半熟探偵 2022-05-11 18:01:11 |
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あぁ、僕らだけじゃなくアキちゃんともまた写真を撮りたい……翔太郎、あれはなんだい?
(実際の時間にすれば短いが、鳴.海.探偵事務所での時間は振り返るまでもなく濃厚で、だからこそいざ写真を撮るという場面は少なく。相棒に止められようとまた何か街へ繰り出す口実を検索しようと目論んでいると、視界の端に親子の姿が目に入り。その親子は互いの小指同士を絡ませて「指切りげんまん」と歌っているようで、自分の知らない歌と行動に興味を持つと相棒に問いかけ)
アイツなら喜んでやってくれるだろ。ん? アレは約束を交わす時の昔ながらの誓いみたいなもんだ。確か破ったら1万回殴られたり針を千本飲んでも良いという覚悟の上での約束って意味らしい。
(所長に伝えればここの誰よりも率先して写真を撮りたがるに違いない。相棒の要望はこの場所を何よりも大切に思っている証拠できっとまた数日以内に駆り出されるだろう予感にも嬉しい気持ちの方が強い。問いかけの言葉で相棒の視線追えば親子が中睦まじく指切りしてる姿があり、簡単にだがその行為の意味を伝え。昔聞いたことのある言葉の由来も添えれば「今考えたら大分物騒な言葉だな」と感想口にして)
!!約束を交わすのにそんなに重いペナルティがあるのかい?!しかも親子間の誓いであってもそんなことを?一体なぜ?……これは検索しないと。
(相棒から問いかけの答えを得ると目を開いて驚き、同時に一気に興味は約束の誓いへと引っ張られ。親子は誓いを終えたにも関わらずニコニコと楽しげに笑顔を浮かべており、そんな状況ではないはずだろうと知識の暴走を始め。いつもより早い口調で捲したてるように問いかけが口から次々出るも、居ても立っても居られずフルーツサンドそっちのけで愛用の本を握り目を閉じ地球の本棚に入ろうとして)
今は単に決まり文句って感じだが…って待て待て待て! 今検索始めたらフルーツサンドのクリームが溶けるぞ
(あくまでそれは言葉の由来であって今では言い伝えられているお決まりのフレーズや歌と言った意味の方が強いと補足したところで隣で暴走を始めた相棒の存在に気づき。コイツが検索に熱中したらどうなるかは身に染みて知っている。地球の本棚に入ろうとする相棒の腕を慌てて掴めば手元のフルーツサンド見せ興味戻そうとし)
もうそれに興味はない……と言いたいところだが………………これを捨てたらアキちゃんに怒られてしまうな。仕方がない。まずはこれに集中することにしよう。食べようか。
(せっかく検索をしようと思ったのに腕を掴まれ意識を引き戻されると心底不満といった顔で相棒に抗議の声をあげ。出会った当初ならば興味がないものはないと簡単に切り捨ててしまえたものだが、今なら相棒の言うことも分かり。それでも十二分に唸って悩んだあと、フルーツサンドを再び手にとって封を切り。開けた瞬間にクリームの甘い匂いとマスカットの爽やかな香りがして思わず頬が緩み)
はぁ…迂闊なこと言った俺も悪いが検索は家に帰ってからな。 ああ、頂きます。…ん、思ったより甘くなくて美味いな。
(あからさまに不満を全面に出した面で文句を言われるが検索を中断することには成功して安堵のため息を吐く。相変わらずというべきか、ちゃんと諦めてくれたことに成長を感じるべきかは分からないが検索は後回しにするように告げ。相棒と同じく封を切り食事の挨拶しては1口齧り付き。たっぷりのクリームも想像より甘さがしつこくなくブルーベリーの甘酸っぱさとベストマッチな味であれば表情緩ませて感想呟き)
その言い方じゃ僕が子供みたいじゃないか。むしろ我慢した僕を褒めるべきなのに。……ん、美味しいね。これはマスカットに合わせて甘さを調整したクリームなのだろうか?それともクリームは統一で各果物の方に甘みを加えているのか……?
(呆れた様子の相棒に再度不満気な顔をし、褒められることを強請るも、それこそ結局は子供のような行動なのだがそこは気に留めず。相棒に続いてフルーツサンドを一口齧ると豊かなマスカットの風味と甘すぎないクリームがよくマッチしていて同じく表情緩ませ。興味は再びフルーツサンドに向いたのか、自分と相棒の分を見比べならやはり知的好奇心は抑えられておらずブツブツと分析は進み)
拗ねてんのか?…検索よりこっちを優先してくれてありがとな。これなら一人一個食べれそうだ。フィリップ、こっちも食べて比較してみるか?
(不満気に褒めることを強請る姿は小さな子供のようだ。今だけは相棒ってより弟のように見えてからかうような口調で顔覗き込み、初めて出会った時よりも成長して人間らしい感情を示すような姿に柔らかな表情見せればぽんぽんと頭撫でて褒めてやり。見た目よりも重たくもない味にもう一口と食べ進めていると相棒の視線に気付き、自分の食べている分を差し出して問いかけてみて)
拗ねているわけじゃ……、これだと余計に子供扱いじゃないか!そっちも食べる!そもそもこれは僕がフルーツサンドを知るために買ったのだからね!
(あれも違うこれも違うと言う様はやはり子供なのだが、頑なに認めることだけはせず口をすぼませていると、不意に相棒との距離が近くなり頭を撫でられて。それは相棒の距離感とはまた違うもっと親密で、もっと暖かな距離で、慣れない家族の距離に面食らって硬直し。口調はからかっているのだから確信犯、ますます子供扱いされていると意地になると、せめてもの仕返しにとフルーツサンドを持つ手首を掴み無理やり引き寄せ、大口あけて齧り付くと、一口とは言えない量を横取り口を膨らませて咀嚼し)
俺から見たらまだまだ立派なガキだろ? おい、コラ!そんな一気に食べたら喉詰まらせんぞ
(違うと意地を張る姿こそより子供っぽく見えるのだが本人はそれに気付いていないようでここまで月日を共に過してきたからこそ見れる姿に微笑ましく口元は緩むばかりで。年上としての余裕見せるような言葉と共に頭撫で続けるが差し出した手首引き寄せられ、大口でフルーツサンド齧り付くと思わず声を上げ。一度に大量に食べた事への注意しつつも入りきらなかったクリームが相棒の口端についてることに気付けば「あーもう、言わんこっちゃない」と指先で拭ってやり)
んん゛っ!!…!……!!ゴホッ!翔太郎!!僕を子供扱いしすぎじゃないかい?!
(頭を撫でられるのは暖かな掌が触れて正直なところ心地良いが、やはり相棒とは違うが対等に見られているわけでもないように思えて反抗心は高まり。だがその手が次に口元へ伸びてくると他人に触れられた記憶のない場所へ指先が触れてさらに混乱は極まり、案の定喉をつまらせると苦しげな呼吸音が数度続き。そもそもあれは子供にやるとのなのかとぐるぐる思考が巡りながら、ようやく飲み込むも喉にクリームが残っているようで、口元に拳あてて咳き込み薄っすら涙目になりつつ講義の声をあげ)
おい、大丈夫かよ。お茶でも買ってくるか? 子供扱いってか何か世話焼きたくなるんだよ
(案の定クリームを喉に詰まらせたのか苦しげな呼吸音すれば今度は心配そうな表情で顔覗き込みながら背中摩り様子見て。流石にこちらもからかい過ぎたかとも思うがひとまず落ち着かせるように優しく声掛けながらも飲み物の調達申し出て。相棒でもある一方で師匠から託された年下の存在にはつい弟の様に感じる面もありその事を素直に伝えて)
ん゛、……いや、大丈夫だよ。まったく君は……そんなに世話をしたいなら何から何まですべて翔太郎に委ねてしまうよ?
(気管に入りかけたクリームはようやく何処かにいって呼吸は落ちついてくるも、その間背中を擦りこちらを覗く相棒はやはり相棒の距離感にはいなくて。今はマシだがずっと外に出ないように言ったり、こうやって世話を焼いたり、相棒の対応は時折過保護で、それは大切にされている証拠でもあるが大事にされすぎて恥ずかしくもあり。それならこの状況を逆手に取ってやろうと近場にあった相棒の顔にこちらも顔を寄せ、内緒話でもするように囁きかけ)
良かった、そんな慌てなくてもちゃんと分けてやるって。 …、何言ってんだ。甘えてぇってこと?
(漸く呼吸が落ち着いてくれば危機は一旦去り安堵の息を吐き。背中を擦るのも辞め、そんなにフルーツサンドが食べたかったのかと勘違いしては食べ方について小言を並べて。また子供扱いしたと怒られるかと思えば今度は顔が近付き囁かれる言葉に目を僅かに見開き。最近は大体は相棒の思考は読めるようになったと思ったがこの行動の意図が分からず少し動揺した様子で顔を見つめ、とりあえず思い付いたこと口にして)
僕としては子供扱いされるのは大変不本意だが、君は僕の世話を焼きたいんだろう?なら相棒の願いを叶えるべく、世話を焼かれるのもいいかと思ってね。決して僕のためじゃなく、翔太郎のためだよ。
(ここまでの行動をみるに子供扱いをやめてくれといっても止まりそうにない。そもそも相棒は無意識でやっているのだから。そうとなれば取るべき手段は逆の行為。世話を焼きに焼けば相棒もいい加減面倒だと行動を改めるに違いない。あくまでも不本意と断りつつ、世話を焼かれるものとして多少は甘えるべきと思えば相棒の肩に顎を乗せ軽く体重をかけながら返事を待ち)
ふーん? どういう風の吹き回しか知らねぇがいいぜ。…その代わりほんとに嫌なこと以外は素直に受け入れるってことでどうだ?
(説明を受ければ何となくやりたい事は分かったが肝心の意図が掴めない。とはいえ普段からツンとした相棒が大人しく世話を焼かれるという自体は珍しく興味惹かれるものはあって訝しげな表情を崩し誘いに乗り。肩に顎を乗せ甘えてきたとこに驚きつつもこちらからも条件出して問い)
そもそもは君が僕を子供扱いするからだろう……もちろん僕が言い出したことだ、君からのお世話は甘んじて受け入れるよ。約束だ。
(ことの発端は相棒だというのにピンときていない様子はやや不満だが、乗ってくるというなら文句はない。これで相棒が音をあげればそれでことは収まるはずだ。内心ほくそ笑む。相棒がやりたいだけやらなけれはま意味がないので要求もすんなりと飲み。互いに合意が得られたならばそれはもう約束、先程覚えたばかりの誓いとやらをしようと小指を差し出し)
だってお前目離したら何するか分かんねぇだろ。ああ、約束。破ったら暫くスイーツ食べに行くのはお預けな。
(さっきだって放っておけば検索に没頭してフルーツサンドのクリームは溶けてしまい、なかなか事務所に帰ることも難しかっただろう。そのこと指摘しつつも普段なら突っぱねそうなこちらの提案すらすんなり飲む姿から何か企んでそうと察する。だがせっかくの珍しい機会に気づかないフリしては先程の親子の様に小指同士を絡め、拳万や針千本よりも現実的なリスク提示しては約束誓い)
僕はただ興味が湧いたことを検索しているだけだ。む、それは困る。スイーツを食べに行けないと君しか知らない場所に連れていって貰えないじゃないか。
(その検索すること以外に一切の興味をなくすのが厄介なところなのだが、そこは棚に上げておき。今のも重要な約束だが少し前に交わしたものだって大事な約束、同時に2つの約束を破ることになるのは避けたくて、しかし自分から破ることなんてないだろうと高を括っており。親子がやっていたのを真似て繋いだ小指同士をしばらく上下に振ったあと「これでいいのかな」と先程見かけた呪いもついでに出来たことに満足しており)
そうだな、そこはフィリップが素直なら問題ねぇから安心しろ。 ん、もう1回落ち着いて食うか?
(単にスイーツを食べに行くことだけでなく自分がお気に入りの場所に連れていく事までセットで強請ってくれるのは素直に嬉しくて先程の約束を守れば問題ないと声を掛けて。この約束の誓いもどちらかというと子供向けではあるがその事は内緒にして満足気な相棒の顔確認すれば指を解き、ひとまず物事が落ち着けば喉に詰まらせたこともありあまり味わえてないであろう自分のフルーツサンドもう一度差し出し)
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