マスカレイド 2019-04-25 21:57:43 |
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>黒髪、青年
蓮:ありがとうございました(軽く頭を下げ)
楓:ふあぁ…もう行ったかな(黒髪が去った後、顔を上げて)
《環さーん、待ってくださいませ~》
黒髪は金髪を追いかけ、道を走る。
「ん?どしたよ、綾乃。彼氏良いのか?」
《まさか。あの方は彼氏ではありませんわ》
黒髪は口許を覆いながら微笑む。
{…ああ}
喜多川祐介はようやく首を縦に振る。
**
「ふーん…でも俺、そろそろ帰るぞ」
《あら、そうでしたの?では私も帰りますわ》
黒髪がスマホで電話を掛けたかと思うと、
白いベンツが彼女の前に止まる。
「んじゃ、また明日なー」
《はい、さようなら》
黒髪は車から手を振り、金髪は踵を返して
高層ビル群の中へと消えていく。
{すまない、驚かせてしまったか…}
喜多川祐介は申し訳なさそうに頭を下げる。
**
「…ふぁぁ…」
金髪は部屋でスマホゲームをしながら
欠伸をする。
彼の画面にはイベント開始までの
カウントダウンが映し出されているようだ。
《チャット》
tamaki@266
「皆いるかー?」
mafuyu@656
『…ああ』
ayano@389
《居ますわよ~》
hinata@932
〔準備OKですよ〕
>祐介
楓:ターゲットの話とかしてたからね…来たのが祐介だった完全に油断した(もう一度机に突っ伏し)
モルガナ:まあワガハイの声は他の奴に聞こえないみたいだし、平気だけどな(ゴロゴロと喉を鳴らし)
{そうなのか?…彼女は怪訝な
顔をしていたような気がしたが…}
喜多川祐介は首を傾げるが、すぐにいつもの
表情に戻る。
**
《チャット》
tamaki@266
「これ終わったら、次どこ行く?」
mafuyu@656
『そうだな…』
ayano@389
《どうしましょうか…》
hinata@932
〔波多野奈緒…ですかね〕
tamaki@266
「お、ヒナタは心当たりある感じ?」
hinata@932
〔そう、ですね〕
金髪はチャット画面を閉じると、
にやりと笑う。
「…次のオタカラは何かなーっと…」
>祐介
モルガナ:…気のせいだろ、多分。あ、次のターゲットはどうなったんだ?蓮(首を傾げ)
蓮:今のが片付いたら、次はメメントスになると思う(楓の前にコーヒーのカップを置き)
{そうか…}
喜多川祐介は難しい表情をして考え込む。
**
「…あーっ、クソ!攻撃フツーに
ミスったんですけどー!」
金髪は一階まで響き渡る程の大声を上げる。
案の定、大学生の兄や小学生の妹から
苦情の声が発せられた。
「うるせーぞ、環!何時だと思ってんだ!」
「お兄ちゃんがしずかにしてくれないと、
ひなた、ねれない…」
金髪は苦情に乱暴に答える。
「あー、はいはい!すんませんっした!
そろそろ終わるから!」
>祐介
蓮:まあ、オオシロパレスをどうにかしてからだな(椅子に座り)
楓:ファントムの奴らがいなければいいけどね…(起き上がりコーヒーを一口飲み)
「…っあー…どうすっかな。日向が言ってた
ハタノパレス…向かうか?」
金髪は暫し、スマートフォンを置いて考える。
「…良いや、寝よ…」
>祐介
楓:パレスに向かうのは明日にする?(ふあと大きく欠伸をして)
蓮:相手はまだ予告状を確認していないだろうから、できればそうしたいな(小さく頷き)
「………ふぁ……寝過ぎた?」
金髪が目を覚ますと、家には誰もいなかった。
母は仕事に、兄は大学に、妹は小学校に。
「…マジかよ…電話しよ」
金髪は電話を掛ける。
「もしもし、真冬?」
『…環か。今何処にいるんだ』
「何処って…家だけど」
『すぐ旧3年4組教室に来てくれ。
お前に話したいことがある』
金髪はその言葉を聞くなり電話を切り、
ばたばたと用意を始める。
楓:じゃそろそろ帰ろっかな…(おもむろに立ち上がり)
モルガナ:わかった。他に話すことも無いもんな(後ろ足で体を掻き)
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