【FGO】嗚呼、日常。【3L】

>>アンリマユ
＿＿＿…えﾞぅ
（自分もカップにミルクを少しだけ、そうして出来上がったミルクティーに満足していたものの…差し出されたカップから漂う苦くて香ばしい匂い、口元に当たる冷たさから、おそらく飲んでもいいよと言って貰えたということだし＿＿おずおずと貴方のカップを手に取って、ひとくち。…驚く程に苦い。ぎゅっと眉を寄せて、確かに甘さがあるような気がしないでもないけれどそういう問題では無い苦さがいる。「…おいしくないです」と、素直な感想を呻き声と共にお届けすれば、しおしおと獣の耳があったならぺたりと垂れているだろう雰囲気のままカップを返却するように差し出して）

御影尋.

ｯく、ふふ…っ、反応…もしかして初ｺｰﾋｰだった？
( やはり幼い子供にこの苦さはまだ早かったらしい…某しわしわの電気ネズミを思わせる雰囲気に、元から浅い笑いのツボを押されて。口を片手の甲で隠し、肩を震わせながらカップを受け取ればさらに一口…うん、丁度良い甘さ。それはつまり飼い主とっては、丁度良くない甘さで、余計に苦く感じるのだろう。今は美味しくなくてもここからどうあのカフェイン狂い…ではなく、コーヒー好きが誕生するのか過程が気になりつつ、「そんなに苦いなら、ｹｰｷで口ん中浄化すりゃあいいじゃん。」と美味しそうないちごタルトを指差し、)
　

>>アンリマユ
…おとなになったら、のめるようになるもんね
（楽しそうに、面白いものを見たように笑う貴方に納得がいかないけれど…しょも、とした気配を察してくれたのか促されるままケーキに向き合う。苦いものが苦手なままは悔しかったから、甘いコーヒーに落ち着くのは未来の話なのだ。フォークに真っ赤なイチゴを刺して、口に放り込めば…甘酸っぱいそれに「…んふふ」と。ぱぁ、と花が舞うように、心底嬉しそうに表情を溶かしたあと、もう1つのイチゴにフォークを突き立てて、そっと、落とさないように貴方の口元へ。1口の苦いはじめてのお礼に）

御影尋.

さあどうだろうねぇ…大きくなっても砂糖大量に入れなきゃ飲めねえかもよ。
( いちごが刺さったフォークに何の躊躇もなく顔を寄せたのは、普段から餌付けされ慣れている証拠、口内に広がる甘い酸味に酸っぱそうにキュウ、と目を細めつつ頬を動かして。初めてコーヒーを飲んだ記念日に此方からもプレゼントを、一口大に切ったチョコケーキをフォークに刺し差し出しつつ「なあｹｰｷ食ったらなにする？」と訊ねる。お絵描き…それとも昼寝？無機質なように見えて、シアタールームやダンスルームといった娯楽施設も豊富にあることを教えてやり、)
　

>>アンリマユ
…あんりがしたいことは？
（大きくなってもお砂糖いっぱいか…いやでも、お砂糖いっぱいでもコーヒーが飲めるようになったら大人ってことでいいんじゃあないかしら。疑わずにイチゴを口に運んだ貴方に嬉しそうに目を細めてから、差し出されたチョコレートケーキをありがたくパクッと…もぐもぐしながら、貴方への返答を考える。遊び場はあの花畑ではないと、多分貴方は何だって願い事を叶えてくれるだろうけれど、折角なら貴方の望むことをしてみたい。「…あっ、ちゅーいがいね」と、悪戯っぽく笑ったなら自分のケーキにフォークを伸ばして）

御影尋.

───わっ、
( 純真かと思えばこの頃から既にへそ曲がりの傾向はあったらしい。気に留めるのも阿呆らしいただの戯れ言、そこらの子供だったら笑って流せていた…だけど、相手が彼女となればそうはいかず。解けそうになっては締め直していた自制という鎖が彼女によって、また緩む気配を感じて口を噤む。…酷く、矛盾している、たとえ記憶が無かろうが御影尋は自分の相棒、そう言っておきながら胸が甘く軋むたび、本来の彼女と面影を重ねてしまう自分がいる。蔑ろにしたくない…邪魔な矛盾を振り払うように首を振り。「…かってる。もう、しねえ。」と顔を逸らし行き場のない欲の矛先はフォークへと向きガジッと、噛んでみても固く鉄の味がするだけで不味い、)
　

>>アンリマユ
…ひろがおとなになって、あんりに会ったときに、
（ほんの少しだけ苦しそうな顔をして、ぎりっと金属の音がした。タルトのイチゴとカスタードに深くフォークを突き刺して、口元に運びながら…思う。今の貴方には大切な人がいるみたいだから、その人も貴方も傷付けられない。今はまだ子供の自分が、貴方の隣に立つには知識も経験も、きっと何もかも足りない…今の自分は、この人に憧れを抱くけれど、それはきっと優しくしてくれた歳上のお兄さんに小さい子が懐くのと同じ現象なのだと分かっている。だから、「こんなひろのことを、大切だなっておもってくれたら、そのときはいいよ」なんてほんの少しだけ大人ぶってみて、こんな自分が貴方の中に少しでも長く記憶として残ればいいなぁと思ってみたり）

御影尋.

…そっか。ﾋﾋｯ、ならそん時ゃﾃﾞｰﾄもしてくれよ。“ 大切な奴 ”とならしてやっても良いんだろう？
( 大切だと思ったら、か…悪魔は目の前にいる少女のことも、そしてコーヒーが美味しく飲めるようになった少女のこともどちらも気に入っているから、小指を交わす必要はない。お預けは不得意ではあるもののまた1つ、バケモノではなく、人として生きたい理由が増えたから…緩み掛けた理性の鎖を再び結び直して。自惚れたお願いが未来の飼い主に宛てた言葉なら、今ここにいる少女には、「あとは、頭わしわししてくれ～。」と…どこかの誰かが頻繁に頭を触ってくるおかげで、すっかり抵抗も無くなってしまった。テーブルに顎をつけワシワシされる準備は万端、)
　

>>アンリマユ
…わんちゃんみたい
（ケーキの残りはあと少し、何だかそれを少しだけ寂しく思いながら、ほんの少しだけ嬉しそうに笑った貴方を視界に収めて、溶けるように笑う。貴方が嬉しそうだと自分もちょっと嬉しい…満たされるような感覚がする理由など、手の甲に刻まれた赤い模様の意味を知らない今の自分には理解できないことだけれど。ぱくっと、最後の一口を食べてしまえば、聞こえた声にフォークを置いて両手を伸ばし…梳くように、そっと髪に触れたあと「…んふふ、きもちいい？」と、小さな手でわしゃと頭を撫でて。いいこ、と飼い犬を褒めるような手つきはつい）

御影尋.

ん～へへ、きもちい…でも、もうちょい強めでも大丈夫。
( ジッとスタンバイしていると上に乗っかったった手が優しく髪を梳き…うん、これこれ。でももう少し揉みくちゃにされても気にしないと、追加でオーダーし。まだまだ一緒に遊びたい気持ちはある、のだが、どうにもコレをされると眠気が押し寄せてきてしまい小さく欠伸を溢せばそのままウト…と目を閉じて。「…そのｹｰｷやる、」頭わしわしのお礼では無いが、今は食い気より眠気の方が勝っている。まだ口をつけていない部分もある為、其方に食べてもらうことにして…食べ終わったら外で遊びたい、)
　

>>アンリマユ
え、えと…
（もうちょい強め、と少しだけ指先に力を入れたところで、くわ、とそれこそ本当に犬のように欠伸をした貴方にきょとんとして…ケーキよりも眠気が勝ってしまったらしい。ありがたくケーキはいただくことにして、ただ、ええと、そのままの体勢だと体を痛めてしまいそうだから…そっと手を離したなら「あんり、どうぞ」と、のそのそと両脚を伸ばせばぺしぺしと自分の太腿を叩いて。寝心地は良くは無いだろうけれど、テーブルに突っ伏して寝るよりは良いだろうと思うから、枕替わりにお貸しします…と）

御影尋.

お邪魔します、重かったら言ってﾈ。
( 良い心地のなか頭から手が離れてしまえば閉じていた瞼を開け。膝枕…前にもしてもらったことがあったような…無かったような。あーんされた時と同様やはり躊躇はせず、のそのそと其方に四つん這いで歩み寄ったのなら、なるべく体重を掛けないように気をつけながら膝に頭を乗せて。目を瞑り…といっても意識は手放さず、あくまでも飼い主がケーキを食べ終わるまで小休憩。「…お前さんかくれんぼは好き？」と問い掛けたのは、普段のリベンジをしたいと思ったからで。片目だけ其方を見遣り、)
　

>>アンリマユ
…さがすほうがすき、かくれるのは、暗いのとせまいのきらいだから
（ぽすっと脚にひとの体温が乗る。心地いい重さに小さな手で緩くまた髪を梳いてから、大人しくプレゼントしてもらったケーキを食べ進め…不意に聞こえた声に視線だけを下に向けては、フォークを口から離して返事を。こうして触れて、貴方の気配は覚えたつもり…だし、何よりもどうしてか離れていても貴方の気配だけはちゃんと認識出来たのだから不思議。「…でも、たぶん、ひろはあんりのこと、どこにいてもみつけられるきがする」と、悪戯っぽく笑ってはケーキをまたひとくち）

御影尋.

ｱﾝﾀが鬼役だとｵﾚが瞬殺されるんだけど…！？
( 何処に居ても見つけられる…うん、散々アイデンティティを覆されてきたので知ってる。だから今回は、こちらが鬼役をしようと思っていたのだが隠れる側は好きではないと聞き、どうしようかと口を引き結んで。自分が隠れる側にまわっても、いつも通りあっという間に見つかる予感しかしない…それはつまらないだろう。かと言って他の遊びもすぐには思い浮かばず…「んー…他の奴と一緒に隠れるのはﾀﾞﾒそう？」安直だが誰かと一緒なら少しは恐怖も和らぐんじゃなかろうかと。他にしたい事があるのなら其方でも良い、と付け加え、)
　

>>アンリマユ
ほかのひと…うん、それならへいき
（どうやら自分が探すと直ぐに見つけてしまうのは真実だったみたい。貴方が不満そうにそういうものだから、ほんの少しだけ嬉しそうに笑ったあと、食べ終わったお皿の上にフォークを置いて。「あんり、またおともだち、しょうかいしてくれるの？」と、小さな手で慣れたように貴方の頭を撫でながら、隠れんぼなんていつぶりだろう…と…少しだけ楽しみなのは内緒）

御影尋.

友達じゃなくて相棒ﾃﾞｽ…まあ、誰かしら組んでくれるだろ。
( 次なる予定が決まれば話は早い。膝枕してくれた彼女の頭をお礼代わりに撫でると、シュミレーター室に向かうべく、小さな手を引き部屋から通路に出て。道すがらすれ違うサーヴァントを手当たり次第に、かくれんぼに誘った結果、老若男女さまざまな英霊が集まり、ここから更にシュミレーター室に居る者も巻き込むとなるとちょっとした大会になりそうだ。目的地にやって来ると「ｱﾝﾀからかくれんぼするって誘ってみ？」と少女を見下ろした後、室内にいるサーヴァントの方を見遣り、)
　

>>アンリマユ
え、あ、あんり…ぅ、
（頭を撫でる手を受け入れて、穏やかに目を細めてから…手を引かれるがままに、廊下を進む。すれ違う人達が自分を驚いたように見たあと、貴方の言葉に快諾を示してくれる。手を振られたり、またねマスターと言って貰えたり…手を振り返して、ますたー？と思いながらも…だからか、辿り着いた場所で、不意に告げられた言葉に驚いたように目を丸くして貴方を見上げて。そっと手を離した後、おずおずと室内を覗き込み…知らない人が、自分なんかに誘われて遊んでくれるだろうか、それよりも、自分なんかが声をかけて怖くないだろうか、迷惑でないだろうか…でも、だけど、「あ、の！＿＿ひろと、かくれんぼ…」してくれませんか、という声は最早消えそうになっていたけれど、ぎゅっとワンピースの裾を握り締めて、ついでにぎゅっと目を閉じて声をかけて）

御影尋.

友達いっぱい出来たじゃん！ﾓﾃﾓﾃだねぇﾏｽﾀｰ、
( 知らない大勢を前にして緊張しているのか…オロオロしている少女の隣にヤンキー座りしては、自分からも周囲に呼び掛けてみて。すると血気盛んな者や好奇心を惹かれた者…なによりマスターからの遊びの誘いということで、次々と手が挙がり、参加希望者達がゾロゾロと集まってくる。無事に人が集まり良かった…というのに、誘った張本人はよほど不安なのか、目を瞑ったまま小さく縮こまっており。手の甲を指先で突いたのなら「ほーら、組みたい奴居るか？」と。もう1人鬼役をスカウトしに行く前に、まずは彼女の相棒探しを見届けようと、仲間達を指差しながら顔を覗き込み、)
　

>>アンリマユ
わっ＿＿＿ふぉーくん？
（手をつつかれて、おずおずと目を開けると…想定外に多くの人の視線がこちらに向けられていて、ぴっ！と人間に怯える野良猫のように一瞬たじろぎ…知らない人いっぱい、どうしよう、組みたい相手と言われても知らない人と一緒は怖いし…なんてじんわり視界が滲んだところで、軽い衝撃と共に肩に乗った重さ。目を向ければもふもふが。その視線の先にいたのは「…じゃっくちゃん！」。駆け寄ってきてくれた同じくらいの身体に嬉しそうに笑えば、両手を伸ばしてぎゅうっと抱きしめて…お茶会ぶりではあるけれど、知った顔があって嬉しい。なにより、また一緒に遊んでくれることが嬉しい。＿＿内緒の隠れる場所があるよ！なんて、こそっと耳元で囁かれたなら、小さく頷いてくすくすと笑って…1匹と2人なら怖くないかもしれない）

御影尋.

──それじゃあｺｲﾂのこと頼むわ。
( 不安そうな顔はどこへやら、駆け寄ってきた友達と楽しそうに戯れあっている姿を見ては、もう傍にいなくても大丈夫だろうと立ち上がり。小さな殺人鬼とフォウに相棒のバトンを託すと、最後に一度だけじゃあね、と飼い主の頭に触れパートナー探しに人混みの中へと紛れて。…さて、誰とコンビを組んだものか。遊びといっても人間離れした戦士ばかり、ただのかくれんぼでは終わらないだろう。俊足でなおかつ攻守が出来る奴がいい…鬼役志願者の顔を1人1人確認していく中でふと、紫陽花を思わせる長髪がチラついた為、顔をそちらに向け。接点は無く、あまりお近付きになりたくないタイプではあるが、相棒にするには申し分ないステータスの持ち主だ。そこのお嬢さん、と声を掛け近づいていき、)