夜が明けるその前に　（〆.）

(どれ程の時間を堪能したのか。舌を絡める度に頭の中で響く水音を楽しんでいれば息継ぎで漏れた甘い声に背筋が粟立つ感覚がして、最後に舌を甘噛みしてから口を離す。相手の高揚した様子に頬を緩めると「可愛い、」と呟くと軽く唇を重ねて)

はは、どうだ？もっと欲しいか？

(くすくす、と笑い声を零しながらまた耳をくすぐり相手の反応を楽しみにして)

…欲しいよ、まだまだ足りない。テオの熱を僕に移して欲しい、

（耳をくすぐるようにしながら悪戯な微笑みを浮かべ、誘うように此方を見つめる瞳を見つめては相手の頬に手を添えそっと撫でて。もっと欲しいと触れるだけのキスを何度か繰り返しながらねだると、キスをする度に相手の体温が移ってくるような感覚を感じながらまた舌を差し込んで少しずつ深いキスにしていき。）

(自分の熱を分けて欲しい、と相手は言った。確かに舌を絡める度に上がった熱が相手に移って行くようで、触れ合った冷たい肌の温度が同じ体温になっていくようで、1つになっている感覚だった。溢れ出そうな唾液を喉を上下させて飲み込むと、ぞくりとした悪寒のような興奮が背中を走る。頬に添えていた手を再び首の後ろに回して腕を組むようにするともっと相手との距離が縮まった気がして優越感に浸っていた)

･･･ふ、はっ･･･。

(途中息継ぎをしようと口を開けるも絡む舌で満足に吸えず酸欠になりそうで、声が零れてしまう。クラクラとする頭は酸欠だけではないようで、このまま息が止まってしまえばどれだけ幸福だろうと考えてしまう。それでももっと欲しいと欲張ってしまうのは人の性か、自分の性格か。いつまでもこうしていたいと思いながらこの時間を楽しんで。)

（そうして満足するまで相手とのキスを楽しんで、ようやく唇を離した時には心地の良い熱と間近に香る相手の香りの余韻を感じながら相手を見つめて。相手もまた熱を孕んだ瞳を此方に向けていて、最後に額にキスを落とすとようやく相手から離れて立ち上がり。ソファーに座ったままの相手に手を差し伸べると立ち上がらせてそろそろ休もうかと提案して。）

…そろそろ休もうか、明日に響くといけないから。

ん、そうだな･･･シャワーは明日でいいか。今日はもう着替えて寝よう。

(長い時間口付けをしていたような気もするが、ほんのわずかな時間だったのかもしれない。相手が離れると惚けた頭のまま、じぃっと相手の目を見つめてしまう。自分を見つめる目は明らかに熱を孕んでいて、額に柔らかな感触がするとふっと消え去っていた。手を取られ立ち上がるとそろそろ休もう、と提案されそれに頷くとそのまま2人で廊下を歩きリビングを出る。それぞれの自室の前で離れはしたものの、着替えが終われば直ぐにリビングへ戻って来た。先に布団に入ると掛け布団を軽く持ち上げて手招きをして)

クラウス、おいで。

（一度相手と別れ自室に戻ってふと時計を見上げると、日を跨いでからもかなりの時間が経過していた。あの事件があってから二人きりで過ごした日々の締めくくりとしては最高の一日だったと朝からの出来事を振り返っては一人頬を緩めて。明日からはまた相手はハンターとして夜の任務に当たり以前のように血の匂いを纏って帰ってくる筈で、ずっと二人で暮らした時間が長くなっていただけにそれは少し寂しくもあり、敵対する存在と知りながらもあの日彼に惹かれたように相手の本来の姿が久々に見られる事が少し楽しみでもある。着替えを終えてリビングに戻ると相手は既にベッドの中に居て、布団を持ち上げた相手の元に近付くと甘えるように相手の隣、腕の中に身を寄せて。灯りの消えた部屋で不意に呟くと、寂しさに埋もれてずっと言えなかった言葉をようやく相手に伝えて。）

…吸血鬼のくせに可笑しいかもしれないけど、僕はハンターのテオも好きだよ。毎晩待ってるから、安心して行ってきて。

(着替えて戻ってきた相手が腕の中に入ってくれば電気を消して寝る準備を整えて。次に目を覚ませば自分はハンターとして血なまぐさい空間の中で駆け抜けていかなければならないのかと考えていれば、相手の口から思いもよらぬ言葉が紡がれて目を丸くしてしまう。どんな自分でも受け入れてくれる、毎晩待っていてくれるという相手の懐の大きさに胸の中心が暖かくなり目頭が熱くなった気がした。相手の背中に腕を回し力強く抱きしめると肩に顔を埋め歪みそうになる視界を隠せば、うん、と頷いた。自分の奥底に無意識に隠していた寂しさや不安が溶けていくようだった。「ありがとう、」と呟いた声は震えていて鼻もツン、と痛むようだったが、自分を抱きしめ返す冷たくも温かくて力強い腕のお陰で安心する気持ちも大きくそのまま眠りについて)

（少しして返ってきた相手の声は僅かに揺らいでいて、そこに彼の寂しさや安心が入り乱れたような感情を感じて相手の背中に回した腕の力を強めて。彼がコートを着て夜の街に足を踏み入れるその瞬間、まさに命の灯火が消えようとしている人の命を救う事は決して容易ではない。幾つもの葛藤や後悔を抱えて、それでも尚、月の明るいあの血腥い夜を駆け回るハンターの姿は、対極に立つ自分にとっても美しいと思えるものだった。自分より温かい相手の体温に包まれていると酷く安心できて、相手の腕の中が心地良くて胸元に擦り寄るように頭を寄せて目を閉じると、程なくして相手と共に眠りに落ちていて。）


（/ いつも大変お世話になっております！以前ご相談させて頂いた時から少し時間が経ってしまったため改めてご相談させていただきたく…！レスペースが安定せずお待たせしてしまう事も多々ある中いつもお付き合いいただきありがとうございます！
以前挙がっていたのは、2人が既に働き始めている設定での嫉妬イベント、元カノ登場やクラウスの重傷、等々だったかと思いますがこの後に持ってくるのはどの展開が良いでしょうか？上記は一段落しているので、展開が決まり次第その流れで始められればと思っております！*）

(/こちらこそいつもお世話になっています！
こちらこそ不定期な時間に返信してしまってご迷惑だよな･･･と思いつつ、クラウスの行動に胸きゅんしてしまっている日々です！
そうですね、確か以前ご相談した時には、嫉妬イベント→その後に元カノとか怪我とか任務から派生させられそうなもの→休日の設定で酔っ払い→どこかのタイミングで大きめの事件みたいな感じだったかと思います。なのでまずは嫉妬イベント→元カノ事件(>590)→クラウスの大怪我→テオ誘拐(>589)→休日の酔っぱらい、なんて流れはどうですか？嫉妬イベントで互いの気持ちを再確認出来たため、元カノが現れても気持ちの揺らぎは無く撃退出来ますし、その腹いせに元カノがクラウスの大怪我やテオ誘拐の事件に関わっていたら流れが掴みやすいかと…それでドタバタが終わった安心で休日にお酒を飲んだら2人して酔っ払ってしまった。だとやりやすいかなと思いました！
こんな感じでも良ければお願いしたいてますし、違う流れの方がいいかも、ということでしたらそちらでも大丈夫です！ご一考お願いします！)

（/ 私も日々胸キュンの日々です…！今後もクラウス共々、引き続きよろしくお願いします*
展開と流れの詳細、ありがとうございます！しっかり事前に詰めていたのに確認が漏れていました；そうですね、ぜひその流れで進めさせて下さい！元カノが何かしらの黒幕的役割を果たしていたというのも面白いですし、全体を通して物語にとても流れがあって素敵です！
まずは嫉妬イベントからになりますが、舞台はクラウスが働くバーレストラン。テオが初めて友人を連れて食事をしに来て、その中でお互いに嫉妬しあう要因があって、2人ともモヤモヤを抱えたまま家に帰ってから少し喧嘩をする。その後誤解も解けて仲直り！というようなイメージで良いでしょうか？テオと食事をしてい友人は、以前のアンドレのように操作しますよ！）

(/こちらこそ引き続きよろしくお願いします！
お気に召して貰えたようで良かったです！
そうですね、そのイメージで大丈夫です！でしたら始まりは、クラウスが休みだと聞いてテオが友人を連れてバーレストランに行ってみたら急遽ヘルプを頼まれ入っていたところに鉢合わせたルートと、友人に連れられてお勧めの店だと着いて行ったらクラウスの働くバーレストランだったルートが考えられますかね？こちらとしてはどちらでも美味しい展開なので背後様の好みでお選び下さい！
友人の方の操作ありがとうございますございます、よろしくお願いします！)

（/ ありがとうございます！どちらも非常に美味しいのですが、強いて言うなら後者の方が惹かれます！ハンターの同僚と来ている訳ですし、下手に正体がバレても困るということでテオには気付きつつお互いに他人を装って、クラウスも一店員として接客しますね。お洒落なバーレストランのイメージが合っているか怪しい所ではありますが()、働いている最中のクラウスから描写しておきます！もし続けにくければおっしゃって下さい！）



（薄暗くシックな雰囲気の漂う店内には静かなクラシックが流れ、少しめかし込んで夜のデートを楽しむカップルの姿も多い。バーテンダーの立つカウンターの後ろの壁には色とりどりのカクテルシロップやワインの瓶が並べられ、一つ一つのテーブルに置かれたキャンドルの光が天井にゆらゆらと反射して、何とも言えない幻想的な空間を作り出していた。そこで給仕をするフロアスタッフは、白いワイシャツに黒い蝶ネクタイとベスト、同じく黒いスラックスに長めのソムリエエプロンという出立ち。すらりとした体躯にその制服を着こなし、明るいブロンドの髪が目にかからないよう、仕事の時だけ軽く掻き上げるように前髪をワックスで固めている事で鮮やかな碧の瞳は一層光を受けて煌めく。持ち前の人当たりの良さが功を奏したのか仕事に慣れるのにも然程時間は掛からず、その日も夜のオープンと同時にフロアに立ち、接客や配膳を担当していて。予約客の確認のため、入口の傍にあるレジカウンターで台帳を確認していると不意にドアベルが鳴り。）

(/承知しました！全然大丈夫です！凄く雰囲気のあるバーレストランの風景が思い浮かびます(ほわほわ)
また、テオの友人の操作をしていただけるとのことでしたので、テオが嫉妬する時のクラウスのお相手さんはこちらで操作した方がした方が良いですか？)


(任務に復帰し、周りの様々な思考が入り乱れた視線にも慣れてきて一段階がついた頃。上層部から振り分けられた仕事を終えさぁ帰ろう、と支度をしていたら友人から声をかけられる。裏方のアンドレとは別の、何度も同じ任務に着いた事のある戦闘職の腕の経つハンター。その友人曰く「久しぶりに飯を食べに行かないか？」との誘いだった。今夜はクラウスも仕事で家にはいないし、たまにはいいかと頷けば太陽のような笑顔で笑い肩に腕を回す。「丁度恋人のことを惚気けたいところだったんだが、誰も捕まらなかったんだ」と言ったため周りに視線を廻らせれば明らかに目をそらす見た事のある別の友人。･･･あいつ俺を売りやがった。友人の惚気話なんぞ独身や恋人無しの男なら聞いていてウザったい他ない。ため息を零しつつ、何処に行くのかと尋ねれば最近気に入っている店があるからそこに行こうと勧められて、引き摺られるように連れていかれた。
道中も惚気話を聞いていれば明るい道から少し暗い、奥まった道へ。見知った道にん？と思いつつ友人について行けばオシャレなバーレストランの看板と扉が見えてきた。看板の文字を眺めみればクラウスが働いているはずの店の名前で、思わず口元が引きつってしまう。友人はそれに気づいていないようで中に入ろうとドアを開いていた。)

（/ 嬉しいです、優しいお言葉をありがとうございます…！テオのお友達は、いつもながらの適当な命名ですがエリック・ウォーカーという名前にしておこうかと思います。なんと、お願いしても良いのでしょうか？そんなにやりとりは多くはならないと思うので、2、3ターンくらいお相手の女性を動かしていただけると、とても助かります！）


いらっしゃいませ、…──2名様ですね、ご案内します。

（店のドアを開けて入って来た男性に会釈をしつつ台帳を閉じて声を掛けると、一緒に入ってきた思いがけない相手の姿に一瞬驚いたように瞬きをして。今日仕事で帰りが遅くなるという事は伝えてあったし、彼も任務帰りのはず。仮に自分に会いに来てくれたのであれば彼なら一人で飲みに来るだろうし、今日は同僚に誘われて食事に来たのだろうかと考えを巡らせつつ、同伴者の男性に視線を向けて。この男性もハンターである事は間違いないが、纏う空気は淀んだものではなく、とても明るい。以前も相手の同僚の存在を垣間見たことはあったが、ハンターである相手の交友関係を目の当たりにしたのは初めての事で、一瞬そちらに気を取られてしまった。ただ此処で親密な関係にある事を知られる訳には行かず、すぐに普段通りの外向きの微笑みを浮かべると2人を席に案内して。2人掛けの席はどうしてもカップルが使用する事が多いため、案内した席もキャンドルの灯りが揺らめき一輪の花がテーブルの隅に置かれていて。メニューを渡してグラスに水を注ぐと、一礼してテーブルを離れ。）

(/了解しました！いつもながら適当にと言いつつセンスのある名付け尊敬しますっ！
分かりました。でしたらお相手の女性はハンナ・ステアラーという名前で動かしますね！)


(引き摺られて店内に入れば視線があう相手の姿。少し驚いたように瞬きをすると友人の方へ視線を向け、何となく察してくれたらしい。すぐに外向きの笑顔で案内し始めたため、自分が相手となんらかの関係があると不味いと思ってくれたようだ。自分も初対面を装いつつ友人の後ろをついて歩くと2人がけのテーブルに誘導された。テーブルにはキャンドルの灯りと一輪の花が置かれており、可愛らしくもシックな雰囲気が漂っていた。コートを脱ぎ、椅子の背にかけるとメニュー表と水を置いて離れていく。友人にメニュー表を渡すと何を食べるんだ、と質問し)

んで、今日は何食べる？お前がお勧めしてるんだから詳しいんだろ？

（/ お褒めいただき光栄です！ハンナさんもお名前素敵ですね、2人を今以上にラブラブにするためにそれぞれ活躍してもらいましょう！笑　こちら蹴り可です。）


任せろ、この店は何と言ってもスペアリブが絶品なんだ。カクテルも種類豊富だし、…デートでも何度か来たことがあるんだけど、エマはラザニアが気に入ってたな。

（二人で席に着くと、惚気を聞いてもらってご機嫌な様子でメニューを広げては人気メニューを指差して。骨付きで食べ応えもあり、病み付きになるスペアリブは此処に来たら欠かせないと熱弁して。バーレストランだけあってカクテルの種類も豊富で楽しめるのだと言いながら、彼女とデートで来た時のことを思い出しさりげなく惚気を織り交ぜつつおすすめのメニューをいくつか指差しながら表情を緩めて笑い。）

へー、じゃあそのスペアリブとミートボールパスタが俺は食いたいな。カクテルは後でいいし、サラダは任せる。

(相手のお勧めするメニューを表から覗き取ればどれにしようかと迷う。しかし、相手の熱弁に食べたいな、という気持ちが湧いてきて勧めるスペアリブと任務後で腹も空いていたからかパスタを頼むことにした。ここまでの道中で何度か惚気を聞いて胸がいっぱいな気もしていたのだ。まずは腹を満たしてそれからカクテルは楽しもうとメニューを閉じると机の隅に置き、頬杖を着きながら相手の話を聞いて)

了解、じゃあサラダは…夏野菜とイタリアンドレッシングの奴が良いかな。乾杯用にグラスで赤ワインでも貰おうぜ。

（相手の希望を聞いて頷くとサラダのメニューを眺めて希望のものを指差して、グラスで赤ワインでも頼もうかと提案すると相手の分も併せて注文し。彼女の惚気は止まる気配がなく、表情は緩みっぱなしで相手に話をしていると、彼女の親友が恋人を探している話を思い出して相手に振ってみる。これまでも友人に誘いを持ちかけてはいるものの、こんな話に乗ってくれる人などなかなか居ないわけで、相手を前にダブルデートがしたいのだと熱弁していると、サラダとワイングラス、赤ワインの瓶を持ったクラウスがやってきてグラスにワインを注いで。客同士の話を盗み聞きするのは良くないと思いながらダブルデートという単語に僅かに反応したものの、ワインを注ぎ終えるとテーブル離れて。）

…それでな、エマの仲良い子が今フリーらしいんだよ。誰か紹介してダブルデートとかしたいんだけどさ、

(頬が緩みっぱなしでこんなんで大丈夫か、と思いつつ話を聞いていればダブルデートがしたいようだった。ふーん、と他人の事のように聞いていたが遠回しに誘われていることが分かると断る一択しか無かった。途中、サラダやワインを持ってきたクラウスがダブルデートの言葉に僅かに反応した気もするが気のせいだろうと視線を外す。
話し続ける相手の皿にサラダを取り分けると「とりあえず乾杯するか、」とグラスを掲げて2人揃って乾杯、と告げる。グラスに口をつけながら自分はそれに答えられないことを告げると、記憶の中でフリーだった友人の名前を伝えてみた。)

へー、でも俺はパス。今フリーじゃないし…アンドレとか誘ってみたらどうだ？あいつ確かフリーだろ。

え、お前恋人居たのか！悪い悪い、あんまりセオドアの口からそういう話聞かないから知らなかったよ。どんな人なんだ？

（乾杯、とグラスを重ねつつワインを口にすると、フリーじゃないという相手の返答に驚いたように声を上げて。アンドレにはまだ声を掛けていなかったため一度誘ってみようかと頷きながら、ダブルデートが叶わないのは残念だが相手の恋人にも興味が湧いたようで楽しそうに身を乗り出して相手に尋ねて。確か婚約者を吸血鬼に殺された過去があると聞いたことがある、そんな相手が新しい相手を見つけて幸せならそれは喜ばしいことだと思っていて。）