おとうとくん 2020-10-05 06:22:11 |
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うんっ、……もう入れるかな?
(兄の言葉に大正解だと元気よく頷けば、撫でていない方の兄の手を取って。お風呂の準備が万全でなくともこの際構わないらしく、はやく行こうはやく行こうと相手を急かして)
ったく、もう少し待てば良いのに……(弟の急かす言葉に少し呆れるように溜め息を溢しつつそう呟くも、一応入浴の準備をすれば丁度良いかも知れない、と思えば「しょうがないな。んじゃ着替えは輝の部屋にあるだろ?それ持って俺の部屋に来なよ」とそう伝えて弟の頭を空いている手で軽く一撫でし)
うんっ、そうする!
(元気よく頷くと自分の部屋に駆けていって。引き出しを漁って下着やタオルやらを抱えると、兄の部屋のドアを開き、「お兄ちゃーん、準備出来たよ?」と顔だけ出して兄の部屋を覗き込み)
ん、分かった。俺も準備したから……(自分の部屋に戻り下着や寝間着、タオルを手にとったタイミングで弟が部屋を訪ねてきてそれに頷きそう言葉を返せば丁度風呂のお湯張り終了のアナウンスが聴こえてきて「お、丁度お湯張り終わったみたいだな。行こうか」と笑って弟と共に風呂場へ向かい)
一緒にお風呂も久しぶりだねー、お兄ちゃん
(脱衣所で衣服を脱ぎながら笑顔でそう話し掛け。「お兄ちゃんが見ないうちに、僕こんなに大きくなったんだよ!」と自信ありげに胸を張り)
ふふ、本当にな。昔はこんな小さかったのにな(弟の話す様子が微笑ましく、自慢げにするその仕草も可愛いなぁ、なんて思いながら弟の背は昔はこのくらいだったと自分の腰辺りに手を宛がい笑って話して。勿論そんな小さい、というわけではなかったがそれでも胸元位が昔の弟の頭の位置だったのに今では弟の背は肩の近くまで伸びており、成長期がまだ続いてるのならいつかは抜かされるのかもしれない、そんな考えを抱き)
いつかお兄ちゃんより大きくなれ……!、……それは…ちょっと嫌かも……
(兄の言葉に頷きつつ、自分が兄よりも背が高くなったら……なんて考える。兄には常に自分の上にいて欲しい。もっと大きくなりたい、よりもその考えが先に思い浮かんできて、苦笑いしながらぼそぼそと呟いて)
何だよ、俺より大きくなりたくないのか?(弟のボソボソとした呟きが聴こえてくれば少し苦笑いしながらもからかうような口調でお互い完全に裸になった頃に弟の背後から包み込むように抱き締めて)
大きくなりたくない訳じゃないけど……お兄ちゃんを見下ろすのは嫌かなーって
(直に伝わってくる兄の温もりにくすりと笑いを洩らしながら、自分を抱く兄の腕を抱え込み。兄の言葉には首を横に振りながらそう伝え)
俺は輝がしっかり成長してくれる方が嬉しいけどなぁ?(弟が首を横に振ればその髪が自分の胸元を擽り少し擽ったげにふは、と息をひとつ溢してはそう返しながら弟を背後から包み込むように抱き締めたまま風呂場に入り「輝はせっかくのイケメンなんだから、高身長の方がより女の子にモテると思うけどなぁ?」と笑いながら付け加え)
僕は別にモテなくてもいいよー……、だからこのままでいいかな。
(モテる、なんて意識したことがない。自分には兄さえいれば十分なのだから……、と兄の口から発せられた言葉を笑いながらやんわりと否定し。「お兄ちゃんの方がイケメンだと思うけど……お兄ちゃんこそすっごくモテてるんじゃないの?」兄が家を出てから長い年月がたっていた。自分が知らないところで兄が誰かと……なんて考えが思い浮かび、そう尋ね)
俺かぁ?まぁ、大学とか仕事の知り合いとかにも女性はいるけどあんまりモテるとか無かったな(弟からの否定の言葉にこんなイケメンなのに勿体ないな、なんて考えていれば逆に問われてしまい、苦笑を浮かべながらも肩を竦めてそう返して。そして弟の身体から自分の身体を少し離しては「先に身体洗うか?それとも先湯船浸かっとくか?」と問いかけながらシャワーのお湯がいつでも出るようになってるのを確認して)
(兄からの回答に、こんなにイケメンなのに残念…という気持ちと同時に、良かった、なんて安心感も芽生えてきて。仮に居たとしたら、心の奥底では確実に嫉妬してしまっていただろう。その後に問われた質問には「先に身体洗う」と返し、ボディソープを手に取って)
ん、なら俺が先湯船入ってるかな…(弟からの反応に了解だと言わんばかりに頷きながら、昔は先に弟の身体を洗ってあげて、綺麗にさせてから湯船に浸からせ、その間に自分が身体を洗う…なんて事をしていたなぁ、なんて思いつつ軽く自分の身体に掛け湯をしてから湯船に浸かろうと片足を浸け)
待ってお兄ちゃんっ
(湯船に入ろうとする兄の腕を掴んで兄の瞳をじっと見つめ。「……今は昔みたいに洗ってくれないの?」なんて、困ったような、そして少し寂しげな声色でそう訊ねては小さく小首を傾げ)
っ…たく、高校生にもなって洗って欲しいだなんてとんだ甘えん坊だな…?(弟からの寂しげなおねだりに弟への愛おしさで胸が一杯になりながらため息混じりにそう呟きつつ結局浸かった片足をを引き上げて弟の背後に立てば「今日だけな?明日からはちゃんと1人で洗えよ?」と背後から弟の耳元で囁いて)
はーいっ
(耳のくすぐったい感覚にふにゃりと表情を緩ませながらご機嫌に返事を返すと兄の方を振り返り「ありがとう!」と笑顔を見せて。シャワーに手を伸ばし身体全体を濡らしながら、持っていたボディソープを兄に渡し)
それじゃ、擽ったくなったら言えよ?(弟からボディソープのボトルを受けとれば耳元で再びそう呟けば適量のボディソープをもう片方の手に持ったボディタオルに出しては泡立て、弟の身体を背後から優しく洗い始め)
次はお兄ちゃん洗ってあげるね
(変わらない兄の自分を洗う手付きに、鮮明に甦ってくる昔の思い出。それにくすくすと笑いを溢せば、首だけ兄の方を向いてはそう言って)
ん、ありがとな(弟からの提案に思わず頬を緩めながら返しつつ昔と変わらない手つきで弟の身体を洗っていき。そんな中ふと、そう言えばお礼に身体洗ってあげる、と自分がまだ実家にいた頃に提案されたこともあったが断ってしっかり湯船に浸かってろと窘めたことがあったことを思い返し、その頃からだったか、なんて少し嬉しく思いつつ身体中の泡を流すためシャワーの温度を確認しながら「目に入らねぇように目ぇ瞑っとけよー」と一言声をかけ)
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