セイチャットファンさん 2022-06-25 22:19:30 |
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(/この度はお声掛けありがとうごさいます!
ロル、提供キャラ等について了解致しました!フェルディナントかリンハルトのどちらも提供可能なので、お好きな方を選んでいただければ!
また、pfを作る際参考にしたいので、萌えな萎えも教えていただきたいです!こちらの萌えと萎えは下記に記載させていただきます!萌えは萎え以外。萎えは、ヤンデレ、メンヘラです。)
(/トピ立てお疲れ様です!こちらこそお相手に選んでいただきありがとうございます!ではフェルディナントをお願いいたします…!
萌えは萎え以外で、萎えは過度な天然・ツン多すぎるツンデレ・メンヘラ・病弱です!PFできましたら投下させていただきますね!)
『アビゲイル=レーン=シャーロット。ファーガス神聖王国の貴族…シャーロット家の嫡女です。気軽にアビーとでもお呼び下さいな。』
名前:アビゲイル=レーン=シャーロット
性別:女
年齢:19歳
紋章:なし
学級:青獅子の学級
出身:ファーガス神聖王国
趣味:料理、読書
好きなもの:母親、動物、暖かい食べ物
嫌いなもの:閉所、辛い物、紋章、父親、束縛、刺繍
性格: 口数が多いものの、感情の起伏は少なめ。明るく前向き。怖いもの知らずで、誰であろうと分け隔てなく接する。ハッキリと物を言うのでトラブルになる事も多々あるが、信頼されやすい。
他人よりも自分、と言う線引きをしっかりとしているので、己にとって損だと判断すれば直ぐに手を切ると言う残酷さも持っている。
ただ、仲間想いな部分もある。
容姿:スミレの様な薄紫色の髪を三つ編みツイン団子ハーフアップにして細い黒リボンで留めている。ゆるやかなウェーブを描いた毛先。丸い目の中には、宝石のブルートパーズの様な瞳がはめ込まれている。血色の良い白い肌、整った鼻筋に、常に口角が上がり気味の薄い唇。少々筋肉質な体型には、凹凸がしっかりと付いている。身長は167cm。
備考:ファーガス神聖王国の貴族シャーロット家の嫡女。紋章を宿さないため、継承権はなく、ぞんざいな扱いを受けてきた。ゴーティエ家程まではいかないが、紋章の有無を重要視している家。10歳下の紋章持ちの双子の弟妹が産まれるまでは、母と共に軽い軟禁状態にあった。軟禁状態から開放された後も紋章が無いことに少々引け目を感じており、シャーロット家で孤立してしまった母にも負い目を感じている。
それでも己を大切に育ててくれた母を尊敬すると共に幸せになってほしいとも願っており、どうにかして母をシャーロット家から出してやれないかと考え、政治等の勉強を始める。
士官学校に入学したのは、更に勉学に励むため。だが、母をシャーロット家に残してしまったことを悔やんでいる。
母をこの境遇に追いやった父を嫌っており、『クソ親父』と呼称している。軟禁状態でいた為、少々世間知らずなところがある。
また、『アビー』の愛称で親しまれている。
ディミトリ、フェリクス、イングリット、シルヴァンとの面識はあるものの、数回会ったことがある程度。
(/pfが出来ましたので、確認お願いします!
フェルディナントの提供了解しました!)
『ミカエラ=フォン=エインズワース。帝国領のエインズワース子爵家の娘。ふふっ、昔は平民で今は貴族なんて陳腐で面白いでしょ?』
名前: ミカエラ=フォン=エインズワース
性別: 女
年齢: 17
紋章: セスリーンの小紋章
所属: 黒鷲の学級
出身: レスター諸侯同盟(現在はアドラステア帝国に籍を置いている)
趣味: 散策、お喋り
好きなもの: 人との交流、夜、動物、水辺
嫌いなもの: 紋章、父親、強制
性格: 誰に対してもフランクで友好的でいつもにこにこと笑顔を心掛けている。己のことは二の次にする傾向があり、特に大切に想う相手に対しては考えるよりも身体が先に動きがちで、自己犠牲も厭わない面を持つ。裏を返せば、大切なものに仇なす相手に対してはどこまでも冷淡になれる。あまり貴族らしくはなく、相手が次期皇帝や国王、盟主でもなければ身分を気にしないラフな気質で親しみやすい印象を抱かれることが多い。周囲を照らす太陽のような性格であるが、自ら決めたことは曲げない頑固さといざと言う時に割り切ることのできる冷徹さと意志の強さも併せ持つ。
容姿: 胸元までのセミロングの黒髪を結うことなく下ろしている。前髪は眉までだが毛先は切り揃えられていない。二重で大きな瞳はアクアマリンを連想させる淡い水色で、長い睫毛に縁取られている。白いが健康的な血色の良さが窺える肌、整った鼻筋、ふっくらとした唇と顔立ちは端正な部類に入る。全体的に細身で凹凸があまりないスレンダーな印象だが、あまり表出はしないものの必要な筋肉はしっかりとついている引き締まった体付き。制服はきちんと身につけており、黒いストッキングを履いている。背丈は160cm。
備考: 生まれはレスター諸侯同盟領だが、10歳の頃に帝国の貴族であるエインズワース子爵家の元へ移住する。それまでは同盟領のデアドラで母とふたりで平民として暮らしていたが、セスリーンの小紋章を宿していることが発覚。というのも、かつて聖者セスリーンから血を分け与えられた家系の一つであるエインズワースの子爵と平民の母が関係を持って子を成したが、平民との婚姻など醜聞であるとして子爵家から追放される形で母子は同盟領に移住。その後子爵家は子宝に恵まれず、正妻も早くに逝去したことが重なり、どこからか噂を聞きつけたのか絶縁したはずのミカエラと母を捜し出し、無理矢理に近い形で継室と庶子として帝国領に連れ戻される。ミカエラはそこで貴族としての礼節を苛烈と言っていいほどに厳しく叩き込まれ、自由とは無縁となる。その影響で紋章、現当主である父親、強制を嫌うように。社交界などにも連れ回される中で黒鷲の学級の貴族ともある程度は顔見知りとなり、特にフェルディナントとは顔を合わせることが多かったため士官学校に入る以前から何度か会話した間柄である。士官学校には他の貴族や次期皇帝との人脈を築くべく入学させられたが、当人は大嫌いな父から離れて謳歌することのできる環境を楽しんでいるらしい。主に魔法を扱い、セスリーンの紋章のおかげもあってか回復魔法が得意。理学や信仰、幸運には自信があるが、力と剣術槍術重装等の近接は不向き。
(/ありがとうございます!特に不備等ございません!こちらもpf完成しましたのでご確認お願いします!
開始地点ですが、こちらは入学してから少し経ったあたりを想定しておりますが主様の方はいかがでしょうか?)
(/pf、ありがとうございます!特に不備等なく、むしろ素敵すぎてこれから絡ませていただくのが楽しみです!
此方も匿名さんと同じように考えています!
匿名さんは、フェルディナントとの関係、シチュエーションはございますか?)
(/最初はそれなりに親しい間柄のクラスメイトから始めつつ、両片想いを経て進展して行ければなぁと思っています!こちらは本編軸をざっくりと辿りながら恋愛要素多めで進むことをイメージしておりましたが、主様が本編はあまり関係ない方がやり取りしやすいということであればそちらに合わせます!一先ず、ダンスパーティーで一緒に踊ったり女神の塔での逢瀬だったり、戦闘で怪我をした彼を治療する、ミカエラの家庭環境を知るなどのシチュエーションを入れて行ければと思います…!主様の方は如何でしょうか?同じように関係性、シチュエーション等ご希望ございましたらそちらに添いますので…!ストーリー進行は本編軸でもそうでなくても対応可能です!)
(/了解致しました…!此方も匿名さんが考えられているように、本編軸を辿りながら恋愛要素多め、と考えております!また一つお尋ねしたいのですが、本編軸は、帝国ルートか教団ルート何方にいたしますか?シチュエーション、関係等に関しては了解です!
此方の希望としては、面識はあるものの、噂程度でしか互いを知らない。→交流を経て、両想いになり、恋人関係等になれたらと思っています!ベレトorベレスが何処かの学級の先生になった辺りか始められたらと思っています!
シチュエーションは、此方も殆ど匿名さんと同じように進められたらと!マイクランを討伐の時に、家庭事情に触れられたらとも考えております!
了承していただけたら、絡み文の提出をお願いいたします!創作キャラから始めるもよし、キャラから始めるのもよしです!匿名さんにお任せします!
改めてこれからよろしくお願いします!)
【ミカエラ=フォン=エインズワース】
( 入学してからはや一ヶ月、気が付けば学級対抗戦は明日に迫っていた。魔法しか使えぬ己だが、傭兵だったらしい新任の先生から直々に指名されて出撃メンバーに入ってしまっている。いかに模擬戦で、本番はまだ遠い鷲獅子戦であったとしても、前線に出る以上は醜態を晒して級長である皇女に恥をかかせるわけにはいかない。ただ、己には荷が重い気もして緊張してしまう。みんな多かれ少なかれ同じ気持ちだとは思うが。そんなことを考えていれば講義は終わったようで、机上の教材を片付け始めて。そういえば、自信家な彼は緊張なんかとは無縁なんだろうかと気になれば、隣の席に座る彼にちらりと視線を向ける。このクラスには入学以前からの知り合いが多いが、その中でも己は公爵家の彼と顔を合わせることが多く、一番親しいと言えるだろう。そういった縁である程度人となりは知っているからこそ、彼に気さくに話し掛けて。 )
ね、明日はいよいよ学級対抗戦だね。気が早いけど緊張してきちゃった。
(/絡み文投下させていただきます!先生が担任になった後、EP1の学級対抗戦前日から始めさせていただきました!ルートについてですが、帝国ルートでお願いいたします。大筋には則りながらも辻褄や整合性等はざっくりめでいきたいと思いますので、細かい部分はあまり気にせずに進められたらと…!そして本編軸とシチュエーション等諸々かしこまりました!アビーさんの絡み文を投下していただけましたらシルヴァンにて絡みに行かせていただきますので…!こちらこそ、何卒よろしくお願いいたします!/問題等なければ蹴可)
【フェルディナント=フォン=エーギル】
いや、仕方あるまい。私も昂ぶりを抑えられないでいる。…エーギル家の嫡子として、彼女にも負けない活躍をしなければ。
(教材を片付けていると隣にいた彼女に話しかけられる。彼女とは、この士官学校に入る前から面識があり、親しいとも言える間柄だろう。彼女の言葉に頷いて見せては、仕方がないと口にして。訓練に近しい物とはいえ、本当に戦をするのだ。命の取り合いはないが、緊張するものだろう。己も彼女と同じように、緊張しているとともに昂ってもいる。1番を目指すのは当たり前の事だが、それよりもエーギル家の嫡子として活躍し、また皇女に勝る活躍をしなければ。勝つためには、采配が重要になるだろう。新しく来た傭兵の教師。逃げた教師の代わりで、自分達が所属している赤鷲の学級の担任。傭兵だから戦慣れしているだろうが、どうも心配だ。首をひねりながら、下記を述べ)
だが、あの先生…本当に大丈夫だろうか。そこが心配だな
【アビゲイル=レーン=シャーロット】
(講義終わり。寮に戻らず、中庭の椅子に座る。シャーロット家から離れて1ヶ月。早いようで短く感じる。シャーロット家に一人残した母とは手紙でやり取りをしており、友はできたか、勉強について行けているかと己を心配してくれている。友はまぁまぁだが、勉強にはついていけている。心配なのは、課題だ。己は戦闘に関して頼りになる戦力とは言えない。今節は学級対抗戦で己は選ばれなかったが、来節からは必ず出なければならないはずだ。母から教わった剣術は応用が少し出来るくらいで、戦闘に出ればボロが必ず出るだろう。それを同じ学級であるフラリダリウスの嫡男にも言われたものだ。己は剣を握るより、中庭で猫と戯れていた方が性に合っている。猫を撫でつつ、デカめの独り言を呟いて)
…選ばれなくて良かったぁ…。私の剣は、戦闘向きじゃないし。グウタラしてますか
【シルヴァン=ジョゼ=ゴーティエ】
やあアビー、猫と戯れる君も可愛いなあ。
( 学級対抗戦の出撃メンバーとして選ばれていない己は訓練にも精が出ず、それとは対称的に意気揚々と励む幼馴染たちを尻目に誰か女の子でもいないかとフラフラしていれば、中庭に同じクラスの彼女の後ろ姿を見つける。彼女はシャーロット家の嫡女だ、うちほどではないにせよ紋章を重視する家柄だとは噂に聞いたことがある。折角の機会だからと特に気配も足音も消さずに彼女の元へと歩み寄れば、大きな独り言が耳に届いた。内容から察するに学級対抗戦についてのものだとあたりをつければ、女性に声をかける際にいつも浮かべている笑顔、取り繕った口調で彼女に話し掛けて。 )
学級対抗戦のおかげでどいつもこいつも訓練ときた。でも俺らは選ばれなかったから楽できるよな。というわけで、暇なら俺と話さないかい?
【ミカエラ=フォン=エインズワース】
ふふっ。キミ、いつも皇女様に突っかかってるもんね。あの方を驚かせるなら対抗戦はとても頑張らなきゃだ。
( 士官学校に入ってから、なにかにつけて彼が皇女に対抗心を燃やしている姿を見る。最早日常と化しているそれは慣れたものだ。達成目標だけで見れば、皇女に勝るという難易度の高いものを背負っている彼は、それなりに肩の力を抜くことが出来る己とは違って気が抜けないだろう。皇女は能力も非常に高い。故にたかが模擬戦と言えども、彼はこの学級の誰よりも頑張らないといけないのだろうな。教科書を閉じれば、思い出すのは新任の教師のこと。表情が全然変わらなくて最初は怖いと思っていたが、微妙にユーモアがあることが最近わかった。教鞭を振るうのは初めてとのことだから、彼のように不安死する意見があっても仕方がないとは思う。ただ、少なくとも己は頼りになりそうだと思ったが。それを素直に口にして。 )
凄腕の傭兵だったって噂だし、実戦経験がある分頼りになりそうだけどなぁ。話せば答えてくれるし、いい先生だと思うよ。
【アビゲイル=レーン=シャーロット】
…お世辞をどうも、シルヴァン。
(近付いてくる足音に、猫にやっていた視線を上に向ければ、そこにはゴーティエ辺境伯の嫡子。己が生まれたシャーロット家よりも紋章の有無を重視する家。噂によれば、彼の兄は紋章が無いとかで廃嫡されているらしい。何と馬鹿馬鹿しい。紋章如きで、人の良し悪しが決まるこの世など。彼もきっと、紋章を持っていない己を見下しているに違いない。薄っすらと笑みを浮かべては、上記を述べ。椅子の右側によっては、彼の話に頷いて。だが、己は流行りなど理解していない。それに世間について聞かれても答えられるかどうか。此方から話題を振れる話も何もない。そう思えば、下記を)
…まぁ、私も暇してたから良いけど。…と言っても、私あまり話題提供とか出来ないわよ?
【フェルディナント=フォン=エーギル】
いずれ私はエーデル家を継ぎ、皇帝になるだろうエーデルガルトを支えなければならない。ならば、精進せねば。…と言うか、君は目標はないのか?
(ぐっ、と拳を握り空に掲げては、己の意気込みを。己が貴族に生まれたのは何か意味があるはずだ。では、何をするか。答えは簡単で、己に出来る事をするのだ。己を嘲笑うものも、己を邪険な目で見る者もいるかもしれないが、己にはやるべき事がある。その為にも、いずれ皇帝になるであろう級長に、一つでも秀でたところを証明せねば。にしても、と悩む素振りを見せる。彼女の言う事は最もだ。知らない内から決めつけるのは良くないこと。貴族としてあるまじき行為だ。あまり表情が変わらない為、不安を抱いている。が、己がまだ担任と交流をしていないからかもしれない。そう思えば、素直に己の落ち度を認め下記を述べ)
それは分かるが…あまり表情が変わらないだろう。…しかし、君の言い分も最もだ。知らない内から疑うのは良くないな。
【シルヴァン=ジョゼ=ゴーティエ】
いやいや、お世辞なんかじゃないさ。入学した時から俺の目は君にずっと釘付けなんだ。
( 調子の良いことを言っては、彼女が譲ってくれたスペースに遠慮なく腰掛ける。ペラペラと口をついて出てくる口説き文句は誰にでも掛けているものだが、彼女のことがほんの少し気になって見ていたのは事実だ。紋章重視の家は、紋章の有無による差別や格差が顕著に表れやすい。例えば、廃嫡された実の兄のように。だからと言えばいいのだろうか、そんな兄に薄らと重ねるような形でだが彼女のことは気になっていたのは本当のことで。足元に擦り寄ってきた猫をこちょこちょと擽りながら、少し前に彼女が幼馴染の一人と剣術のことでなにか話していた姿を思い出す。距離が離れていたので一から十まで聞き取れてはいないが、確か戦闘に出ればボロが出るとかなんとか言っていたような気がする。その出来事を思い返しながら、話を振ってみて。 )
話題なんて、話してりゃ適当に生まれるさ。…ああそういや、剣についてフェリクスの奴になんか言われたのか?
【ミカエラ=フォン=エインズワース】
目標?それが全くないんだなぁ。嫌だけどどうせ爵位を継ぐだけだし、うちは政治にはほぼ関わらないからね。
( 大仰な言動で決意を語る彼は相変わらず熱い人だなぁと思うが、意欲に溢れるのは良いことだろう。少なくとも、己には無いものを持つ彼のことはとても好ましく思う。微笑ましい思いでいれば、振られる目標についてはあっけらかんと答えつつ。エインズワース家は帝国の代表的な貴族として数えられていない家であるが故に、統治についてもほぼ関わっていないに等しい。そんな家だから、不本意ではあるものの当主を継ぐ以外は何も無いのが実情だ。さて、確かに新任の先生は表情の変化が皆無だ。それが怖くもあったが、以前に昼食でたまたま同席した際に質問には的確に答えてくれたり、世間話を振っても付き合ってくれたことを思い出しながら彼にも同じことを勧めてみて。 )
あはは、確かに私も最初はちょっと怖かった。でも一緒にご飯食べたら印象変わったよ。キミも先生とご飯でも食べてみるのはどう?
【アビゲイル=レーン=シャーロット】
…へぇ?その割には、他の女性を口説いていた気がするけど。
(釘付け、なんて。紋章持ちではない己に釘付けかと馬鹿にしてやろうと思ったが、気まずくなりそうでやめた。それに己以外の女性を口説いていたくせに何が釘付けなのだ。女好き、と言うのは聞いていたがここまでとは。やはり紋章持ちの考える事は理解し難い。普通の乙女なら此処で恋に落ちたり、誘いに乗るのだろう。紋章に目が眩んで。だが、己は紋章持ちなんぞ興味はないし、寧ろ毛嫌いする程だ。何故、紋章を持たないだけでこの様な扱いを受けなければならないのか。溜息が出そうになるのを抑えつつ、彼の言葉に少々興味を示し上記を。彼の言葉からフラリダリウスの嫡男の事を思い出し、ムッと嫌そうな表情を浮かべる。言われた事は事実だが、己は剣を握るために生きてきたわけではない。そもそも勝手に期待して、勝手に失望するのはどうなのか。フラリダリウスの嫡男の真似をしながら、言われた台詞を口にして。紋章持ちの貴族様たちとは違うのだ、と叫んでやりたかった。直ぐに飲み込んで、拗ねて出ていったのだが。溜息を付きつつ下記を)
…別に。剣の腕がダメって話だよ。『戦闘に出れば必ずボロが出る。生半可な覚悟で剣を握るな!』だってさ。…はぁ、ヤダヤダ。真面目ちゃんでさ。
【フェルディナント=フォン=エーギル】
む、そうか。残念だな。君なら私と同じように、良い貴族として名を馳せるだろうに。それに、君のような人は民にも好かれやすいからな
(彼女が言うように、彼女の実家エインズワースはエーギル家の様な権力を持っているわけではない。彼女が努力すれば、きっと皇女が皇帝になった際、皇女は彼女の努力を認め何かしら役を与えるだろう。提案しても、媚を売るようで嫌だと言われそうだが。しかし、彼女がエインズワース家を継いだ際、きっと己のように名を馳せるに違いない。彼女に己の本音を伝えては、ふっと笑みを浮かべて。彼女が述べる担任の姿が想像できず、頭を悩ませる。だが、彼女が嘘を吐くとも思えない。全て本当の事なのだろう。明日。そう、明日だ。対抗戦で1位を取ったら、皆で祝勝会をしようなんて話もあるのだ。その時にでも、担任と食事を共にしよう。だが、二人きりと言うのも話が弾みそうにない。彼女を疑っているわけではないが、彼女にも共にしてもらいたい。そう思えば、彼女もどうだと誘ってみて)
…そ、うだな。明日、対抗戦が終わったら話してみるとしよう。…その時は君も一緒にどうだろうか?
【シルヴァン=ジョゼ=ゴーティエ】
うっ……。まぁ…そういうこともあったかもしれないけど、俺は君が一番だぜ?信じてくれよ。
( 彼女が見たというのが何時のことなのかわからない程度には女性に声を掛けるのは日常茶飯事で。昨日のことか?いや、一昨日の街に出た時のやつかもしれないと直近の心当たりをいくつか思い浮かべる。どうあれ彼女の指摘は事実なので痛いところをつかれて苦しげに呻くも、挽回するべく言葉を重ねて。彼女が幼馴染の真似をしながら言ったセリフは、確かに気難しいあいつが言いそうだなと仏頂面と共に簡単にイメージができる。己は幼馴染で人となりを知っているからなんとも思わないが、彼女はそうではない。とはいえあいつも悪意を持って言い放ったわけではないだろう。良くも悪くもストレートな幼馴染を思い浮かべながら苦笑いしつつ、溜め息をつく彼女に対してフォローをして。 )
あー…、いかにもフェリクスの野郎が言いそうな言葉だな。悪く思わないでやってくれよ、あいつもアビーのことが嫌いで言ってるわけじゃないんだ。
【ミカエラ=フォン=エインズワース】
買い被りすぎだよ、すこーし魔法が使えて紋章持ってることしか取り柄なんてないし。キミみたいに努力家であれたら良かったんだけど。
( 努力家な彼だが、公爵家ならば彼の父みたくもっと地位に甘えてもいいだろうにと口にしたら失礼になるだろうことを思いつつも、褒められれば手をひらひらと振って否定して。将来に期待もなにも持たず、のらりくらり生きているだけの己には勿体ない言葉だ。対抗戦終わりということはその後に開催が予定されているらしい祝勝会でだろうか。それにしても祝勝会だなんて気が早い気もするが、うちのクラスらしいなと顔を綻ばせる。皆で集まるというのは仲を深めやすくていいかもしれない。ヴァーリ伯の娘である引き篭もり好きな彼女は嫌がるかもしれないが、皇女あたりが引っ張ってくるだろう。そう考えていれば、彼からは同席のお誘いが。断る理由など一つもなく、快諾すれば明日へのやる気が漲るのを感じて柔らかく笑い。 )
勿論!先生を誘うのは私に任せて。ふふっ、頑張る理由一つできちゃったなぁ。あんまり気乗りしなかったんだけど気合い入れなきゃだ。
【アビゲイル=レーン=シャーロット】
変わってるのね、貴方。…紋章を持っていない私を口説いて、惚れさせた所で得なんて無いと思うけど?
(どんな人物を口説いていたのか、興味がなかったので忘れてしまったが、変わっていると感じた。だって、彼に得がないだろう。恋愛とやらは、得か損で決めるものではないと母は言っていたが、やはり気になるだろう。シャーロット家もゴーティエ家も紋章持ちかが重要な家柄だ。己なんか口説いたとして、何もならないだろう。思ったことを口に出し。しかして、まぁ、そうなのだろうなと頷く。不器用なのは見て取れる。ディミトリ殿下に対しても、言葉にトゲがありつつも、心配しているような気がするし。怖いと言うよりかは、厳しいと言う印象で。彼が言うのなら己が感じたものは間違いではないのだろう。そう思えば下記を)
まぁ…幼馴染の貴方が言うのなら、そうなんでしょうね。もう一度くらい稽古付けてもらってあげても良いかもね。
【フェルディナント=フォン=エーギル】
そうだろうか。私は、君の友好的な性格は誇るべきものだと思うが。それに私はやるべき事をやっているだけ
(彼女の話を聞き首を撚る。彼女には、彼女が挙げていた話以外にも良いところがあるだろう。彼女の友好的な性格は、己からしたら羨ましい。己は仲良くしたいと思って、話しかけても歌姫からは毛嫌いされているし、他も話しかけても逃げられることがあるのだ。彼女のフランクさがとても羨ましく、己に教えてほしいくらいだ。そう思えば、己の思ったことを口にし伝えて。己の為に申し訳ない、と思いつつも彼女に礼を述べる。己だけでは苦戦するし、きっと誘えないで終わるだろう。明日はそれも胸に気を引き締めなければ。皇女やその従者はもちろんのことだが、彼女も共に対抗戦に出るのだ。共に励み、共に戦おう。笑みを浮かべては、手を差し出し下記を述べ)
…ありがとう、助かるよ。共に対抗戦に出るんだ。その後の祝勝会の為にも共に頑張ろう。
【シルヴァン=ジョゼ=ゴーティエ】
…………まあまあ、細かいことは置いてさ!ほら。俺が君を好き、大事なことはそれだけだろ?
( 紋章を持っていない女にちょっかいを出す、それは己がよくしていることだ。そうした上で適当に振る。入学してまだ日が浅い士官学校においてもルーティンと化したそれ。それは己が紋章というものに対して鬱屈とした感情を抱いているが故で、紋章を絡めた話をされれば少し黙り。すぐに笑顔でそれらしいことを言っては話を逸らす。大抵の女性はこれで流されてくれたのだと、内心で彼女にも同じことを求めて。稽古をつけてもらってあげてもいいという強気な発言に、肝が据わってるなと思いつつもよく訓練だの稽古だのに真面目に取り組めるなと揶揄って。士官学校はそれが本分だというのは理解しているが、幼馴染たちも彼女もよくそれを果たせるものだ。己が不真面目すぎるというのは棚上げして気だるげに言い。 )
訓練稽古、よくやるなぁ。フェリクスもイングリットもアビーも、みーんな真面目すぎやしないかい?もう少し肩の力を抜いてパーッと遊んでもいいんじゃねぇの。
【ミカエラ=フォン=エインズワース】
ありがとう。キミのその、人を素直に認めることが出来るところも素敵だと思うよ。皇女様にも同じようにしたらいいのに。
( 相手を褒める言葉をさらりと出すことができるのは、それだけで才能だと思う。紋章を抜きにただ人の良さを認めることがどれだけ難しいかなど、身に染みて知ってきたからだ。同じように皇女にも接することができたなら、能力だって優秀な分彼の父よりもよっぽど重用されるだろうにと思うが、そこは彼の信念や譲れない物なのだろう。差し出された手を両手で包み込むように握れば、近接相手の防御面にはあまり自信がないことを明かし、握っていた手を離して胸の前で手のひらを合わせて所謂お願いポーズを取り。少し冗談めかしたトーンで言ってはいるものの、その状況に陥った時に助けが欲しいのは本心で。戦闘において遠距離と治癒専門の己と近接の彼、穴を埋め合うことができてわりと相性がいいのではないだろうかなんて思いつつ様子を窺って。 )
私、近付かれたらすぐ倒されちゃうと思うからさ。その時は助けてね?代わりにキミが怪我したら私が治すから。
【アビゲイル=レーン=シャーロット】
まぁ、そういう事にしておくわ。…嫌な話をしてごめんなさい。………互いに、紋章に縛られ、振り回されている同士、これからも仲良くしてね。上辺だけでも
(やはり紋章の話は嫌だったか、と彼を見る。互いに紋章持ちかを重視される家柄だ。きっと彼も幼い頃から痛い目に合ってきたのではないだろうか。ただの予想だが。そう思えば、彼の話に賛同したような言葉を掛けて、彼に謝罪を。ゴーティエ家、シャーロット家。王国貴族のどの家よりも紋章を重視する家。紋章を持たぬ己や彼の兄の様な存在は疎まれ、紋章を持つ彼や己の弟妹の様な存在は花や蝶のように愛でられる。だが、同じ学級。仲良くしたいと思うのは間違いではあるまい。彼がどうかは知らないが。上辺だけでも仲良くしてくれ、と口にし。己の手を握りしめては、死にたくないだけだと。幼い頃から剣術等を教わってきた彼やその幼馴染、そして殿下。いや、それよりも学級の皆と比べれば己の腕は赤子の様なもの。これでは、己の目標は果たせまい。拗ねて出て行ってしまった後、部屋で少し後悔したのだ。ふっ、と笑みを浮かべれば下記を述べ)
…私は、ただ死にたくないだけ。…貴方や殿下、フェリクス、イングリット…皆の腕に比べれば、私なんて全然だし。それに、母さんをシャーロット家から救い出すためにも…父親に負けないくらいにならなきゃだし
【フェルディナント=フォン=エーギル】
ふっ、その点で言えば私は彼女に勝っているのかも知れないな!…また決闘を申し込んでみるか。
(褒められるのは、己の努力が実った気がして素直に喜ばしいものだ。それと皇女と比べられ、己が勝っているのなら尚更。これは勝つ、負ける、と言う区別では無いのかもしれないが、何にせよ彼女よりも素晴らしいと褒められ、ドヤ顔を浮かべる。いずれ、皇女の臣下となるのなら己は出来る事をしなければ。エーギル家の者として産まれたのだから。それに皇女と己は能力も親しいだろう。己の方が優秀だと世に認めて貰わなければ。と思えば上記を。彼女は魔法を使うのだった。遠距離なら有利で、勝つ可能性が上がるが、近距離となれば不利になり負ける可能性が大いにある。己も斧や弓を相手にするのは苦手だ。苦手を克服すべきだが、明日が対抗戦となれば、今から苦手を克服するよりも補うことが大事だろう。それに作戦として互いの苦手を補えるのであれば、そうすべきだ。戦闘では連携も大事になるのだから。ぐっ、と握り拳を作り、手に掲げるように上げる。紳士として、女性を守らなければ。ふっ、とドヤ顔に近い笑みを浮かべては下記を)
あぁ、女性を守るのは紳士として当然の事だ!それに、作戦としても申し分ない!任せておきたまえ!…それに作戦としても申し分ない。連携はこれからも大事になってくるだろうからな!
【シルヴァン=ジョゼ=ゴーティエ】
……いや、なーんにも謝ることじゃないだろ?それに上辺だけだなんて寂しいこと言わないでくれよ、俺は君とふかーい関係になりたいんだぜ?
( 紋章に縛られている同士、確かにその通りだ。持つ者と持たざる者という決して埋まらない差ではあるが、お互い紋章なんていう馬鹿馬鹿しいものに振り回されている同士だ。紋章重視の家でそれを持たない彼女がどういう扱いを受けているかなど、想像には難くない。同情とも共感ともつかない微妙なモヤモヤが胸中に生じるのを感じながらも、重たい空気にはしたくなくて明るい声音で軽く巫山戯ながら口説いて。死にたくない、誰しもが持つ恐怖だろう。だが母を家から救い出すだなんて高潔な目標だと素直に感心する。それと同時に、諦めきって目標すら持てない己が矮小な存在だと突き付けられているような気分になった。彼女はなにも悪くない、己が屈折しているだけだ。それにしても、実の娘にそこまで言わしめるとはシャーロットの当主はよほど酷い人間なのだろうか。父は彼と交流しているかもしれないが、己はあくまで噂で聞く程度。実際はどんなものなのかなど知らない。それ故に興味本位で聞いてみて。 )
えらいなぁアビーは、立派な目標じゃあないか。それにしても、シャーロットご当主様はそんなひどい男なのか?
【ミカエラ=フォン=エインズワース】
またあしらわれちゃうよ。それにヒューベルトが怖いよー?
( 彼が皇女に決闘を挑んでいるのはいつものこと。いずれは帝国の頂点となる彼女に突っかかるなど己では到底できない、それができる人物なんて後にも先にも彼だけだろう。肝心の皇女にはあしらわれたりしているようであるが、それも見慣れてくると微笑ましいものだったりする。くすりと楽しげに笑えば、皇女の従者の存在を指摘して。ベストラ侯爵家の嫡男の彼は、皇女に突っかかる彼を泣く子も黙るような恐ろしい形相で見ていることがたまにあるので。それも日常の光景と化しているので己はさして恐怖心などは抱かないが、いつか強烈に灸を据えられそうだ。連携作戦を快諾してくれた彼に礼を言えば、紳士然とした振る舞いを素直な感情で褒める。裏のない高潔な言動は彼の美点だとは常々思っていたが、改めて認識できた。それと同時に思い返すのは、高潔とは真逆の己の父で。あの人は貴族としても人としても腐敗しきっている。彼を見ていると、どうしてこうも違うのかと無意識に較べてしまうのだ。脳裏に過ぎる父の下劣な姿に少し物憂げな様子で目を伏せれば、溜め息とともに言葉を。 )
ありがとう!流石、キミっていつもかっこいいね!キミの実直で紳士的なところ、お父様も見習ってくれたらいいのにな…。
【アビゲイル=レーン=シャーロット】
ハハッ、深い関係ね。…良くもまぁ、今まで女に刺されなかったわね。平民の子なら、貴族、紋章持ち、顔良しの貴方に口説かれたら、自分が特別だ!って勘違いする子多かったんじゃない?
(口説き文句に、ふはっ、と吹き出しては声を出し笑って。深い関係。恋人、夫婦と言った関係の事だろうが、これを己以外に言っていると思うと笑みが溢れる。何故かは己にすら理解できないが。だが、今まで良く女性に刃を向けられなかったものだなと感心するような息を漏らす。貴族に口説かれ、浮かれ舞い上がる女性は少なくないだろう。それに自意識過剰、は言い過ぎかもしれないが、その類の女性は己は特別で貴族になれると豪語するのだ。愛から来るものではなく、己が手にする栄光が、溺れさせるのだろう。彼が、そんな目に合ったかは知らないので尋ねて。父について聞かれ、少々頭を悩ませる。酷い、方ではあるのであろうが、そう思っているのは己だけかもしれない。まぁ、話したところで得も損もないし、話しても良いか。ふっ、と目を細めては父について話して)
子供と妻を軟禁して、機嫌が悪かったら暴力振るうし、酷い方なんじゃない?紋章持ちの子供が産まれたら、外に出して成功と失敗の差を見せびらかすような男だし。まぁ…体裁は良い様に見せているようだけど。
【フェルディナント=フォン=エーギル】
…ヒューベルトか。彼は、主体性と言うものがない気がするな。そもそも…いや、君の前で、この話はやめよう。
(何故、皇女が己との決闘をしないのか、それがよく分からない。皇女は、負けるのが恐ろしい、と考え怯えるような人物ではない。しかして、彼女が言うヒューベルト。皇女の付き人であり、皇女の命令ならば何でも聞く男。己からしたら良き従者とは言えない。主体性、が欠けているように見える。他にも思う事はある。己を避難する前に、自分を見直したほうが良いと思うが。と、思わず口にしそうになるが彼女の前で愚痴など申し訳ない。態とらしく咳払いを数回すれば、何でもないと上記を述べ。かっこいい。良い言葉で、己の心が昂るのが感じられる。褒められるのはやはり嬉しいものだ。気分が良くなる。ありがとう、と礼を述べようと口を開くがすぐに閉じる。彼女が父の話をしたからだ。関わりがあるようで、あまり話した事はない。そのため、どんな人物かはよく分からないが、人の良さそうな気がした。彼女からしたら、そうではないのかもしれないが。己の話をするばかりではなく、彼女の話を聞きたい。そう思えば下記を述べ)
…君の父君か。あまり話した事はないから、分からないが…人の良さそうな人には見えたが。
【シルヴァン=ジョゼ=ゴーティエ】
あー……事前に合意を得て割り切ってる以外はいつだって俺は本気って前提な?まぁ、刃物とまではいかなくても平手打ちぐらいは普通にあるなあ。意外と力が強くて頬が腫れ上がっちまった時は、流石に困ったさ。女の子がなにを思ってたかについては、まあプライバシーってことで。
( 彼女からの質問に己の女癖の悪さを誤魔化すのは不可能だと感じ取れば、それでも言い訳がましく前置きして。少なくとも今日は彼女を口説き落とすことも無理があると思えたので、カッコつけるために多少は正していた姿勢を崩して背もたれに腕を預けたラフな座り方をすれば、空いている手で刃物を刺すジェスチャーや己の頬を食指でつんつんと指し示したりなどの手振りを話に織り交ぜる。己が声掛けした女の子が紋章、貴族、その他諸々についてどんな思いを抱いていたのかについては、単に己がわざわざ思い返したくないという理由からプライバシーを言い訳に黙秘を。彼女の口から語られるエピソードは、概ね想定内だった。紋章云々以前に彼女の父の人格自体に大きな問題がある気がするが、それでも間違いなく彼女は紋章によって人生を振り回されている被害者である。だから、ふーっと大きな溜息を吐き出した後に無意識に砕けた口調で発した感想は本心だ。己の兄のように腐らずに生きている、それだけでも彼女は立派だと、男女云々ではなく彼女という人柄を見てそう感じて。 )
……紋章重視の家なんて、結局どこもそんなもんだよな。中にはそれが嫌になってどこまでも転げ落ちてく奴だっている。それでも腐らずに生きてるアビーはさ、えらいんじゃねえの。
【ミカエラ=フォン=エインズワース】
猫被りなだけだよ、キミとキミのお父様──宰相様の立場がずっと上だからそう振舞ってるだけ。
( 彼の問いに、彼を見つめた後にゆるりと目を逸らせば机に両肘を乗せ、組んだ手に顎をさらに乗せる。そんな貴族としては些か行儀が悪いと取られかねない行動も、理解した上で敢えて行って。彼が父を人が良いと思うのも、仕方の無い事だろう。何故なら、父自身がそう見られたくて猫を被っているからだ。それは一重にエーギル公爵家を筆頭に有力貴族へ媚び諂ってお零れを預かりたいからに他ならない。時に宰相は皇帝よりも強い権限を振るうことがある、そんな相手に気に入られたならば安泰だからだ。なにもそれが間違いだと言うつもりはない、世渡り上手は決して悪ではないと自論ではあるがそう考えている。だが実際の父を傍で見ている身としては、感情的にどうしても気に食わないだけで。彼は親のことを大切に思っているようだからそんな前で己のとはいえ父にあたる者を貶すのは少し憚られる気がしたが、それで幻滅してくるような人間ではないだろうと今までの交流から見込み。世間話のような何気ないコミカルな口振りで、呆れ笑いを浮かべながらやれやれと言わんばかりに両手を広げ。その後、内緒の言葉に合わせて小首を傾げれば食指を己の口元に立てて。 )
いくら士官学校の方針で身分を気にしないようにとはいえ、キミにこんな気安い口をきいてるって知られたら、それはもう酷い目に合わせられちゃう。だからお父様にもし会っても、私の言動は内緒にしててね。
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