君に解かれて　　《〆》　　

ひとまず募集概要を貼り付けておきます。

トンネルを抜けるとそこは
神様が体を休める湯屋でした

とあるきっかけでこじんまりとしたトンネルをくぐった男（募集）。静かな商店街は夕方に差し掛かると異形の化け物が揺らめき始め、慌てて帰ろうとするが来た道は大河となってしまう。途方にくれていると、体が透けその存在すらも消えかかっていく。狼狽する（募集）に声をかけたのは、見慣れぬ男（提供）でした。

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上記のような導入でお付き合いいただける方を募集いたします。読んだ通り千と千尋の神隠しのパロディとなっております。こちらの世界に迷い込んでしまった募集くんをこちらの提供が保護し、世話係として日々接していくなかで2人の関係性が変化していく……というストーリーを考えています。その後は原作と違いこちらの世界で2人暮らしたり、逆に2人で現代へと戻ったり、好きにお話を続けていければと思います。

こんばんは。
千と千尋の神隠しのあの雰囲気良いですよね！そのパロディをできるのは光栄ですし、選んでもらえて気持ちが高まっております。
本家様のように途中で本名を忘れかけてしまう、おにぎりをもらうあのシーンを再現してみたいといった、相談の段階から少しテンション高めでごめんなさい。心鎮めてきます！

ロルは100～（短～中）を想定しております。返信もトピ主様とサイクルは大体同じです。諸事情でこちらが数日間あけてしまう場合など理由があって滞ってしまう時は報告しますので。
募集キャラについてですが、萎え要素以外で要望がありましたら今の段階からある程度まとめておきますので、情報をお願いします。募集の段階でもう素敵だと想像していますので、理想のキャラ様を作成なさってください。そのキャラ様が世話係として募集キャラに接して下さるのはご褒美ですね。ありがとうございます！！
その後はそのまま二人で暮らすのを希望しておりますがトピ主様のお好みも聞きたいです。

こちらこそお声がけいただき本当にありがとうございます。改めましてよろしくお願いします。

本家のようなシーン是非やりたいです！特に2人の名前に関するところは仲が深まるポイントですしやりたいですね。こちらの本当の名前を思い出すところなんかもできればと思います。私もやりたいことあれやこれやと浮かんでしまっていますのでお互い様ということにしておきましょう……！

ロル数ですが同じく100から多くとも800くらいになりそうです。平均は300くらいかと思います。こちらからもなんらかの事情で返事に数日かかる場合はご連絡させていただきます。ゆっくりペースでいきましょう。

提供していただくキャラに関してですが、こちらが傲慢キャラですのでツッコミよりだったり、こちらに翻弄されたり、逆にこちらを宥めつつ手玉にとったり、翻弄したり……一言で言い難いのですが、横暴なこちらに付き合ってくれるキャラだと嬉しいです。それではこちらは募集板にかいた内容をベースにプロフ作成致します！

その後ですがこちらも湯屋の世界で暮らしていくのがいいかなと思ってました！あの世界に2人で暮らしていって、旅行みたいに現代にいったりするのもいいかもしれませんね。いろいろイベント的なストーリーやっていきましょう！

他に何か打ち合わせておきたいことやご要望などありますでしょうか？

本家は素敵なシーンが沢山あるので、その中から選ぶの迷いますよね。本当の名前を思い出すあのシーンは是非取り入れましょう！あれは外せませんので！

此方のロル数の平均は同じく200～300で、筆が乗る時は500くらいになりそうです。ゆっくりペース了解です！

なるほどですね。ツッコミ体質で宥めつつ手玉にとったり、翻弄したり……。説明を聞いて一筋縄ではいかないようなキャラ。どんな困難にも挫けない強い精神などなどが思い浮かびました！


本当の名前を思い出したその後、湯屋の世界で仲睦まじく暮らしつつ提供キャラ様の故郷(現代)へ旅行気分で二人で出掛けるというのもいいなと。イベント的なストーリーを色々やっていくのは大賛成です！

気が早すぎるかもしれませんが、告白とかは何方からにしますか？

ロル数教えていただきありがとうございます。同じようなペースで進められそうで安心しました。あとは終止ロル、小説ロルの使用の可否を教えていただけますか？

まさにイメージしていただいた通りです！あくまでもこちらの願望ですので、そちらのやりやすいようにキャラ作成していただければと思います！大まかには固まって来ましたのでとりあえずプロフ作成しておきますね！

悩ましいところですがこちらは独占欲の強いキャラになると思いますので「ずっと俺のもとにいろ」とか「他人に触らせたくない」とか好き以外の言葉で告白してしまいそうな気がします。告白したい・されたいのご希望ってあったりしますか？

終止と小説ロルの使用は可能です。
分かりました。ではそのイメージのままキャラクターにし、此方も作成してきますね！

独占欲が強くそういった好き以外の言葉での告白は好みなのでかなり嬉しかったりします！意見を聞いて告白されたいという気持ちが強いですが、どちらかと決めずにその時の流れに任せるもありかなあ、なんて考えていたりします。

ありがとうございます！では終止ロルおりまぜていきますが、実際にロル投下したときに苦手な表現等あれば教えてください。

おそらく気持ちを押さえられずにこちらから言ってしまいそうな気もしますが、ひとまずは流れに任せるということにしておきましょう。

ひとまずこちらのプロフ完成しましたので、もしなにかご要望やイメージと違う点などあれば教えてください！




名前:ヒジリ
年齢:不詳　外見は20歳付近

容姿:
威圧的な鋭い目が印象的な尖った顔つき。髪はくすみのない金髪で、前髪は目にかかるほどの少し長めにしており、左側へと流している。対してサイドは短く切りそろえている。身長は179cm。細くしなやかな体つき。肌は白めで陶器のよう。三白眼の赤目の持ち主、睫毛は長い。不機嫌な顔をすることが多いので眉間にシワが寄りがち。

性格:誰に対しても傲慢で唯我独尊。万人に対して口が悪く態度も悪いためある意味で分け隔てなく他人と接する。湯屋の従業員としてお客様と湯屋の長には一応敬語を使うものの態度が伴っていないことが多い。口が悪いが面倒見はなんだかんだよく、文句をいいながらも付き合ってやるタイプ。今は唯一無二自分だけが大切なものだが、守るべきものに対しては執着心や独占欲が強く、嫉妬深い。

備考:湯屋で全従業員を束ねる世話役を任されている。性格上対立することは多々あるが世話役としては信頼を置かれており、長からの信頼も相応にある。ただ他人の下につくのが嫌で世話役にのし上がっており、湯屋に対する義理人情は薄いと言うが、湯屋が自分の居場所であると感じている。この世界にどうやってやってきたのかは最早記憶の彼方に消え去っており、本当の名前も覚えていない。湯屋の長に魔術の手解きを受けており、巨大な鷹へと?化する術を得意とする。

ルは此方を気にせず、お好みで平気ですので！此方こそもしも、ロルの中に苦手な表現が含まれておりましたらご指摘下さい！

ヒジリ様のプロフィールを見て那緒と早く絡ませたいと思いました。変更せずこのままでお願いします！何だかんだ言って面倒見が良かったりと素晴らしすぎるお世話係様に惚れました。独占欲が強かったり、嫉妬深さに胸を撃ち抜かれてしまいました。那緒のキャラはどうですか？主にビジュアルや性格でヒジリ様と対になる様なキャラに仕上げてみました。イメージと違ったりお好みでなかったら新しく考え直しますね。






名前：宮永 那緒 / ミヤナガ ナオ
年齢：20歳

容姿：くっきり二重瞼、目尻は下がり気味のたれ目。涙袋もあり。優しい印象を与える甘めな顔。色素薄い茶色の髪は地毛で瞳の色も同じ。オン眉のベーシックショートマッシュ。髪質は柔らかく、さらさらするんとした指通りで手入れが行き届いているのがわかる。身長は176cm。適度に筋肉はついており、男らしい体躯だが服の上からだとわかりにくい。肌は白い方で肌理細やか。右目に泣きぼくろあり。

性格：何か気になるとすぐにツッコむという体質に成長遂げる。聞き上手でもあり親友に限らず先輩後輩から頼られて相談されたり、怒っている人を上手に宥める方法を知っていたり。口達者で場合によっては言葉巧みに相手の意のままに操って翻弄させることも可能だったり。万人受けしそうな優しい顔して一筋縄ではいかない厄介なタイプ。相手によって対応が変わり、敬語も使える。滅多に怒らず落ち着いて冷静。どんな困難にも怯まずに立ち向かって挫けない強靭な心


備考：大学の長期休暇にひとり気ままなドライブを。ドライブ中にとあるトンネル見つけると一旦車を停める。トンネルの入口付近には銅像らしき怪しい置物があった。興味本位で歩いてトンネルを抜けるとそこは草原が広がり、レジャー施設か何かの廃墟があった。更に歩いて行くと商店街らしき建物があり、店を眺めながら歩き続ける。夕方に差し掛かると異形の化け物が揺らめき始め、慌てて帰ろうと来た道を戻ろうとしたがそこは大河となっていた。 途方にくれていると、体が透けその存在すらも消えかかっていく。狼狽する那緒に声をかけたのは、見慣れぬ男──ヒジリ様でした。

そちらのキャラプロフもありがとうございます！名緒くん善性でありながら口達者で人を翻弄する一枚板じゃない感じがとても理想的です……！見た目もふんわり優しげでありながらやり手の雰囲気なのがすごく好きです！何事にも挫けない強靭な心というのも湯屋の世界で生きていくのもヒジリも接するにも強力な武器になると思いますので、こちらも物語スタートさせるのがとても楽しみです。

お互いのプロフが揃ったところでそろそろ始めようかと思うのですが、他に何か決めておきたいことやご相談事はありますか？なさそうであれば初回はヒジリが消えかけの名緒くんを見つけるところから回させていただこうかなと考えています。初回もここからが良いと思うところあれば教えてください！

作成中、性格はこれで大丈夫かと些か心配でありましたが、嬉しいお言葉の数々に安心いたしました！見た目で油断させておいて話してみると意外や意外、口達者だった。湯屋で那緒は新人扱いだと思います。新人いびり(イメージ)にも堪えられるように、挫けない強靭な心にしました。湯屋で働く他の人物にヒジリ様と対等に話せるぞ！という印象を与えられたらいいなと。

湯屋で働き始めて数ヶ月が経過。他の従業員とも関係性が良くなって那緒は親しく話すようになり。その姿を見たヒジリ様は那緒へ嫉妬心や独占欲をあらわに！なんて那緒に都合のいい想像してしまいました。始まる前に話しておきたかったのはこれくらいでしたので早速始めましょうか。
ヒジリ様が消えかかっている那緒を見つけるというシーンも初回にぴったりですので宜しくお願いします！

最初はいびられてヒジリが間に入るけど名緒くん自身はあまり堪えてなくて、湯屋に馴染んできた頃合いに独占欲爆発させるヒジリが楽しみです……ほとんど同じことを考えていたようでほんとこれからワクワクしてます。では早速名緒くんを見つけるところから始めさせていただきます！こちらのロルで苦手な表現等ありましたら教えてください。




____おいおい、どうやってここまで来たんだお前。ここは人間が来るとこじゃねぇぞ。わざわざ消えに来たのか？
（空を舞う一羽の鷹、人が乗ることができるほどのサイズのそれは、妙な気配を湯屋の外に感じ取って大空を舞っていた。湯屋の世話役として治安維持も努める身、体を鷹へと?化させ空から妙な気配の場所を見てみると、そこにはあるはずのない存在があって、訝しげにその人影をみる。手の先からその存在が希薄になり慌てているであろうその人物の背後に静かに降り立つと、人の姿へ戻って声をかけた。相手にしてみれば突然背後にこちらが現れたようになるだろう。ゆっくり相手の方に近づきつつ、自己紹介も挨拶もなしにぶっきらぼうな口調で話しかけ）

初回ありがとうございました。最初こそは慌てていた那緒ですが、順応性が高いのと冷静な性格から早速慣れてきたようです。ロルで苦手はなかったので安心してください！こちらはどうでしょうか？苦手がありましたらご指摘を。次回から気をつけますので！
それから息子の名前ですが『 那緒 』の方でして、覚えにくいようでしたら名前を変更しようと考えております！





（物珍しさもあって廃墟散策に熱が入り夕暮れで一旦切り上げようと戻ろうとした時、偶然“人ならざるもの”の姿を見てしまい。慌てて来た道を戻るとそこはいつの間にか海原となっていた。仕方なく再び商店街らしき建物の方へ戻ろうとしたその時、足が止まる。手の先からゆっくりと体が透けていたから大変だ。最初こそ驚き慌ててしまったが、冷静に考えるとなぜ透けるのか謎だらけで其方へ意識を持っていかれ。原因究明の為思案していると背後から急に声がして反射的に振り向く。振り向いた先にいたのは身長は自身よりもやや高めの金髪の男性。彼は人間なのだろか色々と疑問だらけだが、話し掛けられると落ち着いた様子で「こんばんは」と挨拶から始め簡潔に経緯を説明）
トンネルを抜けたらここに繋がってまして、興味本位で散策していたらいつのまにか夜になり、体が透けていました。お兄さんの発言からこの場所は“人ならざるもの”しかいない、ということ？

ずっとお名前間違えていて大変失礼しました。考えてつけられた名前でしょうし、お名前はそのままでお願いします。今後は間違えのないよう気をつけます。また初回ということもありそちらの様子も描写してしまいましたが、基本的にそちらの行動を決めつけるロル致しませんし、もし違和感ある所あれば返信の際に気にせず違うことを描写していただいて構いませんので！初回から不備が多くて申し訳ないです。そちらのロルに苦手な描写などありませんので是非そのままでお願いします！


は……？お前自分が消えちまうとか考えねぇのかよ。
（こちらに焦った顔をして助けてだのどうしてなど狼狽して叫ぶ姿を想像していたのに、まるで何事もないように挨拶をされて流石に面食らってしまった。せっかく脅かしてやろうと思ったのに間抜けな声が出てしまう。この状況を冷静に分析し問いかけられた内容も間違っていない、予想を大きく外れた行動にヒジリ本人は無自覚なまま一気に興味を引かれてしまう。真正面で対面すると、まだなんとかその存在を保っている右肘に手を添え持ち上げ、自分の手を薄っすらと輪郭しか残っていない右手へと重ねようとした。しかし相手の右手はもう存在を掴めずこちらの手を貫通してしまう。これでもまだ冷静を保っているのか観察しつつ、答えと選択を与えて）
お前の言う通りここは人ならざる者のための世界だ。……こうやって消えかかっているお前の行末は２つ。このまま消えて存在ごとなくなるか、この世界に足を踏み入れちまうかだ。

間違えは誰にでもありますので気にしないでくださいね！描写など基本的に苦手はありませんのでお好きに、やりやすいようにお願いします！






俺が人間でこの世界の理から逸脱しているから体が透けるのか。……もしそうだったら面白いじゃん。
（透けて消えてしまう理由を考えていると目の前で手が貫通するその光景に何故だかテンションは上がり、近付いて距離を縮める。手を伸ばせば触れられる距離に彼がいて、興味津々な様子でじっくり眺めながら「抗うのではなく現実を受け入れ、この世界に則って生きるよ」下手したら消えてなくなってしまうというこの状況でも冷静さは変わらず、その姿はどこか常軌を逸している様にも見えて。例え義務でこうやって忠告してくれたのだとしても信頼出来る人物だと認識し、金髪の彼を気に入ったのか懐っこい雰囲気を醸し出しながらゆっくり顔を近付けて）
お兄さんの存在が気になるからこの世界で生きたい。わざわざ忠告してくれるなんて意外と世話焼き？それとも──義務で仕方なく？

ありがとうございます。お互いやりやすいように相談をはさみつつやっていきましょう。それではそろそろ背後は失礼いたしますので、何か御用の際はお呼びください。/こちら蹴りで大丈夫です！


はぁ？お前、その状況を面白いで済ますのかよ。
（消滅の理由は『それが世界のルールだから』なんて理不尽な理由を突きつけられて、さも他人事のように堂々と立つ様子にはまたも間抜けな声が出てしまう。全くもって読めないその思考回路、鈍感なのではなく情報分析に長けた視点、そのどれもが今までに接したことのないもので、手にとって観察したいという欲がふつふつ湧き上がる。突きつけた選択肢の答えには最初こそ眉を顰ませるものの、笑いがこみ上げてしまった。ここで不機嫌のまま相手を見捨てても良いというのに、すぐさまそれはノーだと脳内で答えが返ってきて、自分がこの人間に興味唆られているのを自覚してしまったせいだ。至近距離にある顔を意地の悪い笑みで見返しつつ、ポケットから小粒の木の実を取り出し相手の唇へと押し付けて）
……ハハハッ！この俺が気になる？その言葉、あとで後悔することになってもしらねぇぞ。それに、お前を助けるのなんか義務に決まってんだろ。食料にならなかったことを有り難く思うんだな。これを食え

理不尽な理由に嘆くよりは、これはこの世界からの挑戦なんだな。受けて立とうじゃないか！といった感じに受け入れて、この世界を如何に図太く生きるか。
（元来の性格から何かを理由に言い訳するのが嫌いなのか、この世界のルールに則ってどうやって図太く生きるかへ考えが変わり。やはり彼は何処か“普通”ではなくちょっと変わった性格で、思考回路が少しぶっ飛んでいる。「……これは、木の実？」唇に当たった何かをそのまま口に含ませ咀嚼し、嚥下。食感から木の実ではないかと推測し、次に遅ればせながら自己紹介へ。初めて見た時からその人間離れした美しい容姿に対して独り言をぶつぶつと呟き、相変わらず近い距離のまま意地の悪い笑みに対抗する様に妖しく微笑みかけ、何気ない発言で翻弄させて。赤い瞳に吸い寄せられるとそのまま釘付けになり）
あ、お兄さん。自己紹介遅れましたが俺の名前は宮永 那緒という人間です。お兄さんの瞳の色は宝石みたいに美しく、その綺麗なお顔だったら俺様な性格も映えるから美味しいな。

（/すみませお返事お待たせしており申し訳ありません。んこちらのトピ通知設定していたのですが、うまく機能していなかったらしく投稿に気がついていませんでした……できるだけ早くお返事致しますので、少々お待ちください。）

（/お待たせいたしました。まだいらっしゃるかわかりませんが、もしまだお付き合いいただけるならこの物語を続けたいです。こちらの不始末にも関わらず身勝手ではありますが、ご検討よろしくお願いします。）

あぁ、俺が小腹空いた時に食うやつだ。即ち、この世界の食べ物。これを食ったらこっちの世界に片足突っ込むってことだ。……もう食っちまったみたいだが。
（ブレずに爛々とした目で図太く生きる宣言、今木の実を食したことがどういう意味を持つのか教えてやるが、おそらく相手を動揺させることにはならないだろう。一貫してどしりと構えているその姿に不気味さと、一方で胸の高鳴りを覚えつつ木の実を飲み込むのをしかと見届ける。すると消えかかっていた相手の体はみるみる形を取り戻し、あっという間に元の姿形へと戻った。ひとまずは第一段階クリアだとほくそ笑み、それでは次の段階へ、と話を進める前に名前を告げられる。そう言えばまだ名乗っていなかったと思った矢先に予想外の言葉にまた面食らい、その間も相手はこちらを食い入るように見つめてくる。甘く柔らかいのにこちらを捉えるかのような視線に息を詰まらせてしまった。慌てて呼吸を取り戻しながら、無理やり突っぱねるように怒気を纏わせ返事をして）
なっ……？！何言ってんだてめぇは！！てめぇの前にいんのは人じゃねぇってのに呑気なこと言うんじゃねぇ。つーか誰が俺様な性格だ！俺はヒジリ！てめぇの世話してやんだから有り難く思え！

こちらは全く待っていませんのでお気になさらずに！こうして再会できたことが嬉しく、今後とも宜しくお願いします！






へぇ、そうなんだ。意外とこの世界の食べ物って美味しいんだな……って。姿が戻ったみたいだ。こうやって触れられるってやっぱり良いね。お兄さんの肌の感触がしっかりわかるから。
（木の実の正体がこの世界の食べ物だとわかるなり、味を思い出しながら意外そうに言葉を発する。そうこうしている内に透けた身体は元の姿へと戻り、掌を見せたなら至近距離を利用して態と腕を組み密着させながら揶揄い。くすくす、と楽しげに声を発して笑いつつ直ぐに離れ。名前を知るとしっかり頭にインプットさせる。返ってくる反応が想像以上に可愛くて面白いのもあり変わらずに発言で翻弄させ。でも最後は真面目に考えを言葉にして）
ヒジリくんだね？しっかりと覚えたよ。君は俺様でツンデレ属性か。中々興味深いね。ヒジリくんにお世話されながら一緒に暮らせるなんて幸せだ。お世話されるのは勿論有難いけど、恩返しがしたいからここで働かせてほしいな。

ありがとうございます。まだ始まったばかりですがとても楽しませていただいてますので今後ともよろしくお願いします。ついでにこのあとの展開なのですが、本編だと裏ルートで侵入してから湯屋の長へ、でしたが、ここはヒジリが直接長のところへ連れて行って正式に従業員になるところまで飛ばしてしまう、という流れでいかがでしょう？このあとの展開にご希望があれば教えてください！





ん゛っ！馴れ馴れしく触んじゃねぇ！それに誰がツンデレ属性だ、今すぐてめぇの体を風で八つ裂きにしちまうぞ！
（腕が組まれた瞬間、空気を捻り出したようなおかしな声が出る。人間だからと油断し面白い奴だと気を許していたとはいえこうも安々と体に触れられるなんて、高いプライドは簡単に刺激されて再び怒りの声を上げる。興味を持ったが友達ではない、消えるか食材になるかしかなかった哀れな人間を生かしてやってるだけ、いいとこで下僕だ。真剣な顔だが簡単に働きたいというのも舐められたものだ。ここで生きるというのがどういうことか、知らずによく言える。いい加減格の違いでも見せねばならない。左の手のひらを宙へむけ、指先を折り曲げ力を込めるとその手のひらに風が舞い始める。それはやがて空気を切りさく無数の鎌鼬になって空気を切る音を発し始め）
いったな？てめぇこの世界で、この俺のもとで働くって。この世界じゃ一度口にしたことは引っ込められねぇ。どんな仕事をすることになっても、決してお前を逃がさねぇからな。それと、ここで働くなら俺は上司だ。だからヒジリ様ってよべ！