魔王 2020-11-10 20:05:51 |
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あぁ、いい景色だ。…俺達ならきっとこの景色を俺の時代まで残すことができる。まだお前にな見知らぬ景色を見せて欲しい、頼んだぞ。それと……ありがとう、ソウゴ
(煌めく夜景はため息が出るほど美しい。得意げに問いかける声色に調子に乗るなと行って小突いてやる所だが、こればかりは素直に同意する他ない。見た事のない光景に胸は高鳴り、しかし風は心地よく心は静かで妙な気分だ。そして相手と同じことを願う、すなわちこの景色がずっと続いて欲しいと、自分が生きていた時代まであり続けて欲しいと思うのだ。そしてこれから知るであろうまだ見ぬ景色、それはきっと1人では行けない場所だ。たとえ長い時間をかけて1人でたどり着いたとしても意味を成さない場所、相手と2人で訪れるからこそ価値がある場所に違いない。つまり、当然この相乗りを降りるわけがない。たまに相手に全てを預けることで見える景色、それがどんなものなのかやはり想像はつかなくて、しかし相手に連れられるなら記憶に残る場所に違いがなくて、胸に期待や希望が溢れてくる。つくづくたったひとつの行動でこちらの心を揺さぶる相手だ。帰ろうという声にひとつ頷く。流れていく夜景から相手の背中の方へと目線を戻すと、掴まる為に回していた腕を緩めて、今度は優しく後ろから包むようにその体を抱きしめる。そして相手に体を寄せもう少しだけ体重を預けるとその名前と共に感謝を伝え)
ふふ、任せといて。色んな景色も二人で見たらもっと綺麗だと思うし。…、どういたしまして、ゲイツ。
(自分の見せたい景色にこうやって素直に感動してくれるのは遠回りした甲斐がある。何も言わずとも二人考えることは一緒みたいでこの景色は何時までも遠い未来まで残したい。その為には自分だけの力ではなく相手の力も必要で、二人だからこそ作り上げられる世界だ。改めて頼ってくれる言葉を受けるとつい口元が緩んで得意げに宣言する。この時代ならではの景色もこれから出来ていくだろう風景も一人で見るよりもきっと素晴らしい景色で今から見るのが楽しみだ。帰路へバイクを走らせていると不意に腕が緩まって再び抱きしめられる。思わぬ行動に少し驚くも更に近くなった相手の身体から暖かな体温が伝わってきて片手を相手の手に重ねながら此方も名前を呼び。そのまま走らせていればクジゴジ堂に辿りつきバイクから降りると「おかえり」と改めて相手に伝えて)
ただいまソウゴ……やはりクジゴジ堂はこの姿でないとな。
(こちらの腕に手が重ねられる。その手つきだけで相手の感情や想いが伝わって来るようで相手が見えないのをいい事に、相手がするように緩く笑みを浮かべる。先程の夜景の興奮とこの喜びで胸はドクドクと鼓動しているが心は不思議と穏やかだ。これも相手の運転に任せておいても良い方向にしか行かないと確信しているからだろうか。しばらくして見慣れた道へと戻ってくると、見慣れた建物が目の前に現れる。クジゴジ堂、喫茶店ではない、人の良い大叔父が様々な機械の修理を受け付けてしまう時計屋だ。おかえりの声にただいまと答える、昨日の晩までここに居たはずなのに酷く懐かしいようにも思える場所だ。もう目を覚ました時に見知らぬ部屋にいるなんてごめんだ。扉をくぐるとまたいつものように大叔父が「おかえりー」と優しい声で迎えてくれる。そちらにも「ただいま」と返せるのが嬉しい、今はもう喫茶店の常連ではなくてこの家の住人なのだがら。様々な時計が忙しなく動く壁を見回しながらやはりこの時間軸が1番だと零し)
ゲイツもやっぱそう思う? 俺達の帰ってくる家だもんね。
(歪んだ時間軸でもこの場所は自分の家ではあったが、住人は自分と大叔父の二人だけだった。ゲイツとツクヨミのいる生活に慣れてしまった身ではそれは寂しくてやっぱり皆で住むことのできるこのクジゴジ堂が一番落ち着く。返ってきた「ただいま」から未来から来た相手がこの場所を帰ってくる家だと思ってくれてるのが伝わってきて素直に嬉しい。思えば二人の距離が縮んだのだって同じ屋根の下で暮らして生活を共にしたからだ。色んな意味で特別な場所。約1日違う時間軸に巻き込まれたせいかしみじみと其れを感じれば相手の言葉に同意を示す。軽く大叔父と会話を交わしてから階段を登る。そこにはちゃんと相手の部屋が存在して、中に入ると二人で揃えた筋トレグッズや本棚、服がある。相手がちゃんとここで生活している痕跡に安堵しては「何か今日は人一倍疲れたかも」とへらり笑えば当然のごとく相手のベットに腰がけて)
あぁ、俺達の帰るべき場所だな……何を言っている、俺の方が疲れたに決まってるだろ!
(階段をあがり自分の部屋へと戻る、まだ数は少ないもののこの時代で相手と共に自分の為に増やしたもので溢れたこの部屋が手元に戻ってきて酷く安心していた。無条件に安らげる大切な人と暮らす場所、いつだって、迷った時にはここに帰ってくればいい。そしてそんな場所をさらに安らげる場所にするために、そしてまた相手との絆を紡ぐためにこの部屋でもっともっとたくさんの時間を過ごしていたかった。相手がベッドに腰掛ける、ここで寝るのは当然だと受け入れたが納得いかない点がひとつあった。気の抜けた笑みに向かって半分文句を言うように、半分冗談を言うように抗議する。こっちは見知らぬ家から飛び出し他人の相手と触れ、最後には一戦やりあったのだどう考えても疲れが溜まっているのはこっちの方だろう。ようやく落ち着ける場所に帰ってこれたおかげが、途端に精神的疲労と戦闘のダメージが体に襲い来る。ベッドに近づくと倒れ込むように寝転ろぶ、その時にベッドに腰掛けた相手を腕の中に閉じ込めると無理やり体を押し倒して隣に並んで寝転ぶ体勢になる。ようやく帰ってきた安心出来る場所、ようやく腕の中に帰ってきた愛しい恋人、その心地良さを抱えながら深く深呼吸していて)
わ、…確かにそうかも。 お疲れ様、ありがとねゲイツ
(フラフラとベットに近付いてきたかと思えば自分を巻き込んでベッドに倒れ込む。思ってもない行動に声が上がるが相手の言っていることは最もだ。今日の出来事は自分も慣れない状況に巻き込まれたりウォズの説得などをしたが、相手の方が色んな行動をしたり記憶のない自分と付き合っていたのだ。最後の戦闘だって変身能力を失っていたから相手に任せっきりでダメージを受けたに違いない。相手の腕に包まれながらもこの環境を噛み締めるように深呼吸する相手に自らも腕を回してぎゅっと抱き着く。あたたかくて安心出来る相手の腕の中。今だけは世界を救う戦士ではない恋人としての相手を愛でていたくて、後ろに回した手で背中をぽんぽんと優しく撫でる。少しでも回復するように、安心できるようにと祈りながら言葉紡げば今一度大切な恋人の名前を呼び)
あれくらいの事だったら何度でもやってやる。……お前にそうされると今まで生きてきた中で一番落ち着くな…
(本音を言えばひとりだけ記憶を残されて現実が改変されてしまうなんて二度とゴメンだ。だが相手を取り戻すためなら、こうやって2人一緒にベッドに寝転がる時間を取り戻すためならば、何度だって立ち上がり戦うだろう。相手の腕がこちらの背中に回される、二人の体温がじんわりと共有されていくこの瞬間に確かに幸せを感じた。背中がポンポンと撫でられるとあやされているようだがとても心地いい。一定の優しいリズムが背中から伝わり無条件に安らぐ。目を閉じてそのリズムに集中しながら相手の額に頬を擦り寄せ、相手の髪を梳くようにして撫でていて)
…二度と起こさせないよ、ゲイツが辛そうなとこ見たくないし。 …そう? これから幾らでもやってあげるよ
(この時間を守るために頑張ってくれるという相手の言葉は素直に嬉しい。だけどその度にまた相手が傷付くというのなら話は違う。相手には常に笑っていて欲しいし、幸せでいて欲しい。それを邪魔して相手を苦しめる様な事をするのは何者であっても許されない。例え魔王の力を使うことになったとしても、だ。決意を告げるように呟く言葉は無意識に低い声色になっていて同時に存在を確かめるように腕に込める力を強める。目を閉じれば年相応かそれ以上に幼く見える無防備な顔も甘えるように擦り寄せられる仕草も優しく撫でられる行為も全てが好きで幸せだ。相手にとってもこれが落ち着く時間であるなら幾らでもやりたいと思う。背中を撫でる仕草を続けながらも愛でるように相手の首筋に唇触れさせて)
、……まったくまるで魔王の言い草だな。お前の側近として私利私欲で力は使わせんからな。……それならソウゴ、…お前の証を付けて欲しい
(腕の中に収まる暖かな恋人から発せられる腹の底を押さえつけられるような圧のある声、その声色には思わずゾクリと体が強ばる。時折みせる魔王の一面、だが今はそれが自分へと向けられている。こちらの為なら魔王にさえなってしまう相手の危うさ、独占欲、それを一身に受けていると思うとまた違う意味で体がゾクリと強ばった気がした。魔王の力をこちらの為に使うなんて背徳的だと分かっていても、それは相手から与えられる最大級の想いだ、その大きさに幸せを感じ高揚してしまっている自分がいる。一呼吸置いて相手を窘めるよう言うが首筋に口付けが落とされて思考が乱れた。噛み切られれば死んでしまうそこを許すくらいには相手のことを信頼していて愛してもいる。相手の想いを自分のものだけにしておきたくて、そしてもっとその想いを感じたくて、キスマークを強請った。面と向かって言うのはさすがに恥ずかしくて額に口付けを落として口元をそこへ寄せたままでいて)
んー…ゲイツが傍にいてくれるなら大丈夫。…、痛かったら言ってね
(世界を良くするために王様になるという夢も今では相手と共にが絶対条件として存在している。勿論その時は2人とも幸せであるべきだし、相手が傷付いたりした結果で得た未来なら意味が無い。それにその状況を何とかする為なら自分はどんな方法でも使うだろうという確信めいた自覚がある。だからこそ私利私欲の為に力は使わない、という嘘の約束はしたくなくて、宥めてくれる相手にどちらとも取れる曖昧な言い方で言葉を返す。相手が側に居てくれてそんな状況にならなければ問題ないはずだ。こちらの思考を読んだかの如くキスマークを強請られると視線を間近の相手に移す。額にキスを落とされ相手の表情まで見えないがゲイツなりの許容と甘え方に胸が高鳴りそして潜ませていた独占欲煽られるとそのまま首筋に吸い付く。この人物は自分のモノだと見えない誰かに主張するように色濃く所有跡を残していき、また一つだけじゃ満足出来なくてまた場所を変えて唇を落とせば今度は軽く歯を立てたりと綺麗な首元にマーキングして)
…俺は俺の責務を全うするからな。…っ、……ぁ、…ン、…ソウゴこっちも…
(まったく狡い言い方だ、はっきりノーとは言わないのに正しい方向には行けると言う。こいつが真に悪い事柄に魔王の力を使うことは無い、それは確信を持って言える。だからこそ、その力を2人のために使ったとしてこちらが小言を言うだけで終わる未来は目に見えていて、だが内心はその事を喜ぶ自分がいて、せめて自分を戒める意味でも側近たる判断をすることを曲げないことを誓い。そんな堅苦しい頭も相手の息遣いと体温で簡単に乱れてしまうのだからどうしようも無い。首元に相手の唇が当たる、淡い痛みの後に唇が離れるとそこにはくっきりと鬱血痕が浮かんだ。一度のマーキングでは足りなかったらしく再び首元に唇が近づくと目を軽く開く。次に襲い来たのは先程よりも刺激のある痛みで首元が僅かに圧迫されたのも伴い吐息のような声が漏れる。無意識のうち回した腕で相手の服をギュッと握りしめて、痛みの後にじわりと広がる甘い痺れを何度も享受していた。歯を立て付けられた証はじわりとその場所を主張し続けていて確かに自分が相手のモノだと証明するようだ。今頃首元は他人に見せられないものになっているだろうが、惚けた頭はそれを幸せだと認識している。もう我慢が効かなくて再び唇を相手の額へ擦り寄せると、唇への口付けを望んで)
(/お世話になっております。ゆっくりペースですが楽しくやりとりさせていただき、いつも感謝しております。めちゃくちゃいい所なのですが本日からお盆明けまで返信が難しくなりそうです……隙間時間でお返事できればいいのですが、最長で次の投稿は月曜日夜になってしまいそうです。お待たせしてしまうことになってしまい大変申し訳ありませんが、お待ちいただければ幸いです。)
ん、…綺麗についた。 今日のゲイツは何か甘えん坊さんだね? …っ、
(側近として相変わらず真面目な事を言っているがなんだかんだ魔王の力を使ってしまったとしてもまた頬を潰される程度で許してくれそうな気がする。それほど自分にとって相手が大切で、そして相手にとっても自分が一番である確信がある。その想いを伝えようと首筋にキスを落とす。最初の頃よりもずっとスムーズにくっきりと残す事か出来るようになった跡。その最中に相手から漏れる吐息と声が脳内を揺さぶって、もっともっとと夢中になって行為を続けていれば他人には見せられないような有様になっていた。だが今は後悔よりも自分のモノだという証が残せたという支配欲にうっとりと目を細めて指先で完全したそこをなぞっていく。そんな状態で可愛らしく口付け望まれるとつい笑みが零れて隠していた相手の表情を覗き込んでは少し焦らすように問いかけ。そのまま相手の後頭部に手を回せばしっかりと固定してお望みどおりにゆっくりと唇重ねていき)
(/こちらこそいつもお世話になっております。返信速度について把握致しました。とてもとても楽しくやり取りをさせて頂いておりますので、のんびりと返信の方お待ちしております! 連日暑さが続いておりますので体調にはお気を付けてお暇な時にでも返信頂けたらと思います。 こちら返信不要です。 )
ぁ、ッ……仕方ないだろ、ずっと同じ顔の違う奴と一緒にいたんだ。本物のお前が欲しくなって当然だろ……、…
(戦闘の傷は数え切れない程あるが、誰かからこんな愛や支配欲や興奮、そんな様々な感情が甘ったるく入り交じった傷を受けるなんて当然初めてだ。それがこちらの胸を掻き乱す程の恋人から受けるものなのだから、通常の思考など保っていられるはずも無い。肌色だった首筋には今や様々な濃さの赤色が浮かんでいる、明日は季節外れのタートルネックを着るしかなさそうだ。まだじわりと痺れが残るそこを指がなぞりこちらに陶酔するような目を向けられると、痺れは一段強くりさらに深く証を刻まれているようで背筋がゾクゾクと高揚で震える。頭を固定され視界が相手の表情で埋まった、焦らされるような言葉には言い訳を並べるしかない。相手に委ねることを覚えたせいか、それとも恋人が手元からこぼれ落ちそうになった反動か、今は相手が欲しい、この恋人は自分のものだと示したい。目を閉じれば程なくして唇が重なる、柔らかい何時もの感触に心が満たされていく。やはり体のどこをとっても相手は柔らかい気がする。相手の服を握りしめていた手は再びその体を抱き寄せるようにして、軽く唇を食むようにしながらその柔らかさを堪能していて)
(/結局この時間になってしまいました。大変お待たせいたしました。こちらこそとっても楽しくやりとりさせていただいており、こうやってこちらの事情をくんで下さること、とても感謝しております。これからもどうぞよろしくお願いいたします。暑い日もあれば豪雨の日もありますがおかわりないでしょうか?感染症もあいまって大変な時期ではありますが、お気をつけてお過ごしください。こちら返信不要です!)
ふふ、そっか。 …俺は全部ゲイツの物だよ、愛してる
(先程の自分だって確かに別の時間軸の常磐ソウゴであるはずなのに相手にして見れば【同じ顔の違う奴】であるらしい。つまりこうやって自らに甘えて求めてくれる所を見ることが出来るのは今ここにいる自分だけ。他の時間軸の自分に優越感を覚えるなんて変な話だが、それだけ目の前の恋人が紡ぐ言い訳は魅力的で悪くない気分だ。求められるまま全てを支配したくなる。欲のまま少し焦らしてから重ねた唇は柔らかく温かい。抱き寄せられ、軽く唇を食まれるとどくどくと鼓動は早くなっていくのにそれが心地好く感じる。暫し触れるだけのキスをして、一旦唇を離せば再び甘ったるい言葉を囁く。自分は相手のモノであるし、相手は自分のモノだ。何度も誓った事をもう一度刻み込むように口にすればまた唇を重ねる。そのまま舌を伸ばせばゆっくりと相手の唇なぞってみて)
…ッ、ん……俺もソウゴを愛してる、他の誰でもないお前が好きだ
(愛してるもお前のものだという言葉も、何度も口にしたが何度聞いても幸福や優越感、独占欲などが複雑に入り乱れた感情がここ胸を心地よくみたす。そして同時に、互いの息遣いさえ聞こえる距離で唇同士を触れ合わせるのは、満たされた胸を掻きむしって体に火を付けていくようなものだ。相手の舌がこちらの唇を這っていく、ザラりとして生暖かいそれで唇をなぞられると、口付けで敏感になったそこをさらに刺激されてしまったようなもので、思わず腰を浮かすように体を跳ねさせてしまい。強ばった体で再び相手に回した手に縋るように力を込めながら、こちらからも改めて心の内を囁くと大切なものを抱え込むように相手のことをしっかりと抱きしめて)
…っ、は…、今日はこのまま寝ちゃおうか。起きた時も傍に居たいし
(自らの舌の動きに合わせて相手の身体も跳ねる。それに伴って力を込められる腕も独占欲とか支配欲とかそういう物を綯い交ぜににした幸福で満たされていく。呼ばれる名前も囁かれる言葉もずっとずっと聞いていたくて此方からもより身体を密着させる。反応をひとしきり楽しめば舌を引っ込めて再び口付けを交わす。自分のモノにしたいという激しい欲望も渦巻いていたが、今はそれよりも2人の時間を共有していたいという想いの方が上回る。暫しそうして唇を重ねていたが小さく息を吐いてそっと離れる。身体を満たす熱が心地好くて至近距離の愛おしい恋人の顔を見る。この距離感に慣れすぎて今朝の様に起きたら隣に相手の居ないなんて事は耐えられない気がする。離さないようにとより相手の身体に擦り寄りつつも口調も多少蕩けてきて)
…ん、ハァ……そうだな。朝目覚めた時にお前が確かに居るのが確認できて良い。……1人で目覚めるのはもうごめんだ。
(甘ったるい思考に支配されながら唇を重ねていると正しい呼吸の仕方も忘れてただ相手との口付けに夢中になってしまう。時折漏れるように鳴るリップ音が耳に官能的な刺激として伝わって思考を溶かしていた。唇がゆっくり離れるとようやく息の仕方を思い出して肺から息が溢れた。荒い呼吸を繰り返すが未だ体は熱いままだ。恋人と目線を交わす互いの体が熱を共有していつでも触れられる距離にある。離れていても繋がっている、とはよく言われる言葉だが、やはりこうやって目の前に居るのには敵わない。興奮の熱はゆっくりと心地よい微睡みの熱へ変わっていく。朝起きて隣に相手がいる、たったそれだけがどれほど大切か今回でよく分かった。擦り寄る体を抱き寄せつつその柔らかな頬の輪郭を親指の腹でなぞる。その存在を確かめるようにゆっくりと感触を味わっていると、その行為はやがて安心感へと変わって眠りを誘発していて)
んん…、大丈夫、ちゃんと俺が傍にいるから。…おやすみ、ゲイツ。 また明日ね
(戦いに身を置く身で将来最低最悪の魔王と呼ばれている自分とその側近。いつ何が起こるか分からない状態で明日も二人が無事で居られる保証も無い立場ではこうして相手の腕に包まれている瞬間が一番安心出来る。いつもより高い体温が今は居心地が良くて今日1日不足した分を充電するように身を寄せる。ゆっくりと頬をなぞる指が擽ったくて小さく笑ってしまいながらも大人しくされるがままだ。不安そうな相手を安心させるようにまたぽんぽんと背中を撫でる。もう誰にもこの空間は邪魔させない。そう心で誓えば何だか上手くいくような気がして確信を持った口調で告げる。目の前の恋人と自分と同じく眠気に誘われて居るように見えればこのまま寝てしまおうと声を掛けて頬を撫でていた指先に軽く口付けを落とす。明日もまた同じ時間を過ごせるように【また明日】とおまじないの様に呟けば誘われるまま瞼を閉じて眠りに落ちていき)
__あぁ、ありがとうソウゴ……今日は良く眠れそうだな、またあした……
(指で頬を撫でると緩まる頬と浮かぶ笑顔、それを視界いっぱいに収めるとこんなにも幸せで何度でも何度でも見てみたいと願ってしまう。ピタリと密着した体もそこから伝わる熱も吐息も、すぐ側に相手がいると分かる全ての要因がこの心を安心させる。たった一日それらを失っただけで自分の中の全てが崩れてしまうようだった、「相手がいなければ生きていけない」という言葉も冗談では済まされないものになってしまっている。相手を取り戻すためだけを考え行動した一日だったが、恋人を失うかもしれないという不安はそれなりに精神的負担がかかっていたらしい、背中を優しく撫でられただけで安心感はすぐ眠気へと変わっていく。戦士として生きてきて夜も油断ならない日々を過ごしてきた、おそらく今日は今まででもっとも深く眠れる日になるだろう。こちらの弱気な発言を汲んでか耳障りの良い相手の言葉が響く、こちらを包むような優しさと身を預けても良いという信頼感、それに遠慮なく甘えようと指に口付けて近づいていた相手の額に頬を寄せた。キスが落ちた指先はじんわり暖かい、それが明日もまた一緒だというおまじないなのだろう。相手と共に目を閉じる、恋人の腕の中で予想通り深く深く眠りへと落ちていって)
(/お世話になっております。最近返信時間が遅く、さらになかなか上手くロルが回せていなくて申し訳ないです…今週末に大きめの用事がある関係であまり頭が回せていない状況です…来週には復帰できると思います。
またこの後の展開のご相談なのですが、何かご希望のイベントなどありますでしょうか?季節にあった海やリゾート施設に行くだとか、定番デートっぽいことも楽しくなるかなと思っております!)
………、ゲイツ…
(相手程では無いが慣れない環境に巻き込まれたせいか随分と深く眠っていたらしい。ふと意識が浮上して目が覚める。夢心地の中、目の前に広がる相手の寝顔と抱き込まれた腕に今日はちゃんと傍にいる事が出来たと安堵の息が漏れる。力強く宣言した割には自分も心配だったらしい。今日も愛おしい恋人が居てくれることに幸せを感じてはその顔を見つめる、ちらりと視界に写った時計は普段規則正しい相手がとっくに目覚めている時間を指していたが起きない辺り大分疲れているのだろう。そのまま寝かせてあげようと思いつつも規則正しく寝息を立てる相手に興味を惹かれて起こさぬようそっと昨日痕を残した首元に触れる。一晩立ったというのに色濃く残った所有印は相手が自分の知っている恋人という証拠で大切な存在でいる証だ。同時に首筋の深い血管はどくどくと脈を打っていてちゃんと相手が生きているのだと主張する。当たり前のことなのに再度確認すればじわじわと安心感が広がって小さく名を呼んでその時間を噛み締めていて)
(/お世話になっております。 いえいえ、寧ろそんな忙しい中返信頂き本当にありがとうございます。 とてもマジェスティ様のロル好きですので、ゆっくり余裕がある時に返信頂く形でも大丈夫ですのでご安心ください。
海は私の方でも考えておりました!マジェスティ君は今の海を見たことないような気もしますので、海の家があるような海水浴場的な所に遊びに行くのとか楽しそうですよね。)
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