ミステリアスで妖艶な雰囲気の美形(探偵) 2019-11-10 16:38:54 |
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…俺には差して問題じゃないが。…お前はやっぱり…そっちの方が…いい…。
( 生徒とか教師とか自分には差ほど響かないし興味もない。さらりと今は教師なのだがそう言葉紡ぎつつ、自分の攻めに屈した彼は演技を解き素へと戻るのを見ては目元を柔らかく細め彼の耳元で彼にしか聞こえない声量で告げて。確かにこれ以上はダメだなと…彼の可愛らしい顔は自分だけが見れればいい…そう思い、敢えて彼の口端に唇落としてはシュルリとネクタイを解いてやって。「…おい、もうこのくらいで良いだろ?十分サービスはしてやったそ…報酬を貰おうか」と一心不乱にペンを走らせる彼女に視線向け声をかけて )
『あらもう終わり…、でもそうねとても良いものを見せて貰ったから約束通り報酬の情報を上げるわ。あなた達が追ってる謎の声の正体…それはずばり人の声よ。それも不特定多数の。まあ正確には私達のクラスの一部の生徒ってところかしら。』
( 女子生徒は残念そうにするもどうやら満足したようで情報について話し始め。自分は拘束が解かれて安堵しつつ少し残念に思う気持ちに戸惑いつつ、ネクタイで少し擦れてしまった手首を擦って女子生徒の話を聞いて。『此処まで言えば名探偵の埜上さんは全てお見通しでしょうけど…もう1つ情報を提供するとすれば信仰ね。まあ迷信に近いしもっと砕いていえばオカルト。私達ティーンエージャーが好き好んで飛びつきそうなもの…暇つぶしや娯楽にあるいは自分のカーストを守るために存在するもの。理科室や音楽室で起きたことも関係しているわ。…ってまあ謎の声の正体は流行りみたいなものだし、校長と教頭が過敏になってるだけで私達生徒はそこまで気にしてないんだけどね。ただバレたら一部の生徒が困るからあまり暴いて欲しくないってのが本音。』女子生徒は一度話を区切るとペンとノートをしまって相手を見て。自分はと言えば首を傾げつつも生徒たちが話していたことが何となく結びついた気がするもパズルのピースが欠けたようにぼやけていて )
なるほど…暴くのが俺の楽しみなんだが…暴かない楽しみも味わわせてくれるのなら…それも良いか…、
(彼女は残念そうにするも自分や彼の対価に添ってきちんと情報を提供してくれて。その真相を完璧に隅から隅まで把握したわけではないが彼女のくれた情報は真実への扉を確実に開けてくれて。暴かれたくないと漏らした彼女に自分はどちらかと言わずとも暴く方が好きだと告げつつも今回のことは暴かれたくない意思も混同しているよう。暴かない楽しみも今回のことで知れれば自分にとって新たな扉が開かれる気がしてぽつりと漏らしつつふと視線向けた彼はピースが揃っていないような顔をしている。後に真相は明らかになるだろうから敢えて伝えることはせずに。これ以上は彼女から聞けることはないだろう。さすれば自分達がここにいる理由はない。「情報提供感謝する……行くぞ」彼にそう声をかけては屋上から校舎内へと入って)
『楽しいか楽しくないかはそっちの問題だけど…依頼だけはちゃんとしてね。』
( 女子生徒の言葉を背に校舎内へ入ると普段と違うことをしたこともあってどっと疲れがでた気がして。情報提供のためとはいえ相手とキスをして体にも触れられて、まだその感触が残っていてネクタイが巻かれていた手首を擦り。情報提供のための絡みと思うと少し虚しくて悲しく思いつつ校舎内の人気のないところまで来て。「さっきは依頼とはいえ変なことさせて悪かった。…で、このあとはどうするんだ?さっきの生徒から聞いたことを調査するか、マドレーヌのお店に行くか。…あと新しい依頼もあったな。」相手ならもう事件の真相は見えていそうだが自分は相手の助手のため指示を仰いで )
それを言うならお前が…だろ?俺は結構楽しませて貰った。…今日は店に行く。本番は明日だ。…お前の好きなやつ今日は買ってやってもいいぞ。
( 校舎の人気のない所に彼と来ては紡がれた謝罪にむしろ彼がだろうと謝ることはしないながらも自分は楽しんでしまったことを素直に明かしながら彼女の情報のお陰でおおよその事は理解していることからこれから起こす行動は彼の気持ちを向上させることも出来るかもしれない。褒美をやるとを告げつつ彼の心情察しれぬままにそう口にして。どのみに彼女の情報から何かしら起こるなら明日だと思っては今日学校へ残っていても大した情報は得られないことから本番は明日だとも告げて。「行くぞ…」彼に声をかけては靴を履きかえ彼と共に駐輪場へ。まばらに生徒がいる状態なため自分が運転することにしてはヘルメットを彼に手渡し自分も身に付けてはエンジンかけてバイクを発進させて)
了解…、じゃぁ食べる時にはお菓子に合うコーヒー淹れるよ
( お店に行くという相手の言葉に頷き何でも買ってやると言われれば前々から行きたかったお店だったこともあり、あからさまには表情に出さないものの嬉しそうに声を明るくして相手にも楽しんで貰えるようにコーヒーを淹れると笑って。その後相手の運転でパティスリーへと訪れてはその英国王室を思わせるお洒落な外観に期待に胸が膨らみ。とは言ってもこれも仕事の一環。気を引き締めてバイクを降りてはお洒落なドアベルをチリンと鳴らして相手と共に店内へ入り。店内も綺麗な作りで床は大理石に照明は宝石を遣ったシャンデリア風のライト。メインのケーキや焼き菓子もそれこそ本物の宝石のようにキラキラ輝いていて一番安いものでもワンカット700円以上からとお高め。例のマドレーヌもこじんまりと小さめなのに450円もする。並の高校生がおいそれと手を出せる代物ではない。中にはイートインスペースもあって平日で時間帯もあるだろうが女性客が多い模様。早く食べてみたい…と思いつつ普通のパティスリーにはまずいないスーツ姿のコンシェルジュが近付いてきたのでそちらに視線を向け『いらっしゃいませ。当店のご利用は初めてでいらっしゃいますか?本日はイートインをご利用でしょうか?』物腰柔らかく三十代半ばの男性が話し掛けてきて、それに物怖じすることなく今回の目的を果たすべく口を開いて。「あのすみません。少しお聞きしたいことが…俺と同じ制服を着た生徒がこの店に来たことはありますか?もしくは高校生くらいの年齢の人が来たりとか。」そう尋ねると男は小さく首を傾け「…そうですね、お客様のことですので詳しくはお話出来ませんが、ここ最近はお客様のお召になっている制服と同じ制服を着た方々に何度かご来店頂いていますよ。…それより貴方さまは…」自分が制服を着ていることで子供で油断されているのか特に怪しまれることなく答えてくれたが自分の後ろに立っていた相手を見ると怪しむというよりは不思議そうな視線を向けて )
怪しい者ではありませんよ、私は○○学園の教員です。生徒指導の一環で見回りも兼ねて…うちの生徒はトラブル等、此方のお店で御迷惑をお掛けしていませんか?
( 店内は些か一学生が赴くには些か敷居が高いように思える。それに比例するように商品も一般的な菓子店に比べると高い。常識人であり金がないならまず足を踏み入れることを躊躇う場所であるのは間違いなくて。此方に向けられたコンシェルジュの視線に普段はあまり見せない人の良い笑みを浮かべて当たり障りない言葉で話しかけて。教員であることを敢えて明かすことで警戒されないようにし、生徒指導の一環でと説明をして情報を仕入れやすい状況を自ら作っていく。いくら守秘義務がある立場でもこうすれば情報を開示してくれるはず。何かしらトラブル等あるのなら教員という立場の人間にこそ話しやすいだろう。ニコニコ笑みを浮かべたままコンシェルジュの返答を待っていて )
( コンシェルジは相手の言葉に渋った顔をするも学生服の自分を見てより信用が高まったのか重たい口を開いて『トラブルも迷惑も何も御座いません。先程お話したとおり偶にこの制服を着た学生がご来店頂いただけですよ。』と頭を下げて、店内でお召し上がりですか?と話を終わらせて本来の仕事に戻って。この男からはこれ以上は聞き出せそうにないがお菓子は気になる。でも流石にお店の中では食べるつもりは相手にはないだろうかと思いつつ少し期待した視線を相手に送って )
そうですか…それなら良かったです…。お前は…何か食いたいものがあるなら頼め…俺はいい。家で食う。…ここで食いたいなら、俺はお勧めのコーヒーを頂きます。
( トラブルは特に無いことをコンシェルジュから聞けてはそれ以上の情報は得られない事も悟ってはトラブルがないなら良かったとコンシェルジュに笑いかけ。そして彼の物言いたげな視線に気づかない自分ではない。彼に視線を向けては食べたいものがあるなら注文しろと告げて。彼も彼なりに頑張っていることもありご褒美をあげようとそう声をかけて。「すみません、持ち帰りでこの甘さ控えめのおまかせケーキもお願いします」自分もせっかく赴いたのだから何か注文しようと今店内で飲むためのコーヒーをリクエストしつつ持ち帰りで注文をしてみて。彼は何を頼むだろう…興味はあるため彼に視線を向けて )
)
え……俺はこのレモンのカップケーキにする。
( 此処では食べないという相手の言葉を聞いて相手と一緒に食べたかったこともあり小さく声を上げて。自分ひとりで食べてもな…と思うもお菓子は食べたい気持ちはあったし奢ってもらう身としては文句も言えないので相手がコーヒーを注文したのに続き一番小さくてこの店の中では手頃なすっきりとした味わいのレモンのカップケーキを選んで。そのあと席に案内されて向かい合ってテーブル席に付いてはそわそわと店内を見回して )
…それと、もう一つ…このザッハトルテを持ち帰りでお願いします。……そわそわするな、落ち着かないのか?
( 彼は何だか腑に落ちないようにレモンのカップケーキを頼む様子にその内情までは解らずに自分達を席まで案内し会釈し去っていこうとする店員を呼び止め、最後に持ち帰りの注文を付け加えて。もちろんこれは自分のではなく彼ので。去っていく店員を見送ってはキョロキョロする彼にその行動をやんわり嗜めつつ店員の入れてくれた水の入ったコップを持ち口に運び喉を潤して。こう言った店に馴染みがないように見える彼。落ち着かないのかと問いかけては周りに他の客はちらほらいるが不思議と人目の付かさない空間に向かいに座る彼の頭に手を伸ばせばポフポフ撫でてやって )
悪い。ずっと貧乏暮らしだったから慣れてなくて。
( 相手が持ち帰りにザッハトルテを頼んだのが自分用だとは思わずに、そわそわしているのを嗜められると首を引っ込めて謝って頭を撫でられながら気恥ずかしげに慣れていないと告げて。暫くして店員が注文したコーヒーとレモンのカップケーキを持ってきて、綺麗な見た目に瞳を輝かせながら早速手を合わせて。しかしすぐに食べようとはせずにカップケーキの乗ったお皿をフォークごと相手の前へスライドさせて「先に食べろよ。…甘さ控えめのにしたしあんたでも食べれると思う。」と視線を伏せて小声で言い )
……慣れろとは言わないが、あんまり可愛い反応をされると苛めたくなるから…気を付けろ。
( 素直に慣れてないと照れ臭そうに口にする彼に目元を和らげ口元を緩めつつも彼がするなら何だか可愛く見えてしまう。そんな風に思いながら苛めたくなるから気を付けろと微笑んで。そして彼が注文していたレモンカップケーキが運ばれてくる。目の前の皿を置かれ彼の瞳はキラキラと輝いていたがスッと此方にレモンカップケーキの入っている皿を寄せてきては先に食べるように声を掛けられる。彼はシェアするのが好きなタイプだったか…そう思うも同時に自分が口にしないと彼も食べないのではないかとの予測は出来て。彼から甘さ控えめにしたと聞けば「わざわざ控えめなものを選んだのは俺にも食わせるため…いや、値段か…なら一口だけ。…ん………少し甘、いか…でも、コーヒーには合う甘さだな…悪くない」自分のためかとも思ったが流石に自惚れすぎかと感じつつ一番値段の安いものにした彼に「…ほら、お前も…食え…口、開けろ」後は皿を返すだけ…のはずだが不思議とそうはせずにフォークで一口大に切りずいっと彼の口元へと近づけて )
かわッ…可愛くはないだろ。てか…そんなこと言うのあんたくらいだから大丈夫だよ。
( 可愛いと言われると外で言われたこともあって照れ臭さが強く、相手の柔らかな笑顔にかっこよすぎだバカと心の中で悪態を吐きながら大丈夫と視線を逸らして。カップケーキを差し出したは良いが食べてくれるだろうかと反応を窺っていると相手が図星に近い予想を口にしてピクリと肩を揺らすもひとまず食べるのを見守り、悪くないと聞くとホッと息を吐いて。「まあ…食わせるためって言うか一緒に食べたかったからな…あんたでも食べられそうなもの選んだってのは正解。あと値段安いってのも合ってる。……って俺も?ここでそれするのか?」シェアして食べたいなんて女くさいと思われるだろうかと目を伏せながらボソボソ呟き。その時、フォークで切り分けられた一口のカップケーキを差し出されては目を見開き声を小さくして周囲を視線だけて見回し。幸いここは奥の人目があまりない席、少し躊躇いながらも照れ混じりにフォークに顔を近付けてカップケーキを口にしてはモゴモゴと食べて。「……うまい。」と一言感想を零すと皿をこっちに寄せてくれと口にせずに手を差し出して )
そうなのか…?なら面と向かってじゃなくお前は影で噂されてるタイプだな。
( 自分の発言に何やら照れているのか分かりやすくどもる彼から続けられた台詞になら…と口角を上げて意地悪く言葉返して。差し出したレモンカップケーキを周りを気にしながらも食べてくれたり素直に自分とシェアしたかったと告げる彼に肩竦めて口元綻ばせ「…物欲しそうに見られてたからな。今これは俺の手元にある。食わせてやった方が早いと思ってな。…なら後は全部…お前が食え。…ん、やっば多少は甘いな…」うまいと口にした彼の手を差し出す意図もすぐに気づき、まずはその差し出された手にフォークを置いては皿を彼の方へ寄せる際に少し身を寄せモゴモゴしていた口元に僅かについた食べ滓を指で掬い、舌で舐めては呟いてまたコーヒーを啜って )
まぁ…自慢じゃないけど悪い噂ならされてるだろうな。
( 意地悪く返されれば気持ちを落ち着かせてやはり可愛いと言うのは相手だけだと肩を竦めて返し。「別に物欲しそうになんて見てないし…ッてあんたはまた…!」ケーキと言うより相手に見惚れていたのはあるが、ボソッと可愛く返事をして差し出された皿に礼を言おうとしたときに唇に触れられては肩を震わせて。食べ滓を食べる妖艶な姿にまた顔が熱くなるのを感じながら悪態を吐こうとするも飲み込んで溜息を吐いて「…いただきます」と大人しく残りのカップケーキを照れ臭そうに食べ進めて。その後カップケーキを食べ終えては相手を見て「で、明日も引き続き潜入捜査か?…盗難されたノートも見つけないといけないけど…目星はついてるんだろ?」まだメインの事件は解決していないが新たに舞い込んだ依頼もあるため、明日はどうするかと問いかけて )
…レスぶった切って悪い…。謝罪と報告とお願いに来た…。お前が無理なら遠慮なく断っていい。
…まずは、待たせて…ごめん。お前が嫌だとか嫌いになったとかそういうわけじゃない。…俺が体調不良を引き起こしてる。…原因は風邪。熱と倦怠感がなかなか引かない。完治にはもう少し掛かりそうだ…。
完治次第、必ず返事を返すつもりでいる。…相馬、俺を待っててくれないか…?
これは命令じゃなくて…お願いだ。聞くも聞かないもお前が決めていい…。でも…待っててくれると俺は…嬉しい…。
命令じゃなくてお願いなんて超弱気じゃん。あんたらしくない。やっぱり身体やられて心も弱ってるな。
正直返信遅くなってきてたし呆れられたか嫌われたか不安だったよ。忙しいんだろうって割り切るようにしてたけどな。兎に角今は返信なんて気にせずに自分大事にして休め。で、治ったら「俺に付いてこい。」くらい言えるようにしといて。
でも弱ってるあんたも見てみたいから本題の話進めるときはしっかり看病させてな。今は気持ちだけ看病しておくよ。じゃ、飯作って待ってるからお大事に。
…ああ…俺らしくない事をしたな…今思うと予想以上に弱ってたみたいだ…。
…大分落ち着いてきた…お前に、“何があっても俺についてこい”って言えるくらいには…な。正直にいうと…返信が遅れてた理由…忙しいのもあったけど…俺の背後の頭が足らなくてな…今ちょうど良いところだろ?事件の真相も…俺の中ではわかってる…が背後が着いていけてないんだ。何も気づいてない。でも俺が分かってるからどうにか帳尻合わせようとしたんだろうな…でも思考が追い付かない。
お前の背後さんに聞けばいいものをせっかく盛り上がってるのに水差すとかで聞けなくて…言い出せなくて…まぁ…大まかなそれが理由だな…。でもやっぱ…楽しいんだよ…お前と…お前の背後さんと話を紡ぐのが…。考えてくれる展開も面白いし…実際にやってみて…世辞抜きで面白い。…だからこの先も続けて行きたい…こんなどうしようもない背後だけど…俺共々…これからも宜しく頼む…。お前に逢えて…よかった…。
悪い噂…だけじゃないだろうな…お前鈍そうだし…。
( 聞こえてきた自嘲とも取れる言葉に意味深にそれだけじゃないと告げ、揶揄るように言葉付け加え。食べ滓を舐め取れば初な彼の反応にどこか満足げに目を細め。赤くなり悪態をつかん勢いだったが溜め息をつく彼の姿に段々と自分の事を学んでいっているのが少し面白くなく感じるもそれでも彼の成長を嬉しく思う自分がいて。大人しくカップケーキを食べ始める彼を双眸細めて見つめコーヒーを口に運べば食べ終わるまで見届け。食べ終わった彼から不意に明日はどうするんだと問われれば「……事件は時として繋がっている…明日はあの女子生徒の紛失したノートを探す。…そろそろ行くぞ…」笑み浮かべたまま明日は落とし物調査だと告げると自分の財布と伝票を彼の前にスライドさせては先に店から出て )
あー…事件の真相についてはいつでも聞いてくれて良かったのに。色々考えさせて悪かった。でも話してくれてありがと。大分ってことはまだ本調子じゃないんだろ?とりあえず体調万全になるように休めよ。
この後はあんたの背後さん宛、口が悪いのも失礼なのも生まれつきだからそこは勘弁な。長くなるから読むのも体調回復してからでいいぞ。多分頭痛くなる。俺もなった( けら )
抑々、この事件の発端は俺が潜入してるクラス(C組)の一人の生徒がはじめたお遊びから始まる。その一人の生徒はクラスの中では地味で目立たない女生徒X。オカルト好きで何なら気味が悪がられた。その女生徒Xには自分の通う学校向けに密かに開設しているHPがあって、そのHPは『何でも願いを叶えます』とまあ陳腐なもの。アクセスは誰でも出来るけど依頼の引き受けは其処の学校に通う生徒もしくは教師しか受け付けない限定的なものだ。そのサイトの問い合わせホームから依頼者が依頼を送って承認されると、依頼者には願いを叶えるための条件が返信される。その返信内容がまあ面倒くさいんだけど…。まず
①夜の学校に来て理解室に向かう(理科室の後ろの鍵が空いている)そして理科室の一番隅にある棚の後ろにチョークでペンタクルの印を描く②図書室の指定された本に同じくペンタクルが描かれた紙を挟むのと音階が書かれた紙があるからそれを回収③次に音楽室、図書室で得た音階の紙の通りにピアノを弾く。その後は俺たちも拾ったけど『マドレーヌ』とか何かしら書かれた紙を掴ませて、最後に教室へ向かわせる。④そして最後のC組の教室。謎の声が頻繁に聞こえる場所な。教室には掃除道具入れがあって実は奥が二重構造になってる。その奥を開くと鏡が張られていて願いを叶える為の呪文と共に『唱えよ声高に、汝の願いを』と書いてあり依頼主はその通り大きな声で呪文と願いを叫ぶ。
と此処までが願いを叶える為の条件。はっきり言ってこの条件の行動に意味なんてない。ただオカルトっぽく仕上げる為の演出。重要なのは③の音楽室で依頼者に掴ませる紙で其処に書かれたものが依頼報酬ってわけ。つまり俺たちが拾った『マドレーヌ』の紙は依頼報酬で依頼者が掴むはずだった紙。俺たちが来る直前まで音楽室に依頼者が居てピアノを弾いてて、逃げたか身を隠してたのかもな。
結論から言えば謎の声の正体は、依頼者(学校の生徒か教師)が呪文と願いを唱える声。だから謎の声は不特定多数、男だったり女だったりした。それが遠くで聞くと何と言ってるか分からなくて謎の声に聞こえたんだろう。実際呪文も唱えてたしな。
女生徒XははじめこんなHP誰も見ないだろうと自己満で済ませてたんだ。実際開設して数ヶ月アクセスは0。アクセスがあっても依頼が来ることはなかった。でも何かのきっかけがあったんだろうな。1人が試しにしてみて、その願いを女生徒Xは叶えられる範囲だったため依頼を引き受けこっそりと叶えた。その噂が広がり何度も繰り返され、謎の声の事件が生まれた。だが噂が広がり過ぎることを恐れた女生徒Xは公にこのHPのことを口にしないことをHP上に明記。だから俺が生徒に聞き込みしてもみんな知らないフリをしたんだ。
因みに電気が急に切れたのと理解室の窓が開いてて黒板消しが落ちたの、それにピアノの仕掛けは俺達の動向に勘付いた女生徒Xが錯乱させるために依頼者に仕込むように頼んだこと。
この女生徒Xにたどり着くヒントとしては、この謎の声がするのは決まった曜日の夜だということ。その理由は女生徒Xの時間割に関係していて、その曜日には実験室を使う化学の授業と音楽の授業がある。つまり移動教室で条件を進行するために必要な後ろの扉の鍵開けを不自然なくできる曜日って訳。あとは図書室。女生徒Xは図書委員だから誰にも怪しまれずに鍵を開けることができた。マドレーヌの有名なパティスリーも女生徒Xが甘いも好きだけど、地味で学生の自分は手が出せないからと依頼報酬にしてたみたいだな。
で、あんたの読み通り、窃盗事件はこの謎の声事件と繋がってる。あの変態腐女子ライターの他にもうひとり別のクラス(B組)に同人誌を描いてる腐女子が居て、その腐女子が変態ライターを妬んで、女生徒XのHPを使って『彼女のネームノートを私の手元に』と依頼。女生徒Xは迷ったけど噂が広がり後に引けない状態になってたから依頼を承諾。女生徒Xはネームノートを上手く盗んでそのB組の腐女子の机の中に忍ばせた。これが窃盗事件の全貌。
ってうわぁ…なっが。こんなん体調万全でも熱出して頭痛くなって吐き気してくるわ。そりゃ返信も滞るよなぁ…俺のせいだな。ごめん。まあ…面白いって言ってくれる言葉は信じるよ。今回のことで分からないことがあったら何でも聞いて。本レスで事件の説明するときは各学云々でいいから。てか、また歯切れ悪くなってんじゃん。やっぱ不調だなー。俺もあんたに逢えてよかったって思ってるよ。
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