りむ 2020-05-07 15:05:30 ID:8ae2f7b03 |
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「、、、礼は要りませんよ。私が助けたくて助けてるだけですから。」
(相手と目を合わせずに、ただ急ぎ足で繁華街へ向かう。、、とりあえず繁華街まで付い様だ、深夜なのにまるで祝日の様にお祭り状態だ。ネオンの光が少し眩しくて、目を細める)
「、、とりあえず人通りの多い場所に着来ましたね。道の真ん中で話してるのも邪魔になるし、、、喫茶店でも入ってゆっくり話します?お代は私が持ちますんで」
(そしてサラギは数秒考えて、これはもしかして自分がナンパした事になってしまうのではと思い、慌てて)
「あっっ!これは別にナンパとかじゃありませんし、嫌なら断って頂いても大丈夫ですよっっ!」
「ふふっわかっていますよそれに僕男ですし…」
(小さく笑い、自分は男だと伝える。もう追いかけてきていた輩の姿はなく、少し安心する。そして、慌てた様子の相手の手を握る。)
「僕喫茶店行って見たかったんです。行きましょう」
(相手に、にっこりと微笑みかける)
(てっきりその人は女性だと思い、彼が自分が男性だと打ち明けた時、まるで宇宙を見たかの様な顔をしながら大きな声で)
「、、、えっッッ!???」
(その声で周りの注目を浴びて、ハッと我に返り慌ててペコペコと彼に頭を下げる)
「えっ、あっ、す、すみません、女性だと思ってました、気分を害したら本当に申し訳御座いません!!!」
(自分の反応的にはもう隠しきれないので、正直に打ち明ける)
「、、でも女性では無いのはある意味良かったのかも知れない、」
(少しホッとして、ポツリと小さな声で呟く)
「いえいえ、良く思われる事ですのでどうか顔を上げてください」
(首を横に振り、大丈夫だと相手に伝え微笑む)
「……?」
(小さな声で何か言ってたような気がし、相手の顔を覗きながら首を傾げる)
「そ、う、ですか、、でもこれは失礼極まりない事なので、、」
(しゅんとし、なんか周りにジロジロ見られてるのに気づき)
「、、とりあえず喫茶店へ行きましょうか。」
(そっと相手の手を引いて、少し急ぎ足で喫茶店へ向かう。誰かに後をつけられてるのを知らずに)
「は、はい」
(こくりと頷き、手を引かれる。)
「…」
(さっきの注目でまた変な人が来ないと良いなと心の中で願いながら歩く)
(喫茶店には着いたものの、閉まっている。)
「あらま、閉まってますね、、)
(深夜までやってる喫茶店は極少数、かと言ってこんな小さい子?をバーに連れて行くのは大人としてどうなのか、それ以前に色々と危険だ。)
「、、、とりあえず他の喫茶店も行ってみましょうか、もしかしたら開いてる店もあるかもしれません」
(こんな真夜中にこの子を連れ回して大丈夫なのだろうか、彼は疲れてはいないだろうか、こう言った疑問を頭の中を巡りながらも、ゆっくりと場所を移動する)
「そうですね、僕は大丈夫なので行ってみましょう」
(頷き、自分は大丈夫だと伝えて一緒に歩いて行く)
「大丈夫…だよね…」
(後ろから変な気配がし、少し振り返りながら心配に思っている。)
(喫茶店を巡って行き、繁華街の隅に明かりのついてる喫茶店があった。)
「お!明かりが付いてますね!開いてるかも知れません!」
(パァっと嬉しそうに、彼の手を引いてそちらに向かう。そして喫茶店の扉を開け、店員らしき人物に話しかける)
「あのー、まだ開いてますでしょうか?」
(深夜だから客が居らず、ガランとしている。小さな喫茶店だが、結構洒落ている。店員はサラギの声が聞こえると、嬉しそうに二人を招き入れて、メニューを見せる)
「お好きな物を注文してくださいね、先程言った通りお代は私が持ちますんで、遠慮しなくても良いですよ?あっ!店員さん、このエスプレッソください。」
(そう向かいに座ってる彼に言い、手を上げ、再度店員に声かける)
(喫茶店が開いていてホッとした気持ちになる)
「は、はい」
(相手に返事をし、メニューとにらめっこする。)
「あ、僕はショートケーキ食べたいです」
(甘い物が大好きな為ショートケーキを頼む)
「あっ、あとそのショートケーキ一つ」
(店員に彼の食べたいケーキを注文し、店員が店の奥へと向かったのを確認し、彼に事情を問う)
「、、やっと落ち着いた所で何ですが、とりあえず事情を聞きたいです。私の名前は八岐サラギ、貴方のお名前をお伺いしても?」
「僕の名前は、梅重朱雀と言います」
(こくりと頷いて自分の名前を名乗る)
「実は、僕は自分で言うのもなんですが…女の子の様な姿で生まれてきてしまったおかげで、その…夜這いを良く…仕掛けられそうになるんです…それで今さっき、逃げていました。」
(夜這いの部分から少し恥じらいがあるのか小さな声でさっきの出来事を相手に伝える)
「えッ、夜這いッッ!?、、ですか?」
(ガタッと椅子から立ち上がり、真っ青な顔と心配そうな目で相手の顔を覗き込む。が、ハッと我に帰り、ゆっくり席に着く)
「す、すみません、取り乱してしまいましたね。怖らがせてしまったでしょうか」
(眉を寄せて、目頭を押さえ、自分は疲れている事を思いだし、これは聞き間違いなのだと願う。そして店員が注文の品を持って、二人のテーブルの上に置いて、空気を読んだのか、すぐさま店の奥に消えていった)
「、、、私の聞き間違い、ですよね、夜這いって」
(相手の反応にびっくりしてキョトンとしてしまう少し瞬きを数回して)
「い、いえ…本当です」
(相手はきっと疲れているけどこれは本当の事であるため首を横にふる)
「、、、そう、ですか、、」
(暫くの沈黙が続き、エスプレッソを一口飲み、少し顔を顰める。今時の妖は子供相手に夜這いなんてするのか、この国に法律が特に無いのは承知だ、勿論治安はそんなに良くない。だが、無いからってなんでもして良い訳では無い。それに流石に夜這いなんて可笑し過ぎる、ましてや子供相手にだ。そしてサラギは沈黙を破る様にゆっくりと口を開き、淡々と喋り出す)
「、、、もし、声掛けた私が悪い人だったらどうするんですか?そんな特に考えもしないで、匿ってなんて言ったら、そのまま何処かに連れ去られていたかも知れませんよ?」
(「少々お節介かも知れませんが、本当に気をつけた方がいいと思いますよ。」目を細め、そう付け足し、もう一口エスプレッソを飲む)
(相手の言葉でハッとした。確かに彼が悪い人だったとしたら…余裕が無かったとしてもそこをちゃんと考えなくてはいけなかった。)
「た、確かにそうですね…気を付けます」
(彼のありがたい言葉を噛み締めながらショートケーキも一口二口と進める。)
(相手が美味しそうにケーキを食べてるのを見て、不意に柔らかい笑みがこぼれる)
「ふふっ、誰に対しても警戒心を忘れずに居てくださいね。私達は法律に守られて居ませんので。」
(少し周りの雰囲気が柔らかくなり、美味しそうにケーキを食べてる朱雀を眺めながら、ふと思った。見た目から見て、梅重朱雀は十代前半ぐらいだ。でも妖の年齢は見かけによらないのでかなり面倒くさい。もしかしたら成人しているのかも知れないし、そうでなかったりもする。もし本当に子供であれば、見知らぬ子供を大人の自分の部屋に連れ込むのは少し人間性を疑ってしまう行為だ。だが流石に年齢を聞くのはかなり失礼な事だ、サラギは聞こうかどうか少し迷い、数分後に意を決して相手に問う)
「かなり失礼な質問になってしまいますが、貴方今年で、歳はいくつでになるしょうか?、、その、流石に見知らぬ誰かの子供を匿う事は無理がありますんで・それにそんな事してしまうと、貴方の親御さんもきっと心配する羽目になるでしょうしねぇ」
「僕の年齢は…はっきりとは覚えていませんが恐らく軽く1000歳は越えていたような気がします。それと親はもう…」
(親の事を思いだしうつ向く。朱雀の親は数百年前に妖であろうと死んでしまっている。昔の夜這い事件で家族を失ってしまった為。あれは自分のせい、少し辛い事を思い出してしまったが、また口角をあげ微笑む)
「そうですか、これは辛い事を思い出させてしまいましたね、申し訳ございません」
(小さく頭を下げる。頭をあげたら、彼の微笑みが目に入る。だが少々引き攣ってるように見え、目を細める)
「いえ、気にしないでくださいあと、ケーキ美味しかったです」
(微笑んだまま、なんやかんやケーキを間食させてしまう)
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