2019-06-04 13:45:18 |
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触れる手付きはひどく優しく、其処に愛があるのだと錯覚させる。触れた唇と、頬を撫でる指先の描写と。優しく笑う表情が許されないような錯覚を呼び起こすのだ。かといって我々の間に愛はなく、単なる話し相手の延長である事実が重苦しい。
此処では、…そうだね、幾つも名前を持ってたな。なりきりの延長の感覚で。だけど別所に入り浸るようになって身勝手に姿を消して、我ながら酷いことをしたものだ。
運任せの逢瀬とは良く言ったもので、こればかりは何度繰り返しても慣れないのだと引き攣った笑みを浮かべるばかり。昨日の今日、で逢えると思ったこともないけれど希望を捨てられないのが人だ。あの人の描写が好きで、ついぞ溺れたくなる。
ううん、…ロル回したいな。昨日散々と回した筈では有ったのに。足りない、相手のキャラもあるんだけどそれなりに甘ったるい空気が急に殺伐とする瞬間、嫌いじゃないよ。
質の悪い遊びみたいなもの。御互いに本命が居るくせに、と思わない訳でもないが話している時間が心地好いのも確か。君が時間を教えて来てほしいと口にするのは珍しいな、と夕刻思ったりもして。ひどく歪なママゴトだと笑う他ない。
…昨日の、夜中。少しだけ怖い思いをした。嫉妬深いのだと告げる声を冗談だと思ったし、何時もと同じ様に流す心算でいた。それなのに君は、生憎と冗談ではないのだと此方が何かを言うよりも先に言葉を被せた。…致命的に互いの間でずれている気がする。雑談部屋すら建てるのは嫌なのだと告げるそれは冗談なのか本気なのか解らなくて。…キャラとしての台詞なのだと思い込もうとしてる。如何したらいい。質の悪い遊びだったんじゃないのか、これは。
他に行って欲しくない、ねえ。それが本心なんだかキャラ的な物なのか分かり兼ねるからこそ動きにくくて仕方がない。君は無いの?に続いた雑談部屋に行ってほしくないというそれ、…彼が僕に向けて吐きたかった言葉はそれか。…参ったな。
…知ってたよ、君と あの人が同一人物だっていうこと。あの人には本命がいて、…だから最初は驚いたんだ、こんなところで油を売ってる場合じゃないだろうに、と。言いたくて、でも言えなかった。自分が言えた立場ではなかった。だから口を閉ざして、友達でも恋人でも、何でもない関係を築いて隣に居た。…それなのに如何してこうなったんだろうな。「我々の関係が一体何なのか」…そんなもの如何だって良かったろう。
昨日の夜に友達だと言ってくれたら良かった、それを期待していた。そう君が断言する事で全てが許されるのではないかと錯覚すらしていた。それなのに如何して君は言い渋ったんだろうな。微睡んでいる時にする話ではない、何て可笑しな話だ、…今日の夜に会うのが怖い。杞憂であれと願う身勝手な声がする。曖昧な関係が一番心地好かったろう。如何して名前を付けたがる。
…やってしまったなあ、もう逃げられないね。気儘にやろう、幸い他と話すくらいの余裕は与えられてる。外堀を埋めても上手く避ければ何とかなるだろう。知らない方が幸福であった。
相手の仕事が忙しいのは分かっているから然してそれについて彼是と口にする気はないのだが、そうすると自然と此方の独り言が増えるわけで。相手がそれでも良いと言うから、と鵜呑みにしたい反面、流石に加減を覚えないと焦る気持ちもある、元より饒舌だから如何にも加減が出来ない。
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