! 2019-11-01 16:11:42 |
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____ ごめんね。……ありがとう。
(時刻は二時丁度。時計の針がぴったりと重なった瞬間を見た、雨の日の午後。地面に落とした傘には重く鈍い雨音が落ち続け、本来ならば濡れないはずの髪の毛を雨が濡らしていく。顔が冷たい、肩が冷たい、否、それ以上に心が。最早音を立てることがなくなったスマホの画面、つい先程まで愛しかった彼女の音声が流れていたその端末を握りしめる。ごめんね、と彼女が言った。感情のない無機質な泣き声が何度も頭の中を響き渡る。それはまるで青色の消えた世界に頭を垂れるような、或いは絶滅危惧種の最後の一匹を見送るかのような虚無感だけが僕の心を支配した。彼女の声に感情が感じられなかったのは、僕が麻痺しているからかもしれない。それでも鈍麻した思考でもしかしたら、を何度も考える。どうにもならなかったのか。どうにかなるものだったのか。どうしてこうなってしまったのか。こうならずに済んだのか。愛があったが故に、気持ちがそこにあったばかりに、感情的に声を荒らげた頭はもう冷えているにもかかわらず、その思考は一向にまとまりを見せない。何がいけなかったのか、自分のせいだったのか。どう足掻いても答えの帰ってくることの無い問いかけだけが頭を巡り、痛みへと変わっていく。涙は出ない。きっと空が泣いているから。僕は役割を果たせなくなってしまった傘を天に向けて、ぴしゃりと音を立てて地面を踏み締めた。ありがとうと彼女は言った。ありがとう、と僕も言った。それが最後だった。たったその二言だけで奇跡的に繋がった温もりはいとも簡単に途切れてしまうのだ。運命の赤い糸なんて、嘘だ。世界にはあまりにも虚構に、汚濁に、利己主義に、現実主義に溢れている。目尻から流れる一粒が、傘のせいで冷たくなることも無いままに、ただ、ただ足を前に進めていて)
(/ 素敵な場所をありがとうございます! ジャンルとしては長文ロルか小説ロルになるのでしょうか……短いですし。
テーマは失恋。失恋という言葉を使わずに表現したかった……。
一応勧誘歓迎とします。駄文故に誘っていただけるか謎ですが……よろしくお願いします)
>1さん
素敵な長文ロルに一目惚れしてしまいました!
(自分が短ロルしか使えないもので…)
是非、お話しさせて頂きたいです…!
ご検討の程、宜しくお願いします!
「 ありがとう 」
( その言葉を遺して長年仕えていた主人はその天寿を全うした。加齢による老化と病はこんなにも主人を痩せ細らせてしまうのか、とルシアンは彼女の骨と皮だけのような細いまだ温もりのある手を優しく取ると大事そうに包み込みそしてその手の甲に最初で最後の敬愛を示す口付けをする。何回何十回もこの身を受けてから、こうした別れを経験してきた。それは何度経験していても慣れないもの。その度に締め付けられる胸の痛みと、どうしようもない孤独感は変わらない。はるか昔に、この感覚から逃れたくて一度主人に寄り添わない態度を貫き通したことがあったが、結局は無意味に終わった。どんなに主人に素っ気ない態度をとり、義務的なことしかしなくても、それでも最期には主人は笑って自分に感謝を述べるのだ。あの時の後悔と悲しみはもう二度と味わいたくないと決めた。ルシアンは閉じていた瞳を開いてそっともう動かない主人の両の手をゆっくりと胸の辺りで組む。主人の顔は幸せそうでなんとなく口元も微笑んでいるように見えた。主人は寄り添う自分がずっと傍にいることで、生涯独身を貫いていた。別に結婚をしても良いのだと伝えても、相手に嫉妬や悲しい顔をさせたくないからと恋人さえも作ろうとはしなかった。優しい人だった、心から本当に優しい人だった。生涯独身を貫いた主人の最期を看取れたのはルシアン一人だけだ。すでに彼女の身内は亡くなっていたし独り身のため子も孫もいない。天涯孤独という選択を彼女は若くして決めしてしまった。その選択をさせてしまったことに罪悪感を抱かないわけではなかったが、彼女は今この時までルシアンを責めるようなことを一切しなかった。むしろことあるごとに感謝と謝罪を繰り返してきた。目を閉じれば出会った頃が鮮明に蘇る。その時から仕えて数十年。毎日が新鮮で充実した日々だった。目の前で眠る主人にルシアンは最後の笑みを浮かべる。自分たちカクテルは、その主人の生涯を全うするまで仕え続ける。残されたルシアンに待っているのは現世に留まれない身体が朽ちるように消えていく現実だ。気がつけばすでに身体は光の珠を出しながら消えかかっている。このシステムはルシアンにとっては救いだった。それは敬愛する主人の目の前で消えることがないからだ。ちゃんと主人と別れを済ませてから訪れる現象。風に溶けていく感覚を覚え、ルシアンはゆっくりとその瞳を閉じた。そして最後に眠る主人に向けて深々と頭を下げた。「マスター……」と主人を呼び、そして消えていく中で、ルシアンは最後に一言を告げた )
ありがとうございました。
(/お題通りになっているのか分からないのですが、支離滅裂な粗末なもので本当にすみません。できるだけ長文になるように頑張ってみたのですが、結局何が言いたいのか分からないものになってしまいました……。
「 カクテル男子 」トピから出張で来させていただきました。当方のトピではこのようなシチュエーションを出せませんので、カクテル男子たちが例外なくこうした別れを経験して今のトピ内で主人と会話を楽しんでいるんだなぁと思っていただけたら幸いです。
こういったトピを立ててくださったトピ主様に感謝します。
トピの主旨に合わなければ削除依頼出させて頂きます。
勧誘は希望したいのは山々ですが、リアルが忙しいので今回は不可という形を取らせて頂きます。 )
ごめんなさい。ごめんなさい。
(たくさんの人が行き交う街中で一人佇み、涙を流しながら謝罪の言葉を呟く。赤いランドセルを背負い黄色い帽子を被り歩いていたある日の夕方、大半の学生は学校から下校してる時間帯で。偶然にも母親を見つけて、子どもらしく嬉しくなってはしゃいで駆け寄ろうとしたら、隣には父親ではない別の男性を見つけて一旦止まる。更に偶然にも母親が、“父親に似た顔だから嫌い”なんて言葉を笑いながら発したものだから、体が強張り、緊張が走り、次いで頭の中がぐちゃぐちゃになる。なんで、どうして、なんて理由を考えるうちに、訳が分からなくなり涙目になりながらその場を離れようと駆け出して今に至る。今までニコニコしていた母親が、あんなことを思っていたなんて知らなくて、でも顔が似てることは自分にはどうすることも出来ないことであって。
仕方ない、仕方ないんだと自分に言い聞かせても、やはり大好きな母親からの心無い言葉を思い出すたびに悲しくなってきて、涙が溢れる。大人たちや同じ歳くらいの子たちが自分を好奇の目で見てくるが、そこまで対応出来るほど大人ではないから、“大好きだった”母親が持たせてくれた子供用スマートフォンを取り出してはすぐさま父親に連絡をしてから、自分からみて反対方向に振り返り、謝罪と感謝の言葉を紡いでから、父親の働く会社へ向かおうと駆け出して)
ごめんなさい…………でも、ありがとう。
(/お題に合っているかは分からず、お粗末な物ではありますが、投下失礼いたします。お題に合わなければ削除依頼させて頂きますので、ご一報ください。
話の内容としては、子供が大好きなお母さんの浮気現場を目撃したお話です。大人もそうですが、子供の心情を表現するのは中々難しいですね……。長文になればなるほど、言いたいことや伝えたいことが纏まらずで長文の難しさを感じました……。
駄文なのでお誘いあるかはわかりませんが、一応「勧誘歓迎」とさせて頂きます。このような素敵トピを建ててくださったトピ主様に感謝です!ありがとうございました!)
(〝年下の君へ〟
ごめんね
最初君と出会った時は本当生意気な奴だな、
とか年上に対してなってないなぁ?、何て思ってた、本当は君のが年上なのにね。僕は君を年上だと勘違いしたのを隠して君より2つ上の年だと嘘をついてみたよ、そしたら君ったら信じ込んじゃって、もう後に引けなくなっちゃって、色々周りに説明したりするの、大変だったんだよ。 君は何時でも真面目で、僕が度々付く小さな嘘に騙されて〝嘘だよ〟何て言うと、よく怒って来たね、〝嘘はいつか真実になっちゃうんですから!〟何て、 俺はそんな君の小さな説教が好きで下らない嘘とか沢山付いた。 本当は何個か真実だったんだよ、
でもそんな事言える筈もなくて僕は君に絶えず嘘を付き続けたよ、本当は気が付いて欲しいとかそんな事思っていないよ、いないよ、本当、本当だってば、コレは、嘘じゃないよ、本当だよ。 君に嘘を付く度に何時からか胸の内がズキズキ痛むようになって堪らないんだ、苦しい、苦しいって俺の胸が喋るんだ。
やっぱ君には本当の事、話さなきゃね。
ありがとうって言ったことない何てのは嘘だし。
いつも一緒に居て楽しい人が居ないってのも嘘。
しっぱいばかりの人生だから死にたい何て嘘。
てを繋ぐのは潔癖症だから嫌いってのも嘘だよ。
るーるを守るの大好きってのも嘘。
君には余りにも多く嘘を付き過ぎて本当の〝本当〟が見えなくなっちゃった、気持ちを隠すための嘘も、君より年上だと思わせる為の嘘も、君よりも格好良く見せる為の嘘も全部、消せる事が出来たらいいのに、何て嘘を付いてみたよ、ふふ、こんな事言ったらまた君は怒ってくれるかな?、それとも飽きちゃったかな.....、少し不安になってみる嘘を、自分についてみたよ。
君に隠した物は僕の弱さだよ、何て嘘だよ、ふふ、怒らないでよ、もう嘘つきは消えなきゃいけない時間だよ、バイバイ、また何処かで出会ったら、君に真実を話そうかな、その時を待っててよ、僕はすぐ帰ってくるからさ、ほら、嘘じゃないよ。 じゃあ、本当のバイバイだね
p.s 年上の僕から本当の嘘の嘘の反対の手紙を書いてみたよ。
〝君より年上の僕 より〟)
(こんなだっサイ内容の手紙を寝ている君の横に置いて、涙は拭いて、正装に着替えて、僕は行くよ、君を守る為に、ほーんの少しだけのプチ冒険をね、待っててね、君。 寝ている人を労わるように小さく玄関を閉めて、僕は 冒険へと歩みを始めた )
ーーーーーーーーーーーーーー
トピ主様素敵なトピックをありがとうございます
m(*_ _)m
(奇天烈な感じの、自由に文字列を変えたり隠し要素を組み込んだりするロルが好きで、でも読み難い上に相手様が非常に次ロルが回しづらくなってしまうので控えているのですが、素敵なトピックに惹かれ腕を奮ってみました(?´ω`?)
『勧誘歓迎』で御座いますので...どうぞこんな輩でも宜しくお願いしますm(*_ _)m
>2 通りすがりさん
(/ あわわ……お誘いに気付かず申し訳ない……お褒めに頂き光栄です!! こんな駄文で良ければ御相手をさせてください……!
トピを立てて移動……という形になると思われますが、どちらが立てましょうか……? もしまだいらっしゃればお返事ください。よろしくお願いします……! )
>6さん
(/ご反応ありがとうございます!
こちらが【東洋の鬼、西洋の悪魔。】というトピックを立てておきますので、ご移動願います!)
感謝する...、ッ、だが、すまない────。
( 薄暗い闇の中、視界が掠みながら崖の近くにあった大きな木に手を付きその場で身体を引き摺り座り込み。己の腹から流れる血、ズキリズキリと痛み思わず眉間に皺を寄せる。片手で抑えつつ、己を心配そうに眉を下げ大きな瞳で見詰める彼女を横目で見て。彼女を不安にさせたくは無いが、一向に溢れ出る赤黒いソレはみるみるうちに服を染めていく。数時間前、突如現れた反乱者と名乗る者によって不意を狙われた己は腹を鋭利なモノで刺され現状に至る。己が支配する世界でこうも無残な姿を晒してしまうとは、彼女を連れて何とか此処まで来たが何れ追手も来る。もう限界かもしれない、と眩んでいる瞳を無理にでも抉じ開ける様に歯を食いしばり彼女に向かって優しく笑みを浮かべ。瞳に涙を溜めて今にも泣き出しそうな彼女の頬に血塗れた掌をそっと伸ばすも、恐ろしく純粋で美しい彼女をこの様な手で汚す事は出来ず、その手を引っ込める。その代わりと成るように彼女に感謝の言葉を一言告げる。嗚呼、もう少し彼女と共に人生を歩みたかった。何時かは引き裂かれる報われない恋愛だったとしても彼女の瞳に確かに映る己は酷く彼女を愛しげに見詰めていた。まさか魔王である己がこの様な表情を浮かべる時が来るとは...其れも之も全て変えてくれたのは彼女の存在、彼女と過ごした日々を振り返れば溢れる程の愛しさと甘さが零れ落ちる。最期は彼女に笑っていて欲しかった、繊細な彼女が笑って看取れる様な死に様が良かった。せめて彼女がまだ生きれる様に、己の分まで生きてくれる様に。優しく、甘く、そして切なく彼女の柔らかい唇に口付け。最期のキスは切れてしまった口から流れる血の味。名残惜しいと感じてしまう、離れたくないと思ってしまう。が、時は既に迫ってきていて追手の足音が近付いてくる。時間切れ────、そっと彼女から離れるとふらつく足元を奮い立たせ残った魔力を彼女に流し、落ちた時に怪我をしないように守護をしては彼女を崖から落とす。これ以上彼女の悲しい表情を見たくない、死に際を見せたくない。苦し紛れに笑顔を浮かべ、また一言彼女に言葉を残す。その直後数百人の追手が姿を現し、己に襲いかかろうと目を光らせる。何とも、魔王と言う悪の立場でありながら、贅沢と言っても良い程の日々を過ごさせて貰ったにも関わらず、魔王らしい最期を迎える事に嘲笑うように笑みを浮かべて。追手を一人残らず駆逐しなくては...鞘に刺してある剣を取り腹部の痛みを堪えて向かってくる追手を投げ倒して行き。有りと有らゆる方向から向かってくる刃物を受け止め、跳ね飛ばしては切り付けを繰り返し。然し全ては受け止めきれず腕や足を掠め、ズタボロになった服と至る所から血が出て。それでも尚倒れる事は無い、全ては魔王としての威厳と根性。彼女を守り抜くと決めた意思────。全ての敵がそこら中で倒れているのを確認した後、己もその場で倒れる。息が荒くなり、視界ももう殆ど見えない。ひんやり冷たい砂利、戦う事に必死でいつの間にか降って来ていた雨が己の身体を濡らして身体中に付いていた血を流していき。彼女は今頃泣いて喚いているだろう、己の事を怒りながら責めているだろう。...想像すると自然に口許が緩む、嗚呼もう限界か。最期まで彼女の事を考えれるとは己にとっては幸福過ぎた人生だった、そう感じながらも依然頬笑みを浮かべながらそっと目を閉じて────。 )
( / 空間拝借させて頂きます!魔王という肩書きの者を動かしたくなりまして、書かせて頂きました!一応自己満程度で書かせて頂いたのですが、勧誘歓迎しておりますのでこんな拙いロルでも良ければお願い致します ´`* )
……はは、……ごめんね。
(颯爽と君の前に立ち塞がりクールに守るはずだった。どっかのアクション映画みたいに。しかし現実は上手く行かないもので、穴だらけの体で地面に転がる情けない姿に思わず苦い笑いを零す。どこを何発撃たれただとかそんなことはわからない。ただあちこちで爆ぜる痛みが、息をするたびに背中でひたひた揺れる血溜まりがスプラッタな現状を嫌と言うほど教えてくれて、お見苦しいものをお見せしてすいませんと謝罪を一言付け足してみたら今際の言葉みたいに響いた。みたいというか今際の際だが。
全身の風穴から砂時計のようにサラサラと体温が抜け落ちていく、恐ろしく寒々しい感覚。それが命のリミットを示す時計だと本能が理解している。最後の一粒が落ちる前に君に何か伝えなければ。霞む思考を探りながら重たい瞳を上に向ければまるで自分が撃たれたような青白い顔の君が居て、罪悪感とこの期に及んで通常運転の恋心で死にかけの心臓がドキリと跳ねた。君の笑顔や仏頂面や不機嫌な顔は飽きるほど見てきたけれどそんな表情は初めてだ。痛々しい眼差しにやっと用意した言葉も喉奥へと引っ込んでしまう。俺、少しは格好良かった?だとか、ちょっと惚れた?だとか。どれを言っても凍りついた表情に傷をつけてしまいそうで、結局鉄臭い溜め息だけゆっくりと吐き出して青空へと目を逸らす。お迎えの天使とやらはその影すら見えないが君が側にいるのだから文句は無い。人間は、特にこの街の人間は、大抵は一人寂しくわけもかわらず死んでいく。あそこで転がっている死体のように──どうやらがむしゃらに撃ち返した弾丸も上手く当たってくれたらしい、俺は正真正銘君を守って**るわけだ。十二分に幸福じゃないか。
あれほど疎ましかった痛みさえいよいよ消え失せ、意識が冷たく濁ってくる。言いたいことは山ほどあれど口にする力など残っていない。それこそ砂粒のような微かな力をどうにかこうにか掻き集め、かさついた唇をあ、の形にゆっくり開く。"愛してる"なんて言えやしない。もし俺が死人にそんな言葉を遺されたら、脳裏に血みどろの死体がチラついて一生恋もキスもできなくなる。正直それも魅力的だけれど俺はそこまでエゴイストな男じゃない、そもそもそんな度胸も無い。だからこそ笑ってたった一言、美しい言葉だけ置いていく。
ヒーローには劣るけれど、想いひとつ伝えられない意気地なしに最後の晴れ舞台を与えてくれた運命に対して。そしてそんな男を看取ってくれる君に対して。願わくば次に目を覚ますのは天国か、あるいは君が側に腰掛ける病室のベッドであらんことを。)
──……ありがとう。
(/リハビリと長文練習にスペースお借りします!
銃弾飛び交う物騒な街、好きな子を守ったけれどいまいち格好がつかないヘタレ男というざっくりした設定です。
小説ロルなのか何なのかよくわからない文章になってしまいましたが一応「勧誘歓迎」とさせていただきます。
素敵な場所を提供してくださってありがとうございました!)
(泪と星の夜
それがただ、頭の中に、無慈悲にも。
故郷を離れて私は進む。ところで私は誰であったか、否。何者でもないのだけど。私には一つ、それだけの小さな夢があった。あの日みた星空が忘れられない。たったそれだけの夢を追いかけて星を眺める。あの星を、あの日私が追いかけた光をまた、見たい。
幾分が進んだ。星の流れた方向を見失わないよう方角を確かめる。私にはそれだけの夢がある。なんてことのない、ただの塵の塊かもしれないけれど。あの星がどんな仕組みでできているのかを知りたい。手で掴みたい。
その次の日は、嵐だった。
暮れた夕日に目もくれず私は泳ぎ続ける。雨が無慈悲にも私と水面を打ち付けた。私は思わず水面から顔を出すのをやめて水中へ潜りいつもより速く泳いだ。ゴロゴロと空が鳴った。水面越しでもわかるほどに、鈍く、曇天な空。私は思わず泳ぐのをやめてしまった。道中いくつかの同胞が沈むのを見かけた。雨は無慈悲にも打ち付ける。沈むそれに目もくれず何かを求めるように水面に手を伸ばす男の顔さえもみず、もがき、沈むだけの人を、私は)
ごめんなさい
(ただそれだけの、夢がある。私は進んだ。嵐の後の、静かな夜だった。月明かりが私を照らした。ロマンチックだとでも言えばいいのだろうか。月は、いつもより私を照りつけた。嫌に眩しく思えて振り返れば光が通った。それは、まさしく、あのとき私が見た星であったのだ。星で、それはまさに。私は夢がかなったのだと興奮して水中にどぷ、と波紋をたてて潜った。ぐるぐると円を書くように、踊るように、歌うように。私は星を眺めた。とても美しく、きれいだ。私は目を閉じて)
ありがとう
(ぽちゃん、と誰かが水溜りを踏んだ音がした。
私は誰か、私はただの、ありふれた黄色いレインブーツである)
__
『勧誘可能 暇つぶしです(笑)』
「なにここ…何か湿気てる……気持ち悪い……っ、え?」
(彼女は自らの足元がならす異音に気づく。ぴちゃり、ぴちゃりと。彼女は恐る恐る首を足元に向けてみる。そこには、真っ赤な液体が、そして愛する人の首が転がっていた。無惨な死体と化した愛人を目にした貴方は思わず後ずさりをし、血液が匂わせる独特の匂いに吐きそうになる口と鼻を抑え、涙目になってしまう。思考が脳内を駆け巡る。どうして。どうして自分が、こんな目に、嫌だ。死にたくない。死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない。もう貴方の思考は狂気に飲まれ可笑しくなっていた。しかしそんな貴方を元に戻す衝撃的な出来事が、次の瞬間には起こる。羽音がするのだ。ぶーん。ぶーん。と、不快な羽音が。傍にはいないはずなのにその羽音はまるで耳に纏わりついているかのように離れない。音はだんだん近づいて、大きくなっていく。ぶーん。ぶーん。ぶーん。ぶーん。音は鳴りやまない。聴こえ続ける。いや、聴こえているのではない。まるで脳内に直接羽音と言う情報を注ぎ込まれているかのような感覚に陥る。人間には本来感じることの出来ない感覚。そのとき、貴方を誰かが震わせる。とてもとても低い音が、振動となって貴方を震わせる。けれども、何が鳴っているのか。そもそもここは何処なのかさえわからなくなる。ただ、あるのは暗闇と、音と、身を震わせるような寒さだけ。寒い。寒い。さむい。サムイ。サムい。凍えた体はうまく動かない。いや、動いているのかもわからない。触っているのかどうかすらもわからないのだ。何も見えない。いや、そもそも目を開いているのかさえわからない。自分が立っているのか、座っているのか、そもそも、自分の肉体があるのか。震えているのは肉体なのか。それとも、魂なのか。そもそも、果たして、本当に、自分は存在しているのだろうか?そんな思考を抱いたと思ったら貴方はまわる。世界は回る。ぐるり。回転する。降りていく。何かが降りていく。いや、落ちている?その時その瞬間、貴方は気がついてしまった。自分の首と体が切り離されていることに。そのことに気づいた貴方の思考は再び狂気に呑まれていく。貴方は落ちて、落ちて、堕ちていく。もう何もわからない。狂気の、底へ。)
(ホラーテーマに書いた適当な短めの長ロルです。勧誘可能です)
───嗚呼、ありがとう。
( 冷たい雨がしとしとと夕刻から降り注いでいて未だ止む気配はない。今は既に夜中、高かった月が少しずつ傾いていて、時はとうに経っている事を物語っていた。青白い月明かりが照らす中、小さな池に雨の波紋が拡がり消えていくの繰り返し、まるで模様のようにさえ錯覚を覚える。はらりと舞う藤の花は、異様に燈り雨に打たれ哀しく散っていくその様のなんと美しき事か。幾重にも重ね着された羽織と袴は雨に濡れ重く身体に伸し掛り、まるでこの場から離さぬようにも思える程。どれくらいまで雨に打たれていたのか、冷えきった身体は感覚を失い、腰よりも長い髪から伝う雫は涙の様。ふと、それを断ち切る影が頭上から掛かればゆたりと首を傾げ視線を向けると番傘を持つ男が独り。つかえた喉仏を上下させ感謝の言葉を紡いで見せれば、やけに哀しそうな顔の彼に此方も釣られて泣き出してしまいそうになる。この選択は間違いだったのかもしれないし、違う道もあったかもしれないけれど、今の自分達に残された選択肢はこのひとつだけ。互いが互いを求め過ぎてしまい、最初こそ唯のこそばゆい恋慕だったはずだが何時からか黒い渦に呑まれるようになってしまったのは。何処かで歯止めを効かせなくてはいけなかったのに、何処かで間違っていると気が付くべきだったのに。否、気が付いていた。間違った感情だとも互いに理解し、それ以上を求めてはいけないとも分かっていたのに。一度狂い出した歯車は止められなくて、黒く重い感情に支配されていった。男に促され、ひとつ返事で頷くと地面へと番傘が落ちてゆく。遮る物が無くなれば二人を再び雨が襲う。顔を見てやりたいが、名残惜しくなってしも仕方ないと頭上に咲き誇る藤へと視線を上げる。背後のやや高めの位置から首元と胸元へと腕が回ってくるのをしかと受け止め、露にされた首筋に雨が落ち冷たさを感じたのも束の間、首筋に吐息が掛かると鈍くも突き抜ける痛みが走ればそれはゆっくりと、だが確実に自分の命を吸い上げていた。永遠を望んだが故の末路。長い長い時を生きる男と、一緒にはなれないならと男の“中”で生き続ける事を選び、この命に最期を迎えさせる。霞んでいく視界の向こう薄れゆく意識のなかで、藤の華が散っていく。首筋に暖かい雫が伝う感触がして、抑えられた首から空気を含み男へと声を掛ける。)
ごめんね──
(/興味をそそられるトピで数年ぶりのチャット故リハビリがてら駄文を……。
ハッピーエンドもバッドエンドも好いていますが、メリーバッドエンドが大変好ましい背後です。
勧誘歓迎と一応致します。
駄文ではありますが、楽しい機会をありがとうございました。)
(街から人も消えた深夜。それなのに夏だからか身体に纏う空気はほんのり熱を帯びており、その感覚に微かに目を細め、咥えていた煙草を指で掴み下ろした。数十分前から自室のベランダで煙草を吸っては消し、酒を一口飲んでを繰り返しているのだが、気にする人は居ない。
まだ燻り続けている煙草を無理矢理灰皿に押し付けて消す。
もうそろそろ日付も変わる頃だろうか。別れが惜しくてこんなに遅れてしまった。送り盆にしちゃ大遅刻だ、と苦笑を浮かべて
「ごめんな」
話したいこと、訊きたいことは沢山あるのだが、声に出しても返事がこないのは流石に判り切っている。それでも、どうしても伝えたかったその言葉をぽつりと言葉にして。
こんなに待たせてごめんなさい。貴方の想いに気付かなくてごめんなさい。
十年前から何度も繰り返し続けた言葉だったが、どれも届かなかっただろう。それでも、と小さく口の動きだけで伝えた後、腕の中に顔を埋めて。
願わくば。 もう一度でいい、貴方に会いたい。
これもまた何度も考えたことだ。
緩慢な動作で顔を上げ、隣に置いた二つのビール缶を手に取った後、口を付けていない方の缶を置き。
空に向かって何かを話し掛け、困った様な微笑を浮かべた。)
〝―――――…〟
《完全なる駄文です。勧誘大歓迎》
ーーーー……。…………ごめん。(視界のあちらこちらを照らしては消える激しい色のライトが煩く、高台から見つめるある少女の心から作られた偽りの世界は、今の自分の心境と比べて見ても可笑しすぎるくらいに真反対で。丁度一年前に出会って恋をした彼女への思いは消えないまま、消えることなんてないまま、彼女の中では消えてしまった。心優しい保健医と全く同じ未来をたどってしまった自分にはあまりにも残酷すぎた、敵の口からこぼれ落ちた『怪盗団の中に付き合ってる子もいるんじゃない?』なんて軽い下品な一言が、戦いから一度帰還した頭の中をぐるぐるとぐちゃぐちゃと掻き乱しては心からも頭からも消え去ることも無く胸の奥を引っ掻き回していく。他の皆には先に帰っていてくれと呟いたのがほんの、数十分前だ。本物の渋谷によく似た偽りの世界を眺めながらふと、渋谷にあのことデートに行ったりなんかもしたっけ。髪をおろした彼女が恥ずかしそうに選んだ服が可愛くて似合っていて、俺にとっては、きっと最初で最後の初恋だった。と思い出を貪りながら徐に、見てはいけないと。見てしまえばもう戻れないと思いながら、ある保険医の作った嘘で塗られた世界から脱出した時に何故か残っていた、彼女から貰ったバレンタインチョコレートの飾りのテディをコートのポケットから取り出しじっと見つめると大切そうにぎゅっと抱きしゃがみこむと頭上から優しいテノールで自分の名前を呼ぶ声が聞こえて、ゆっくりと顔を上げると、心配そうに狐の面越しに己を見つめる彼が後ろに立っていて。これまた暖かく優しくもう帰ろう、蓮。休もう。と言うものだから耐えきれず、瞳からぼろ、と大粒の涙がこぼれ落ちてしまい、ああ、抑えられないと立て続けにぼろぼろと流しては彼は驚いた顔をしたあと自分のすぐ側まで寄って目線を合わせてしゃがみこんでくれる。それに縋るようにテディと反対の腕で彼の腕をぎゅうと掴み握りしめながらしゃくり上げるも何を言って良くて、何を言っちゃダメかも分からなくて、声なんて出ない。ただただ涙を流し引き攣るような呼吸を漏らし表情さえ隠すように俯きながらぽつと呟いて)っ……有、難う……っ。
『/場所の提供感謝致します。
5R→5Sでviolet(記憶消去)→←JOKER←FOXでどなたか刺さる方いらっしゃいましたら是非勧誘大歓迎です。』
――――ごめんね。
(雨がザーザーとうるさいくらいに降っていた。そんな中僕の目の前の彼女は、一言、そう言った。普通なら雨にかき消されて聞こえなくなるような、小さな小さな声で。その声は少し震えていた。彼女も、こんなことはしたくはないのだろう。でも、仕方がない。どんなことがあろうと、所詮、本能には敵わないのだ。周りの音が聞こえなくなる。雨がゆっくり、ゆっくりと地面に落ちてゆく。彼女との日々が頭の中に、走馬灯のように駆け巡った。無邪気に笑う彼女の顔、自分の性癖を悲しそうに話す顔、真っ赤になって怒る顔、全てが、冷え切った僕の心の中を温かい何かで満たしてくれた。こんな僕でも、必要としてくれた。そんな人と出会えた。クソッタレな人生だと思ってた。でも、最後に君に出会えて、最後に君の顔を見れて、最後に君と会話して…………。最後に君に殺されるのなら、僕は本望だ。腹のあたりに、激痛が走る。僕の腹から、温かい液体が流れていく。その液体は雨と混ざって消えていった。ゆっくりと体が倒れる。彼女はすごく苦しそうな、悲しそうな顔をしている。"また、やってしまった"と。嗚呼、そんな顔しないで。いつものように笑ってよ。僕は君のあの、太陽のような笑顔が大好きだよ。だから、最後も…………その笑顔で、見送ってくれないかな?
「ありがとう。大好きだよ。」
これまでも、これからも。ずっとずっと。この身が滅びたって、僕の想いは一生、消えない。君は僕をこんなに惚れさせたんだ。今更後悔したって遅いよ。責任は取ってね?僕は君が死ぬまでずーっと、君の傍に居ると。君が、ほかの男を見ないように、見張っててあげる。ほかの男のことなんて、見ないでね?君はこれからは僕だけのことを見てね?忘れさせなんてしない。僕の心に君がずっといるように、君の心にも僕がずっといるんだ。ほかの男を見たら、その男は呪い殺してあげる。君はもう逃げられないよ。ニコリと彼女に微笑みかければ、彼女はおびえた目でこちらを見る。ふふ、大好きだよ。ずっと僕という鎖に繋がれて?僕だけの可愛い殺人鬼ちゃん。)
スペース感謝します。練習に使わせていただきました。
解説
ここに出てくる「僕」は人生に絶望した自殺志願者です。何度も自殺未遂を繰り返しています。『彼女』は好きになった人を殺めるという性癖の持ち主です。すでに何人か人を殺めています。
二人はだいぶ前に知り合って、『彼女』が自分の性癖を打ち明けられるほど、「僕」が絶望した人生に楽しさを覚えるほど、親密な関係になっていました。
そしてある日、ついに『彼女』はごめんね、と一言言って「僕」を刺し殺してしまいます。
「僕」は『彼女』に刺し殺されることを本望だ、と思い微笑みながらその場に崩れ落ちます。
幽霊になってもなお、『彼女』のことが大好きな「僕」は『彼女』を自分だけのものにしたいという欲望のままに悪霊となり、『彼女』に近づく男を全て呪い殺すようになります。
そんな「僕」はきっとおぞましい姿になっていたのでしょう。
『彼女』は「僕」を見ておびえた顔をしました。
そんな「僕」が見えてしまっている『彼女』にはいよいよ…………。
ホラー&ヤンデレを書きたかったんです。気分を害された方、誠に申し訳ございません。
……ごめんね
(さみしがりで強さなんて知らなかった僕が君のお陰で頑張れた,,,でもその中でいくつもの犠牲も払わねばならなかった,,,そんな僕に言えることも少ない。,,,この結果にたどり着いたのはこのように100年間続いた戦闘を誰かが次へ次へと繋いでいたから。不滅の夢,,,鬼殺の想い。誰かがこの世界で生き続けられること、、強い志を持つことを願って、、そんな使命を持って生きてきた私たちの夢を,,,歴代の夢を”引き継いでいく”
こんな戦闘がなければ,,,鬼などというものがなければ,,,僕たちはここには居ないだろう,,,人を殺してきた罪,,,生けるべき人を救えなかった絶望,,,そんな中でも出会いにだけは感謝が出来る。
『ありがとう』
(その一言と共に相手の頚を断つ
勝てないと思ってた,,,人を殺しておいて可哀想?そんなのってないですよ。そんな事を考えてた僕に今浮かんだこの言葉,,,あの人も言ってたっけ,,,あの人って誰だっけ,,,あれ、ん、思い出せないや,,,痛みも感じなくなってきた,,,これって,,,無理をしてたのかな?、、肺が、、痛いや,,,苦しいや,,,
君と一緒に夜桜を見て、藤の花いっぱいの景色で眠って、1つの夢を見て、、あそこに連れていってくれてありがとう、、僕を愛してくれてありがとう、、大事な君の記憶までこのままだと忘れそうだよ、、”ーー君”
ー解説ー
人狼オンラインというサイトでやっている
オリキャラの刃の千本咲玲亜死亡シーンに来るだろうというセリフです。
藤柱の千本咲玲亜は上弦は自分には倒せないと元から言っていたのにも関わらず、、運悪く鬼殺大運動会で上弦と遭遇してしまいます(上弦は他の方)
折角鬼の頚を斬れたのに、、愛する人との目の前で呼吸困難になり、死去します。
藤柱になるまでの道のりを思いだし、、
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千本咲玲亜の辛く、厳しい人生の終止を迎えるセリフなのでしょう
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