奏歌 翔音 2020-10-12 08:45:44 ID:5762b1903 |
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>ホクシチアジト
ん、ぐっ……ま、魔法の使い方、だったか?それについては、ぼくも彼女と大体同じ意見だよ。…まぁ、ぼくも"それ"をやった人間だからね。
(思わずマドレーヌに夢中になっていたことをクエさんの言葉で気付けば、一瞬ハッとした様子を浮かべてすぐに残りの部分を口にして、カモミールで流し込むようにして飲み込んだ。そこからしばし息を整えてから、ジェスタさんが尋ねた魔法の使い方について、自身もクエさんと同じ意見である事を述べる。……ただ、それは第三者としての意見ではなく、クエさんが述べた"後天的に魔法を使える手段"……即ち、知枝が自分自身に施した"人体実験"がまさに該当している手段であったため、"当事者"としての意見であった。)
>ナナ様 クエ様 知枝様
「なるほどねぇ……んー…難しいな、魔力がなきゃ使えねぇし…あったとしても自分に合わんかったら使えねぇってことだろ?てこたァアイツには魔力もあって器もあんのか…一般人と変わんねぇ気がしたんだがねぇ……まぁ俺にゃ使えそうにねぇなぁ………」
魔力を使うのなら何かしら感じとれるもんがあるんじゃないかと考えたが魔法を使う人とそこら辺にいる人の違いが(感覚の)なかったためそこら辺は関係ないんだなと考える、ナナ様はなにか方法を知ってるらしいが教えれないのだろうとすっぱり諦め手元のお茶を啜る
>ホクシチアジトの皆様
「あー、やっぱりそうか。知枝の持ってるそれ、ただの鞄じゃあなさそうだったし」
光野さんの意見を聞きながら、クエの目はアタッシュケースに向けられていた。そこから感じられる大量の魔力についてかなり気になっていたのだ。
「…知枝の前で言うのも何だが、後から魔法使いになるのはあんまお勧めしねえ。副作用が出る可能性が否定できねえし。……そもそも見た感じ、知枝には生まれつき『魔力の器』があったみてえだしな。ジェスタはそもそも『魔力の器』、なさそうだしな……」
さり気なくマドレーヌを10つほど平らげながら、クエがぽつりと呟く。光野さんのように少なくても生まれつき魔力があった人と、全く魔力を持たず生まれた人では、魔力を持つ危険性が違うと告げ、少し顔をしかめた。一般人でありながら魔力を欲し、自分の娘に手を出そうとした元義息子のことを思い出していたのである。
>ホクシチアジト
…ぼくは自分のやりたい事の達成手段として、その道を取る必要があったと判断したまでだ。副作用も覚悟の上だったし、後悔はしていない。……何より、しがらみに縛られてる自分と決別できるいい機会だと思ったからね。
(後者はあまり効果は無かったものの、前者はこの場における会話やそれがもたらす情報も含めて、糧とするには十分な経験とも言えるだろう。とはいえ、クエさんの口から出てきた"副作用"については、賛同も否定もしない。特に、知枝が自分に施した"人体実験"は、それがどんなものであれ人道的に問題のある行為として常日頃から世界に忌避されてきた。…だからこそ、知枝は"人体実験"そのものは許容するが、実験を行う人間が被検体になるべきという価値観を持っている。故にクエさんが顔をしかめて物憂げな感情が垣間見えたのがわかると、気になったのか思い切って尋ねてみる。)
しかし…まるで見てきたような言い草に聞こえるのだが、もしや、知り合いか何かが似たようなことを?
>クエ様 ナナ様 知枝様
「………………なぁ、「それ」って俺も受けれるか?…2人が言うにゃ結構危険性が高いんだろ、多分君らが言う「それ」って人体実験のことだろ?
…危険なのはわかったが魔法がありゃさもっと「彼」に尽くせると思うんだ…それに人体実験は慣れっこだしな。それとも今はもう出来ねぇんか?」
もはや魔法を使う手段は無いのかと少し落ち込んでいたが知枝様の話を聞いて表情を変える、知枝様とナナ様の魔力についての危険性を聞き少し考えるように目を瞑るがすぐに開き知枝様の方を向きながら言う。
ジェスタは青年期から壮年期のほぼ全てを実験体として生きていた…その過程で大抵の人体実験は人間体に悪影響を及ぼすことを学んでいた、この魔法を使うための人体実験も同じようなものだと考えた。ならば既に人の身を離れている自分なら死を避けることならば出来るだろうと考え…
「それに俺ァ死ににくいし、死んだらそれまでの生物だったって事になる。君らにゃデメリットは特にねぇだろ?」
…と自身の発言の理由も付け加えるように知枝様に言う。
>ホクシチアジトの皆様
「んーまあ、危険性や副作用も覚悟した上でやる分にゃあ問題はねえと思うよ。少なくとも、あたしはな。ジェスタもやりたいならやりゃあいい。あんたも見た感じ、ただの好々爺じゃあなさそうだしな。手術も、裏でならいくらでも出来るよ」
光野さんとジェスタさんにそう答えるクエ。人体実験や人体改造における倫理問題を議論する気は彼女になく、あくまでも「自己責任」でやればいいというのが結論だった。今度はスコーンを一つ頬張ると、光野さんに質問されていたことを思い出したのか目をぱちくりさせる。スコーンを飲み込み緑茶を啜ると、また口を開いた。
「んで、知枝の質問だな。知り合い……そうだ。あたしの娘の婿……つまり義理の息子が、『それ』に興味を持ったんだ。そいつは魔力の研究に実の娘……つまりあたしの孫を使おうとした。流石に許せんくて家から追い出したが、そいつは自分の姪を実験台にしたって聞いたよ。その姪は魔力こそ得たものの、代償に体が弱くなったらしい。…………『斎藤研一』って男さ」
知り合いがと聞かれ、クエは元義息子の話を口にする。彼が自分の孫を実験台にしようとして、ついには姪を手にかけ、彼女には副作用が残ったこと。
ちなみにクエが憎らしげに呟いた「斎藤研一」という名に、光野さんは聞き覚えがあるかもしれない。「斎藤研一」は代々学者を輩出する斎藤家の長男であり、彼の弟「斎藤研二」とその妻「斎藤翡翠」は、その界隈では天才と知られる科学者であったのだ。
>ホクシチアジト
へぇー…中々面白ーい実験するじゃ無い。
フーちゃんがどうするか楽しみねー。
もしかしたら…ナナちゃんの考えている事を…雪音ちゃんは知ってはいるかもしれないけど。
其れと、悪側にも、無理矢理魔力を埋め込むことをしている所があるじゃ無い?南…だっけ?其れも…手かもしれないわねー?
(そう、何の確信があるのか、炙り出そうとしている。まぁ、炙り出しても戦うつもりはない。寧ろ、どんどん「お菓子はまだまだあるわよー」とやたらと出してくる)
>ナナ様 知枝様 クエ様
「ならお言葉に甘えてその手術とやらを受けさせて欲しいな……しっかし斉藤研一ねぇ……俺ァソイツ嫌いだな…孫や姪を実験に利用するなんてなぁ………殺してぇぐらいには好めねぇ奴だな…」
クエ様の斉藤研一という人物が孫や姪を利用しようと、利用した話を聞いて顔を顰めながらそう言う、人体実験に利用された過去があったため そのような責任も取らず他人を利用するような人物が手が出るくらいには嫌っていた。
「んでーナナちゃんやその話本当なのか?南が無理やり魔力を埋め込む実験をしてるって…んな話上から聞いてねぇけどなぁ………後で聞いてみっかー」
…と自信が南の一員であることを隠すようなこともせずナナ様の言葉に首を傾げる、実際上からそのような事は言われておらずメールなども届いておらず帰ったら聞くかと言いながらナナ様の出してくるお菓子をつまみながら「……うめぇなこれ」と幸せそうな表情で呟く。
>龍さん
多分だけど…あちらの方からしているのだと思うわ
(そう言って、甘い香りのする場所がある方角を指差して。ちなみに、その方向にあるのは…ホクシチのアジトだ。彼女も元魔法少女でベガに所属していた時期があることから、この甘い香りは正義側の組織と何か関係がありそうだと考え…場所を絞った結果、ナナさんのいるホクシチが一番可能性が高いと踏んだのだ)
>ホクシチアジト
……"斎藤"……嗚呼、そうか…ここでその名前を聞くとは思っていなかったが……なるほど、そういうことだったのか……。
ある日を境にめっきり話を聞かなくなっていたけど…懲りずにそんなことをやってのけていたわけだ…全く、虫唾が走るよ。
(クエさんが忌々しそうに呟くその名前は、もちろん知枝も知っている名前だった。科学者の道を生きるモノならば、必ずしも耳に入る"斎藤"という名前。現代の科学技術に魔力を取り入れる方針に舵を取り、今では自身の研究所や自律型の魔具など様々な発明を生み出す事が出来る知枝はともかく、かつて"斎藤"と交流を持っていた"光野家"の現在の当主…即ち知枝の父親は、その凝り固まりすぎた考え方が故に、"斎藤"…特に"斎藤研一"との交流を経て"魔法"に対して強い劣等感を覚えてしまった。やがてその劣等感は"科学こそが魔法をも超える唯一無二"という強迫観念に変わっていき、娘の知枝がパンドラや魔力に纏わるモノを扱うようになっただけで、以降知枝が家を出ていくまで知枝を"光野 知枝"としてではなく"光野家の跡継ぎ"として見る一方、完全に"いないもの"として扱うように、知枝の部屋の電力関係などは全てカットするなど、虐待にも等しいモノとなっていた。…その時点で知枝は光野家に見切りをつけていたので、家を出ていくまでは"無尽蔵の電気魔力"を宿す鞄を用いて自室でやりくりし、今は研究所で留守を任せてる"蜘蛛"を作って家を出て行った。…ある意味、クエさんと知枝は似た者同士なのかもしれない。身内を一人の男にかき回された、という一点でしか繋がらない共通点だが、研一の名前を聞いた知枝は眉一つこそ動かさなかったものの、その鞄を持つ手は、明らかに強く握りしめられていた。)
>ホクシチアジトの皆様
「おー、ジェスタって南にいるのか。南の名前聞くの懐かしいな。50年ぶりぐらいかー、天兄さん(天飛坊さん)に『天神団、いや極南の生き残り』がよろしくって言ってたと伝えとくれ」
南と聞いて、懐かしそうに目を細めるクエ。彼女は50年ほど前、独自の悪の組織・天神団に所属しており南とは協力関係にあったのだ。もっともボスである天飛坊さんと、天神団の一員でしかないクエの面識などない。しかし世間を賑わせ、この街では「極南」と名乗っていたた悪の組織「天神団」のことは覚えているだろうと考えてそう笑ってみせた。
光野さんとジェスタさんが研一に嫌悪感を示すと、クエもまた苦い顔をする。
「ああ。流石に一族からは絶縁されたと聞いとるが……姪の体はまだ弱いままだ。……それにああいう奴は意地汚い。きっと……この街に戻ってくるよ」
はあ、とため息をついて眉をひそめる。余談だが、研一の魔力研究は斎藤家への劣等感……斎藤家の十八番である物理工学では到底成果を出すことはできないという考えから始まったものだ。他人の劣等感に人生を狂わされた、という点なら研一の姪と光野さんは似ているのかもしれない。
そんなことは全く知らないクエは、「さあさあ湿っぽい話はやめ!」とスコーンを口に放り込んだ。
>ホクシチアジト
ふーん、フーちゃんは南のオオカミちゃんだったのかー。
ま、ナナちゃんのお城でオイタはしないでねー?
んふふ…さぁね!
風の噂…ってものよ。
ナナちゃんも詳しく聞いてなーい。忘れちゃった!
アルちゃんがちょーっと話してた…かな?
あ、でもでも、アルちゃん、今何処にいるか分からないから、真相は闇の中…?
無理矢理魔力埋められた子がいるかいないかわからないのに探すのはムボーだからねー。
>ホクシチアジト
あ、ずるいぞ。ぼくはまだマドレーヌしか食べてないんだ。
(少し暗い話題が続いていたと感じたのは同じだったらしい。クエさんが自身の口へ豪快にスコーンを放り込んだのを見て、まだマドレーヌ1つしか食べてない事を思い出した知枝は当然食べ足りていなかったため、菓子の入った皿に手を伸ばすが、体格もあってか届かない。ここでも地味に体格が故の問題が生じると、<ビキリ>と青筋を立てながら、手に持つケースの表面から長方形の部品を取り出す。取り出された部品に一瞬バチッと電流が流れると、部品は複雑な動作による変形を行い、やがて知枝の掌には一匹の小型の"蜘蛛"がいた。変形を終えた蜘蛛は速やかに菓子の入った皿まで駆けつけて、前脚と顎を器用に使って菓子を身体の上に乗せると、知枝の元まで戻って行き)
>クエ様 ナナ様 知枝様
「今は休暇を貰ってるからオイタはしねぇよ、休みは休み…たまにゃ任務とか忘れてぐでぐでしてぇんだよなァ」
相変わらず何処か掴めねぇやつだなぁと考えながらも菓子を口に放り込んでいるが突然知枝様の手に現れたメカグモが菓子を運んでいるのを見て、
「…………なんだその子?可愛いやつだな…」
知枝様からビキリと音がしたのに片眉をあげるが気にせずに興味深そうにメカグモを眺めている。
>ホクシチアジトの皆様
「おお!?すげーなその蜘蛛、頭いいな」
光野さんが青筋を立てたことには全く気に留めず、機械の蜘蛛に興味を示す。こんな賢い蜘蛛なら山に沢山いてほしいんだがと思いながら、餌を見せるように自分の持っていたスコーンを蜘蛛の前にちらつかせようとしていた。
>ホクシチアジト
えー?可愛い?其れが??もっと可愛いのにしたらいいのにー。
あ!そーだ!リボンつけたらちょっとは可愛いくなるかな??
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