お嬢様辞めました【NL】

そういえば、特に異論とか無ければ目的地には電車で行こうと思うんだけど…綺音は電車には乗ったことあるか？
(食事を終え、まだ出かけるには少し余裕があるためコーヒーを飲みながらゆっくりしていれば、ふと思い出したように洗い物をしている相手へとこれから向かう商業施設のある最寄駅への交通手段を伝えては念の為そう質問を投げかけて)

>直輝さん

いえ、ない...です。(見たことはあるし興味もあったのだが実際に乗ったことはなく、そもそも公共機関を使うことも無く)

そうか、まあなんとかなるか…
(薄々なんとなくそうだろうなとは感じていたため、特にショックを受けたりということもなく基本的にしっかり者な彼女のこと、きっとどうにかなるだろうと前向きに考えながら立ち上がって身支度を始めて)

>直輝さん

...私、電車どころかバスやタクシーに乗ったことも無いので...(少し自嘲気味に苦笑を浮かべつつ小さくすみません、と謝りながら自身も身支度を整え始めて)

別に謝るようなことじゃないだろ。まあ…電車は人が多くて窮屈かもしれないけど我慢してくれ
(経験がないことは別に悪いことではなく気にする必要はないと控えめに謝罪を口にする相手に対して言い切って、とはいえ普段公共の交通機関を利用しないという相手にとってはもしかしたら色々不便かもとは予め伝えておき)

>直輝さん

あ...はい。(初めての電車に少しワクワクしつつも乗り方は知らないので直輝さんに聞けば良いかと思いながら一応追手がいた場合バレないようにいつもはしない帽子と伊達メガネを掛けて)

お、いい感じに変装したな。これならパッと見で綺音だってわからないんじゃないか？
(身支度を全部済ませいつでも出かけられるよう準備を整えてからリビングへと戻ってくれば、伊達眼鏡と帽子で変装をした相手の姿があって、こうして見た限りだと上手く特徴を隠せているのではないだろうかという感想を抱き、これならば少しは安心して外を出歩けるだろうかと考えつつ相手の顔をじっくり観察して)

>直輝さん

そうですか？...あの、そんなにじっと見られると照れるんですが...(変装とはいえ相手に褒められたのが嬉しく笑顔を見せればじっと見てくる相手に恥ずかしくなり頬を赤らめて顔をそらし)

おっと…ごめんな？それじゃそろそろ家出るか
(つい無意識に相手をジロジロと見てしまっていたようで、本人の口から指摘を受ければデリカシーが足りて無かったと慌てて謝罪を述べて目線を外して。時計を見れば家を出るにはちょうどいい時間帯で支度も済んだためそろそろ出掛けようかと促して)

>直輝さん

あ、嫌では無かったので...謝らなくて大丈夫です。そうですね、行きましょうか。(相手に謝られると慌てて嫌では無かったと伝え、ふと直輝につられて時計を見て。改めて帽子を被り直すと玄関へと向かい)

駅まではこの道を歩いて行くんだ。まあ、電車に乗ったことは無くても近くまで行ったことぐらいはあるかもしれないけどな
(家を出れば目的地の方向を指差し、先導をするように歩き出して。とはいえ、目的地の駅はこの辺でも結構大きな駅でありわざわざ場所や行き方を説明せずとも見たことぐらいならあるかもしれないなと思いそう口にして肩を竦め)

>直輝さん

興味はありましたけど学校以外で家の外に出たことは殆ど無くて...(幼少期から大勢の家庭教師による勉強漬けの日々で学校に通うために外に出る以外の外出さえも厳しく規制されていて)

なるほどなあ…ちなみに俺も休みの日はもっぱら家を出ずに過ごすことの方が多いぞ
(なんとも窮屈な想いをしてきたんだなあ…としみじみ頷き、親の言いつけで無理矢理押し込められてきた相手と一方でかったるいから好きで引きこもってる自分とでは明らかに境遇が違うことは明確だったが場を和ませるべく明るい口調でそう戯けてみせて)

>直輝さん

直輝さんの家にきたばかりの頃の家の中の様子を見ればそうなんだろうなと思いますよ。(クスクスと可笑しそうに笑みを零せばそう言って。相手が気を遣ったのがわかったのか直輝さんって優しいんですね、と付け足し)

おう、まあ俺の半分は優しさで出来てるからな
(家からロクに出ずズボラで自堕落な生活をしているというのは確かにあの家の惨状を見ればわかるだろうなと苦笑を浮かべながらも、そんな自分に対しても相手は優しいなんて言葉を用いて好意的に思ってくれているのがわかれば調子の良いことを口走って「人が多いからはぐれないようにな」そんな他愛のない会話をしているうちに駅の近くまでやってきて人通りも多くなればそう忠告をして)

>直輝さん

ふふ、それ自分で言っちゃいます？(そう言いつつもはぐれたりなどしない様に一生懸命相手について行き、(これが恋人だったら手を引いたりしてくれるんだろうか)と普段の自分なら考えない事が頭をよぎり)

綺音、ほらここで切符を買うんだ。今後のために試しに買ってみるか？
(人混みに慣れていないであろう相手を気遣いながらゆっくりしたペースで切符の券売機の前までやってきて足を止め、斜め後ろを歩く相手にここで切符を買うのだと説明をすれば、自分が買ってやってもいいのだが今後一人で出かけたりということもあるだろうと考えれば切符の買い方ぐらいは知っておいた方がいいだろうと考え、そう問いかけて)

>直輝さん

はい、自分でやってみます。(今後1人で出掛けたりする事もあるだろうし、自分にとってもいい社会勉強になると思いやってみることにして)

そうか、じゃあまずはこのお金をここに入れて…そしたら今日の行き先は隣だからここをタッチすればオッケーだ、他の行き先の場合も上の値段表を見ながら画面を操作すればいい。簡単だろ？
(相手がその気になったのがわかれば財布から小銭を取り出してそれを渡してやり、お金を入れる場所から今回の行き先も踏まえてどこをタッチすれば切符が買えるかを簡潔に説明しつつ、他の行き先の場合もタッチする場所が違うだけで基本的には同じ要領で買えると券売機の上の値段表を指差し補足して)

>直輝さん

ここにお金を入れて...ここをタップ...(言われた事を口に出しながら操作して無事に切符を買えると値段表を見上げて)