シスター 2022-06-17 19:27:15 |
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主様。
募集版にてお声掛けさせて頂いた者です。
この度はご縁頂きまして大変嬉しく思います。
取り急ぎ挨拶の方で失礼致します。
この度はお声かけと素敵な天使様の提供及び御移動感謝致します!
長く続く関係になれたらいいなと思っております。
概要を再掲しますね。
信心深く真面目で清らかなお堅いシスターが悪魔の囁きによって堕ちていく……シリアス成分をたっぷり摂取したいです(小声)
堕ちる理由は恋愛感情あり・なし関係なく誘拐、誘惑、洗脳、あなたの魅力に抗えず惑わされるままに魅入られてしまい。真面目なので最初は反論したり強気ですが、最終的に真面目なシスターは洗脳の効果なのか本心からか。どちらであってもあなたの虜になります。あなたしか見えない盲目状態。
萌と萎以外にこういうシスターは苦手。
シスターの性格、容姿等シスターに関する要望が御座いましたら教えて下さい。
天使様は募集で拝見したプロフィールがストライクでした。あのプロフィールに付け足したり、シスターへ伝えておくことがありましたら御自由にどうぞ!
こういう設定でこういう流れにしたい。ご要望等御座いましたらぜひ。シスターの方も積極的に提案してよりよくしますので。
なにかの理由で( )天界より堕ちた天使様とシスターの関係性
神などを信仰する中で、それらの信仰を裏切るような堕天使様の言動にきっと最初は戸惑いつつも上手いこと( )丸め込まれて堕ちるシスターを見たい(願望)
理想と現実で揺れ動くか弱い心に付け入りたい堕天使様
募集で希望されたのをまとめてみましたがこれ以外で希望御座いますか?
文字数、長さの質問忘れておりまして連投になりました。長さに希望ありましたらシスターの方から合わせますので。
>>3
pfの方、簡易ながらも褒めて頂いて大変嬉しく思います。後ほど深く練りましてもう一度詳細を載せたいと思いますので、もう暫くお待ちいただけると幸いです。
さて、シスターへの要望と言いますか個人的好みを申し上げますとそうですね……
強かさがありつつも、初心な心。真面目だけれどどこか抜けているようか天然、純粋さ。なんてものが降り混ざっていると嬉しいなぁなんて。
信仰を捨てきれぬ面は強かさ、真面目から。しかしどこかで蓋をしている純粋さや初心な心で理想と現実に揺れ動く言動を見たいなと。
萎えはそうですね……あまりないのですが、強いて何かを挙げるとするならば物事に対して悲観的な考えばかりなのは苦手ですかね。
ポジティブさといったようなお茶目さがある方が好みです(ははは)
パッと募集の際と反復にはなってしまいますが、希望はまとめで記載して頂いたものが主な希望です。
最初はきっと堕ちた天使を快く、それはもう聖母のように受け止めてくれることでしょう。しかし天使と言えど堕ちていますからね( )少しずつでも確実に、シスターの行く手を阻んでいけるような形で進めていけたらなと個人的には考えております。
ロルの長さについては此方、心情や小説風ロルを含ませての長文ロルになって(マンモス気味)しまう傾向にありますが(セリフ<描写)、苦手でしたらぎゅっと短くも出来ますのでお申し付けくださいませ。
pfの件ありがとうございます!ゆっくりお待ちしておりますね。
ふむふむ、なるほど。
真面目で強か、純粋で初心。
ポジティブでお茶目要素も入れておきますね!
2人は教会で出会う等イメージしましたが、出会いに希望は御座いますか?
シスターは深夜内緒で教会へ。こっそりと祈りを捧げていた時に天使様が天界から下界へ降ってくる。深夜なので騒ぎになったらまずいと思いシスターの自室で天使様を匿うことに。シリアス成分を欲していまして、雰囲気は仄暗い感じやシリアス状態の中で時に恋愛のドキドキを感じたり。恋愛要素はあり・なし希望ありますか?ありだったらいいなと考えてます。 シスターは最初、天使様を警戒はしていても少なからず信用している。天使様を愛すようにシスターを洗脳するのも良いですね。本当に愛してしまったのか。それとも洗脳の効果から愛していると言ったり。
シリアス成分を欲していると言ってもエンディングはハッピーエンドが好きなのですが、結ばれて幸せになる結末はお好きでしょうか!? メリバも好きなので天使様の意見も知りたく。
長さについてはマンモス気味でも歓迎致します!シスターの方は長が限界になりますというのをお伝えしておきますね。長さはお互い気にせず自由にお願いします!
>>5
こちらこそ、何か天使への要望があれば遠慮なくお申し付け下さいませ。
教会内での出会いは鉄板で素敵ですね、是非ともご提案頂いた内容で始められればなと思います。何故天界より堕とされる事になったかはこちらがpfを練りながら考えさせていただきます。
仄暗さの中にある恋愛…とても好きです。ハピエンもメリバも大好物ですね(はっはっはっ)
何が理由かは今はまださておき、“普通”では堕天使に(から)洗脳される(する)はありえない事で、周りからは理解なんてされないと思います。それでも周りを差し置いてでも(本当の意味かは別として)、幸せだと思う2人はシリアスも仄暗さも全て飲み込んでいてとても好みです……。
ロルに関しては把握致しました。
お互い無理の無い範囲で出来ればなと思います。最低限、言動が分かれば個人的には長さはそこまで気には致しませんので宜しくお願い致します。
お気遣いありがとうございます。
お言葉に甘えまして天使様の口調と行動で希望が御座います。基本的に口調は敬語でたまーに意識せず砕けてもらえましたら、かなり萌えます。そして恋情を自覚してから不意打ちで気紛れにシスターへ迫ったりと行動で示してもらえましたらご馳走様です。と、この二点可能でしょうか?pfを大体纏められていましたら、この希望は忘れて下さい!
天使様が天界より落とされる事になった理由、楽しみにしております(にやにや)
天使様もハピエンとメリバお好きなようで感激です。天使様に愛するよう洗脳され、洗脳に成功。洗脳されてから月日が経過し、天使様が怪我か若しくは命に関わる事情でシスターの洗脳が解けてしまい。天使様はシスターの洗脳が解けていることを知らず、その姿を見たシスターは洗脳が解けているフリをしつつ泣きながら天使様へ愛を囁いたり、気持ちを告げてしまう。……こういうのは如何でしょうか?
シスターが天使様によって教会から何処かへ誘拐されてそこから洗脳の日々が始まる……というのも良きかな。なんて考えてしまい。洗脳されていてもシスターが幸せなら。天使様が幸せならシスターも幸せです!と笑顔で言ってしまいそう。シリアスと仄暗さ全開で二人の幸せな結末を見届けさせてください(興奮)
ロルに関しても畏まりました。
基本的に私も長さは気にしておりませんので、お互いやりやすいようにして楽しめたら幸いです。
>7
堕天使への希望承りました。
そちらの要素を踏まえましてpfの方は練らせて頂きますね。
練るのに時間が掛かるタイプですのですこし提出までお時間頂くかと思いますが申し訳ありません。
一度洗脳等解けるのいいですね。いつからか本当と嘘の境目も無くなって、本心と葛藤しながらの生活も乙ですね。ぜひ提案して頂いた案を取り入れていきましょう。
ロルに関しても把握致しました。
それでは少々お時間頂きまして、まずはpfの方を練らせていただきます。
希望を叶えて下さり感謝致します!
ゆっくりと気ままに待っていますので、天使様のpf楽しみにしております。
出会いは教会だけど、教会で暮らすとなると不便なので二人が出会ったあとすぐに天使様によって誘拐され、二人の生活が始まる。こういう始まり方も良いな。なんて考えてしまい。
此方もシスターのpf作成に移らせていただきますね。完成したら再び現れますと報告しておきます!
/ pf
名前 / レイジ (呼称)
年齢 / ? (外見20後半~30前半)
身長 / 182cm
容姿 / 月を思わせるような白銀の髪は全体的に緩い癖を持っており、腰の辺りまでと長め。前髪は目元に掛かる程度で適当に流している。頭の高めの位置で結んでいる時もあれば、そのままの時もある(後にシスターにウザいと言われてさっぱり切られても可)。切れ長で涼し気な印象の目元、空を思わせる青色の瞳を抱く睫毛も同様に白くどちらかと言うと短め。通った鼻筋と薄めの唇、時折覗く犬歯はやや鋭い。肌の色は白く、細身に見えるが細マッチョ体型。白のサテン系生地で出来たロングローブを着ており、裾の広がった同生地のズボンを履いている。背中、肩甲骨辺りに傷跡がある。
性格 / どちらかと言えば物静かで温厚な方、紡がれる口調からもそういった印象を受ける。どこか捉えようがない所があり、他人を困らせたり考えさせたりするのを好む。オブラートに包むのが苦手な方でストレートになりがちな時もあるが悪気は無い様子。俗に言う天使そのものを表すような慈悲深さ、優しさを見せる時もあればそれらしかぬ冷酷的言動も垣間見えるため本性は計り知れない所もある。欲深いのもそれ故か、信仰者への“愛”は異常なものほど。
他 / 一人称「私」二人称「呼び捨て、お前」
天界に住む天使。だった。
気まぐれに下界へ降りた際にひとりの女に恋をした。しかし恋なんて欲深な感情はあってはならない。手に入れる事が出来ないと理解していたが、禁忌を犯す。“亡骸でも良い”と、手に掛けたが天界は全てを見てた為、天使としての証を堕とされ背中には傷がある。
長い時間を掛けて天界から下界へ正しく堕ちていき、流れ着いた先はまさかの教会。
手を差し伸べてくれたシスターへは未だ少しだけ警戒はしながらも、その信仰心への心の隙間を常に見つめているとか。
( / 遅くなりましたが、pfを。
他の部分はおいおい物語の中で色々と紡いでいければなと考えているのであまり深くは掘り下げてはおりません。諸々と決めてきた内容で添えていければなと思います。
名前はあくまでもそう呼ばれているもので変更等もちろん可能です。
何か質問等ありましたら何時でもお申し付けください。 )
/ pf
名前 / ネージュ
年齢 / 25歳
身長 / 167cm
容姿 / こっくりとろみのある亜麻色の艷めく髪は毛先へ行く程緩くウェーブに。長さは腰の辺りと長く、毛量が多いので歩く度にふわふわ揺れ動くのが特徴的。寝る時以外はきっちりとしたシニヨンヘア。ややほっそりとした輪郭にくりっとした二重瞼の大きな目。宝石のエメラルドを彷彿とさせる様なエメラルドグリーンの瞳を覆う睫毛は長く金色。鼻と口は小さめでくすみのない白い陶器肌。肌の血色は良い方。化粧は肌の美しさを損なわない必要最低限に留めており自然に魅せている。普通体型で程よく肉付いている。女性らしく丸い曲線を描き、服の上からでも凹凸はしっかり見て判る程。手脚はそれ程長くないが手首や足首は細いので細長く見える。寝る時以外は常に修道服。白いウィンプルで頭、首、顎は覆われており、左手首にはロザリオが。
性格 / 思慮深く真面目。 神を信じて疑わず信心深い。粘り強く、他からの圧力になかなか屈しない強かさがありつつも、どこか抜けていたりと天然かつ純粋さもあるようで。仕草や所作は上品で優雅とお淑やかさもあり、見た目から儚い印象を抱かれる事が多い。 実際話すと真面目さの方に傾き、儚い印象は消えるとかなんとか。純粋で初心なのもあり恋愛に対して憧れが人一倍強い。シスターとして考えると恋愛は夢のまた夢。天使様が現れてから理想と現実の狭間で揺れ動き、天使様を慕うその気持ちについて本人はまだ気付いていないようだ。
他 /一人称「私(わたくし)」二人称「貴方、レイジ様、さん」
物心ついた頃には教会にいて、シスターとして日々暮らしていた。産みの親は知らないので本名は不明。『ネージュ』という名前は神父様が名付ける。雪の降る寒い夜に教会前に捨てられていたと神父様から聞かされて育った。とある月夜の晩。こっそりと内緒で教会へお祈りに来た時、上から天使が降ってきた。天使様に対して最初は警戒心が強かったが、話していく内に印象は変わっていく。二人の出会いは偶然か。それとも必然か。
(/此方も遅くなりましたがこうして無事に完成でき、ほっとしております。
他の部分はおいおい物語の中で紡いでいければというのも賛成ですので、シスターの方も深く掘り下げておりません。お名前も最初はレイジ様で、本名を考えていましたら両想いとなった後本名で呼ぶことができたら良いなと。本名は特に決めていませんでしたらレイジ様で構いませんので。最初は教会でシスターと出会ってから匿うと話しましたが、教会で暮らすとなると不便なので出会ってからすぐに天使様はシスターを誘拐し、どこか住処を見つけてそこで監禁または軟禁からの洗脳という流れも良いなと、新たなアイデアが生まれてしまい。誘拐からの監禁、洗脳の流れでも宜しいでしょうか?)
>11
とても素敵なpfですね。
強かな面を持ちながらも初心なそれはまた唆るものが。
本名は追追告げられればなと考えていますのでお楽しみに。また新しいアイディアをありがとうございます。きっと心做してくれる( )シスターの隙をついて連れ去りましょうかね(ははは)
その流れの中でいくつものお話を出来たらなと考えておりますので宜しくお願い致します。
天使様に気に入ってもらえて安心しました。
本名の件含めてシスターが天使様に連れ去られるのを楽しみにしております!
お互いに出揃いましたのでそろそろ本編へ移れたらと考えております。流れは夜中にシスターは眠れずこっそり教会へ。神へ祈りを捧げていると天使様が下界へ。落下した先はシスターが祈りを捧げている教会であった。簡単にですがこんな感じでまとめてみました。お返事を頂いて確認後、シスターから始めますね。
誘拐、監禁、洗脳といった文字の羅列では背徳感満載ですが、両想いとなって結ばれた後の二人はどうしましょう。種族を越えた恋愛。二人には末永く幸せになってほしいという気持ちが強いので婚姻を結ばせて夫婦に。なんていう未来もいいなと気が早いかもしれませんが、思ってしまい。天使様は結ばれた後の二人について願望等御座いますか?
>13
まとめて頂きありがとうございます。流れは把握致しましたのでそれらの要素を入れながらどのように紡がれるかとても楽しみでございます。
二人のその後ですか、そうですね……。幸せになって欲しいのはもちろんですので主様の思う婚姻なんかも素敵ですね。それらは物語がある程度進めた段階で最終的に決められたらなと考えております。
はじまりを投下しましたので改めて宜しくお願い致します。
二人が結ばれた後については現段階では決めずにある程度物語が進んでから最終的に確定、ですね。畏まりました!
何か有りましたら遠慮なくお呼び下さいませ!
(皆が寝静まっているであろう深夜帯。珍しく寝付けない夜を過ごしていた。シンプルなホワイトのジャカードレースフリルスリーブネグリジェに同色のサテン生地のロングナイトダウンを羽織って寒さ対策は抜かりない。部屋を抜け出し、外から梟の鳴き声だけが静かに響く真っ暗な廊下を歩く影がひとつ。歩く度にこっくりとろみのある亜麻色の長い髪はふわふわと靡いて揺れ動き、足音立てずひとり静かに歩き続け。目的地に到着したのかゆっくり扉を開けて室内へと踏み入れる。中央祭壇迄歩みを止めずに歩き続け、足が止まる。ゆっくり屈み両手組むと瞼がゆっくり閉じられ、崇拝する神に祈りを捧げ)
( 過ちだとか業だとか正直な所興味などない。天界も下界も別れていたって生きとし生けるものを慈しみ、愛を注ぐ事にどんな疑問があろうか。ひとりの女を愛ししかしそれが叶わぬ夢だと気が付いた時には俗に言う闇に落ちていたというものだ。だがそれを過ちだとは思っていない、目から色が抜け落ちる最期の時まで微笑んでいたのだ間違いなどない。それでもそれは罪だと判断を受け、自由に飛び回る為の翼をもがれ堕天使としての落胤を捺され天界より堕とされてしばらく経つ。長い時を得て下界へ落ちてきた。ふと目が醒めた時、目に映ったのは白い月しかしその視界は狭くどうやら何かの建物に落ちたらしく天井を突き破っていた様だったが天使の体重はいくばかりもなく軽い。重力が加わって重さが追加されたのだろうとまだ回りきらない思考で考える。身体が痛くて鉛のようにずしりと重い、ぼんやりと狭い隙間から見える夜空を見上げているとふと音が聞こえてくる。そちらの方へ視線を向けるが何かが邪魔をして見えず、確認は出来ないが足音と息遣いからして人間だとは理解できて。次第にクリアになっていく思考と視界でステンドグラスや長椅子があるのを見る限り教会だと悟り、神父やシスターだろうと考えては何ともある意味では縁のある場所に落ちたものだなと内心思い。背中の痛みに耐えながらゆっくり起き上がれば椅子の間にちょうどおさまっていたらしく、視線の先に捉えたのは祭壇の前で手を組む女性の姿。修道服を着ていない為シスターか一般人か判断が悩まれるが音もなくふわりと風が舞えば、事もあろうか祭壇の上に腰を下ろして足を組み眼下に屈む相手へ視線を下ろして )
──お前はこの教会の者ですか?
(神に祈りを捧げるこの瞬間が一番生きていると実感する。どうやって自分が産まれてきたのかもう知らない歳ではない。生きとし生けるものに祈りを捧げたりとそんな壮大さは無いが、今日も一日生きられた感謝を込めて神に祈りを捧げる。瞼を閉じている間ふと、締め切っている室内に風が吹いたような気がしてゆっくり瞼を開ける。腕を解いてから何故だか理由は分からないが胸騒ぎを覚えて。教会にいるのは自分ひとりだけの筈なのだが正体不明の気配に対して冷や汗が額に浮かび、何処からとも無く聞こえてきた声にドクンドクン、胸が早鐘を打つ。動揺から視線を揺らしつつもゆっくりとした動作にて顔を上げる。教会に来た時には祭壇に人などいなかった。その祭壇の上に腰を下ろして足を組む人物を月光が妖しく照らす。表情迄は分からないが目の前にいる人物は白のサテン系生地で出来たロングローブを纏い、白銀の長い髪は月光に照らされて異様な美しさを放っていた。その者から教会の者かと問われただけなのだがその声と口調に不思議な感覚を覚える。不思議と反射的に体が動いてしまい、上げていた顔は再び地面と対面する形となって。咥内は緊張から乾いて唾液が分泌されず、取り敢えず何か喋らなければ。何とか声を発すると質問の答えに肯定示し)
私はこの教会のシスターで御座います。
……、そうですか。お前はシスターでしたか。
( 緩く組んだ足の先、ぷらりぷらりと微かに揺らしながら答えを待っていると僅かに鼓膜に届く煩い心音はこの眼下に居るシスターの者だと理解して。急に現れた存在に驚くのはそれは当たり前かと内心考えつつ返ってきた答えには笑みを浮かべて。嗚呼そうか、この眼下に丸くなるこの女は神に祈りを捧げ、救いや答えを求める人々に平等に手を差し伸べる神の使徒だというのかと納得し。さてどうしたものかと少しばかり考えては瞬きをひとつ、堕とされた羽ではもう飛べもしないし天界にもちろん戻ることも出来ない。人間と全く同じ生活をせずとも生きてはいけるが、このまま教会に居たとて不便が生じるだろうと思案し )
慈悲深いシスターよ。私は不運にも、路頭に迷ってしまったのです─、身分を証明できるものはありませんが…もし良ければこの私を救っては頂けませんか?
( 軽く身を上げて祭壇の上から降りるとふわり、と静かな風が舞い。視線を落としてしまった相手の前に片膝をついて音もなく着地すると相手の両手を取り、持ち上げては顔を覗き込むようにして視線をあわせるとどこか困ったような表情を見せるも少し意地の悪い笑みを浮かべては、一瞬雲に隠れた白の月が顔を出し、それに照らされたせいかはたまたは別か瞳が煌めいて )
(何処からとも無く再び閉めきられた室内に風が舞うという不思議な現象に対し、地面を見詰めながら考えていた。両手に触れられると驚き僅かだが肩がピクリ、と動き持ち上げられて強制的に顔を上げさせられる。距離が近くなり、目の前に現れた人物は何処か人間離れしていて神秘的だった。神様が擬人化したらこの様なお姿なのだろうか。シスター如きの分際で神様を救う等烏滸がましいが、目の前にいる人物は神様ではなくて救いを求める者。シスターとしてどうするかは既に決まっている。身分や素性は関係ない。救いを求める者は誰であろうと助けなければ。一応警戒はしておき、慈悲深い優しい笑顔で誤魔化そうと)
勿論で御座います。しかし、この教会ではきっと貴方様は手狭でしょう。私と一緒に安寧の地を見つけませんか?
(神父様に救われてからもう何十年の月日が流れ、年齢からもう十分シスターとしての役目を果たしただろう。神に祈りを捧げるのは変わらないが、今度はシスターとして誰かを救うという気持ちを密かに抱えていた。安寧の地を見つけるというのは口実で、教会から離れてひとりで生きてみたいと。目の前に救いを求める人物が現れて絶好のチャンスだ。どんな回答が得られるか分からず心音は相変わらず煩く、これはまるで最後の審判を待つ者の気分だ)
──嗚呼…、なんと慈悲深い……否、愚かですね。
( 視線がかち合い、相手の瞳に此方が写っているのを見つつも返ってきた答えはある意味で模範解答。困っている者が目の前に居て使徒が放っておける筈もないことなど最初から分かりきっていたこと。何処かうるさい相手の早鐘のような心臓の音が微かに鼓膜へと届いてきては、少しだけ驚いたのは自ら何処か別の場所へと行こうという提案で。教会の隅や相手の家、という簡単な場所の意味を含んでいなさそうなその言い回しに驚きつつもその純粋たる心がある事に対し、黒い感情が湧き上がってくるのを感じていて。何処か昔愛した女に似ている相手は儚く消えてしまいそうな印象を受けるが、嬉しそうにひとつ笑みを浮かべては俯きしかし弱そうな声色から普段よりも低い、冷たさの感じるそれで相手を蔑むような言い方をしては顔を上げて。空を思わせる双眼が妖しく煌めいたかと思うと、右手で掴んでいた相手の両手を軽く纏め左手は相手の腰に回すと此方へと引き寄せながら立ち上がり )
お前は私に逆らえない──私への服従を誓いなさい。
( 立ち上がった先、身長差もあるせいか相手の行動を制限させるための態とかは別として相手の両足が地につかないように持ち上げるような形になりながら、一度瞬きを交えては腰へと回していた手を移動させ相手の背後から顎を掴むような形で此方へと強制的に視線を合わせると意味では聞き取れない何か不思議な音を僅かに呟くとまるで洗脳するかのように瞳の妖しい煌めきが強さを増して )
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