参加者 2020-11-01 10:31:10 |
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名前:石川五右衛門
性別:男
出典:史実
宝具:
『手癖悪き事、我が矜持なり』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
生前義賊として謳い、あらゆる貴金属・武器・調度品の数々を強奪した逸話の具現宝具。
石川五右衛門の技術そのものが宝具として昇華したもので、あらゆるモノを文字通りに盗むことができる。同ランクまでの相手の宝具とその所有権のみならず、宝具が記憶している所有者の意思・経験・記憶を盗み見ることで本来の担い手の技量までも盗作(再現)し、「真名解放」も可能とする。また魔力や第三要素と言った幻想、ステータスに記載されたスキルをも判定次第では強奪することができる。この宝具が盗めるのは所有権が存在するモノのみで、誰のものでもないモノは盗むことができない。『義賊』としての逸話が宝具となっている為、英霊の中でも王や為政者以外の『人』の英霊からは奪う事が出来ず、またAランク相当の『対魔力』保持者にも強奪することはできない
第二宝具:
『万々両の春宵桜(てんちみえ)』
ランク:E~A++ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
大泥棒・石川五右衛門の宝物庫に繋がる風呂敷。大判小判で描かれた風呂敷の内部は、かつて五右衛門が盗んだ数々の品が一時的に隠されていた宝物庫に繋がっている。その宝物庫の中にある道具を自由に取り出せるようになる宝具。使用者の財があればあるほど強力な宝具となるのだが、盗んだ品は生前の五右衛門の宝物庫と共用になっている為一定期間が過ぎると道具は質屋に売られて無くなっている。そのため、以前あった道具が売られて無くなっていたり、知らぬ間に道具が増えていることもある
容姿:大百日鬘のように月代を延ばし、後ろ髪を茶筅に結ったくすんだ赤錆色の長髪、飄々としていながらもめざとく獲物を捕らえんとする眼光を湛えた黒い瞳、身長四尺七寸四分(約180cm)の細身ながらも鍛え抜かれた体つきをしており、色は浅黒い。年齢は20代後半程。表地に朱や金銀をちりばめ、袖口に柿色を入れた褞袍に女物の派手な長襦袢、紅白の注連縄のような帯を締め、裾を絞った馬乗り袴に雪駄を履き、手甲脚絆を身につける。左腰に黄金に輝く刀を佩き、常に煙管を携帯している。平服としてはマスターに合わせるようにスーツを着たり今時の服を着ている。
性格:豪快かつ傲慢不遜。『盗むこと』と『強い者に挑み、出し抜く』事に生の実感と充足感を得る生粋の傾奇者。自身の悪徳に正直ではある一方で「盗みの美学」とも言える独特の考えを持っている。主従については元伊賀忍らしく「求められれば応えるのみ」としているが、生前の愚を犯さない為にも一応は気を配っており、マスターの感情の些細な機微などは見逃さないようにしている
武器:
『黄金造の太刀』五右衛門が始めて盗んだ物。それ以上でもそれ以下でも無い単なる豪奢な造りの太刀だが、それなりに思い入れもあるらしく未だに使っている
『忍具』煙玉、忍者刀、手裏剣等々、基本的な忍者が使う道具や暗器
クラス:アサシン
クラススキル:
【気配遮断:B】サーヴァントとしての気配を絶つ。完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。戦闘体勢に入れば気配遮断の効果が大幅に低下するが、アサシンは「忍術」スキルで低下を少し抑えられる
固有スキル:
【盗人:A】天下を荒らした盗賊としての烙印。「盗む」事に長け、Aランクともあらばサーヴァントの持つ武具ですら奪う事が可能
【忍術:C】忍びとしての技能。伊賀忍者の抜け忍であったという逸話がスキルになったもの。戦闘時に気配遮断スキルのランク低下を少し抑えることが出来る他、手裏剣や忍刀、暗器を扱う事が出来るが忍術は不可能
【矢よけの加護:A】飛び道具に対する防御。視界外の狙撃手からの攻撃であっても投擲武装であれば、対処できる。ただし超遠距離からの直接攻撃は該当せず、広範囲の全体攻撃にも該当しない
ステータス:
筋力:B 耐久:C 敏捷:B 魔力:D 幸運:A 宝具:A++
備考:安土桃山時代に出没した盗賊。その素性や出自には未だ謎が多く、『伊賀の抜け忍であった』『豊臣秀次の家臣から豊臣秀吉暗殺を依頼された』など、様々な伝承や逸話が残っており、それらは江戸時代に入るにつれ歌舞伎や浄瑠璃の題材として取り上げられ、次第に『権力者・豊臣秀吉に歯向かう義賊』として扱われるようになる。これによって石川五右衛門は庶民のヒーローとして広く親しまれるようになり、その後の創作にも大きな影響をもたらした。召還後もその手癖の悪さは健在であり、貴族や金満家の多い魔術師は彼にとって最高の獲物であると言えよう。また現代の治安の良さには『仕事がしにくそう』と嘆いている反面、『枕を高くして寝てるトコから奪うのもまた一興』と謎の闘志を燃やしている。ちなみに同姓同名の剣豪が出てくるのが未だに疑問。聖杯に掛ける願いは「受肉して二度目の生を謳歌する事」
(/遅ればせながらpfが出来ました。ご確認の上、不備等があればご指摘お願いします)
>星名
「……以後、言動にはお気をつけを」
(悪びれのしないような感じで笑顔を貼り付ける相手に、あまり当り散らしても得はないと思ったのか、上記のようなことを述べると「仲良く?それは双方の家にとって利益のある友好関係を築くという意味での『仲良く』でしょうか?」と悪意がある訳では無いが淡々とそんな事を述べては相手に視線をずらす)
>星名
……なるほど、それは『渾名』というものですね?初めての呼称だからでしょうか、少しばかり照れてしまいます…(初めて呼ばれる呼称にキョトンとした顔をすれば、それが世にいう渾名というものだと気づいては苦笑しながら頬を指先でかいて、「悩みは山のようにありますよ……だからこうして海を眺めることで一度クリアしてしまおうと思いまして…」と普通なら見せないであろう弱気な姿は穏やかな今の時間だからこそ露見してしまうようで)
>恋雪
想像以上だなぁ…。
(相手の言葉に先程と同じように目を開いて、自分の思っていたよりも想像以上に辛い目にあってきたんだなと少しばかり哀れんで。一瞬キョトンとした顔をするも、直ぐに大きく笑い「ハハハッ…!…はぁ…そんなの、好きに捉えてくれて構わないよ。私達は乙女なんだから、恋バナとかしたいじゃん?」とウィンクして乙女らしいことをやってみたいと述べて)
>カデンツァ
お兄さん、お友達いないの?あだ名とか…多分だけど、普通なんじゃないの…?
(またもや、無意識に棘のある言葉を相手に放っては相手を見て「…でもまぁ、新鮮で面白いからいっか」と小さく笑い独り言のように呟いて。相手の言葉に目を細めて、「ふーん……案外弱気だねぇ、お兄さん。でも、私も結構そういうもんだけど」と相手を見て、そう述べてはクスッと笑い遠回しに似た者同士だと述べ)
>41 蓮@参希
(/pf提出ありがとうございます。不備はありませんので大丈夫です!
早速ですが絡み文を提出するか、もしくは出ている絡み文に絡んでくださいませ…!)
>星名
「オトメ……コイバナ……」
(一瞬キョトンとした相手に、己がなにかおかしなことを言っただろうかという考えが過り、暫しの間じっと相手の顔に視線を送っていれば聞いたことはあるもののあまり使わなかった言葉に外国人ばりのカタコトで呟いてから鋭い表情すら隠さずスっと無表情になっては「……まぁ、理解できる様に善処はします」と言っておく。己は乙女からかけ離れてるような……とも思ったが深く考えないようにした。)
>星名
友人はそうですね……幼き頃から魔術や武術に没頭していましたから友人を持つということがむずかしかったのですよ(だから普通がわからないと自嘲気味に笑い、「貴女もですか……魔術師ですからね、悩みは尽きないものですよね…」とこちらも何処か親近感の湧いた様な声音で言って微笑み)
all
「___この島は良いねぇ。華咲き乱れ、風雲明媚なり。かの都の桜に勝るとも劣らねぇ絶景じゃねぇか。酒の一つでもありゃこの景色を肴に一献といきたいが・・・・まぁそうも出来るめぇか」
島の中でも最も景色が映えるこの場所は、聖杯戦争に呼ばれてからというものちょくちょく昼夜問わず顔を出している場所だ。無論観光地でもあるらしく人通りは多く、市の如く賑やかとまではいかずとも、随分と人で賑わっていた。そんな人集りを見るとつい手を誰かの懐に入れてみたい欲が出るが、今の主に固く禁じられている為物欲しそうな目で見るだけに留めておく
「・・・しっかし、あのお嬢さんも偶にゃこういう景色でも見ておきゃ良いのによォ・・・我欲が無ぇんだか、ああいう手合いばっかなのか・・・どっちにしたって生きづらそうだ。あーあ、嫌だ嫌だ」
そう。この主が中々の堅物なのだ。貌は良いがどうも家絡みで何かあったらしく、『仏頂面を湛えてる事が多い娘』というのが自分の主に対する第一印象だった。自分に対しても宛ら道具のような扱いでもするかと思えば、こうして現世の服を見繕ったり自由な活動を許可している辺り、顔や言葉に出ないだけで気遣ってはくれているのだろう。なら自分がする事はそこまで複雑じゃない。ガラにも無いが、信を以て接する主に忠を以て報いるだけだった。
「・・・・とは言ってもなぁ・・・・」
戦闘の気配は殆どしない。どこかでキャスター辺りが何か策でも講じていて、それで戦況が分からないようになっているのか、はたまた本当に戦闘が起きていないのか。正面切っての戦闘はアサシンというクラスに縛られている以上得意では無い。しかし、絶対的不利とも言えない『秘策』があるにはあった
「さて。そろそろ戻らねぇとお嬢さんにどやされるか」
一応彼女だって魔術師、自分の身を守れる術位であれば幾らでも持っているだろうがサーヴァントと相対して善戦出来るとは考えにくい。それに、「マスターの天敵」などと揶揄されるアサシンのクラスであれば敵マスターと接触する機会はあるだけ良い。そう思い立つが早いか主を探して散策がてら街を歩いてみようか
(/許可ありがとうございます。早速絡み文を出させて頂きました)
>アサシン
「…………遅いわね」
(和風な街並みには目もくれず、自身の契約したサーヴァントを探して足を動かす。己はそこまでサーヴァントをしばりつける気もなく、逆に縛り付けていない方が戦況は上手く転ぶのでは?という考えの元、自由な行動は窃盗など聖杯戦争に関係ない犯罪でない限りは黙認している。だが聖杯戦争に身を置く以上離れている時に敵サーヴァントに襲われるのは些か不安要素が過ぎた。あくまでも、鬼藤家当主としての仕事の息抜きがてら歩いているついでに彼を探している、という感じを装って探している。要するに己は素直に彼を探しているとは言えないのである)
(/絡ませていただきます…!これからよろしくお願い致します…!)
>恋雪
街の中がかつての自分が暮らしていた町並みに近い、というのもこの島を気に入った理由の一つだった。中は今の時代に合わせたものになっているが、少なくとも外見だけはあの頃と同じ、若しくはそれに限りなく近い雰囲気を湛えていた。他のサーヴァントがどんなヤツかなど全く知らないが、少なくともこういった『街』で闘う事に慣れている者はそうそう居ないだろう。「盗賊」という自分の出自は英霊として誇れるものでは決して無いし別段誇ってほしい訳でもない。だが、こんな場所で戦闘すると考えれば地の利は此方にあると言っても過言では無かった。とはいえ、そういった条件すら丸々変えてくるのが魔術師の魔術師たる所以。油断出来る程のアドバンテージにはならないのが哀しい所であった。「・・・・?」
立地や路についてあれこれ流し見るようにして街の構造を頭に叩き込みつつフラフラしていると主を見つける。凡そ態度に出すまいとしているが、自分を探しているのはよく分かった。このまま出て行っても興が乗らないし、何より自分を見つければすぐさま工房に引っ返して仕事に耽るのは目に見えて分かる。良くも悪くも生真面目な娘なのだ。
「・・・ヒヒッ」
なので少しばかりの「お戯れ」に興じる事にする。幸い人通りは多いので魔力のパスが繋がっていても隠れて接近出来る。あとはアサシンとしてのスキル【気配遮断】を使えば彼女が感知できる距離はかなり限られるだろう。当世風の服も周囲に融け込むには丁度良かった。あとは彼女の後を尾行けていき・・・・
「絶対に振り返るな。声も出すな。魔術礼装もだ」
と少々声音を変えて背後から声を掛ける。流石に冗談とはいえ主に得物を向けるのは憚られるので声だけで脅してみるが、果たしてどれ程の効果があるだろうか
(/絡みありがとうございます!返しとしては些か拙いですが、これからよろしくお願いします)
>アサシン
「ッ!!!」
(一体どこに行ったのか、何かに巻き込まれていなければいいが……と、さりげなく令呪を隠す手袋を捲りそこに令呪があることを確認すると、何事も無かったように元に戻して歩き始める。「令呪があるのだから何も無いだろう」…そう思っていた矢先、背後を取られこれだけで脅しつけられ即座に驚いたこともあって動きを止める。契約サーヴァントが居ない時に狙った敵マスターか敵サーヴァントか、はたまた観光客を狙うならず者か……何れにせよ、脅してきたことに変わりはなくこちらが多少痛めつけたところで正当防衛になるだろうと判断し、どうしてやろうか……と考えてふと思った。「声色が違うが妙に聞いたことがある声だな」と)
「…………何が目的です、金ですか?それとも私の命か体裁か……それとも私の家系に恨みでもあるのですか?」
(きっと勘違いだろう。そう判断してはあまり意味が無いとわかっていながら相手に対して質問攻めし始める。しかし、やはり聞き覚えがあるな…という考えは払拭できずにいて)
(/こちらこそよろしくお願い致します!)
>恋雪
「質問に答えるつもりはない。そのまま歩け。少しでも声を出したらどうなるか、大体察しが付いているだろう?」
向こうが本気なのかそれとも自分をからかっているのか、恐らくは前者なのだろうが一応もう少し遊ぶ事にして宛ら他の陣営から派遣された殺し屋のように振る舞ってみる。
「サーヴァントは連れてないみたいだな。そっちの方が都合が良いので助かるが」
駄目押しでサーヴァントについても知ってるかのような口振りを取る。自分がそのサーヴァントな訳なので笑いたくなるが必死に我慢して冷静に徹しておこうか
>恋雪
あ、まさか縁遠かった?まぁ、私も彼氏なんてできたことないけどさぁ…
(相手の反応を見ては、まさかと思い彼女も恋愛に縁遠いのでは無かろうかと思い、またもや包み隠さずに縁遠い?と失礼なことを聞いて。話に一区切りついたので、さっさと行こうと喫茶店を指さして「じゃあ、今度こそ女子会ね!ささ、急ごー!」と喫茶店へと向かい歩いて)
>カデンツァ
やっぱり、お兄さんって…魔術師なんだ。そりゃあ、友達出来ないのは理解できるなぁ…
(魔力は感じ取っていたが、魔術師かどうかは分からなかったため魔術師かと聞くのは避けていたが、魔術…と聞いてやはり魔術師だったかと納得して。気味が悪いと言われ、避けられていた頃を思いだし魔術師だから友がいないのは仕方ないと薄っすらと笑みを浮かべ。スッと相手の方を見て、「…お兄さんは、魔術でのお悩み?それとも…一族?」とふと気になったことを口にしては、悩みは家族に対してか、または魔術かと尋ねては答えが楽しみだと言わんばかりに目を細め)
>五右衛門
…全く、人使いの荒い一族だな…。さて、それより早く帰って…こっそり買った漫画読みたいなぁ…
(星名家当主の妻と跡継ぎ息子に、買い物をしてこいと言われ家を出て1時間が過ぎた頃…ようやく頼まれた物を買い終わり帰路につき、悪態を付きながら歩いており。不穏な気配を感じているが、多分気のせいだろうと気にも止めずにいるが、やはり胸騒ぎがしている。ふと立ち止まり周りを見渡すも誰もおらず、やはり勘違いかと歩き始めるも自分の身は自分で守れるように体制を整えて。自分の勘は外れやすいため、準備するだけ無駄かも知れないが、こうでもしなければ自身の心を落ち着かせることが出来ない。それを憎ましいと思いながら、早く帰ろうと早歩きで自分とある男とで暮らしている屋敷に向かって)
(/絡ませて頂きました…!これから、よろしくお願いします…!)
>アサシン
「…………分かりましたよ」
(サーヴァントの事まで知っているとなると、おそらく敵から派遣された殺し屋かサーヴァントか……だが、ここまで気配を感じないところを考えるとおそらくサーヴァントなんだろうと思うが、そんな中でもやはり一つの可能性が払拭できずにいた。この男、自分のサーヴァントではなかろうな……)
「それで?どこまで歩けと?そこに殺すにも遊ぶにも丁度よさげな小道がありますが?」
(あくまでも淡々と、疑念を抱いていることを悟られないように無感情無表情を貫いて前を見すえたまま後ろの相手にそう告げる。仮に己のサーヴァントだとしても、油断した好きにどこから誰が襲ってくるか分からない以上こういう人混みは気をつけねばならない。それに相手が誰なのかは人の少ない場所に行ってしまえばいつでも分かる。一先ずは相手の要求に従うつもりだが、返答を待っていて)
>星名
「遠いと言いますか…………まぁ、お好きに解釈してください」
(一瞬だけ言葉の刺々しさが和らいだものの、それ以上は口を噤んで。思い出すな、考えるなと本能が叫び、そして反射的に恋に関する自分の過去の情報をそれ以上は出すまいと冷淡に刺々しい口調でどう考えるかは相手に委ねては相手の言葉に微かに頷き再び喫茶店へと足を動かす。あまり経験のない女子会というものに身を投じるのも何か情報を得られるかもしれない、堅苦しい考えは変わらず何を考えているか分からない顔でとにかくついて行って)
>星名
ん?Ms星名も友人がいないのですか?……貴女の様に社交的であれば友人は多いかと思っていましたが……あ、いえ、すみません…初めて顔を合わせた方に勝手な所見を持ってしまいましたね…(彼女があえて魔術師であることや魔術の事を口にしないことを気づいていた上で、自身が危害を加える気がないと言うのも含めわざと魔術の話題を出したようで、「悩みは家のこともそうですが……この島にいる以上一番の悩みは我々が行おうとしている儀式についてですよ…」…彼女が何を思って質問をしたか、自身が悩み続けていること零してしまうが一度口にしては仕方ないと真っ直ぐに目の前の女性に向き直り真剣な眼差しを向け)
>星名桜雪
「・・・」
街の人集りの中、ふと何かを感じる。気配にする方向へ目だけを移動させれば視界の端に一人の女性の姿が映る。マスターか、それとも聖杯戦争を見に来た魔術師か。或いはどこかの勢力に雇われた魔術使いか。サーヴァントが偽装している可能性すらあった。それはその人物が纏う雰囲気の違いでしか感じられないし、自分は【真名看破】のようなスキルを持っている訳でもない。いわば『盗人の勘』のようなものだ。そんな当てずっぽうにも近い感覚でこの人物を追うべきか否か。一瞬の内に下した判断は___
「・・・」
『相手を尾行する』という結論に至った。魔術師である事は確かなのだし、相手の立ち回り次第では他のマスターの情報や相手そのものを囮としても使える。マスターなら何かサーヴァントの情報を得られる可能性がある。盗むのは己の得意中の得意だ。主曰く『自分の工房は魔術師にとって最高の要塞』というのが魔術師の常識らしいが、要塞だろうが鉄壁の城だろうが悠々と忍び込んで易々と抜け出すのが『天下の大泥棒』たる自分の矜持でもあった。さりげなく方向を変えれば、相手と十数人程の距離を保ったまま、気付かれないよう注意を払いつつスキル等は一切使わずに尾行を始めようか
>恋雪
「物分かりが良い。流石は魔術師と言った所だな」
この辺りが潮時だろう。からかうのは好きだが、からかい過ぎて本気にされても後が厄介になる。彼女の提案通り少し離れた小路へとせっつくように向かう事にする。
「振り返るんじゃないぞ。その綺麗な顔に傷が付くのは惜しいからな」
一応の念押しをして小路へと入る。少し奥まった路ではあるがある程度は身動きがとれる反面、人払いがされたように誰もそこに関心を向ける者はいないらしい。主の持っていた魔術書に書いてあった(といっても全く理解出来ないものだったが)『自然が生み出す結界』という物なのだろう。ここであれば相手が魔術でも使ってこない限り多少の大声は合ってないようなものになるのだろう
>アサシン
「……一体どういうつもりなんでしょうか?」
(大抵、刺客なら殺す対象の顔に傷を作ることなど厭わないと、経験上知っていた己は相手の言動にやや引っ掛かりを覚える。怪しい、実に怪しい……。先程の声色よりもずっと冷たく淡々にしたものにしては、やや苛立ちを込めて言葉を投げかける)
「先ほどから何やら私を弄ぶのが楽しいのか何なのか……何がしたいんですか、アサシン?」
(そして振り返らずに、半ば当てずっぽうで己が契約したサーヴァントのクラスを口にして。ここは『自然が生み出した結界』であるが故に、仮に本当にアサシンでもそうでなくても無関係な人間に目撃されることも、外から敵に知られる可能性も低いはずだ。そう結論づけた己は、冷淡な佇まいで相手の返答を待っていて)
>恋雪
「・・・バレたか」
楽しい遊びも終わりのようだ。というより、これ以上からかうと何されるか分からないと盗人の勘が囁いていた。彼女ほど華奢な人間から受ける拳や蹴りなら目を瞑ってでも避けられる。だが、魔術に関しては底が知れないというのが正直な所感だ。キャスタークラスなら平気で無効化したり逆にマスターを屈服させる事も出来るだろうが生憎と此方のクラスはアサシン。その上魔術なんて代物には生前も関わった事が無い。それに、主と定めた相手に対して此方が仕掛けるのには流石に抵抗があった
「悪かった。珍しく外に出てるアンタを見てたらちと童心に返って遊びたくなってな。ただ、わざわざ探しに出向くたぁ、随分俺も愛されてるモンだなぁと思ってよ。サーヴァント冥利に尽きるぜ」
別にやましい事でも無し。動機をあっさりと白状するがただでは転ばない。どうで素直になりきれない主だ。自己愛が強いようにも見られるかもしれないが主が語らないのであれば自分で言うしかあるまい。それに、多くを語らない主だからこそ此方があれこれ言ってその気持ちが伝わっていると示してやらねばならないだろう。満面の笑みを浮かべて大仰に喜んで見せようか
>アサシン
「…………自由になさいとは言いましたが、私で遊ぶとは……」
(相手が潔いと言っていいのかは分からないが、一声かければやめただけまだ良しとしよう。呆れてため息混じりにそのような事を述べれば、じとりとした目付きでアサシンを見る。一瞬殴ってやろうかとでも思ったが、どうせ避けられるのがオチなのでやめておいた。未だ存命の実母からは「サーヴァントを絶対的に支配しなさい」とキツく言われたが、この己とアサシンの状況を母親に見られたものなら癇癪を起こすのではなかろうか、折檻でも始めそうだな……と、無表情の裏では割と危惧している。)
「…………それは良かったですね、愛されていると思っているならば励んでください」
(しかし、大仰に喜んでいる相手にもはや叱る気も失せたのか、はたまた「探しに来た」ことを見抜かれて紡ぐ言葉に困ったのかは分からないが、無機質で冷淡な声色でそう述べればフイっと視線を相手から逸らして。支配せよ、とは言われたが今のような感じのアサシンの方が個人的には接しやすいため、縛り付けるつもりはなくちらりとアサシンに視線を一瞬だけ送って)
>恋雪
「はいはい。そのご寵愛に誤りが無かったと思ってもらえるよう、誠心誠意尽くさせて頂きますとも、マスター殿?」
表情は変わらず、さりとて今の事を全く意に介していない訳でもない。そんな表情を浮かべたまま淡々と話す主。他の聖杯戦争の参加者だったり過去の聖杯戦争の参加者がどうなのかは知らないが、自分と主の関係性は随分と砕けているように思える。これが居心地が良いので今更畏まった態度を取る気には更々なれないが・・・おどけたような口調と慇懃無礼な一礼をしながら言葉を返す。端から見れば昔自分が盗賊以外の顔でよく持っていた関係__報酬を仲介役とした主従__にも見えるが、そうではない事は双方が、少なくとも自分はそんな薄い関係では無いと思っている
「そんで?何か進展とかはあったりすんのか、マスター。俺の方はからきしダメだった。キャスターが小細工でもかましてるのかと思う位には戦闘も工作の気配も無ぇ」
遊びは終わった。なら次は少し堅い話をしようと聖杯戦争に関する情報が入ってないか主に尋ねる。いくらアサシンとはいえ、サーヴァント単騎で全ての情報を得るにはこの島は広い。それにこういった仕事は人海戦術が物を言う。なら、自分よりも現世であれこれ動けるマスターの方がどんな些細な情報でも耳に入る可能性が高いと踏んだのだ。
「・・・まぁ。何も無しってなりゃぁ・・・・・教会にでも『懺悔』しに行くかい?」
【座】から与えられる知識には色々あるが、聖杯戦争の開始には監視役たる聖堂教会が絡むという事は知っている。それに陸続きと違って島の教会だ。神父が何かしら情報を持っている可能性もある。なら、その可能性にかけてみるのも手だろう。神父の口の軽さ次第では、些か『懺悔』が長くなるかも知れないが、どうであれマスターの判断を仰ぐことにする
「……よろしい」
(おどけたような口調の相手に、一瞬だけ笑いそうになり口元を動かしたかと思えば、顔を逸らして一言だけそう述べる。そして、相手の遊戯は終了したらしく、真面目な話に切り替わると顔を引きしめて)
「此方もこれといった役に立つ情報は何も……ひとつ言えるなら、敵地情報を探る者がいても聖杯戦争自体に大きな動きは未だ無しと言えましょう」
(今自分が確証できる情報をつらつらと述べれば、少し考え込む。キャスターが小細工をしているならば、微弱な魔力の流れも感じられそうだが、今のところ何も感じられない。よって絞り込まれる可能性は、キャスターが余程の英霊か神話級であるか動いていないのかの二択に一択だった)
「懺悔ですか……それも一つの手ですが…………もう少し様子見をしましょう…監督役が信用できるかも分かりません……令呪を奪われた事例もあるようですし」
(聖堂教会に懺悔しに行くのも一つの手である。だが、過去の聖杯戦争の話を少し耳にした際に、公式の監督役の人間が他のマスターを騙し令呪を腕ごと切断し奪った事例もあるのだとか。故に懺悔はもう少し後にした方が良いかもしれないと判断しては上記のように答える)
「それに……少し罠を仕掛けようかと考えていまして……ルーン魔術とルーン魔術の効果を打ち消さない効果の魔術をかけあわせて作った、云わば監視カメラのようなものです……使い勝手が悪いですが」
(懐から、材質の良い巾着袋を出しその中から一つの文字が刻まれた鉱石を取り出すと、アサシンに見せながら説明する。何日も寝る間もを惜しんで徹夜し作り上げた特殊な結晶……とはいえ一度きりの消耗品。一定以上の魔力を探知しそれが離れるまでを隠し撮りするだけで使えなくなる。利点は見つかりにくいことと遠隔でとある作業をすれば見れるくらいだが……労力の割に使い勝手が悪いとため息をついて)
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