99℃の愛に溺れて ／ 〆

ただいま、旭。
……ダメじゃん、首輪つけたならちゃんと握ってないと。（　へら　／　反省の色なし　）

──は、自分から離れてくくせに。（　ぶつぶつ　）まあ今日は帰ってきただけマシか、おかえり。……こっち、（　来て、と隣とんとん　）

分かってないな、必死に俺を繋ぎ止めようとするオマエから離れてくのが楽しいんでしょ。（　素直に隣へ　／　するりと頬に手伸ばし　）

ほんと趣味悪いな、アンタ。俺がいつまでも追い掛けてばっかだと思うなよ。（　ふい ／ 見栄張り　）
……つか、名前は。いつになったら教えてくれんの？

追い掛けずにはいられないよ、オマエは。どうせ俺から離れられない。（　表面なぞるように頬撫で　／　くす　）
ん？呼んでくれたら返事するって言ったじゃん。

分かったような口聞くんじゃねえ、馬鹿。阿呆。（　図星だったようで顔顰め ／ 小学生のような反抗　）
……ポン太、（　ぽん、と頭に手置き　）

旭さ、俺が喜ぶって分かっててその反応してる？（　すうと目細め　／　愛おしそうな眼差し　）
……誰そいつ。存在ごと頭の中から消して。（　じと　／　温度のない声　）

今の俺のどの反応に喜ぶ要素があったんだよ。（　ぼそ ／ 視線耐えきれず目逸らし　）
俺が命名してやってんだろ、怒んなよ。（　慌て　）……気に入らなかった？嗚呼、それとも嫉妬？（　くす ／ ぐい、と顔近付け　）

……その顔。可愛い。（　頬にある手で強引に自分の方向かせ　／　じっと見つめ　）
……よく聞こえなかったな。（　言葉遮るように唇塞いで　）呼べるでしょ。ほら、あーい、って。（　指で唇の形操り　）

男相手に可愛いって言うな、嬉しくねえ。（　言動とは裏腹にじわ、と顔赤くなり　）……あんま見んな、（　ちら ／ 頬にある手掴み剥がそうとして　）
───っ！（　固　）…なに急に、あいって誰とでもそういうことすんの？（　動揺 ／ 名前呼ばざるを得ない状況で　）

嬉しくねえ、って顔じゃないけど～？（　くす　／　再度「可愛い」と繰り返して　）嫌だ。（　くるりと手の向き変えると指絡めて繋ぎ　／　片手封じ　）
──オマエだけだよ。……って、言えばいい？（　意地悪くすうと目細め　）

もう勘弁して、マジで。（　はあ、と深い溜息 ／ 追い討ちかけられ頭抱え　）……飼い主の言う事聞けねえ犬は捨てられるぞ、（　顔顰め　）
嘘つかれるより本当のこと言われて傷付いたほうがまだマシ。（　唇の感触確かめるように指先で触れ ／ 寂しげな表情　）

俺のこと、好きって言えたらいいよ。（　ゆるりと口角上げ　）誰が誰を捨てるって？（　もう片方の手も同じように封じ　／　押し倒すように体重掛ける　）
オマエだけだよ。（　ふ　／　嘘とも本音ともつかず　）

嫌い、大嫌い。（　べえ、と舌出し　）……捨てないで、曖。（　若干震えた声で訴え　）
嗚呼、アンタは俺の傷付いた顔で喜ぶんだっけ。（　乾いた声で笑 ／ 目線伏せ　）

へえ、そんなに可愛いって言って欲しい？（　つつ、と首筋指でなぞって　）旭がいい子にしてるうちは捨てないよ。……分かった？（　押し倒したまま見下ろす姿勢　）
……うん、傷付けたいのも泣かせたいのも、めちゃくちゃにしてやりたいのも、全部オマエだけ。（　両手で頬包み　）

好き、好きだから。もう弄んないで（　びくと肩揺らし反応 ／ 力の入らない手で肩押して　）……アンタの言う良い子ってどんな子だよ、（　ぼそ ／ 目線の向け所定まらずフラフラ彷徨って　）相変わらず趣味わりーな、（　オマエだけ、という滅多に聞けない台詞に優越感浸り ／ 単純　）

ふ、最初から素直にそう言えばいいのに。（　首筋から指離し　／　満足げに頭ぽん　）……俺のことを裏切らない子、かな。（　ぽつ　／　対照的に一点見つめて　）その趣味悪い俺を好きなのは誰なわけ？（　くすくす　／　ぐ、と顔近づけて　）

うるせえ、曖は俺に言うことないの？（　納得のいかない表情で見詰め ／ 「好き」待機　）……裏切らない子、か。まあ意図的に裏切ることはねえから大丈夫だろ（　さらりと頬撫で　）俺だって好きで追い掛けてる訳じゃねえよ、…まあでもアンタを改心させんのは俺しかいねえだろ（　悪戯っぽく口角上げ ／ 相手の顎に手添えては唇触れる寸前で止め　）

……ん？（　態とらしく首傾げ　／　分からない振り　）……うん。（　珍しく素直な返事　／　目閉じて手に擦り寄るように　）へえ、すごい自信。先に音を上げるのはどっちだろうね。（　至近距離から挑発的な視線向けて　）

──…分かってるくせに、（　態とらしい反応見れば眉間に皺寄せ ／ ふい　）……可愛いじゃん、急に悄らしくなっちゃって（　予想外の返答にぱちぱちと双眸瞬き　）どうせアンタは俺から逃げられないし俺も逃がすつもりねえから。（　くす ／ もう片方の手は相手の腰へ廻し　）