着ぐるみパンダさん 2018-06-15 01:02:08 |
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……気分が悪いだけよ
じっとしていればガマンできるわ
(相手の手をきゅっと握りながら、こめかみをおさえて俯いて)
あなたさえいてくれたら
大丈夫…
芽衣……やっぱり大事になったら大変だよ。
もう一回コントローラールームに知らせて芽衣だけでも外に出してもらえるか聞いて見るよ(芽衣の言葉を聞いてどうしようもないと解っていてももう一度コントローラールームに話して見ようと思い通話ボタンを押そうとして
芽衣……解った、芽衣としばらく2人でいるね、だから安心をして……(芽衣に私の手を引いて呼び鈴を押そうとしてやめさせようとされると芽衣の気持ちを理解して呼び鈴を押すのをやめて芽衣の横に戻り
でも芽衣、無理をしないでよ……(芽衣の手を軽く握り締めて心配そうに見つめて
…柚子は強いのね
わたしはダメ、こういうの
一人だったらと思うとぞっとするわ
(相手に手を握られ、こちらからそっと寄り添うと少し気持ちも落ち着いてきて
震えもようやく収まってきて)
私は、強くないよ。
私の側に誰か……芽衣が居てくれたから落ち着いていられると思うよ。
私、1人だったら落ち着いていられなかったよ(1人だったら取り乱していたと思うと芽衣が側にいてくれた感謝をあらわすように芽衣の手を絡めるように握り締めてほんのり顔を赤らめて照れ笑いを浮かべて
そんなものかしら?
でも、もしそうだとしたら
わたしたちはお互いがお互いを必要としているということね
(相手のほんのり赤い顔を、こちらは血の気がまだ戻りきらない白い顔で間近からじっと見つめて)
そうだね、私達は、互いを必要にしているんだね。
まるで共命(ぐみょう)の鳥(とり)みたいだよね。
共命(ぐみょう)の鳥(とり)って言うのは、頭が2つある鳥の事で互いが助け合わなければ生きていきない極楽浄土の鳥なんだよ。
命命鳥(みょうみょうちょう)とも言われているんだよね。
私達のぴったりな関係だと思わない?(芽衣の手を握り締めて私達の関係は、互いの必要な関係だと思い照れ笑いを浮かべて
?
ぐ…みょう?
難しい言葉を知っているのね?
初めて聞いたわ
(きょとん、と呆れたような感心したようななんともいえない表情で柚子を見て)
そうね
生きていけない、は少し大げさだけれど
わたしたちはお互いの不完全な部分を持ち合っている、という気はするわ
(こちらからも相手の手を、指を絡めるように握り
少し視線を外して頷いて)
(少し薄暗かった照明の明かりが戻り、エレベーターが動き出すとすぐの最寄り階、18階に止まると
ドアが開いて
数人の関係者が慌ててカゴの中に入ってきて、二人に大丈夫ですか、とたずねて)
そうだね。互いの不完全を補って生きて行くのってロマンチックだよね(芽衣の手を握り締めて互いを助け合って生きていくのは、幸せな事だと考えてニッコリと笑いエレベーターの扉が開いて救助の人達が入ってきたのを見てほっと胸を撫で下ろして
芽衣、救助の方が来てくれたよ!(芽衣に抱き着いこうとしながら救助が来た喜びを表そうとして
(大丈夫、と柚子に支えられて立ち上がろうとして目眩を起こし
視界が真っ白になり、そのまま意識を失ってしまい)
(──次に目を覚ましたのは救急搬送された先の病院のベッドの上で
ボーッとする意識に天井の白さが射し込んで)
……ここは?
芽衣!?(エレベーターに助けが入って来ると芽衣が気を失ったのを見て慌てて芽衣をささえると救急車の救助員の方がタンカーを抱えて入って来ると芽衣を運び出して病院の病室のベッドの上に運ばれると夕方くらいに芽衣が目を覚ましたのに気がついて慌てて芽衣に近づいて
芽衣、大丈夫!?
覚えていない、エレベーターで助けが来た時に倒れたんだよ。
軽く熱中症とストレスと過労だって。
1日寝ていたら体調も良くなるって。
今日のデートは、少しだけ残念だけれども芽衣の方が大事だからおおごとにならなくて良かったよ(芽衣の置かれて状況を簡単に説明をすると芽衣が無事で良かったと心のそこから思い
……
(少しの間、目を閉じて記憶の整理をして
再び目を開くと柚子に目をやって)
ごめんなさいね、わたしのせいで……
デートが台無しになってしまって
……わたし、あなたに伝えたいことがあったのに……
(両手のひらで顔を覆うと、小さな声で嗚咽を漏らして)
謝らないで、芽依、これは、誰も悪くないよ……
私は、芽依が無事ならばそれだけで良いから。
……芽依の私に伝えたかった事ってこの前の答えなことなの……?(芽依が両手で顔を隠して小さな声で嗚咽を漏らしたのを見て芽依を優しく抱き締めて芽依の背中を擦りこの前の答えを言うつもりだったのか質問をして
そうか……今、聞くのは、マナー違反になるのかな?
芽衣が気が向かないのならばまた今度で構わないからね(芽衣を優しく抱き締めて言うのかは、言わないのか芽衣に任せようと思い軽く芽衣の気持ちを質問をして
…………
(泣き顔を見られないように、柚子の肩口に顔を伏せてしばらくすすり泣いて
少し落ち着いて泣き声がやむと、顔は伏せたままで小さく口を開いて)
……あのね?
うん、どうしたの、芽衣……?(芽衣を抱き締めていると芽衣が泣き止んで俯いたままゆっくりと何か話そうとしたのを聞いて優しく何が言いたいのか質問をして
……デパートの近くに小さな公園があって
そこでは海からかなり離れているのに、年に数日間だけ水平線に夕日が沈むのが見れるらしいの……
(ポツリポツリと、小さな声で脈絡の無さそうな話をして)
うん、そうなんだね……(芽衣の言葉を真剣に聞くと優しく微笑んで芽衣の話の邪魔にならないようにあいづちの返事をして芽衣の次の言葉をゆっくりと話すのを待って
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