匿名 2019-02-06 17:21:19 |
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そうだな。雑用以外の手伝いはお前にしかできないし、他のやつにはさせないよ。…黒瀬は真面目な部員だから頼りにしている。
(期待通りの返事に満足げに頷き、思わず相手の頭を撫でようと手が伸びるが周りの部員の視線に気付いて肩をぽんと叩くに留め。もっともらしい言い訳を付け加えると視線を合わせ、作業していた死角スペースへ歩調を合わせて向かい)
…雑用だって、僕に任せればいいのに。冴月先輩はさぁ、僕が居ないとなーんにも出来ない子になっちゃえばいいのにねぇ。
(頭に伸びて来ると思った手が肩に乗り、部員だから頼りにしているなどと言われてしまえば面白くなく。地味に繋いだ手へと力が入りつつ、ふつふつと湧き上がるやり場のない気持ちを人目も憚らず声に出していけば、ふと視線が合った部員の一人に『お前もそう思うよね?』とばかりに口角のみを持ち上げ。しかし直ぐに視線を逸らせば死角になっている相手の作業場へと足を踏み入れ)
雑用をやらせるより、その時間と手間はもっと有意義なことに使わせたいからな。それに…お前こそ俺が居ないと何もできない…、というよりなんもしないんじゃないのか?
(面白くなさそうな相手の表情を眺めると、なだめるように言いながらもどこか楽しそうに微笑み。作業場に入り部員の視線が遮られると、意地悪そうに問いかけながら先ほど触れられなかった相手の髪をやわらかく指で梳き)
だぁーってさ…僕の生活の全てに冴月先輩が居ないと、生きる意味さえ分からなくなっちゃうんだよねぇ。
(作業場に入った途端意地悪そうに問われた言葉に図星を突かれたのか微かに口を尖らせるものの、己の髪に相手の指が梳くように通るとどこか嬉しげに表情緩め。しかし徐に相手の頬へと片手を伸ばすと「だから、余所見なんてしないでくださいね?ずーっと僕だけの、せんぱい」なんて愛おしげに細めた瞳で見詰めつつゆっくりと顔を近づけていき。そのまま相手の柔らかな唇にそっと口付ければ、わざとらしく小さなリップ音を鳴らして顔を離して)
)
…お前が俺と出会うまでどうやって生きてきたか心配になるな。それに、どっちが余所見してた?さっき俺のこと探すとき、別の部員に声かけて訊いてたのは誰だろうなぁ…?
(相手の言葉一つ一つに満足感をおぼえて口元を綻ばせながらも、意地悪そうに質問することをやめずに指先で相手の唇を撫で)
先輩と出会うまではこんなんじゃなかったんですよぉ。えぇ…あれは仕方なく訊いただけで、余所見してたわけじゃ…というか、冴月先輩意地悪いよぉ。
(続けられる意地悪な問い掛けに先程の事を思い返してみるも、同級生に少し尋ねただけで自分としては一切関心も興味もなく、それを余所見していたと捉えられた事に不服げに眉を下げ。勿論相手が己と同じ事をした場合は許せないのだが、少しむっとした様子で唇を撫でる相手の指先を甘噛みし)
アハハ、すまんすまん…怒った顔も見たくなってついからかってしまった。やっぱり可愛…ンン、どうしたら機嫌なおしてくれる?
(クスクスと笑いながら少しの間その不服そうな顔を眺めた後、改めて可愛らしいと思いつつもやりすぎたな、と反省して言葉を濁し。甘噛みされた指先をそっと離しながら相手の様子を伺うように顔を覗き込み)
…じゃあ、先輩にGPSつけさせてくれる?そうすれば直ぐに見つけられるし、僕も安心だからさぁ。
(からかわれた事に対しては不服であるが、怒った部分も見たかったとの言葉には自分の事を知りたいと言われたようで悪い気はせず。少し複雑な気持ちのまま顔を覗き込まれれば、一度考える素振りを見せた後、にこにこと緩い笑みを浮かべながら相手の頬へ指先滑らせ)
えっ、…別に構わないが、ほとんど大学と家とバイト先しか行かないからあんま意味ないぞ。それに…講義サボって家で寝てたら筒抜けになるのは少し恥ずかしいな…。
(予想外の提案に驚いて目を丸くしつつ、相手のにこにことした顔を見てこの笑顔には敵わないなと感じて苦笑を浮かべ。何に対して安心するのか疑問に思うも、?に触れた相手の指先の感覚が心地よくてそのことはどうでもよくなり、照れ臭そうに行動範囲について話し)
僕が先輩の事ぜーんぶ知りたいだけ。本当は盗聴器もつけておきたいんだけどねぇ。…へぇ、冴月先輩ってば悪い子なんだぁ?サボって寝てる所、想像するだけでかわいい。
(相手の全てを知り尽くしたい身として位置情報を把握しておきたいのは勿論だが、気持ち的には相手の口から漏れ出た言葉も逃す事なく聞いておきたいもので。さらりとそれを口に出しつつも照れ臭そうに話す相手の様子に目を細めると、やわやわと頬を指先で弄りながら囁くような声で呟き)
それなら俺だって同じことをしたいくらいなんだけどな…悪い子って、仕方ないだろう。夜中まで忙しいんだよ、その…色々と。
(全てを知りたいと言われて心が踊りつつも自分も同じ気持ちなので、ぼそりとそんなことを呟きながら。講義の時間に寝坊するほど遅くまで愛しい相手のことを隠し撮りした写真を眺めているとは言えずにゴニョゴニョと口ごもり)
…夜中に忙しくて寝る暇もないなんて、先輩は何をしてるんだろうねぇ?色々って何かなぁ、僕には言えないこと?
(真面目に授業を受けていそうな相手の意外な一面を知れた事に気分を良くしていたものの、相手が寝不足の理由に口ごもると途端に不機嫌さを滲ませ。夜中に自分に秘密で何をしているのか、もしや他人を招いて浮気でもしているのではないかなどと嫌な可能性を考えてしまえば、頬の手を首元へとさりげなく移動させ)
い、いや、言えないことじゃあなくてその、アレだ、ほら、課題やらレポートやら、制作の持ち帰り作業やら、わざわざ言うほどでもないことだ…!
(不機嫌になった相手の表情を見るや、冷や汗が流れ出して。しかし本当のことを言うわけにもいかず、どもりながら早口で言い訳をしては目を泳がせ)
わざわざ言う程でもないこと、ねぇ…ならどうして僕と目を合わせてくれないんです?何かやましい事でもあるんじゃないですかぁ?…例えばほら、浮気とか。
(どもりながら早口で並べられる言葉の信用性はなく、忙しない様子で目を泳がせている相手に一度真顔になり顔を伏せ。しかし顔を上げると同時に嫌ににっこりとした笑顔を貼り付ければ、一歩一歩ゆっくりと追い詰めるように距離を詰めていき)
浮気…?なにバカなこと言ってるんだ。そんなことするくらいならそもそもお前とは付き合ってないし、大体毎日眠れないのは宙が可愛いせいであって…
(一番自分にとってありえない浮気を疑われ、真顔に戻って強く相手の肩を掴み。ハッキリとした口調で浮気を否定するもついでに本音まで漏らしてしまい)
……僕が、なに?
(こちらが追い詰めていたはずが、急に真顔になった相手から強く肩を掴まれるとほんのりと感じる痛みに眉を顰め。突然の行動に言葉もなくただ瞬きを繰り返しつつ、相手から発される言葉を耳に入れていけば、ふと眠れない理由の内に自分の名前が出てきた事に不思議そうに首を傾げて)
……、お前が可愛いのが全部悪い。気が狂いそうになるくらい好きだ…、宙。
(肩を掴む力を緩めはしたが手を離すことはせず、目を伏せて言葉を吐き出し。それ以上は何も訊くなとばかりに軽く唇を重ねた後にパッと手を離し、何事もなかったかのような表情を取り繕うも顔はほんのり赤くなっていて)
…仕方ないなぁ。僕に隠し事してるのは許せないけど、今はもう聞かない。それに、そこまで僕の事を好きなら浮気じゃないのは本当だろうしねぇ。…でも僕はそれ以上に、冴月先輩を愛してるよぉ。
(結局詳しい事は話してもらえなかったが、一つに纏めると夜中に眠れない原因はどうやらこちら側にあるようで。理解するのは難しいものの追及を阻止するかの如く口付けをされると緩く肩を竦め。浮気という一抹の不安もなくなった事で気持ちの余裕が出てくると、相手の微かに赤くなった頬に笑み浮かべて自分の方が相手への愛が重いものであると暗に告げて)
…お前しか愛してないからこそ隠したいものもあるってことだよ。嫌われそうな面は見せたくない。
(愛されていることをその言葉で確認すると安堵したものの、逆に自分の執着を知られることに不安を抱いて静かに呟き。しかし浮気を疑われていたことは心外だったため、やはりもっとわかりやすく愛情を伝えるべきかと悩んでは眉間に皺を寄せて)
……それはさぁ、僕が先輩の事嫌いになるかもしれないって思ってるの?今の愛し方じゃ足りなかったかなぁ。
(相手に愛されているのは自分だけだという事に満足そうに表情を緩めたのも束の間、不安を零す相手の言葉が耳に入るとピクリと片眉を吊り上げ。己が相手を嫌う事などこの先一生ありえない事で、これまでずっとそういった意味合いの言葉を告げてきたつもりだったが、どうやらまだまだ足りなかったらしいと自嘲気味に口角を上げてはそっと相手の手首を掴み)
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