素敵な時間を共に __ 【1:1】

…ふゥん、…、

( “誰から？”と開きかけた口を噤むと、無愛想に、暫くの無言の後、“…ドーゾ、”と、ピアスを手渡して、)

ありがと 、

（ ピアスを受け取ると、其の儘相手の顔を覗く様にして、" …なァに 、気になる、？"と眉を下げくすと笑って、）

…ン、

( 顔を覗かれると少し躊躇し、ぎゅッと抱き着くと首許に顔を埋めこくリと頷いて、)

…此れね 、初めてピアス開けた時に好きだッた奴に貰ッたの 、

（ 相手を抱き返すと静かにぽつリとそう話して、"まァ今は全然だけどねー、"と苦笑いを溢して）

…あー…、そう云う事、

( 何となくの事情を察すると視線は相手のピアスホールへと行き、そッと優しく撫でて、)

そうそう .. 、

（ 相手の手が耳に触れ、そッと撫でられれば擽ったそうに軽く首を竦めて、）

…そンで、？其れは俺の独占欲湧かせたい発言ッて取ってイーの、

( くつリと笑みを零すと喉元をゆッくりと上から下に掛けて撫で、視線を交えると小首を傾げて、)

ッ 、…そう受け取って貰ッて構いませン 、

（ 眉を下げ観念した様にくすリと笑うと相手の手に自身の手を重ねて、）

ん…ッ、じャあ遠慮無く、？

( 指を絡め手を繋ぐと、何も付けていない左の耳朶をかぷッと噛み、其の儘口内へと含んで、)

ッふ .. 、

（ 耳朶に噛み付かれれば小さく吐息を洩らし乍びくッと肩を揺らして、反射的に繋いでいる相手の手を握る力がきゅっと入って、）

…ッ、

( 綺麗に開けられているピアスホールを見ると、尚更独占欲が湧いて出てきて。すリと親指で手を撫でつつ、“千鶴が悪ィ訳じゃ無いけど…ムカつく、”と低く呟くと普段より執拗に柔を舐め、)

ン .. 、…じャあ凉も俺と新しいトコ開ける、？なンて 、

（ 時折吐息を溢し乍半分冗談でぽつリとそう提案してみて、）

…それ良いかも、？

( 相手の提案に少々目を丸くすると、ふッと小さく笑って。“でも、コレは付けとく、”と耳朶から口を離すと、襟元より上の位置に唇を滑らせると強く吸い付き、色濃く首筋に跡を残して、)

.. 、んッ 、

（ 首許に吸いつかれるとぴリと感じる鈍い痛みに目を細めて小さく肩を跳ね上げて、）

…ふは、綺麗に付いた、

( 唇を首筋から離すと目を細め愛しそうに見詰め“…コレ当分消えないね、？”と濃ゆく残ったその跡を満足気に親指で撫ぜて、)

だなー 、

（ くすリと笑うと此方もまた愛おしそうに相手を見詰め、相手の頬に手を添えると唇を重ねて一瞬触れるだけの口付けを送り、）

ん…ッ、…千鶴何処ならヘーキなの、？やッぱ見えにくいトコ、？

( 口付けを受けると嬉しそうに頬を弛め、嫉妬心は落ち着いていって。ふと先程の提案を思い出すとじッと相手を上から下まで見詰め考えて、)

ンー、？…そうだなー 、新しく開けるッてなると見えにくいトコの方がイーかも 、

（ 首を捻り少し考えるとそう云ッて 、）

ンー…、臍…とか、？

( 服の裾を捲ると自身の臍を見せトントンと指差して、)

お 、いいねー 、

（ 相手の提案に頷き 、"ちょッと痛そうだけど有りーッ、"と付け足して、）