柏餅 2022-03-26 00:25:03 |
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…館にいないと思ったらやはりここか。
(最近知り合ったのは人形から人になったという男の子で、人形であったが故に感情や気持ちが分からない相手を放っておくことは出来ずにいて、今日も今日とて相手の世話を焼く為真っ先に相手の住まう館に向かったものの家主は不在で、心当たりといえば一つしかなく背中からドラゴンのような漆黒の翼を生やすと手慣れたように上空へと舞い上がると少し離れた森の花畑へと向かい、探していた姿を発見すれば花畑を踏み荒らさないように静かに降り立つと同時に、翼は跡形もなく消え去り恐らく昼寝でもしているのだろうと極力足音を立てないように相手へと近づくと、すぐ傍へと座り込むとそっとくせっ毛であるふわふわとした髪質を堪能するように相手の髪を撫で始めて)
(カロル)
…っん…、…父様、…母様、
ぼくを、ひとりに…、
しないで…。…ん…?
…あれ、ミラージュ、お兄さん
がいる…?
(自分が人形だったときの
夢を見ているようで、
しばらく魘されているために、
苦しげな表情と悲しそうな
声音で寝言を口にする。
かつて自分を大切にして
くれていた家族の夢が終わり、
不意に暖かい誰かの手が
頭に触れる感覚を感じる。
その感覚に心地良さを覚えつつ
うっすらと瞳を開けば、
自分が会いたいと思っていた
彼がいることが、まだ
夢の中なのだろうかと
思い、不思議そうな声音で
ポツリと呟くように言葉を
漏らした。)
あぁ、起きたのか。おはよう。…夢見が悪かったようだが大丈夫か?
(相手の頭を撫でたのはもう一つ理由がある。相手の近づいた時、夢見が悪いのか魘されている様に見えたからだ。少しでも己の存在で悪い夢から解放されればと、頭を撫でていれば魘されることはなくなりうっすらと相手の目が開き、己がいることが不思議なのか声色にそれはでており、夢ではないといったように相手の頭にあった手をするりと相手の頬へと相手の肌に触れながら移動させ、柔く多少の痛みを与える様に抓りながら問いかけて)
…ん…、おはよう、ミラージュ
お兄さん。…嫌な夢だったけど、
お兄さんが頭撫でてくれたから、
嬉しいよ。…わ…。
(寝起き頭のため、しばらくぽやっ
とした表情だったが、貴方の声が
はっきりと聞こえれば、現実だと
分かり、安心したようにふわり
と柔らかい笑顔で挨拶を返す。
貴方からの問いかけには、貴方が
頭を撫でてくれたおかげだと
答えを返す。
そして、頭を撫でる手の心地良さに
目を細め、心地良さげな様子で
大人しく撫でられていたが、
貴方の手が頭から頬に滑り
軽く抓られれば、驚きの声を
出した。)
ふふ。すまない。現実と夢の区別がついていないようだったからな。
そうだ、気分転換に空の散歩にでも行くか?
(己の言葉にようやく夢と現実の区別がついたのか、相手が気に入った相手にだけ向ける柔らかい笑顔に微笑み返すが、己の手が頭から頬へと移動した上に頬を抓ったので驚いたような声を出した相手に、全く悪びていないような笑い声を零しながら抓った個所を撫でてやり、お詫びと悪い夢を忘れる様に空の散歩へと相手を誘って)
…ミラージュお兄さんに
会いたいなぁ、って思って
眠ったから、夢の中かと
思っちゃったや。…んん、
ミラージュお兄さんの手、
気持ちいい…。…!空のお散歩…!
行きたい…!
(貴方の言葉に、少しだけ
考えるような仕草をしたあと、
ハッと思い出したように手を軽く
ポンと叩いたあと、柔らかい笑顔の
ままでそう話す。そして、
貴方の手が頬を撫でるのを
くすぐったく感じつつ、幸せそう
に笑う。貴方から、空のお散歩の
提案に目を輝かせ、うなずき、
元気よく、返事をした。)
そうか、会いたいと思ってくれて何よりだ。
よし、そうと決まれば早速行くか。しっかり掴まっているんだぞ?
(何故区別がついていなかったのかその理由を柔らかい笑顔のままいう相手に、出会った当初は人形のように無表情で感情が分からないといった風だったのが、ゆっくりとだが感情が表に出る様になっているのを日々感じつつ、己の提案に元気よく了承の言葉を述べたので手慣れたように相手を所謂お姫様抱っこの状態で抱えると、再度ドラゴン時よりは身の丈の大きさに合ったサイズの翼を生やしオッドアイの瞳が龍眼のように淡く光ってる状態で相手が掴まっているかどうか確認するように視線を相手の方にやって)
…ふふ、ミラージュお兄さんが
来てくれるようになって、楽しい
時間が増えたからかも。
うん、わかった…!ミラージュ
お兄さんの瞳、綺麗だね。
宝石みたいにキラキラしてる。
(貴方と知り合って、こうして
来てくれる時間が楽しくて
仕方ないからだと本心を
告げる。楽しい気持ちや嬉しい
気持ちを彼のおかげで
知ることが出来たと内心で
考える。貴方に姫抱きにされれば、
驚くもしっかりとうなずき、貴方に
掴まる。そして、貴方の瞳が
こちらを向き、淡く光る
綺麗な瞳を見つめ、素直に
綺麗だと述べた。)
これからも俺を通して色んな感情や気持ちを知っていけばいい。…まぁ、中には受け入れがたいものもあるかもしれないがな。
ん?あぁ。どうやら人型の姿でドラゴンの姿形を使うと瞳が変化するようだ。綺麗と言ってくれてありがとう。
(感情とは何もキラキラと輝いているものばかりはない。暗くドロドロとした醜いものでもあり、果たしてそれを受け入れることは出来るのだろうかと懸念はあるため、後半の言葉はぼそりと聞こえるか聞こえない位のボリュームで呟き、相手が己にしっかりと掴まっているかどうか確認していたが相手の興味は己の瞳のようで、自身の顔の変化など鏡や姿形をうつすものでなければ分からないため自身の事なのに第三者視点で語りつつ「じゃあ、出発するぞ。」行先は特に決めてはおらず、気ままな散歩だがそれで充分だろうと、短く相手に声を掛けると手慣れたように翼を数回飛ぶ鳥のようにはためかせると徐々に体は持ち上がりあっという間に森の木々等を見下ろす高さまで上昇して)
…うん、ありがとう、ミラージュ
お兄さん。もっと、たくさん感情や
嬉しいとか楽しいが分かれば、
人間らしさが出てくるかなぁ。
そうなんだね。…ふふ、どういた
しまして。わぁ…!すごい…!
(貴方の言葉には、嬉しそうな
笑顔でお礼を述べ、こくりと
頷いてみせる。これから、
貴方と喜びや楽しみ、感情を
知り、人間らしさを身につけら
れることにワクワクした様子で
楽しそうに話す。貴方からお礼
を言ってもらえれば、嬉しそうに
返事をする。気づけば、すっかり
森を見渡せる場所まで上がっていて、
改めて自分が住んでいる森を
上から見れることに、瞳を
キラキラと輝かせ、景色を見渡す。)
おそらくな。なんせ人形から人間になったなんて御伽噺では聞いたことがあるが、こうして実際目にすることになるとは思わなかったからな。
良いもんだろ?空から眺めるなんて飛行できる生き物でないとまず見られない光景だからな。
(相手がどうすれば人間らしく生きてゆけるか、そもそも人らしくとは一体何をどうすれば人間らしく生きていると言えるのだろうか。なんてもはや哲学の域になるような考えにすぐに答えが出るわけもなく、これからゆっくりと考えてゆけばいいと気持ちを切り替える様に森を見渡せる高度まで上昇したことにより瞳を輝かせている相手をちらりと視線をやってから己には見慣れた景色である上空からの眺めを見ていて)
…そうだよね。…ぼくも、すごく
びっくりしたよ。…人の姿に
なれたから、こうしてミラージュ
お兄さんとお話出来るんだよね。
うん、すごい…!ぼくにも、
翼があったら、飛べたのになぁ…。
(貴方の言葉には、こくりと
うなずき、自分も驚いたと
懐かしむような声音で話す。
ただ、人形のままだと、こうして
貴方と話すことが出来なかったと
考えれば、嬉しい出来事だと
柔らかい笑顔で語る。
そして、改めて景色を楽しみながらも
僅かにしゅんと落ち込んだ様子で
そう呟くように話した。)
そうだな。
まぁ、これは竜人である俺だからできることだ。あとは翼をもつもの、あるいは翼を生やせる能力ぐらいだろうか。それに、お前は翼を持たないからこそ見える景色や分かることがきっとあるはずだ。
何処に行きたいか希望はあるか?お前が望むのなら何処へだって飛んで行ってやろう。
(何処か遠くの異国の知識だが長い年月を経ることで物に宿る神や精霊がいるという。相手がそれかどうかわからないが、あながち間違いではないだろうと思いつつ己の翼を羨ましがっているのか、少し落ち込んだ様子の相手に、相手の肩辺りに回した腕の方でゆったりと頭を撫でてやりながらその人や生き物しか分からないことや見えない景色がある。千年以上も人間に寄り添って生きているからこそまだ人になってほんの少ししかたってない相手に寄り添うような発言をしつつ、しんみりとした雰囲気を払拭するように話題を変えて)
そう、だね。きれいな景色とか、
色んな場所をみつけたいなぁ。
きれいな景色をみつけたら、ミラージュ
お兄さんも連れて行ってあげるね。
行きたい場所…。ミラージュお兄さん
のおすすめの場所、知りたいな。
(貴方の言葉には、ふわりと
柔らかい笑顔を浮かべ、家の周りを
今度、探検してみようと内心で
密かに意気込む。なにか、新しい
景色があったら、貴方に伝えると
楽しそうに告げる。貴方からの、
問いかけには、しばらく首をかしげ
考えたが、なかなか浮かばず、
貴方のおすすめの場所があったら
行きたいと笑顔で述べた。)
あぁ。お前には時間がある、焦らずゆっくり探せばいい。
そうか、なら楽しみにしていよう。
俺のおすすめか?いくつか候補はあるが…。この時間帯ならばあそこだな。少々時間がかかるがそれでもかまわないか?
(相手がどれぐらい生きるか分からないが、恐らく時間はたっぷりあるだろう。だからこそ闇雲に探すのではなく時間をかけて探すことを進めて、楽しそうに告げる相手には短い返事だが嬉しそうに目を細めつつ述べて、おすすめの場所を聞かれば思案するように目を伏せ、少し考えたのちある場所を思いついたがこれから向かうとなればいくら翼で自由自在に空を飛べるからと言って時間がかかる場所もあり相手に問いかけて)
…ふふ、うん。そうするね。
ぼくは、森から出たことがないから、
外の世界は、あまり分からないから、
ミラージュお兄さんに
任せるよ。うん、大丈夫だよ。
(貴方の言葉に、どことなく
楽しそうな表情で述べる。
貴方と一緒に綺麗な景色を見たり、
色んな話をしたりしたいなぁ
と内心で思い、柔らかな笑顔を
零す。貴方から、時間がかかっても
かまわないかと、問われれば、
特に急ぎの用事もないので、
こくりとうなずき、大丈夫だと
答えを返した。)
そうか。もしも不安ならば森の外に出るときは俺が一緒についていこう。勿論、俺の都合が良い時にだか。
良し、なら早速向かうか。体調が芳しくない時や喉が渇いた時やトイレに行きたい時、また気になったことがあればいつでも言ってくれ。
(一人きりで外の世界を歩くには世間知らずで無知故に物騒な事に巻き込まれないとも限らないので、外の世界に出るときの護衛や案内役を買って出ると告げて。己の問いかけに何も問題はないといったように頷いて見せた相手に此方も頷くと相手に見せたい方向へと進路を変更し、時折翼をはためかせながら相手が酔わない程度な速度で目的地へ向かって飛び進めて)
…!ありがとう、ミラージュお兄さん。
ミラージュお兄さんが一緒なら、
楽しそうだし、心強いね。
ミラージュお兄さんの都合がいい時で
大丈夫だよ。わかった。ありがとう。
(貴方の言葉には、ぱぁぁと嬉し
そうに笑い、お礼を述べる。貴方の
都合がいい時だけで、大丈夫だと
続けて述べる。貴方から、何か
あれば言ってくれたらよいと
言われ、気遣いに嬉しく思い、
貴方にしっかり掴まり、景色を
楽しそうに見ながらも、ワクワクした
ような表情をうかべ、こくりと
頷いて見せた。)
礼を言われるほどじゃないさ。それにお前一人じゃ心配だからな。
…さ、もうすぐで目的地だ。ちょうどいい頃合だな。
(己の言葉に嬉しいと言わんばかりに笑う相手に、もしもこの表情が負の感情を知ってしまったら曇ってしまうのだろうか。とそう遠くない未来に気持ちを馳せ、その時は傍に居て負の感情を抱えた相手に寄り添おう。そう心に誓いつつ無意識に相手を抱えている腕に力を籠め。空の散歩を相手と共に堪能していればやがて目的地である海へと到着し、ちょうど日が暮れて青空からオレンジ色へ移り変わりつつある空模様に目を細めつつその場に一旦留まって)
ふふ、ミラージュお兄さんは、
いつも優しいね。…ぼくも、一人で
森から出るのは、怖いから…。
わぁ…!すごい、綺麗…!この青い水は、
たしか…、海であってる…、かな?
(貴方の言葉と優しさに、胸が
ポカポカとするのを感じ、
柔らかい安心したような
笑顔を浮かべながら、そう
述べる。自分一人で、森の外に
出るのは怖かったから、よかった
と安心する。そして、
眼前に広がる景色に目を輝かせる。
青く広がる水を見れば、
少し考える仕草をし
本で得た知識を朧気ながらに
口に出した。)
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