新人君の教育係〆　【BL】

…じゃあ…生一つ。
(ちらりと周りを見回し、手を上げて注文し)

お、早速かぁ！そこのねーちゃん、生１つッ！
（ニヤっと笑うとすかさず近くにいた女性店員に威勢よく声をかけて、わしゃわしゃと髪を掻くと酒のせいか頬をほんのりと紅くしながらへにゃー、と笑っていて。同僚に「ネクタイとか外せよ笑」と言われると緩めようとする…も昼間きつく締め過ぎた＆酒でフラフラ、あれ、あれ…と小さく声を上げながらいじいじとなんとかほどこうとしていて）

…手伝いますよ、弥代さん。
(椅子から相手の方へ少し尻を浮かし、相手のネクタイをするりと解くとまた椅子へと座り)

んぁ…、ありがとー、…かっこいー…
（可笑しな声を上げるとにへら～と笑い一言。顔が近いことに気付くと少し顔を赤く染めていき、膝を抱えたままうつ伏せて。〈何考えてんの、下心…とかじゃなくて…〉と頭の中を周り）

…？
(首を傾げて不思議そうにしていたが、深く考えるのをやめたらしく顔を前の方に戻して)

んにゃ、何でもなぁい…！んえへへへ～…
（流石に飲みすぎたのか、耳の辺りまで真っ赤にしていて。七時頃からの新人歓迎会、そろそろ八時を迎えようとしている…最初の辺りは余裕そうに飲んでいたが今はもう良いかな、程度。相当酔っているのか彼の膝に身体を預け、幸せそうににこにこ笑っていて）

……。
(顔は無表情だったが、両手が困ったように宙を泳いでいて)

夏彦君…、手貸してぇ…
（ぽーっと彼を見たまま手を上げなんとか掴もうと試行錯誤、結果的には掴めず自ら言う形になり。同僚が『あー…愁の事送ってくんね？』と彼に声をかけているのを聞き、すりすりと膝にすり寄り甘える様な表情をして）

…分かりました。
(些か渋い表情のまま頷き、「起きてください、弥代さん。」彼の背中に手を回し、ゆっくりと起こして)

んぁ…、夏彦ぉ…
（背中を支えられ、ゆっくりと出口の方へ歩き出す。外に出ると倒れ込む形で彼の首元に唇を重ねて、ちゅ、と音が鳴るとぷはっと離し。ゆっくりと会社の寮まで来れば鍵を咥えて差し出し、開ける様に指示をして）

…酔いすぎですよ、弥代さん。
(苦笑いをしつつ呟き、鍵を受け取って扉を開いて)

酔ってない酔ってなぁい…って…、
（フルフルと首を振りぷくっと頬を膨らませ、靴を脱げばすぐにベットイン。緊張していたのか、眠たかったのか…何方もか分からないが安心した様な寝顔ですやすやと寝息を立てて）

……それじゃ、これで。
(ぺこりとお辞儀をし、扉を静かに閉じると自分の暮らすマンションの方へと立ち去り)

（/背後のみで失礼します。この後の展開はどうしましょう？忘れ物して戻ってくるってのもありですし…、次の日にしても良いと思いますし、、！何か希望はありますかね？）

(では、スマホを忘れて戻ります！)

…あ、スマホ忘れた…。
(自分の尻ポケットに手をやるが、そこにあるはずの四角い物体が存在しないことに気付いて。どこで無くしたか、そう考えれば思い当たるのは今さっき後にして来た先輩の所しかない。ため息を吐いて今後にした道を戻り)

（/了解ですっ(｀・ω・´)）

…ん、俺…寝てたのか、痛てて…
（ガシガシと髪を掻くとふと机の上にある見慣れない携帯を見つけ、手に取ると首を傾げそのまま置いておき。ていうか何故に此処まで来たのか、連れてこられたのか…考えれば恐らく後輩君が連れてきてくれたと言う結論になる。となるとあの携帯は後輩のもの…と考えて素早くカメラで写真を撮る。数枚保存すると満足そうに眺めていて）

…弥代さん、夜分にすみません。恐らくこちらに携帯を忘れたと思うんですが。
(扉を控えめに何度かノックし、静かな声でそう問いかけて)

…はーい、あぁ…夏彦君…携帯ってコレかな？
（軽く返事をして携帯を持ち彼の方へ。ドアを開け彼の方にそれを差し出すと首を傾げて、実を言えば先程GPSとか言われるものをセットしておき彼の住所がわかる様な状態にしており。〈…ストーカーっぽいかな、〉と思いつつもにっこりと笑っていて）

…あ、それです。ありがとうございます。
(そんな事は露知らず、差し出された携帯を受け取って頭を下げて)

…ふふ、気を付けて帰るんだよ…、
（裏のある笑顔で顔を覗き、手を振ると差し入れというとでも言う様に甘いマドレーヌ系のお菓子を渡して。部屋に戻りパソコンを開くとGPSの追跡を開始。彼の家が何処なのか、どの様なルートなのか…と暫く録画＆監視していて）