主 2019-02-07 20:41:52 |
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>黒部
僕の守りたいものは、きっとほかにもあった。それでも、今は貴方だけなんですよ。黒部さん。
いい夢見てくださいね。
(規則的な呼吸音が聞こえると相手が悪い夢を見ないように短く額にキスをして)
>黒部
「大切にしたいもの」なんて、きっと一生は存在しないんだ。いつか消えてなくなる。僕も、黒部さんも。それまでは、大切にさせて。
(もう一度つないだ手に力を込めて相手に寄り添うように目をつむって)
>黒部
っ泣かないで…どこにも行かないから…
(もう一度起こすことはためらわれ、抱きしめながら背中を撫でることしか出来ず)
>中島
…中島、くん…?
傍に居てくれているのは、中島くんです、よね…?
(手が握られ、目が覚め。見てた夢を思い出して不安そうに名前を呼び)
>中島
よかっ、た…
中島くんが、どこかへ行ってしまう夢を…っ
どうか、どうか…離れないでください…
(腕の中で小さく震えつつ、離れないで欲しいと懇願し)
>黒部
…どうかもなにも、僕は黒部さんを守ると決めたんですよ?
離れるわけ、ないじゃないですか
(懇願する相手に少し胸が痛み、言葉を選びながら安心させるように)
>中島
…っ、本当は、こんな事言うつもり無かったんです…
貴方が…中島くんが私以外の人を見つけて、過去を思い出して幸せになる為なら離れてもいいやって…
でも、駄目ですね…こんなにも中島くんの事愛おしく思ってしまって…今では離れたくないと…貴方に愛されていたいと願ってしまう…っ
(腕の中で、考えていた事を震えながら呟き)
>黒部
…!馬 鹿だなぁ、黒部さんは。
今幸せであることの何がいけないんですか?黒部さんが僕を好きでいてくれること、僕が黒部さんを好きでいること。お互いを愛し合うことにいい、駄目なんてあるんですか?仮にあったとしても、決めるのは他人じゃありません。黒部さん。それから僕です。
黒部さんも離れたくない。僕も離れたくない。お互いがそう思えるなら、この関係が最適なんです。
(ためらいがちに話されたことに少し目を丸くすると子供をあやすように背中をリズムよく、優しく叩きながら)
>中島
っ…中島くん…私は、離れなくて良いですか…?
貴方が…中島くんが、過去を思い出しても傍に居ても良いのですか…?貴方が過去に好意を寄せていた方を見つけても、私は貴方を愛し続けても良いでしょうか…?
(見えない乍も手を伸ばして頬に触れ、ポロリと涙を零し)
>黒部
っふ、当たり前でしょう。貴方が僕から離れること、僕が許しませんよ。
それは、黒部さんが気にすることではありません。僕と、その彼女の問題です。それに、仮に思い出したとして、相手を見つけたとして。誰が亡霊になった僕を愛してくれるというのですか?
(頬に触れた少し冷えた手を握り返すと寂しそうな笑みをこぼして)
>中島
‥そう、ですね…
でも、貴方の大切な方…彼女さんでしたら、貴方が幽霊でも愛してくれると思いますよ?
…だから、私が、邪魔になったら…すぐ言ってください。
貴方の傍からいなくなくなります、から…
(悲しそうに微笑んで、少し距離を取ろうと離れ)
>黒部
…話、聞いてましたか?
(距離を取ろうとした相手に思わず平手打ちをして)
邪魔なんて誰も言ってないじゃないですか。どうしてそんな消極的な考えしか出来ないんですか。自分を落とし続けて何が楽しいんですか?そうやって好きな人を侮辱される人の気持ちが分かりますか!?
(相手の頬を叩いた右手を力なく落としもはや独り言を叫ぶように)
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