2020-08-23 21:10:29 |
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>>鳴狐
君達って本当に仲が良いよね。
( ノリに合わせてくれたお供を優しく嗜める様子にクスクス笑み零しつつ感想を一言。演練以外に他本丸と交流する機会など無に等しく、この貴重な体験に少なからず心躍るものがあって。まずは外に出ようと階段を下りている途中で「 ねえ、鳴狐の本丸ってどんな所? 」と任務中のため視線は前へ向けたまま質問して )
( / いいえ、此方こそご協力ありがとうございます…!! )
>>髭切さん
その本、僕の本丸にもあったよ。詳細がしっかり書き込まれていて分かりやすいよね。
( 少なくとも三箇所の本丸に同様の本が存在する点から考えると、この件の本丸も元々は一般的に活動していた事が窺えて。ざっと見る限り不審なタイトルは見受けられないものの、一冊だけ異様に古寂れた本を手に取り「 何だろう、これ。文字が書かれていないみたいだけど……。 」幾ら捲れど白紙ばかりで )
>>宗三
いつでも出来てるよ。…同時に行こう。
( 気配を探ろうと感覚を研ぎ澄ませてみたものの最初に感じた情報以外掴めず。巧みに隠しているのか、あるいは――…などと考えても埒は明かないため、目の前の出来事に集中する事にして。何が出て来ても瞬時に対応出来るよう、帯に差した刀を僅かに下へ向かせ「 ―――今だ、突撃するぞ…! 」合図と共に勢いよく扉を押し開け )
>髭切
鳴狐「うん、行こう」
(コクりと頷くとホールと外を繋ぐ扉を潜って本丸の中庭に出て、幸運にも雨は止んでいるがいつ雨が降ってくるか分からない天気に相手と同じように上を見上げれば「降ってくる前に、急ごう」と言い)
>宗三左文字
お供「えぇ、勿論です。」
鳴狐「…」
(宗三に言われるとお供は頷き鳴狐は影絵を作るときにする狐のポーズを取り、客間の前に行くと「嫌な気配は感じません」とお供が報告した後、刀をいつでも抜ける状態にした後にゆっくりとドアを開き中の様子を確認して)
>大和守安定
お供「ありがとうございます!!」
鳴狐「…少し騒がしいけど…皆仲が良い」
(仲が良い、と言われると嬉しそうに返事をし、階段を降りる途中に聞かれると過ごしていた本丸を思い出しながら答え)
>主様
(/ありがとうございます…!それでは鶴丸国永、練度99で参加させていただきますね…!部屋の番号は此方で決めても宜しかったでしょうか…?)
>ALL
真っ黒な管狐とは驚いた。あんな管狐、今まで見たことないぜ。
( 管狐が消える姿を見届けてから、辺りに違和感等が無いか確認するように見渡して。12号室の鍵をしっかりと握り締め、同じく調査に来た他の本丸の刀剣達へ視線を移すと 「 先ずは何処から調べる?俺としては良く使う場所から調べたい所だが、他に案があるならそっちに従うぜ。 」 普段と変わらない声色で述べては言葉の返しを待ち、 )
(/遅くなってしまいましたが、絡み文を投下させていただきます…!!ブランクがあり、似非な鶴ですが、暖かな目で見てくださると助かります。)
>髭切
それもそうですね。鍛刀部屋ともなれば、ある程度の設備が必要になりますし……。
(もとから本丸になる予定の屋敷だった、という彼の説は腑に落ちるもの。木造で燃えやすい和風の屋敷ではないとはいえ、万が一火事が起これば大惨事なのは経験上分かっており、なるほどと頷いて。直後、不意にぞくりと背筋が凍りつくような感覚を覚えて立ち止まり。まるでこちらを誘い込むかのように開いている絵画鑑賞室の扉に目を向けると、確かにそこにはこちらへ視線を向ける”何か”がいるのを感じ取って、「良かったですね、髭切。貴方の見立ては正しかったようですよ」と軽口を叩きつつも視線は鋭く前方に向けたまま)
>大和守安定
……隠れていないで出ていらっしゃい。それとも僕らが怖いんですか?
(怪しい場所への討ち入りとなれば彼ら新選組の領分、先ほどまで怪異に震えていたとは思えない若い刀の姿にさすがだな、と感心しつつ、遅れをとらぬよう合図と同時に扉を押し開けて。大浴場へ突入すれば、まず湿り気の多い空気が肌を撫で、次いでかび臭い匂いが鼻をつき。周囲を見渡すも怪しい存在は見えず、けれども気配は先ほどまでよりもずっと強く感じ、いつでも抜刀できるよう己の本体に手を添えたまま挑発するように言って)
>鳴狐
これは……豪華なものですね。何かの痕跡でも見つかれば良いんですけど。
(小柄な彼の肩越しに客間の中の様子を伺うも、お供の狐の言う通り悪い気配は感じず、さらに扉を押し開いては数歩客間の中へ入ってみて。警戒は怠らないまま周囲を見渡せば、かつて客を迎えるために使用されていたのであろう西洋趣味の調度品の数々が質の良いまま並んでおり)
>鶴丸国永
良く使う場所……というと、鍛刀部屋や手入部屋でしょうね。
(自らの本丸の普段の彼と変わらない、余裕のある口ぶりの彼に最初の調査場所を提案し、「ここがどんな本丸だったのかは分かりませんが、真っ当な本丸であるのなら、これらの部屋を使わなかったはずはないでしょう」と付け加え。もっとも真っ当な本丸でない可能性は十分にあるけれど、とは口に出さず、含みのある笑みだけ浮かべて)
>>鳴狐
あははっ、楽しそうでいいね。僕がいる本丸は新刃が来る度に、朝までどんちゃん騒ぎしてるよ。
( 語る口ぶりからも良い本丸である事が伺え。雨と靴音だけが響く静寂な本丸にいるからか、余計に賑やかだった時間が懐かしく思えて。ホールに着くと窓の外を見やり「 雨、止む気配がないね。調査の一環、って事でこれを使わせてもらおうか。 」傘立てにある二本の傘をちゃっかり拝借すると片方を相手へ差し出し )
>>鶴丸さん
僕は中庭にある倉庫に行ってみたいな。
( 漆黒の管狐より受け取った鍵を懐の奥へしまい込みつつ、気になっている場所を口にして。内番の一つに数えられている畑仕事の道具が収納されているのはほぼ確実だろうが、他にも簡単には廃棄出来ない物を置くなどして利用されていたかもしれない可能性を考え「 棄てられなかった物達が行き着く場所、っていうのかな。そういう使い方があるんじゃないかと思って。 」反応を窺うように視線を向け )
( / 絡み文の投下ありがとうございます…!!練度及び部屋番号を確認させていただきました。空いている部屋であればご自由に選んでいただいて大丈夫ですよ! )
>>宗三
―――っ!宗三、浴槽中心を見て。
( おそらく半数以上の人数が入れるであろう広い浴槽の中心に、気配の出所だと思わせるような真っ赤な着物が気泡と共に浮かび上がり。所々斑が見える事から元々は白かったのだろうが、柄や刺繍など一切施されていないため持ち主の判断が付かない。一度手に取り確認すべきか問おうと口を開きかけた刹那、背後の扉が独りでに閉じ、カチャリと施錠する音を浴室内に響かせて )
( / キャラ表と部屋の状況を提示させていただきます。空き部屋であればどこでも入室可能なので、参加希望の方は>>1、>>2、>>23をご確認の上おいでくださいませ。なお、施設等は随時増やしていくつもりです。参加されている皆様からご提案があれば喜んで採用させていただきますので、お気軽に仰ってください! )
〔 極男士専用 〕
1号室 大和守安定( Lv.85 )
2号室 鳴狐( Lv.87 )
3号室 ( 空き部屋 )
4号室 ( 空き部屋 )
5号室 宗三左文字( Lv.75 )
6号室 ( 空き部屋 )
〔極未実装男士専用〕
7号室 髭切( Lv.99 )
8号室 ( 空き部屋 )
9号室 ( 空き部屋 )
10号室 ( 空き部屋 )
11号室 ( 空き部屋 )
12号室 鶴丸国永( Lv.99 )
>大和守
そうだね。顕現したばかりの頃、畑当番になる度にこの本には大分お世話になったよ。
( まだ人の身に慣れていなかった時に経験した数々の日々をそっと思い出して。雑草と間違えて野菜の芽を抜いた事や、実りきっていない作物を収穫した事もあったけれど今となってはそれも良い思い出だ。パタンと本を閉じ、元の場所へと返しては彼の様子に気づいて「 ──ありゃ、本当だ。これだけ年期の入っている物に対して白紙なのは異質だね。 」隣に移動すると手元の本を覗き込み。他の本は埃こそ被っていたものの、ここまで古びた物は無かったはすだ。突然見つかったこの本に“何か”の意志が働いている気がして )
>鳴狐
うん、そうだね。慣れているとはいえ、雨に降られるのはなるべく免れたいよねぇ。
( ゆったりと頷いて同意を示し。任務中に多少濡れたとしても直ぐに乾く範囲なら別に構わないが、動きに支障が出るほどずぶ濡れになるのは今後の事を踏まえると避けたいところ。気持ち早めに歩を進めていると、この本丸の転送装置である列車が見えて「 おお、見事だね。これで出陣や遠征に行っていたのかな。行き先は…この機械で操作するみたいだね。気になる場所はあるかい? 」液晶画面に映る景趣を指差しては問い掛け )
>鶴丸
必ずと言っていい程よく使われる場所なら、厨じゃないかな。僕達もそれぞれ自分の本丸では毎日3回、多くて4、5回は使用しているよね。
( 問われると真っ先に思い付いたのは食堂の事。人の身とは不思議なもので美味しい物を食べれば力がつき、疲れも飛んで元気が出てくる。この本丸も調査対象になってしまったとはいえ、元々は数多くの刀剣男士が過ごし日常的な生活を送っていたのではないだろうか。「 けれど最初に調べるには優先順位が低そうだね。君としては何処の場所をよく使われていると考えているんだい? 」ゆるり首を傾げては )
(/初めまして。ブランクがあったとは思えない程、鶴丸さんらしい鶴丸さんですね。上手くは言えませんが、とにかく似ていらっしゃいます。これから宜しくお願い致しますね。)
>宗三
うん、その様だね。気配も1つだけじゃない、複数感じるよ。相手が何であろうとも、すぱすぱーっと斬ってしまおう。
( 瞳を爛々とさせ、弧を描くようにして笑う口元には八重歯が覗き。気持ちが高揚してしまうのは自身の気質からくるのか、または怪しを斬ったからなのか。だが仕留める心意気はあっても太刀が振り回せるほどの広さがなければ本領を発揮できない。仮に小回りが利く相手だと遅れを取ってしまう可能性も出てくるだろう。そうなると頼りになるのは「 ──もし僕が敵を討ち漏らしてしまった場合は、止めは任せたよ。 」いつでも抜刀出来るよう、左手で鞘を掴みつつ )
>大和守安定
っ!……駄目だ、開きません。そもそもこの扉、鍵なんて付いていませんし。
(相手の示した赤い着物に気を取られているうちに扉が動く音を聞けば、はっと振り向き扉に飛びつくも間に合わず、扉は目の前で完全に閉まって。経年劣化で建て付けの悪くなった扉が勝手に閉じたという可能性に賭けて、取手を掴んで押し引きしたり体当たりしたり、最終的には力任せに扉を蹴り飛ばすがびくとも動かず、諦めたように相手に伝え。「籠の鳥が2羽……なんて言っている場合ではありませんね」一つため息をつき、まずは着物の方をどうにかしようとそちらに目を向けて)
>髭切
勿論。好きに暴れてくださって結構ですよ。貴方、そういうの得意でしょう。
(本能なのか彼の気質なのか、見ず知らずの妖を前にひどく高揚している彼はまるで獣のようで、味方ながら空恐ろしくもあるが、やはり頼もしく。とはいえ、彼に任せきりにするわけにはいかない。部屋が暗ければ彼が普段通り振る舞うのは難しいだろうし、もしも貴重な絵画が飾ってあるならそれを傷付けるのはよろしくないはず。ならば太刀である彼よりはいくらか小回りが利く、そして冷静でいられる自分が補佐を務めよう。「突入は貴方のタイミングで構いません」一言伝えると、抜刀の準備をして彼の斜め後ろに立ち)
>宗三
分かったよ。──…うん、動いている感じはしないね。それじゃあ突入しようか。
( 金色のドアノブを掴み中の様子を探っては、1つ頷いたのち扉を一気に開き部屋の中へ。するとそこには”何か“が待ち構えていたという訳ではなく、白い壁に景色や田舎の風景といった絵が額縁に入れられ美術館のように等間隔に飾られており。部屋の中は広く、1つ1つの作品がよく見られる様それぞれにライトアップもされていて。「 …ありゃ、何も居ないね。けど確実に存在はしている。少しこの部屋を手分けして調べてみよう。 」斜め後ろにいる彼に肩越しで振り返って提案し )
>>髭切さん
覚書用の紙…は、流石に違うかな。造りが重厚だし、そもそも自分で持つよね。
( これだけ白紙の量があれば物事を忘れぬよう幾らでも書き留めておけそうだ、などと視界から得た情報を単調に言葉へ変換してみたが、あまりの突拍子の無さに苦笑して自身の発言に突っ込みを入れ。そろそろ元の棚に戻そうかと本に視線を移した時、端からじわりじわりと赤が侵食していき白を覆い尽くしてしまい。それだけには留まらず床へ零れ落ちる赤、鉄の匂いにその液体が何であるか理解して )
>>宗三
…僕が先行して、あの着物を調べてくるよ。宗三には支援をお願いしたいんだけど、いいかな?
( 彼の力を以ってしてでも開放には至らず、完全閉鎖された現状に緊張が走り。鍵そのものがないとなれば大浴場に恐ろしいほど不釣合いな着物が作用しているに違いない。同時に向かうよりも、単体で行った方が何か起きた時にすぐさま対処出来ると考え提案して。何処からともなく凍てついた空気が入り込み、この時期には似つかわしくない寒さによって吐息が白く見える現象が現れ。明らかに悪化していると悟り )
>宗三左文字
お供「…綺麗ですねぇ…」
鳴狐「…鳴狐はここの周辺を探してみる宗三はあっちを…」
(刀を握ったまま客間に入り、キョロキョロと辺りを見渡すと西洋の家具が綺麗なまま置いてあると見慣れないものに興味を持ったのかお供が呟き、鳴狐も同意した後、奥側をさして)
>大和守安定
鳴狐「…そっちも、騒がしそう」
(相手の本丸の事を聞くと風景を思い浮かべ呟く。同じように窓に目をやり傘を差し出されると警戒はするものの濡れるのは嫌なので貸してもらい)
>髭切
鳴狐「…夏」
(空を見上げて曇ってはいるもののまだ降りそうに無いことが分かると同じように付いていき、列車の前に付くと少しの間珍しいものに見とれていたが少し考えた後、自分の本丸の景趣を思い出して答え)
>鶴丸
鳴狐「…鳴狐も見たことがない」
(隣にいた彼が呟くと頷いて同意し、何処か行きたい場所はあるかと聞かれると『…いや、よく使う場所にしよう』と案内図を見ながら相手の意見を聞き入れ)
<絡ませていただきました!>
>大和守
只の書物じゃなかったみたいだね。取り敢えず斬ってしまおうか。
( 本から零れ落ちる緋色が床の上へ段々と広がっていく様に原因を断とうと刀を抜いて。彼の手を傷付けない様にしスパッと本を真っ二つにした途端、書庫を優しく照らしていた明かりがふっと消え辺りが薄暗くなり。窓を打ち付ける雨音だけが響く静寂の中、僅かに聞こえてきた複数人の呻き声と何かを引きずる音。「 気を付けて。もしかすると囲まれているみたいだよ。 」ぼんやりとした視界で漸く見えたのは足を引きずる人影。その人影は彼の方に手を伸ばし、鈍足な動きで近付いて行き )
>鳴狐
夏かぁ。…うん、良い転送先だね。僕も好きだよ。日差しは暑いけれど自然の生命力がよく分かる季節だよね。
( 自分の本丸とは転送する機械の見た目こそ違うものの、行き先が設定出来る機械は共通の物だった為迷いない手つきでパネルに触れ目的の場所を選択し。すると車両の黄色く淡い明かりが点いてドアが開き。「 へぇ、内装も随分凝った造りをしているね。後は此処で待機していたら着くのかな。 」中へ入るとアンティーク調の照明や上の部分だけがステンドグラスになっている窓、繊細な刺繍が美しい椅子が出迎えて。ぐるりと周囲を見渡した後、まだ転送される気配のない状態に首を傾げ )
>髭切
分かりました。僕はこちらの方を見てみます。
(最大限の警戒をして突入した絵画鑑賞室は、拍子抜けするほど何の変哲もない美術館の一室のよう。相手の提案を受けて一方の壁に近寄り、ずらりと並ぶ絵画を一つずつ見ていって。飾られている絵画は見覚えのある名画ではないもののそれぞれの保存状態は良く、持ち主に大事に扱われていた事が分かり。そんな中、こちらを睨み見る若い男の肖像画が目に入り。穏やかな風景画が多い中で異様な存在感を放つそれと目が合った瞬間、急に激しい目眩が襲って。「髭切、この絵……っ!」素早く抜刀しつつ、相手に叫び)
>大和守安定
ええ、任せてください。
(事態は予想以上に深刻らしい。怪異に苦手意識があると言っていたにもかかわらず進んで危険そうな着物の調査を買って出た相手の言葉に頷くと、せめて彼が集中して調査できるようにしようと周辺を警戒する体勢に入り。背筋がぞくりとしたのは、急激に下がった室温のせいだろうか。寒さがちりちりと肌を刺すも、焼けるような暑さよりはましだと自分を奮い立たせ)
>鳴狐
ええ、貴方の方も気をつけて。悪い気配はありませんが、何が起きるか分かりませんからね。
(相手の指示に従い、部屋の奥の方へ移動して。まず目についたのは、豪華な彫刻が施されたキャビネット。何か目ぼしいものは無いかと一つ一つ引き出しを開けると、そのほとんどは空だったものの、最後の引き出しにだけ一枚の紙切れが入っており。古びて茶色く変色したそれを丁寧につまみ上げると、「何でしょう、これ」と呟き)
>>鳴狐
二棟は裏の方にあるみたいだよ。雨脚が強まる前に急ごう。
( 適当に拝借したそれは浅葱色の和傘で、無意識にこの色に惹かれてしまった自分に内心苦笑零しながら屋敷を後にして。確か中庭を進んだ先にあったはずだ、と彼の部屋で見た案内図を思い出しつつ向かうと二棟が見えて。洋風だった一棟と違い、こちらは馴染み深い平屋で和風な造りで「 審神者の部屋があるって事は、こっちが本丸になるのかな。…それじゃあ、入ろうか。 」傘を畳み脇へ立て掛けると玄関の戸を引いて )
>>髭切さん
人だったら保護対象だが、こいつらは違うみたいだ。なら斬るだけッ!
( 暗闇に紛れて近付いてくる存在は人型のようだが、血色のない肌に鼻につく独特の臭い。中には大怪我を負ってるにも関わらず、それでもなお自分達を掴もうと伸ばす腕、加えて本来聞こえるはずの呼吸音が一切なく。瞬時に戦闘時に切り替わると抜刀して二体の首を斬り落とし、次の対象に移ろうとした途中で三体の敵が彼へ襲い掛かろうとする姿が目に飛び込み「 っ、髭切さん! 」と咄嗟に彼の名を叫び )
>>宗三
ありがとう。じゃあ、行ってくるよ。
( かつて刀だった頃、病で伏せた人々に皆口を揃えて疫病神に祟られたのだと囁いた記憶を想起して。それが切っ掛けで苦手意識を持つようになった、という理由に少し自嘲気味に笑い。彼が周囲を警戒してくれるおかげで目の前に集中出来る事に感謝しつつ、対象に近付くため冷水の中へ入ると突如その着物が人型へ膨らんでいき。ずるり、と水分を含み重くなった布から解き放たれた“それ”は己の横をすり抜け、敏捷な動きで背後にいる彼を狙って。対処しようにも突然出現した湿のある髪が手足に絡みつき身動きが取れず「 ――くそッ!宗三、気を付けろ! 」と持てる声の限り出し )
>大和守安定
はあっ!
(彼の警告とともに、ずるりとした何かがこちらへ向かってきて。辛うじて人の形を保つ”それ”が伸ばした腕をひらりと避ければ素早く抜刀して、掛け声と共に腕を切り落とし。べちゃりと音を立てて床に落ちた腕は水のように溶けていくが、”それ”は痛みなど感じていないかのように動きを止めず、切断面からは新たな腕が生えてきて。これではキリがない、けれど相手には防具もなく、知能もさほど高いようには見えず。ちらりと視界に入った彼に「僕は大丈夫です。貴方も自分の身を守ることに専念なさい!」と叫べば、人の身体で急所にあたる場所に狙いを定め)
>宗三
───おお、こわ。まるで生きているみたいに僕達の事を睨んでいるね。
( 彼に反対側の絵画を任せると自分も水彩画、油絵などの絵画を1つずつ見て回り。淡い色彩で描かれた湖畔の絵や油絵の重ね塗りが見事な紅葉の風景、吸い込まれそうな蒼を深さによって色の濃度で表現された海の絵。逢魔時の空に田舎の家が連なる何処か寂しい風景画。様々な絵画が並ぶ中、どの絵からも部屋を入る前に感じた気配はせず。複数の気配は何だったのか。嵐前の静けさに何かの予兆を感じた瞬間に彼から徒ならぬ声色で名を呼ばれ、咄嗟に刀を抜き相手の元へ。そこで目にしたのはあらゆる感情を混ぜて黒になった憎悪の瞳。今にも飛び出してきそうな迫力に僅かに圧倒され上記を述べて。すると本来なら動くはずのない絵画が此方に向かって両腕を伸ばし、絵の中のポーズのみに留まるかと思われたがそれは実態を持って此方の空間に出て来て。「 この肖像画も付喪神だったのかな。でも鬼と似た気配だね。──その腕、貰った! 」完全に絵の中から出る前に肖像画の青年の腕を切り落とすと動きが止まり恨めしそうに睨んで。だが肖像画の青年はそれで終わらず、切り落とされた腕で目にも留まらぬ速さで自分の刀を握る利き腕を掴むと、ぐいっと絵画の方へ引っ張り。青年とは思えぬ桁違いの腕力に中々振りほどけず、じわじわ引き摺られていき )
>大和守
千年も刀をやってきたけれど、この人ならざぬ者は初めて見たなぁ。
( 接近されて漸く人影の姿が見え。3人とも怪我の具合は違うが、生きている者なら痛みが酷く動けたとしてもここまでは歩けないはずだ。そして生きている人間とは決定的に違う生気の無い目。遡行軍に対しての戦い方ではこの歩く死人は通用しないだろう。彼がしていた様に首を狙い落とそうと抜き身の刀を構え、1番近くまで来ていた歩く死人を斬りつけて。だが普段の戦場なら一撃で仕留められたはずだったが、此処は本棚が並び太刀の自分にとって狭い室内であり、薄暗い空間では狙いが外れてしまう。切っ先が斬りつけたのは首ではなく肩の部分だったらしく、歩く速度は押さえられたものの倒すまでには至らず。「 うーん…これは分が悪いね。 」更に続けざま斬りつけるものの、相手の顔を斬るか伸ばす腕を切り落とす事しか出来ずに )
>>宗三
宗三……っ、分かった!
( まるで蝶が優雅に舞うように“それ”から回避する様子を見せたかと思えば、刀としての本領を発揮するかの如く鋭い切れに一瞬見惚れ。昔馴染みである巴を分け合った二振りが口にしていた実用性と美の両立という言葉が、眼前で怪異と戦う彼を見て思い出して。体力を奪う真冬並の寒さに恐ろしい程力強く締める髪。彼の奮闘する姿に感化されて消耗しかけていた気力が戻り、なんとか右腕に絡みついた髪を引き千切ると刀を抜いてそれぞ髪を切り落とし、凍り掛けた水から脱け出して )
>>髭切さん
っ、これじゃあキリがないな。
( 背後から襲い掛かる屍に回し蹴りをするとそのまま斬首して。合間に確認した彼の様子は、どうやら夜戦と化した空間に苦戦を強いられているようで。絶え間なく出現する屍を斬り続けるのは分が悪いと思い、刀の柄で硝子を割り脱出するスペースを作ると「 一旦退くぞ!僕が足止めするから、先に下りてて! 」幸いにも雨が止み、雲間から覗く月明かりに照らされた彼を屍から庇うように間に立ち )
>髭切
貴方なんかに渡しません……!
(こちらの空間に飛び出してきた腕を切り落とす様は、さすがに惚れ惚れするほど鮮やかで。しかしそれも束の間、彼の腕を掴み絵画へと引き摺り込もうとする青年にぎょっとすると、咄嗟に刀を持っていない左手で彼の右腕を掴み。2振がかりで抵抗しているというのに肖像画の青年の腕力は凄まじく、均衡を保つのが精一杯で。彼が言う通り相手が付喪神であるなら、少なくともそうであったなら、本質は自分たちとそう変わらないはず。本体である刀が折れれば刀剣男士は存在できなくなる、ならば。「__そこだ」大きく振りかぶると、桜色の煌めきと共に肖像画を真っ二つに両断し)
>大和守安定
……溶けてしまえば、呆気ないものですね。
(再び伸ばされた腕をいなして、人の身ならば心臓にあたる場所をひと突きすれば、微かにきいんと高い音がして、”それ”はすぐにどろどろと溶けていき。人型のおぞましい何かがただの水たまりになったのを確認していると、きらりと光る何かを見つけ。よく見ればそれは金属の欠片__刀の欠片のようで。彼もどうにか浴槽から抜け出すことができたのを確認すると、さっと欠片を拾い上げて相手の方に駆け寄り、「無事ですか、大和守」と声をかけ)
>大和守
──っ分かったよ。これは外で迎え撃つ方が良いね。
( 幸いにも月明かりがあるお陰で窓まで真っ直ぐ行けそうだ。脱出口の確保をしてくれた上に自分の前へ出て歩く死人の足止めする彼に対し「 君なら万が一の事はないと思うけれど気を付けて。 」そう言い残し一息で窓まで走り寄ると窓枠に片手をかけて勢いのまま飛び降り。膝を曲げ落下の重力を緩和させ、太刀を振り回せる程の広いスペースまで移動すると振り返り周囲を警戒しつつ彼が来るのを待って。 )
>宗三
お見事。助かったよ。
( 凹凸の無い綺麗な断面に斬られた肖像画は自分の腕を掴んでいた手と共に消滅し。彼の会心の一撃がなければ今頃どうなっていた事だろうか。感謝の意を示すように柔和に微笑みかけては、刀を鞘へ仕舞い。「 まさか手だけで動いてくるとは思わなかったよ。常識にとらわれては不測の事態に対処しきれないね。──それで、あの肖像画を倒した事で隠れていた複数の気配が現れたみたいだ。1つ目は木々が紅葉している山の絵。2つ目は夜の海の絵。最後の気配はあの田舎の風景画からするね。ただ、絵の大きさが最初に見た時よりも人が通れるほどまでに変化しているようだけれど…これは絵の中へ入れと言う事かな。どうしようか? 」それぞれの絵画を見ては彼へと視線を移し、意見を求め )
>>宗三
うん、僕は平気。宗三も怪我していないようで良かった。
( 怪異を倒した事によって数々の現象は消え去ったようで。凍えるような気温も平温に戻り、周囲に危険がないと判断しては刀を納めて。此方へ駆け寄る彼の姿に目を向け、少なくとも見える範囲では傷一つ見当たらず無事である事に安心して微笑み。ふと握られた手の隙間からキラリと覗かせる存在に視線が止まり「 それ、どうしたの? 」と人差し指で示しながら聞いて )
>>髭切さん
あいつらの動きは止めてきたから、着いて来ない……とは思うけど、一旦離れた方が良いと思う。
( ふわり上着をはためかせて降下していく姿を確認した後、屍の動きを食い止めるために脚部を刀で薙ぎ払い。歩行する術を失った屍は地面に崩れ落ち、後続の者も突っ掛かって前へ進めない様を見て、時間稼ぎ出来た事に安堵して小さく息を吐いて。続くように窓から庭へ降り立つと刀身を振り付着した物を掃ってから鞘へと収めつつ、出て来たばかりの窓を一瞥して )
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