直ぐな目線を意識する度に胸の辺りがチクチクと痛む感覚がして後ろめたい。相手に対して抱いている感情を言葉にしてぶつけた後は暫く沈黙し、ただ目を合わせることしか出来ずにいて)
…嫌いになどなるものか。
(相手の言葉を聞くと硬直していた表情がふと緩み、首をゆっくりと横に振りながら、いつもの柔らかく穏やかな笑顔を浮かべる。それがどんな感情であれ、「親友」が自身に素直な感情を告げてくれたことが心から嬉しいらしく、相手の両肩に手を置いて顔を寄せた。「俺に恋愛感情は分からないが…理解できるよう努めよう」と相手を見据えたままそう言って)
…ありがとう、ハート。
(凪のように穏やかな表情を目にして胸を撫で下ろす。自分の肩に大きな手が添えられて触れられているのを実感すると、何だか両耳が熱くなってくる。たとえ自分の想いが具体的な形となって叶わなくたって、別に良い。相手が理解しようと努めてくれるだけでも十分過ぎたから。感謝の意を相手に伝えた後はすっかり安心し切ったらしく、自然と笑みを溢していて)
礼は要らない。
(相手の笑みを見るとこちらも安心したようで、変わらぬ笑顔のまま両肩から手を離す。耳が赤いことには気付かなかったようで、「折角外に出てきたんだ、茶でも飲まないか」と丁度近場にあったオープンカフェを指差した。相手から好意を伝えられた所で対応が変わるということもなく、相変わらず「親友」として接しているようで)
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