図書委員長 2019-11-24 02:38:36 |
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前もって言わねえとお前絶対文句とか言うだろ。
俺のはノーカンだ、てか見るな。
(相手の性格からして戸惑いはするものの文句は言うまい、否、言えまいとは思っているものの、理由が思いつかなかったためとりあえず理由付けて言い返し、撫でやすい相手を猫のように思うと、撫で続けて。)
!?、んな事言うから憑かれるんだ!
何霊だ!?悪霊!?浮遊霊か!?おい!レイ!
大丈夫なのか!?なぁ!
(相手がネガティブな事を言い、まさかそんなことは有り得ないと脳内判断するが、霊が憑くのを見ると慌てて服を着直し、相手に服を被せながら近くにあった木の棒のようなものを手繰り寄せると、相手をまず揺さぶり、焦っているのか何霊なのかの判断も上手くできず、相手を見つめて泣きそうになりながら何度も叫んで)
文句なんて…慣れてないだけだもん、桐島さんと違って。
ふふ、見てない見てない。
(恥ずかしくはあるが嫌ではなく、文句なんて言えないだろうと自分で予想するものの、自分と違ってかなり慣れている様子に見える相手に複雑な思いを抱き、ありのまま打ち明けるのも躊躇われて少し考えると、撫でられながら抗議するように視線だけで相手を軽く睨み、顔を赤く染めたまま、相手と違って、を強調しつつ口を尖らせ、拗ねたような言葉を返して。緩んでいるのを認めたような相手の言葉が微笑ましく、その反応だけで充分嬉しかったため引き下がろうとするものの、デレデレと更ににやけてしまうのを抑えられず)
うぅ、あああああッ!!!はぁ、はぁ…、
────触らないで。
(襲い来る苦しみに抵抗するかのように髪の毛を掻き毟り、大量の汗をかきながら悲鳴をあげ続けるものの、ビクッと身体を大きく震わせると、呼吸を乱しながら最後に一瞬だけ愛しさのこもった哀しげな眼差しを相手に向けて目を閉じ、身体中の力が抜けてぐったりとし、すぐに目を開くもののその瞳は虚ろで普段とは明らかに異なる雰囲気を纏っており、冷ややかな声色で相手を拒絶しながら揺さぶっている手を払いのけ、先程まで苦しんでいたのが嘘のように覚醒すると中途半端に服を被せられた状態のままふらふらと布団から出て、相手に目もくれずに図書室の出口へと向かっていき)
あー……あー…、うん、せやな。
見てないって言う必要ねえだろ、それ見てるか見た後に言うことだし。
(相手の言葉で自分が今まで見栄を張っていたことがバレそうになり、このまま余計なことを言うと慣れている見栄を張っていたことがバレ、私的にそれは嫌なため、ぺらぺらと話すよりとりあえずとせやなと適当な言葉を返し、相手の反応を待って。
相手の様子からして見た又は理解したと思うのは必然であり、相手とは逆方向を向いてぼそぼそと抗議するように言って)
…誰だ、お前は。
今すぐにレイの体から、精神から、出ていけ、そうしなければ俺はお前を殺さないといけない。
(相手から最後に向けられた目線と、無情にも払われた手が明らかに別のものが行ったという感覚があり、こっちを向かない何かの手首を掴むと捻り上げながら床に倒し、問答無用と言わんばかりな冷ややかな声で言い切って)
…練習。したいけど、桐島さんとじゃなきゃできないから──お、お手本!見せて…?
えへ。ばれちゃった?緩んじゃうものはしょうがないよ。
(分かってはいても、やはり肯定する相手にモヤモヤしてしまい、勢いに任せて普段ならば絶対に言えないような大胆なことを口走って、言いながら沸騰しそうなほど赤くなりつつも引っ込みがつかなくなり、自分から言い出しておきながら最後は自信なさげに小声になっていって。見たことを本気で隠す気もなかったためニコニコと笑いながら軽く流して、再び相手が向いている方向に回り込むと相手の手をきゅっと控えめに握り、嬉しそうに相手の表情を覗き込んで)
……殺せば?この非力な身体ごと。
(手首を掴まれ床に倒されても表情ひとつ変えることなく、相手の冷ややかな声にも動じず無視して再び振り払おうとするものの、桐島玲の身体では力で相手に敵わないと分かるとすぐに抵抗をやめ、身体ごと殺せるものなら殺してみろとばかりに淡々と無表情で返して)
はぁ!?無理に決まってんだろ!自分で恥ずい事は言うんじゃねえよ!
…お前にしては、よく言うじゃねえか。
(相手がとんでもないことを勢いのままに口走ったのを聞くと、当然未経験で内心ウブなため、顔を真っ赤にして叫び返し、そして相手の様子が自分と同じような感じだと理解すると、やはり叫んで。
相手にしては堂々と言い切ったため、少し恥ずかしがったと言うより、感心したように言って。)
ぐ……俺は、お前がレイの体から出ていくまで離さない。
(当然そんなことを言われても相手ごと殺すことなど出来ず、ならば手段のない今の自分に出来ることは何か、と考えると、離さないという判断をして。)
っ、それってあたしが下手だから?他の人と練習してってこと…?
うふふー、一緒に緩んじゃえば恥ずかしくないよ。
(まさか相手も恥ずかしがっているとは思いもよらないため、他の女の子とは出来て自分とは嫌な理由が下手だからという以外に思いつかず、他の人で練習して上手くならなければ相手にしてもらえないのかと誤解すると完全に落ち込み、込み上げてくる涙を必死に堪えながら顔を逸らし、俯いて。だらしなく顔が緩んでしまった恥ずかしさよりも、相手も同じように緩んでいる嬉しさが勝ち、握った手をぷらぷらと揺らしながら満面の笑みを浮かべていて)
触らないでと言ったはず。
聞こえないなら──手首ごと切り落とす。
(表情を変えないまま抑揚のない口調で離すよう告げ、少しの迷いもなく見せしめの如く暴風を巻き起こすと勢いよく窓ガラスが割れ、鋭いガラスの破片が桐島玲の顔に直撃して白い頬に一筋の鮮血が伝うものの、何事も無かったかのように脅すような言葉を口にして、奪った身体を返すつもりも丁重に扱うつもりも一切ないようで)
違ぇよ!?お前は俺以外の奴とキスなんてするんじゃねえ!
って違う!……いいか?お前にはまだ早い、分かってくれ。
そうか?…いや、俺は恥ずいな。
(自分は相手以外とキスするつもりはなく、相手はそもそも自分以外に人を知らないためキスする相手も居ないだろうとは考えるものの、キスして欲しくないという意思が表に出てしまい、急いで訂正し、そして相手になんと言えばいいのか少し考えると、まだ早いと逃げるような言い訳をして。
相手が満面の笑みをすると、まぁいいかと考えてしまい、だがどうしても、自分の緩んだ笑顔を他人に見られるのは恥ずかしいため素直に言って。)
あぁ、やれよ、俺の腕なんて2本ともくれてやる。
だが、お前のしたいことは永遠に達成できない、それでもいいならだ。
(迷いなく、相手を離して、そしてそのままどこかへ言ってしまうぐらいなら、腕なんてくれてやると一瞬で吐き捨て、相手に脅しをかけ返しているようだが、それは事実らしク)
しないよ。そんな事するくらいなら一生桐島さんにキスしてもらえない方がましだもん!……は、早い…?ど、どうすれば早くなくなるの…?
なんか、いつもと逆な気がするねー?ふふっ!
(相手以外となんて考えるのも嫌なようで、訂正されても否定せずにはいられず、真っ赤な顔で涙目になりながら相手の方に身を乗り出して、他の人で練習するくらいなら一生キスしなくていいと少しムッとした様子で断言し、早いと言われるとキョトンとして考え込むように首を傾げ、素直に信じ込むものの、やはり心の奥では他の女の子に追い付きたい、負けたくないというモヤモヤした想いを抱いてしまい、どうすれば早くなくなるのかと真剣な表情で聞いてみて。恥ずかしがっている相手のことを比較的落ち着いて眺められる機会などそうそうなく、新鮮な状況とあまり見られない姿にときめきを覚えて更に嬉しくなり、ニコニコと微笑んだまま無意識のうちに握った手の指をそっと絡めていて)
愚かな──、! 拒んだ…?
…っはぁ…!うぅ…!今返したところで、この身体は恰好の餌食。無知で非力で不安定。遅かれ早かれまた狙われる。
(簡単に腕を差し出す相手を冷たく見下したように切り捨てると、話にも聞く耳を持たず、望み通り腕ごと奪ってやろうと再び暴風を巻き起こし、散らばった鋭いガラス片の数々を意のままに操り相手目掛けて勢いよく向かわせるものの、切り裂く直前でピタリと止まり、そのままパラパラと力なく床に落ちてしまい、驚くと同時に呼吸を乱して酷く苦しみ始め、無表情かつ光のない瞳で相手を見上げながら、抵抗する身体と目の前にいる相手の両方に言い聞かせるように、どうせいずれまた他の霊からも狙われるのだから今寄越せと説得するような事を口にして)
釣り合ってなくね…?って、泣くな泣くな、お前の泣き顔は見たくないんだよ、ほら、可愛い顔が台無しって言うだろ?
いいか、恋愛にはABCがある、のちのちそれ関連の本渡すから読んでくれ。
それがなんだ、新鮮か?俺も男だからな、恥ずい時は恥ずい。
(自分が一生キスしないのと他人とキスしないが釣り合っているようには思えなかったが、涙目になった相手を見ると一転し、乗り出してきた相手の目じりにうかぶ涙を人差し指で拭ってやり、キザっぽい台詞を吐いて。
当然説明は恥ずかしく、本にぶん投げてやがて渡すと伝えて。
絡められた指に目を一瞬向け、少しずつ落ち着いてきたとか顔の赤みも薄くなり、指を絡め返して)
……お前にその体は渡せない。だけど、お前を野放しにもできない、なら俺に出来ることは1つ。
…未練はなんだ?霊になった以上、未練があるだろう。
あとレイは出来るならコイツを抑えてくれ、暴れられてお前の肉体に傷がつく。
(一転攻勢と言わんばかりに相手に馬乗りになると、冷たく言い放ち、木の棒らしきものを相手の胸に突き付け、そのまま突くのかと思いきや、やはり霊を殺すのもあまりいい気持ちでは無いため、とりついている霊の未練を問いて。)
だ、だって、練習しなきゃ出来るようにならな──っへ?か、かわっ…!?!?
本でお勉強できるんだ…、わ、分かった!頑張る!
あたしばっかりドキドキするより、一緒に恥ずかしくなった方が嬉しいな~と思って。
(自分が下手でまだ早いから相手がキスしてくれないのならば、他の人で練習しない限りは永遠に上達せず相手からもキスしてもらえないと思っているようで、まるでこの世の終わりかのような悲しげな顔をしてますます泣きそうになりながら声を震わせるものの、突然告げられた可愛いという言葉と目元に優しく触れてくれる指に目を丸くして、紅潮したまま固まってしまって。恋愛の本と言われても全く中身が想像つかずにキョトンとしながら相手を見つめるものの、読めば経験豊富な相手に少しでも近付けるのだと思うと細かいことは気にせずやる気になったようで、気合を入れるようにきゅっと眉を引き締めると元気よく返事して。指を絡め返されるとまた恥ずかしそうに少しもじもじするものの、嬉しそうにゆるゆると緩んだ笑顔は保ったままで、相手と同じ気持ちを共有出来るのが嬉しいと伝えて)
…甘い。身体を渡さないというのなら、存分に傷付けさせてもらう。
(苦しそうに呼吸を乱しながらも表情を変えることなく、殺さないどころか霊の未練をきくという甘さを見せた相手の発言をばっさりと却下し、相手が桐島玲に語り掛けた言葉を聞くなり、相手が駄目ならば玲の身体を傷付けてやろうと悪あがきし、余力を振り絞って暴風を操り先程すぐそばに落ちたガラス片の数々を舞い上がらせると、その全てを玲の身体に向かって一気に突き刺そうとして)
あのな、俺以外の奴と経験したって意味ねえ、少しずつ進展すればいいんだよ、急に難しい問題解くより簡単なやつで慣らした方がいいだろ?
そうそう、可愛いよ、お前は。
勉強は大事だぞ、頑張れ、お前に読めるかは分からんけど。
俺はこーいうの他人に見られたくねえ…。
(一言で紅潮した相手の肩を優しくつかみ、しっかりと目を見据えて言い聞かせるように正しいような間違っているようなことを教え、そして当然のことを当然のように、可愛い、と再度言って。
相手に読めるか、という意味とは少し違く、結構刺激的で経験のない相手に読み切れるかの心配をしており。
共有できて嬉しいという感情はあるものの、見られて恥ずかしいという乙女のような感情が勝り、言って。)
______Le。
聞き方を変えよう、教えろ、次はお前を炙る。
(自分の言葉に耳を傾けることさえせず、あまつさえ己の恋人に牙を向いた相手に『少し』怒ったのか,指を軽く鳴らすとと風で舞い上がったガラスが燃え上がり,一瞬で固体から液体となり溶け落ち,恐ろしく輝く瞳で相手を見据え,相手の頭に人差し指を置くと,玲ではなく,中に潜む相手を炙ると告げて)
…じゃ、じゃあ、簡単なキスなら、またしてくれるの…?
ありがと…でも桐島さんだって、か──…やっぱりやめる。
そんなに難しい漢字があるの?も、もしかして日本語じゃないとか…!?
あたしは色んな桐島さんが見れた方が、もっと、もっと……すき、になるんだけど…、
(相手の言葉にピクリと身体を震わせて反応し、絶望から救い出されたような、期待するような潤んだ目で相手を見上げて、何がどう簡単なのかはざっくりとしか分かっていないものの、簡単なキスならしてくれるのかと真っ赤な顔で大真面目に尋ねて。可愛いと言われるのは当然嬉しくはあるが、いつも相手に言ってもらってばかりでこちらから格好良いなんて言葉を口にしたことは一度も無いことにふと気が付き、思い立ったが吉日とばかりに覚悟を決め、大袈裟に表情を引き締めると思い切って口を開くものの、結局そんな勇気はなく、すぐに取り消しながら勢いよく顔を逸らして。相手の言葉を文字通りストレートに捉えると、そんなに難しい内容の本なのかと自信がなくなり、青ざめながら日本語じゃないのかとおそるおそる問い掛けて。普段の自分がそうであるように、恥ずかしい気持ちや見られたくない気持ちは痛いほど分かるものの、いざそんな相手の姿を眺める立場になってみればそういう姿さえ愛おしく、ますます好きになり、照れくさそうに下を向いてもじもじしつつも勇気を振り絞ると、微笑みながら感じたままの素直な気持ちを真っ直ぐ言葉にして)
………言ったところで即座に切り捨てられるか、この身体の持ち主が嫌がるだけ。だから身体を貰い、勝手にやらせてもらう。
(ただの人間では到底出来ないような真似をしてみせた相手に非常に驚くものの表情や態度には微塵も出さず、光のない瞳を逸らすことなくただじっと相手を見つめて制止したまま返す言葉を探っていて、ガラスを燃やされた事には一切触れずに、未練を打ち明けるつもりもなければ奪った身体を使って勝手にやりたいことをやるつもりだと淡々と答えて)
うん……?あぁ、そんくらいならできるぞ。
今お前なんか言おうとしたよな?…まぁ,お前が良いっつうなら俺も言及しないけどな。
日本語だぞー,日本語日本語,フリガナも振ってある。
だけどお前には読めないかもってだけだ。
__あー、そっか、そうだよなぁ。
…ちょっとだけだぞ。
(相手の潤んだ瞳を見ていると思考が溶け、相手の小動物のような姿とそれに反するような大真面目な感じで言われると、考えが重なって溶けた思考が戻らず、出来そうだから答える、と馬鹿のような感じで答えて。
相手が何か言おうとしたことだけは分かるが、聞き取れず、恐らく自分に対する多少なる不満を呟いたのだろうと判断すると、言及するのも野暮かと思いやめて。
日本語で、それでいて難しい漢字にはふりがなが降ってあるものの、読んだ瞬間赤面して閉じる所まで予想出来て、読めないかもと言って。
女の子にそこまで言わせたのなら、引き下がる訳にも行かないと腹を括り、相手の方を手を退かして見据えると、その顔は少しだけ赤く、いつもとは違う感じがして。)
お前が自分の未練を吐かねーってんなら、俺にも考えがある、お前を殺さず、それでいてダメージを与え続ける方法が。
(一瞬でいつも通りの軽いノリに戻ると、相手が未練を言わない、そしてレイの体を使って色々と暴れるつもりならば、コチラにも特殊な方法があると言って)
ほ、ほんとっ?──え、えっと、こ、今度!お願いします…?
っ、うん良い良い。全っ然大したことじゃないし!
え~何それ?難しい言葉だらけとか…?で、でもそれならちゃんと調べながら読むし、大丈夫っ!
…っ、……………。
(できると言われてぱぁっと表情が明るくなったはいいものの、後のことは何も考えず感情に任せて聞いてしまったため、まさか今すぐキスを強請る訳にもいかず、そんなことが出来るはずもなく、一瞬だけ相手との甘いキスを想像してしまい耳まで真っ赤になると途端にひとりで慌て始め、思わず敬語になりながら今度お願いと適当に返して。不満を呟いたと誤解されていることなどつゆ知らず、引き下がってくれた相手に感謝しながらコクコクと何度も頷き、大したことではないと付け足しておいて。自分が読めない理由が他に思いつかず、人差し指をちょこんと顎にあてながら軽く首を傾げて考え込み、難しい言葉が使われているのかと予想するものの、フリガナがあるなら調べれば良いだろうと、大して気にしていないようで。ほんのりと赤く染まった相手の顔をしっかりと視界に捉えると思わず息を呑み、きゅん、と胸の奥がときめいて鼓動が早まってしまい、完全に見とれて言葉を失ったまま相手につられて自分の頬も赤くなり、そのままじっと相手を見つめて固まってしまって)
…はったりは効かない。この身体ごと、好きなだけ傷付ければいい。
(単純に考えればそんな都合のいい方法があるはずがなく、はったりだろうときっぱり返すものの、相手ならばもしかしたらという思いがあるのか答えるまでに少し間があり、それでも変わらない表情や声の調子からは本音は何も伺えず、身体を奪っているという状況下でこちらが有利なのは疑いようがなく、既に玲も限界なのか抵抗する気配も感じなくなっており、全く苦しさも感じないため完全に余裕の色を見せていて)
______あ、ああ?了解。
そうか……大したことじゃ、ない、ね。
自分で調べる力を得るのは良い、今の人間からしたら調べるのは簡単すぎるが、お前らしく頑張れ。
?…おーい?
(今更理解しようとするものの、もうどうでもいいかと考えてしまい、そのままOKを出してしまい、結局理解できないまま思考を放棄して。
なんでもないのか、とホッとしたのも束の間、大したことじゃないと付け足した相手にムッと考えを浸らせ、大したことではないと言うなら何かあるのではないか、と考えてしまって。
相手が考える力を得、そして自分で調べる力を得る、それは良い事だと言って、相手らしい調べ方と考え方で頑張れと言って。
自分の顔がそこまで魅力的なのだろうかと馬鹿みたいなことを考え、相手の頬をぺちぺちと叩き、大丈夫かと聞いて。)
ほーん、そっか。ちなみにだけど、お前って男か?女か?
(余裕を見せる相手にまだてをあくすべきではないと判断すると、こちらも余裕と言うより、ムカつくような余裕顔を見せ、相手の性別をハッキリとした声で問い、何故か答えたくなるという強制力が働いて)
い、いいのっ?そ、そっか…え、えと、あ、あたしも…が、頑張るから…!
? 桐島さん?大丈夫…?
ありがとー。どんな本なのかな、すっごく楽しみ!
っ、あ、ごめんね、普通に見とれちゃってた。
(こちらも慌てて思考が回らないまま適当にお願いしてしまったため、相手が受け入れてくれたことに目を見開いて驚き余計に慌ててしまい、恋人ならキスくらい普通にするのが当然かと何とか自分を納得させて落ち着こうとするものの、事前にキスの約束をするというこの状況に緊張は更に高まってしまい、そわそわした様子で頑張ると謎の宣言を返して。自分が深く考えずに誤魔化した言葉を受けて何やら考え込んでいる様子の相手の顔を不思議そうに覗き込み、眉を下げながら心配そうに問いかけて。相手の反応から、調べれば自分にでも読める本なのだと解釈すると嬉しそうに微笑みながらお礼を述べ、経験豊富な相手に近づくために勉強するのだという意欲に燃えながら瞳はキラキラと輝いていて。頬を叩かれるとハッとして我に返るものの、ぼーっとしていた名残りのせいか、恥ずかしがる暇もなく正直すぎるほど正直にポロリと見とれていたと零してしまって)
失礼な、どこからどうみてもピチピチラヴリーな乙女じゃろう。まったく最近の若い者は──ッ!?
………ま、誠に申し訳ゴザイマセン。全て話すので今のは聞かなかった事にしてクダサイ。
(相手の問いかけに、答えたくもなく答える気もなかったにも関わらず意志とは関係なく口を滑らせたかのように普通に答えてしまい、それどころか素の口調が完全に現れてしまっていて、先程までの無表情が嘘のように思いっきり動揺した様子で慌てて口を塞ごうとするものの、相手が馬乗りになっているためそれも叶わず、自分の失態が恥ずかしくてたまらないのかポッと頬を染め、急に態度を翻してしおらしくなると、カタコトというより棒読みで謝り、経緯はどうであれ結果的には未練を打ち明ける気になったようで)
……!?…、そ、そうだな…頑張れよ。
大丈夫だ、少し考え事しててな。
…一つ言っておくぞ、絶対に読み切れよ?
ほーう……見とれてたのかぁ、そうかそうかぁ。
(相手のそわそわした様子を見るとようやく理解に至り、驚愕と羞恥で顔を真っ赤にし、しかしそれは一瞬で、相手が目線を逸らした間に、顔を頑張って戻し、苦笑しながら謎の宣言を期待と激動で返して。
心配そうな様子の相手が視界に映り込んで来ると咄嗟に大丈夫だと答え、考え事をしていただけと微笑んで。
勉強に燃える相手を他所に、本当に読めるだろうか、こんな無垢な少女に手を出して果たしていいものか、と今更のように冷静になるが、もはや後戻りなどできず、読みきれよ、と忠告して。
隠すことなく自分の意見を口にする相手にニヤニヤしながら言葉を復唱して。)
ッ…!…ッ……!
あ、あぁ…お前が大人しく…ッ、未練言うならな…?
(相手の口調と喋り方、言わないと豪語していた割にあっさりと掛かった、それを重ねてしまったため、爆笑を堪えて口を抑え、未だ笑いを堪えながら未練を言うならと、目尻に涙を浮かべながら言って。
そして大体、相手の口調から、元々人ならざる者か、だいぶ昔のお姫様か、と予想して。)
う、うんっ!と、ととところで!い、いつする!?キス……、
そっか、何か悩みがあるなら、あたしで良ければ何でもきくからねっ?
? そ、そんなに分厚いの…?もちろんちゃんと読むよ。
! ち、違…違うの!今のは間違えたっていうか、ぼーっとしてたっていうか!
(応援までされてしまっては完全に後に引けなくなり、図らずも相手とキスの約束を取り付けてしまうと、せめてそれまでに勉強と心の準備をして万全の体制で挑みたいという吹っ切れすぎた思考に至り、沸騰しそうなほど赤い顔でぐいっと相手の方に身を乗り出し、きりっと眉を上げながらいつするかと大胆に尋ねるものの、今更ながらにキスという言葉を口にするのも恥ずかしいらしく、最後に付け足した二文字はぼそぼそと小声になってしまい。微笑んでくれた相手にホッとしたように柔らかな笑顔を返しながら、悩み事なら何でも聞くと告げて。最後まで読み切るのは当然だと思っていたため相手の言葉にキョトンと首を傾げ、ぱちぱちと瞬きを繰り返しながら、恋愛の教材ともなれば辞書並みにページ数が多い本なのかも知れないと想像して少し戸惑うものの、どんなに時間がかかってもしっかり勉強する気でいるようで、ちゃんと読むときっぱり答えて。相手が繰り返したことで自分の発言の内容をようやく理解すると、慌てて顔と両手を勢いよく左右にぶんぶん振り、紅潮したまま言い訳になっていない言い訳を早口で並べていって)
…笑わない、怒らない、誓え。打ち明けた後も笑い続けたら、この部屋の本をすべて吹き飛ばす。
──結論から言う。この身体の持ち主に成りすまし、仲睦まじい2人を別れさせようとした。しかし即座に別人だと見破られ、叶わなくなった故、奪った身体を使って学校の…いずれは国中のかっぷるとやらを邪魔する算段でいた。全ては遠い昔、叶わなかった恋への未練による醜い嫉妬。報われるにはこうするしかないと信じて疑わなかった──だが、この学校が建ち、初代校長の顔を見て話は変わった。その昔恋焦がれた殿方に生き写しだった。彼の生まれ変わりに違いないと思った…以来、長年この地に住まい、彼が亡くなってからも毎日初代校長の銅像を眺める日々。──し・か・し。話が変わったといえど、自慢げにいちゃいちゃ、いちゃいちゃとする者どもを見る度、己はあの像に触れることさえ叶わないのにと…未だに、単純に、腹が立つ。出来る限り邪魔はしていきたい。この身体を狙ったのは儚げで憑き易かったのもあるが、若くて可愛い姿になりたかった。
──と、言う訳で、どうか別れて下さいオネガイシマス。
(すぐに無表情に戻ると、先程の失態をなかったことにしてキャラを保とうとするものの、明らかに笑いを堪えていてそうさせてくれない相手をじとりと睨み、もし未練を打ち明けた後も笑い続けていたら図書室の本を全て風で吹き飛ばすと脅して。無表情のまま淡々と事実を語っていき、その様子からは何を考えているのか伺い知れないものの、長い間募らせ続けてきた想いは確実に歪み切っていて、一通り語り終わると微塵も表情を変えずに当たり前のように別れるよう要求し、お願いしますの部分のみ明らかな棒読みで、今の話を聞けば別れて当然だと言いたげに、お願いする気などさらさら無いのが丸わかりで)
お前が頑張るんだからお前が決めろ、できる、と思ったなら俺はいつでもいい。
んー?…まぁ、いつか、な。
そうだなー、ちゃんと読むならいいんだぞー。
なら見とれてないのか?俺の顔は不満か?
(しっかりと聞いており、それを聞くのか!?とまた身を乗り出してくる相手に内心驚愕し、だとしても迷って答える訳にもいかず、今まで思考が死んでいた事から思考がフル回転し、決める時の相手の羞恥心とその姿を見たくもあるため、相手に決めろ、と最もな理由を付けて言って。
悩みの種が目の前に居るのに呑気なものだ、と思い、としてもストレートに言う訳にはいかず、いつかと答えて。
相手が何を言おうと、どうせ全て的はずれなため、適当な答えを返して。
言い訳をする相手に詰め寄り,先の自分の顔と同じような顔をして悲しそうな顔をして相手の目を見据えて。)
笑わねえ、分かってるよ。
苦労してきたんだな,恋慕と嫉妬に振り回された女。
だけど,さぁ?俺は玲とは別れないぞ?
…その代わりさ、少し提案があるんだ、お前にとって代わりになるかは分かんねえけど、お前と、俺、ほんの1週間でいい、付き合ってみないか?満足しなかったら好きにしていい、満足したら、大人しく出ていって欲しい、どうだ?
そうしないなら殺すけど。
(笑いを堪えていた顔から一瞬で真面目そうな顔に戻り、分かっていると脅しに答え、そして相手の話を聞き終えると、かなり複雑な環境と、そして死によって生まれた恋慕の霊、そして地縛霊でもある相手に同情しつつ、玲とは絶対に別れないと意志を示し、そして相手の言う初代校長とは自分の祖先であり、自分がこの高校で好きにできるのはその末裔だから、だからこそ、自分と初代校長は姿も中々似ており、気配も似ている、と身内から言われているため、付き合ってみないかと懇願のような問いをするものの、結局脅しで)
ええっ!?あ、あたしが!?えと、その、じ、じゃあ………、
いつかって…あんまり抱え込みすぎるの良くないよ?あたしなんかじゃ頼りないかも知れないけど、話すだけでもスッキリするかもしれないし。
桐島さんの彼女にふさわしくなるためだもん、どんなに分厚くても難しくても絶対ちゃんと読むよ!
っ!?ち、近いよ…!!
(こちらに決定権を渡されるというまさかすぎる展開に思わず声が裏返り、焦りまくりながらも逃げ場はなく、真面目に脳内で答えを探るものの、考えれば考えるほど恥ずかしく、甘い甘い想像も捗ってしまい、返事をするどころではないまま顔から火がでそうな勢いでどんどん赤くなっていき、言葉を失いフリーズして。いつか、と悩みがあることを否定しなかった相手に心配は募るばかりで、悩みの内容は見当もつかないものの不安そうに眉を八の字にし、抱え込むのはよくないと声をかけて。相手と釣り合う女性になるためならば出来る限りの努力を惜しむつもりはなく、むしろ本という勉強する手段が出来たことを嬉しく思いながらニコニコと微笑んで。詰め寄られて距離が縮まり、相手の整った顔がすぐ近くにくると再び胸は高鳴り、悲しそうな顔をされるとズキズキと心が痛んで泣きたくなる気持ちを抑えながら、ドキドキと心苦しさ、2つの意味で相手の顔を直視出来ず、湯気が出そうなくらいに熱を持った顔を咄嗟に逸らしてしまって)
……やはり若者は若者。考えが甘い。まず一つ。付き合ってくれるということは、この身体の持ち主ではなく妾…私のことを愛してくれるのか?もう一つ。仮に付き合い、私が満足したとして、余計にこの身体を返したくなくなる、余計に2人の仲を妨害したくなるとは思わないのか?そして最後に──この話を始めてから、身体の持ち主が明らかに嫌がっている、と言うより泣きながらやかましく騒いでいるが……この持ち主を黙らせ、持ち主よりも私を選んでくれる、それがお主に出来るのか?
……答えによっては、そんな事をせずとも今すぐ身体を返してもいい。
(相手の提案に心底驚くもののやはり表情には現れず、相手の姿に初代校長の面影があることは言われずとも薄らと気付いており、相手からの提案も相まって初代校長との関係も何となく察しがついて、本音を言えば相手からの提案はたった1週間だけでも2人の仲を引き裂くことが出来て好都合ではあるものの、自分のことは自分が一番よく分かるため、付き合ってしまえば相手に本気で惚れてしまうのではないかとそんな気がしており、そうなった末に相手が玲を選ぶのであれば余計に辛くなるだけということは痛い程理解もしていて。疲れ果てて抵抗を見せなくなっていた玲がこの話になった途端に全力で抗っているのが身体を通して伝わってくると、純粋に一人の殿方を想っていた頃の自分の気持ちを思い出して何とも言えない罪悪感や切なさに襲われて、ばっさり相手の考えが甘いと切り捨てるふりをすると、相変わらず感情の読めない淡々とした態度で、相手を試すような意地悪な質問を投げかけて)
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