管理人さん〆

「は～い。」
(花子は素直にちょこんと座り、手持ち無沙汰なのか鎖を出現させたり消滅させたりしていて。)

ふんふんふーん～♪

(エプロンに着替えるや、鼻歌を歌いながら手際よく調理を進めていって)

「…神が怪異になることほど煩わしいことはないよねぇ。」
(花子は誰に言うでもなくぼそりと呟き)

…っし！(こんだけ出来りゃ上出来かな～♪)

(作り終えた“唐揚げ”を一つつまみ食いをし、上手い！なんて思い咀嚼しながら皿に盛り付けたそれをリビングへ運び)

「わ…美味しそう！」
(花子は皿に目を輝かせ)

だろ？自信作なんだ！

(ドヤ顔を決め今度はご飯を持ってきて)

「何だか申し訳ないよ、ボクの為にさ。」
(花子は照れ臭そうに笑うと首筋を掻き)

いいのいいの。さ、食おうぜ？

(照れている彼女の背を軽く叩き、座布団にぺたりと座って)

「は～い。」
(花子は素直に返事を返すと座布団にちょこんと礼儀正しく座り)

じゃあ…いただきます！

(家に自分以外の誰かと居るなんてなんだかおかしな感じで、思わずクスッと微笑みながらご飯を食べ始め)

「いただきます！」
(花子はきちんと手を合わせ、料理に手を付けて)

ど、どう？

(自分的にはまぁまぁ上手く出来たと思っているのだが、果たして彼女の口に合っているのであろうかと恐る恐る尋ねてみて)

「美味しいよ？」
(花子はもしゃもしゃと料理を咀嚼しながら首を傾げ)

なら良かった‥！

(彼女を見てホッとしつつ再び料理を口にして)

「そういえば…無月せんせーとはどうなったの？」
(花子は首を傾げつつ問いかけ)

んぐっ！？けほっ！けほっ！…な、なんで？

(思いがけない質問に思わず唐揚げを詰まらせそうになりながら、眉間に皺を寄せ、涙目で花子を見つめ)

「だって、美夜子ちゃん…あ、美夜子ちゃんっていうのは無月せんせーの後ろに生えてる腕の一本で…。美夜子ちゃんが、君が無月せんせーのこと気にしてたって言ってたもん。」
(花子はのんびりとした口調で料理を咀嚼しつつ、そう言い)

そ、そうなんだ‥

(怪異って口が軽いというかなんというか…と顔をしかめつつ、相槌をうち)

「一応聞いておこうと思って。」
(花子は料理を食べ終わったのか箸を置き、そう問い掛けて)

……。まぁ、良い方向には進んだと思うけと…。

(意を決するように頷けば、ポツリポツリと今日あった出来事を話して。しかし先生の姿を思い出してみても何故か嬉しく思えなくて口をつぐみ)