受付 2018-05-18 19:58:36 |
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>>凛太郎。
人間らしくて善いと思うよ。
僕等本は違って、人間はいろんなことを知っているし、いろんな感情を持っているし、それを自由に表現出来るって素敵だと思う。…ああごめん、ちょっと意味判らないね。
(本は皆感情に乏しい訳では無い、本の内容によっては特殊なことに詳しい本だって居る。ただ、己を例に挙げているだけであり、ぽつり、と小さく呟いて。広い世界にしては狭すぎる図書館、己が暮らしている此処には少ない情報しかないことは確かで。その分己の性格だったり個性が欠けていると何とも複雑な想いを口にしては、己すら結局何を伝えたいのかも判らず、濁すように緩く笑って見せ。)
___は、っ?何云ってるの…。
(大人しく撫で受けるも彼の言葉にぴくりと肩揺らしては、思わずかあっと顔赤らめて。すい、と視線外してながら無意識にした行動をそう言われてしまっては、恥ずかしそうにそわそわと躰揺らして。)
>怨嗟
…?
(昼間は暑くとも夜はまだ寒気の残る時期、どこからか静かに吹く風に身を震わせて。
もしかしてと辺りを見渡せば一つ、窓が全開になっているものを見つけ腕組みをするように両腕を掴み身を縮こませながら近づいては身を少し乗り出して完全に閉めるとすぐ近くの本棚に気配を感じるも人影は見当たらず首を傾げ不思議そうに。ふと壁と本棚の間を見、こんな場所いないだろうしなどとじっと見つめて独り言を呟き
(/良かった居られたあぁぁ…!では改めていらっしゃいませ、参加希望してくださってありがとうございました。
頼りないトピ主と個性の塊なキャラですがこちらこそよろしくお願いします!)
>凛太郎
丁寧に扱われてるからってだけなんだけど、…まあもうちょっと敬っても良いんだぞ?
悪かったって拗ねるなよ。嘘だし縮まないからね?それよりほら、腹減ってるんだろー
(凄いと言われ照れたような笑みを浮かべてはこのまま照れているだけはらしくないと感じ調子に乗ったフリで冗談を言ってふざけだし。気にしていたのだろうか、相手に近づき頭に手を乗せては左右に動かしふんわりと優しめに撫で先程言った言葉を取り消して
>椛澤
あれぇ…俺なんかかなり気ィ遣われてる…?
(目に近い頬を触れられれば反射的に目を瞑るも撫でられているだけで何もなく再び開いては撫でられた理由を理解できておらず疑問符を浮かべていたせいで反応できず。先頭を行く相手の後ろからついていきながら表情や雰囲気からもしかしてとぼそり呟き
>唯臣
いや、唯臣って実は見た目とか俺が思ってたよりももっと優しいのかもって
(床を見ていたが、明るくなった視界とともに橙の瞳を動かせては次に相手の目を真っ直ぐに捉え、問いかけに対して悪気は皆無であるが素直且つ失礼にも言葉を選ばず、ほぼ真顔で頭に浮かんだものをそのまま口に出し答えて
>カラ
そうかもねぇ…。
でも本を書いているのは人間だし、何より本で物事を受け継いだり、感情を学んだりするみたいなことが殆どだと思うしさ。人でも本でも、個性があったって無くったってそれが個性だと思わない?
( 感情を表現出来るのは人間の特権的なことを感じ頷きつつ、だが今こうして人型の彼と話していて、俺らに違いなんかあるだろうかと首を傾げ)
思ったことは伝えなきゃ。ほら俺って素直だし?
( 今まで見たことのない相手の反応に喜びを感じ笑みを浮かべ、態とらしく肩を竦めて)
>ベル
それは嫌。なーんてね?
なんだ…とてつもなくこう…、屈辱感…?
( 敬ってもいいという言葉に即答するも、ふふっと笑ってみせて。優しい声色と行動に、小さい子扱いをされてる感が強く、手を動かしながら感情の名前を探し、見つめるとそう呟いて)
>椛澤
──…うわっ、あっ、なん…っ!?
(拾って棚に戻すだけだ、何の下心も無い、と無意味に自分自身に言い訳しながら下心満々で手を伸ばした時、軽快な音を立てて今までそこにあった本が消え。代わりに横たわるのは何度か見掛けた事のある白髪が印象的な青年で、その彼に触れようとしていたという現状を理解するまでに少々時間を要し。酷く眠たげに開かれた瞼の隙間からグレーの瞳が見えると、目が合ってしまった事にいよいよ思考は混乱を極め細く紡がれる言葉は一言も頭に入って来ておらず。数秒後漸くハッとして飛び退くと、意味を為さない短い声を発しながら、うっかり自分が実体を持ったままであるのを失念して物体を擦り抜けるつもりで後退し。当然背後にあった机に強かに腰を打ち付ける結果となり、衝撃のまま声も無くその場にへたり込むと涙目で腰を擦り)
…いってぇ…。
>村社
…いや、今日は何となく…月明かりが綺麗だったから、少し見に来ただけだ。
(謝罪の声に悪びれた様子が無い事が些か不満ではあるものの、視界から眩しい光が無くなった事に免じて何も言わない事にし。問い掛けには視線を横へ流し少し前まで立っていた場所を指すと、そこに設置されている窓からぼんやりと差し込む月明りを見詰めながら答え。しかし先程から妙な居心地の悪さを感じており、一体何なのだと相手を見ればその目に無遠慮に自分が映されている事に気付いて。この図書館で見掛けるのは大切にされている綺麗な本ばかり。薄汚れていては目を引くのだろうと勝手に悪い方向へ解釈すると、その視線から逃れるべくわざと相手の体を擦り抜けて背後に回り込み背を向けたまま不愉快気に告げ)
何だよ、ジロジロ見んな。
>ベルメリオ
──!!
(行き交う本達をぼんやりと眺めていた最中、ふと視界に入った目立つ赤い色に気が付かないはずがなく。このだだっ広い図書館ので知らない本は居ないのではないかという程様々な本達と親し気に接しているのをよく見掛けており、正にきらきらと輝いて見える相手が直ぐ近くに居るとなっては黙っていられず。息を呑みながらずるずるとその場に座り込めば、透ける体を駆使して本棚の中に身を隠し。それでも互いの間に生じている距離は極僅か、頭上から独り言らしき声が聞こえて来るとそろりと顔を上げて下から相手を見遣り。風邪の噂によると、相手の中身は英雄譚であるらしい。内容に違わず目を引く凛々しい立ち姿に見入っていると「うわぁ…」と無意識に高揚感の滲んだ声を漏らしてしまい)
(/此方こそ、参加許可をくださりありがとうございます!雄々しさの中に無邪気さがあり魅力的な息子様に早速怪しい言動をしてしまっておりますが、よろしければお相手お願い致します!)
>>ベルメリオ。
_____。
(前を歩いているとはいえ、彼の呟きは聞き取れなかったのか外へと続く通路を唯唯歩いて。己は何度か此処までは来たことがある、けれども外へとはまだ踏み入れたことが無いのか足取りは軽いものであって。後ろに居る彼はどうだろうかと肩越しに振り向いては。)
ねえ、ベルは外に出たことあるの? 僕いっつも外に出る時見付かって出たことないんだあ。
>>凛太郎。
個性が無いのが個性? 矛盾しているけれどニュアンスは伝わってくるよ…凛太郎は面白いことを云うね、ありがと。
(彼の言葉は己の存在を認めてくれたようにも感じ、へらり、と緩く笑いながら小さく礼を述べて。だらりと上半身を机へ伏せては脚をぱたぱたとばたつかせて。“ああ、キミは素直だったね、とても。忘れていたよ。”顔を机へ伏せながらぽつぽつと小さく呟き、ちらりと彼見ては、眉尻下げ一言告げて。)
あまりからかわないで、どうして善いのか判らなくなる。
>>怨嗟。
___ぇ…、怨嗟っ、大丈夫? けが、怪我はない?
(ぼやける視界の中、すっと影が己の視界から消えてしまい不思議そうにするも、同時に激しくなる音にびくり、と肩跳ねさせて。流石に起きたのかバッと上半身を起こし音の鳴った方へと躰を向けては見知った彼が涙を浮かべ蹲っている様子が眼に見えて。己の行動で彼がこうなってしまったかと思うより早く躰が動き、慌てながら彼の方へと駆け寄ろうと。)
>怨嗟
っと、悪ぃ悪ぃ。驚かせるつもりじゃ、…おーい、(恐る恐る近寄ってしまったんだから驚かれても仕方がないが、あまりに驚かせてしまい相手は本棚の中に入ってしまい、目を凝らしてもすでに暗い図書館の中を照らす月明かりだけではどこにいるか判別できない。隠れたであろう本棚に声をかけてみると、やっと出てきた相手に己の名前を呼ばれれば、こちらも安堵して肩の力を抜く。途端己の方に近付いたかと思い驚いて体を揺らすも、己の体をするりと通り抜ける相手を見ては驚き、そして深く息を吐いて)ッうお、…吃驚した、…はは、5枚も破れちまったら大変だな。(声のする方を振り返ってはこちらを睨みつける相手に苦笑いを向けて。)
(/お褒めいただけるなんて光栄です…!いえいえ、これから打ち解けていけるかと思うと楽しみです。よろしくお願いしますね!)
>椛澤
はは、俺の勘違いだったみたいだな。(顔を隠す相手はやはり恥ずかしいのだろうか、素直じゃないなと思いつつも屈めていた体を起こすと、ぽんと軽く相手の頭を撫で、笑みを浮かべる。)俺の好きなものばかりだからな、ここは。…奪われたらそりゃあ嫌だな。多分反抗する。(ふと周りの本棚を見渡して優しげな目で並ぶ本たちを見て、そして本である話相手に視線を戻すと同じような目で見て。自分と本の時間を奪われてしまうなんて、と考えると首を横に振る。)
>村社
…ッあ、小さくて読みやすいってのは、短編集の小説で…、いえ、こちらこそなんか、すみません。(今の相手の間は気分を悪くさせたからだろうか、とりあえず慌てて本の詳細を告げる。あまり良い提案ではなかっただろうかと視線を落とせば、礼を言われるもなんだか申し訳なく感じ。)
>ベルメリオ
…なんだそれ。褒めてんのか貶してんのかわかんねーぞ。(相手の詰まらせた言葉の続きを聞けば、優しいだなんて言葉を己に向けられると、しかも真顔で真っ直ぐに言うもんだから、思わずふはりと笑みを零してしまう。なんの飾りもない言葉であって、きっと嘘はないのだろうが、実感が湧かずにいて。)
>凛太郎
…!これはまさか望み有り、かも?
屈辱って俺何かしたっけ。誰に対してもこうだけどなあ…
(最後に付け足された前言を打ち消すような言葉に驚きつつも相手の表情にこちらも微笑みを浮かべ。何かを伝えたそうな様子を見れば首を傾げ相手の中で答えが出るまで待ちながらも手の動きは止めずにいたが、屈辱と聞きピタリと止まっては手を頭から離して自分の言動を振り返り。しかしそれらしい言動をした覚えはなく疑問符を浮かべ
>怨嗟
──ん?えぇっと…誰かいるのか?
(口元に手を当て思考を巡らせるも気配を感じたのは気のせいという結論に至っては窓を閉める目的は既に果たしており、誰もいないのであれば来た道を戻ろうと。体を通路へと向けるも不意に幻聴か何かでなければ下の方から小さく何かが聞こえ再び本棚を見。傍から見れば一人で本棚に向かって話しているようにしか見えないだろうか、声のした方へ姿の見えない相手に目を合わせるように屈んでは首を傾げて訊ね
>椛澤
あー、…まぁ、窓から脱走されるとは思ってなさそうだな
(外へ行く事を悪いとは微塵も思っていないせいか普段と同じ速度で。しかし通るのは初めてで辺りを見ながら進んでいき、相手が振り向くとこちらも相手の方を見ては質問と異なる返答をして代わりに入れ知恵をし
>唯臣
なんで笑うんだよ、優しいって言ってるんだしどう聞いても褒めてるだろ?
(真っ直ぐに濁りのない純粋な目で相手の反応を待っては自分の中では大がつくほどと言っても過言ではないくらいには真面目だった分笑われればじと、とした納得がいかないとでも言いたそうな抗議の目を向け
>椛澤
ふふ、それは言い過ぎだよ…未だ未だ俺の知らない本が沢山眠ってる。
あぁ…擦ると赤くなってしまうよ…。…そう言ってもらえると嬉しいものだね、じゃあ少し付き合ってもらおうかな。
(相手の大袈裟な言葉に口に手を当てくすくすと笑い、相手を横目で見詰めた後うっとりと見惚れるように沢山の本が並べられた棚を見上げ、優しくその棚並べられた本に指を滑らせては再度相手を見ては目を細めて口角を上げ。眠たげな表情を浮かべて目を擦る相手を見て眉を下げて相手の手を優しく取り擦らないようにその手を両手で包み込んで延べ。話し相手になってもらえるのは嬉しい事だ、と笑顔を浮かべて)
>村社
──嗚呼、こんにちは。…何だか戸惑わせてしまって申し訳ないね…。興味のないもの……は少し難しいな…小さい頃に読んでいた…
(話し掛けると顔に表れる程の戸惑いを見せられながら挨拶をされ、まさかそんなに戸惑われるとは思ってもおらず悪い事をしたような感情に苛まれ眉を下げて口角を上げ苦笑いを浮かべながら頬をぽり、と軽く掻き挨拶と謝罪を述べ。興味のないもの、と言われると顎に手を当て少し考えて見るもやはり絞れずにいると、その後に付け足された言葉にまた別の意味で考え始め。小さい頃に読んで妙に残ってる…そういうものを久しぶりに読んでみるのもいいかもしれないな…なんて思いながら想像膨らませて)
(/おぉ…何とも素敵な設定で絡んで頂きありがたいです…!!嬉しいです…!!こんなやつですが本当に宜しくお願いしますっ!/蹴り可)
>ベルメリオ
ごめんね、君が後ろにいることに気がつかなかったんだ。飽きないよ…特にここの本は、面白くて全ての本に興味が湧く。
──ふふ、そんな可愛い事をされたら断る訳にも行かないね。
(眉を下げてやんわりと口角を上げて微笑むと相手の頭をぽんぽんと撫でてやり。既に自身がここに通い詰めている姿を何度も目撃し何度か話したことのある彼にこそ良く言われる言葉に落ち着いた声色で返し。相手は既に読んだ事のある本、自分の好きなものに対してへの記憶は鮮明で、勿論彼の本の内容も覚えており。中々お目にかかることの無い英雄譚…鬱々とした場面もありながらも素敵なハッピーエンドで終わる魅力的な本。それをもう一度読もうと言うのは勿論自身の選択肢の中で有り得る…寧ろそれが一番良いだろうと言う提案と共に可愛らしく袖を引っ張られると胸を少しきゅんとさせ、くす、と小さく微笑んでは相手の手を優しく取り)
(/勿論、寧ろありがとうございます…!!!いえいえ、こちらこそこんな奴ですが本当によろしくお願いいたします…!!/蹴り可)
>怨嗟
──わ、…びっくりした。…何してるの?
(休日に図書館に入り浸っていると時刻は既に夜中の時間を指していて。月明かりに照らされながら机に座って本を読んでいると、周りに殆ど人なるものが居ない事に気づき。居るのは人の形となった本達…中には見たことのある本、まだ手を出した事のない見たことの無い本も居て。嗚呼、未だ未だ知らない本が沢山あるな…なんてぼや、としながら本から人へ形を変える姿に見蕩れつつ閉館ギリギリまで読書を楽しもうと読み終わった本を戻すように本棚へと足を運んで。見ていた本は端の方へ元に戻すと、たまたま視線は壁と本棚の隙間に目がいき。ぱっちりと目を丸くして呟く様に述べた後まるで身を隠す様に細い隙間へ入っている彼に優しくやんわりと笑顔を浮かべながら声をかけて)
(/おくらばせながらも、絡ませて頂きました…!!怨嗟くん可愛いです…!!怪談話からの本とは魅力的すぎます…!!知り合いか否かはお任せしてもよろしいですか…!?どうぞこんな不束者ではありますが宜しくお願いしますっ!)
>藤堂
わぁ…流石藤堂くんだね。とても面白そうだ…いつも我儘に付き合ってくれてありがとう。
…ところで、これはどういった物語なんだい?
(何度も何度も世話になっているからか、彼は既に自身の好みも習得済みで。知ってくれていると思うと何だか嬉しい気持ちになりながら相手を見つめ。ぱぱぱっと選んでくれると不安げな顔を覗かせる相手にふふ、と小さく笑みを浮かべると優しく頭を撫でては恐る恐る差し出された本を手に取りお礼を述べて。彼が勧めてくる本は外れはなく寧ろ大当たりなことが多く、きっと彼自身も好きなものなんだろうな、なんて思考巡らせつつ見る前にこの本の内容を彼に少し聞いてから楽しんでみようと思い軽く首を傾げ問い掛けてみて)
(/そう言っていただいて嬉しいです…!!はい、宜しくお願いしますっ!/蹴り可)
>椛澤
…ぁ、っだ、大丈夫…
(ずきずきと鈍痛を訴える腰のお陰でろくに動く事もできず、人の体の何と不便な事かと恨めし気に眉を寄せていた時、耳に入った相手の声で一気に現実に引き戻され。名前を呼ばれたという事は認知されているのだろうか。あまりにも大それた事実を前に喜びを通り越して怯え、しかも此方へ近寄って来られると緊張のあまり上擦ったか細い声で短く答えるのが精一杯で。その一方突然の事に頭の中はキャパシティの限界を迎えており、いつの間にか意識は現実から逃避して端整な顔をまじまじと見詰め思ったままを口に出してしまい)
──すげぇ、綺麗だな…。
>藤堂
大変なんてもんじゃねぇよ。
(本体の劣化が進んでいる為に破れたりしてはなし崩し的に本の形を失ってしまうような気さえするが、それが過言だとしても“大変だ”等と呑気に言われてしまうと些か不満が残り。その心情を隠そうともせずに憮然として否定すると、一変してにんまりと口角を上げ不気味にすら見える笑みを浮かべ。半透明の体から実体化し冷えた指を伸ばしたのは相手の喉元。つぅ、と人差し指の先でそこを横になぞると、少し揶揄ってやろうと潜めた声で囁き)
…破れたりなんかしたら、呪われちまうぜ。
>ベルメリオ
!?…あ、うわっ!!
(声を漏らしてしまったのは完全に無意識。立ち去ろうとしているのを見て安堵したにも関わらず、何故か足を止めてしまったばかりか此方へ語り掛けて来られると息を呑んで目を見開き。上手く隠れられていると思ったのだが、見付かってしまったのだろうか。あまりにも近い距離に感情が昂るあまり力加減が狂い、本棚の中へ身を潜めているにも関わらず意図せず実体化してしまい。突然体が質量を持てば物体の中に止まっては居られず、拮抗する力関係が作用して本棚の中から弾き出され、勢いのまま相手の方へ倒れ込んでしまい)
>四月一日
──え、あぁ、いや…本、を、見てた。
(近くに人の気配が近付いて来るのを感じると、一瞬だけちらりと其方へ視線を遣り。そこにあったのは時折此処で見掛ける人間にしては随分と印象的な色味の相手の姿で、その上浮世離れした雰囲気に本に近い魅力を微かに感じていた為顔だけは記憶に刻まれており。しかしまさか声を掛けられるとは思っておらず、少しの間を置いてから反応を示し相手を見上げて。何分この姿でうろつく事さえ稀で、それも利用客が大分減ってからの時間帯。夜に半透明の姿で居れば不気味がられるのは必然であり、声を掛けられてもどう接すれば良いのかが全く分からず。やたらふんわりとした優しい笑みを目の前にし居心地の悪さを感じると、さっと視線を落とし逃げるように半身を本棚の中へ埋めながらぽつりぽつりと答え)
(/絡んでくださりありがとうございます!可愛いだなんてそんな、早速激しい人見知りを発動してしまいろくに受け答えができず申し訳無いです…。ふわっとした可愛らしい雰囲気と肉食系なギャップが大変魅力的な息子様とお話ができ嬉しく思っております!関係については、一応此方からの一方的な認知として対応させて頂きました!此方こそ何かとお手間を掛けてしまうかと思いますが、よろしくお願い致します!)
>>唯臣。
___許す。
(未だ顔の熱が冷めないのか、彼から隠れるように躰をもじもじと揺らし。怒ってやろうかと思う反面、頭を優しく撫でられてしまっては毒気も抜かれてしまったのか短い言葉をそう返し、“今回だけね。”なんて付け足してみて。)
大丈夫大丈夫、此処の本はみんなの本なんだから、何処にも行かないし無くならないよ。
(彼の柔らかな表情に釣られるようにへらり、と緩く微笑み。彼の不安を少しでも取り除けるようにとそう言葉を掛けて。)
>>ベルメリオ。
窓から? ベルは危ないことをするんだねぇ。今度は窓から挑戦してみよっか。
(彼の言葉にぴたりと脚を止めては、親にイタズラを仕掛ける子どもの様な表情を浮かべて頷いて。今回はここまで来てしまったからと窓からの脱走は諦め、再び歩き出しては大人しく正面入口から外へ出て。ジリジリと肌が焼けるような太陽の日差しが眩しく眼を細めながら“思ってたよりも暑いね、…ベル平気?”と心配そうに問い掛けて。)
>>櫻。
そっか…、奥の方とか見た?古い本とか沢山置いてあるんだ、そっちもオススメだよ。
んん…僕は人間と違うからそんなに赤くはならないと思うけど…、ありがとう、今度から気を付ける。
(彼の話を聞けば確かにそうかと納得でき、小さく頷いて見せ。確かに本棚に並べられた大量の本を直ぐに読み切ってしまうのも流石に無理だろう、それで居ても彼が読み干してしまうくらいには通ってほしいものだと密かに想い。眼を擦る手を彼の柔らかく暖かな手に包まれてしまっては、何処か安心してしまうのか思わずへらり、と笑ってしまい。“やった、僕も退屈してたんだ。”と同意の言葉に心を弾ませ嬉々とした声色で告げて。)
>>怨嗟。
…大丈夫なら善かった。急に近付いて御免、怖かったね。
(彼のか細く告げられた言葉に嘘や偽りは無いと感じたのか安心したように小さく呟いて。それに反して少し怯えるようにも見える彼の様子。慌てたように立ち止まり距離を空けようと後ろへ下がろうとしたところに、ぽつりと呟いた彼の言葉を聴いて。思いもしてなかったその言葉にかあっと顔が紅くなるのは己でも感じる、慌てた様子で顔を俯かせては“なっ、なん、…何、云ってるの!?”と吃りながら返して。)
>怨嗟
…そっか。俺と同じだね?…ほら、そんな所にいないでもっと近くで見てみよう。君も同じ美しい本なんだから。
(半透明で今にも消えてしまいそうな雰囲気の彼は他の本と同じように幻想的であるが、他の本には無い不思議な感覚。まるで普段見えない様なものを今間近で見ている、そんな彼が今自身に対して消え入りそうな声で言葉を発しているのか…。彼の自身への人見知りをかき消す程自身から彼への好奇心、もっと知りたいと言う思いはどんどん前へと進んでいき。先程まで自分が目で追っていた本達を同じ様に彼は追っていたのか、と思っていると視線を落として逃げるようにどんどん奥へと入って言ってしまう彼を見ながらふふ、と軽く微笑みを浮かべると相手の半透明でひんやりとした手を優しく包み込む様に握り、彼をその隙間から出るように誘い込んで)
(/いえいえ…!人見知り発動してる怨嗟くんとても可愛いです…!わあぁぁ…!お褒めのお言葉ありがとうございます!!そう言っていただけて嬉しいです…っ!!半ば強引に連れ出そうとしておりますがどうかこんな奴ですが本当によろしくお願いいたします…!/蹴り可)
>椛澤
そうなの…?へぇ、今度見る時椛澤くんに特にオススメの本を聞かなきゃだね。
…それもそうか、人型だからついそういう所を気にかけて見てしまうね。
(流石本としてこの図書館に居るだけのことはあり、何度も通い詰めてきた自分が知らない事も言ってのける彼にはいつも世話になっているな。なんて思いながら奥の方に目線をやるとやはり未だ未だ見る本は沢山あり、全く飽きない…無論、もしもこの図書館の全てを読破したとしても何度見もするので読破した所で意味はなさないもの。そんな思いを内に秘めながらも包み込んだ掌にへらりと笑った彼の笑顔はとても愛らしく胸がきゅん、となるも釣られるように笑み浮かべ。退屈してた、と言う彼は本当に嬉しげでそれ程に話し相手になって欲しかったのか、なんてくすくすと小さく微笑み)
>エンサ
あ、確かに。明かりなくても歩けたしなぁ…。
( 言われて思い出し、確かに今日は綺麗な月だったなと頷き)
んん?あ~、見てたのか、ごめん!いやぁ、前髪上げたらどんななのかな~とか思ってたら見ちゃってたわ。
( 何のことだか分からずに振り向いて首を傾げるも、見詰めていたことに気付き素直に謝り。あはは、と笑いながら呑気に理由を述べて)
>カラ
お、分かってくれた? ふふ、嬉しいね。
( 伝わってくると述べてくれた相手に、嬉しそうに笑みを浮かべては、「此方こそありがとう」と述べ。)
あはは、カラが言ったんだからな? んー…ま、とりあえず。素直に照れておけばいいと思うよ?
( 肘をつき、行動を見ては優しげな表情を浮かべながら眺めており。わからなくなると述べる相手に、んー…とか考える素振りをしつつ、口元を緩ませながら名案だと。 )
>藤堂
あっ、いやこちらこそ。
短編集な、いいね。区切って読めるし。
( わたっとしながらごめん、と思わず頭を下げて謝り。改めて薦めてもらったジャンルを思い浮かべると、確かにそれなら途中で中断しなくてはならなくなった時にキリが良いな、と思い納得しながら数度頷いて)
>ベル
そういわれるとなぁ…ないかなぁ…。
( ふふふ、と悪戯っぽい表情を浮かべながら述べるも、「ま、敬ったとしても棚移動は認めないけどね?」とジッと見詰めて。)
成る程、無自覚。ベルは天然タラシなんだ。
( 相手の反応を見ると驚いた表情を浮かべるも成る程などと一人で納得して)
>四月一日さん
あっ、いえ、こちらこそ申し訳ございません。…読んで貰ったーとか、読んだけど当時には難しかったとか…良い感情でも悪い感情でも。時が経つと抱く感情って変わることありますしね。絵本とか、大人になってから読むと結構ツッコミどころ多くて面白いですよ?似たり寄ったりの話しも多いですし。
( 申し訳ないとか利用者に何言わせてんだとハッすると表情を引き締めて。これが、とオススメを提示することが出来ない不甲斐なさに悲しくなりつつも言葉はまぁペラペラと紡ぎながら様子を窺って)
>ベルメリオ
いや、…あんまり優しいだなんだと言われた事がないから、実感が湧かないんだ。(こちらの反応に不満げな相手の表情を見れば、慌て理由を話すと。見た目で判断されることも多いから、優しいと今の相手の様に真っ向に言われるとなんだか恥ずかしくて、明後日の方向に視線を逸らすと。一応褒められた様だから、礼を言わないと、とありがとう、と小さく告げて。)
>四月一日
いや、まぁそれも一応仕事の一環なんで。 …中身ですか、あー…元は現代の話なんですけど、主人公が日常とは違う裏側の世界に入り込んで––––…(我儘、という相手の言葉に首を横に振り、こういうお勧めを選ぶのも自分の仕事であるし構わないと告げて。 相手は確か世界観が独特のものが好きだった気がする。と思って選んだ本であるが、勿論自分が読破してお気に入りの本で、さくさくと世界観を話していってあらすじを話していくが、途中ではたと気がついて止まる。)…すみません、話し過ぎました。(と視線を逸らし申し訳なさそうに眉を下げ、相手の楽しみを奪ってやしないかと不安げな表情で。)
>怨嗟
ッ…、あまり、揶揄うな、お前が言うと本気に聞こえる。(相手の手が伸びて来たかと思えばまたすり抜けるんだろうなんて油断していたのも束の間、首元ににひやりと走った感覚に思わず肩をびくっと揺らし、両手を肩まで上げやめてくれと言わんばかりに。 呪われる、なんて言われれば、相手の曰くについては知識としては頭の中にあり、怪談話が書いてあるとの事なので当然呪いの部類も含まれていたりするんだろうと考えつく。そこでふと思いついて問いかける。)…なぁ、呪うとしたらどんな感じで呪うんだ?(と恐怖というより好奇心で聞いているようで怯えは全くなく、ただ呪うとしたらどんな呪われ方をするんだろうと首を傾げて。)
>椛澤
ありがとうな。(許すと言われれば少し安堵したのか肩の力を抜いて。撫でていて悪い気はせず、また嫌がられている素振りも見えないので、これはこれでいいなぁと思いながら撫でていて。)お前も、ここにいてくれよ。また読みたい。(撫でながら、周りの本へ向けていた視線を相手に戻し、相手も例外ではないことを短く告げる。以前一度だけ読んだことがあってまた読みたいとも思っていたし、こうして話していて気分が良いのかいつも人が寄り付かない顔も和らいでいて。)
>村社
いや、俺が言葉足らずなのが悪くて、…変ですね、これ。(相手が頭を下げるのをみては己がもともと悪いんだしとこちらからも頭を下げてしまうと、2人で頭を下げて謝り合っているなんて面白くて、つい笑ってしまい。)まあ俺みたいに気に入ったものがありすぎるのもあれですけど。(と手元にあった本を整列させながら相手に顔を向けて話し続けて。こうして本を整理していると立ち止まってサボりが始まってしまうのも困ったものだと思いつつやめられない。)
>>櫻。
ん、今度逢うまでにオススメの探しておくよ。さくはどんな本が好きの…?
心配してくれたんでしょ…? それは嬉しいから善いの。
(彼の言葉にぱあっと表情を明るくさせては意気込んだように頷いて。彼が本好きということは知っているものの、特にどう言った内容のが好みなのかはまでは把握しておらず、こて、と首を傾げて。空いた片手で彼の手をむにむにと突っつきながら、肌の弾力や温かさを楽しむように表情緩ませ。不意に顔を挙げ彼を見詰めては“そう言えばね、この前窓開けてたら黄色のちょうちょ入ってきたんだ。”その光景が何だか珍しく眼に焼き付いてるのかきらきらと瞳輝かせ、綺麗だったと伝えて。)
>>凛太郎。
何となくだけどね…?
(こくこく、と小さく頷いてはへらり、と力なく笑って。礼を言われてしまっては反射的に“あ、や、此方こそ”と緩く首振り。)
…照れはしないし、僕。
(照れていれば、その言葉に顔を挙げ否定するよう言葉を返し。今まで1度も照れたことが無いと見栄を張っては今までの様子を隠す様にニット帽を深く被って見せ。)
>>唯臣。
ん、どう致しまして…かな。
(へらり、と緩く微笑みそう返して。撫でられるのは嫌いではない、寧ろ好きな方であって彼の手の温もりにホッとしたように眼を細めては、気持ち善さ気に撫で受けて。もっももっと撫でていて、と言う様に彼見詰め。)
僕も…? 移動もないし、貸出をする予約もない大丈夫。
(その中に己が含まれていることに驚きを隠せない様子で、ぱちくりと瞬きを繰り返して。いつもとは違う柔らかく優しい雰囲気を感じ取っては珍しいなあ、と内心で想い、大丈夫だと告げて。)
>椛澤
…あ、わ、悪い。変な意味、じゃ…ねぇんだけど、
(こんなに憧憬を抱いているのに、いざ目の前にすると遠ざけてしまう。自分自身の性質に落ち込みながらただ相手が去って行くのを待って視線を落としていたが、ふとその反応に変化が現れた事に気が付くと顔を上げて其方を見遣り。俯かれては相手がどんな表情で居るのか分からず困惑したように目を瞬くも、自分以上に困惑している様子の相手から問い掛けられて漸く不用意な発言を自覚し。慌てて弁解しようにもやはり上手く言葉が出て来ず、居た堪れなさに再び半透明の姿になると身を隠すように背後の机の中へ潜り込み。そこで膝を抱えるように座り込むと、何か言い訳を、と考えた末にぽつりぽつりと言葉を 紡いで)
…お前と、話せると思ってなかったから…、急に言われても、困るよな。
>四月一日
……いや、え、む、無理だって。…大体、俺なんかと一緒にすんな。全然違ぇんだ。…俺は遠くから見ていられたらそれで良い。
(本の姿で人に触れられる事はあっても、この姿で誰かに触れられたのは随分と久し振りで。その上こんな風に優しく手を包み込まれた経験は殆ど無く、その温かさに目を瞬かせるときゅっと微かに力を込めて感触を確かめるように握り返し。そんな事をしていたせいでまた反応がワンテンポ遅れ、一度は誘われるまま相手の方へ踏み出してしまったが、突然我に返るとするりとその手中から手を抜き取り再び本棚の隙間に体を収め。同じやら美しいやら、自分に 向けられるにはあまりにも不釣り合いな言葉ばかりで、決して本気に受け取っていないにしてもそわそわと落ち着かず、平時さえ下がっている眉を一層下げながら困ったように否定の言葉を並べ)
>村社
前髪?……別に何もねぇよ。
(朗らかに告げられた視線の理由だが、その意味はまるで理解できず片眉を上げて首を傾げ。自分の中にある知識を集約して考察するならば、真っ先に思い付くのは随分と昔日本で物議を醸した歴史がある“第三の目”の事で、まさかそれを隠しているとでも思われたのだろうかと必要以上の深読みをしつつ額の辺りに触れながら答え。しかしふと湧き上がったのは相手はどうなのかという疑問と興味。一時的に実体化し冷えた指先を自分とほぼ変わらない位置にある額へ伸ばすと、さらりと前髪を掻き分けて覗き込み)
>藤堂
なわけねぇだろ、多分俺にはもうなんの力もねぇし。
(相手の事だから怖がってはいないのであろうが、僅かでも平時の毅然とした態度を崩せればそれで満足し、口角を上げると大人しく相手から一歩分距離を取り。再び体を半透明に透き通らせていく最中に肩を竦めては、確かな事は自分でも分からないものの推測として抱いている考えを述べて。そこへ呪いについて問い掛けられると逡巡するように首を傾げつつ視線を虚空へ彷徨わせ。そもそも自分が意図して“曰く付き”等と呼ばれる所業を行ったわけでは無いために何とも答えようが無く、それでも当時感じていた寂しさやら悲しさやら怒りやら、将又自分の中に集約されている呪いから感じ取る強い怨念のようなものやら、そういった物を思い出そうとすると何とも嫌な感じが胸の辺りに蟠る。苦々しく表情を歪めるとぽつりと言葉を返し)
…さぁな。俺だって分かんねぇよ。
>櫻
そういうつもりでやったんじゃ…まあ良いか、もう一回読んでくれるのは嬉しいからな
(撫でられれば普段は撫でる側が多いせいか頭に軽く手を乗せられる慣れない感覚にどう対処していいかわからないといった風に困ったような表情を浮かべては退けられるまで待ち。本棚と睨めっこをする邪魔にならないように行った事が決定づけたのか、それとも単純な提案からによるもの或いはその両方か。言い返そうとするも読まれるならどちらでもいいと考え言葉を切っては重なった手を一瞥し再び相手の顔を見ては微笑んで素直に伝え
>怨嗟
わ…っと、大丈夫?
(返答を待つ間もなく今まで見えなかった相手が突然こちらへ倒れてきながら現れると、咄嗟に細身の割にしっかり力強く倒れないよう抱き止めるも二人分の体重が足に加わり少しバランスを崩しては片足が一歩後ろへ下がり。安定するとほっとしたように腕の力を抜きそのままの状態で再び話しかけて
>椛澤
危ないとか言っておきながらやる気満々…暑っ…。
(危険だからやめろと注意されるのだろうか、その予想が外れ後に続いた言葉に苦笑しては風はあれど強い日差しに思わず率直な感想を短く述べ。大きな木を見つければ相手を置いたまま真っ先に向かって避難しては木陰でしゃがみ込み。そのせいで問われた時には既に傍に姿はなく
>凛太郎
それが無理でも勝手に行くから許可なくても平気。だから安心して隙を見せてよ
(こちらも相手を見れば、自身が英雄譚の書物だという意識の欠片もないどころかまるで悪役のような台詞を気にする素振りなく微笑みながら述べ
失礼だなー!意識的にはしても天然ではないから。…絶対ない
(天然タラシの称号に眉根を寄せて明らかに嫌そうな表情を浮かべ、すぐさま否定して腕を組んでは目を逸らし。しかし無意識ならば断言はできず自分に言い聞かせるようにぼそりと呟いて
>唯臣
あれ?…寧ろ言われ慣れてるぐらいかと…。ん、礼言われるようなコトは言ってないだろ、事実だし?
(自分或いは本の相手をしている時の姿を見る機会が多いせいもあり、沢山言われてそうと勝手に思い込んで居たようで認識と実際の相違にきょとと瞬きしては少々驚いたように。腕組をしては首を傾げぽつり呟き、恥ずかしがる様子を見てはどこか楽しそうに口元に笑みを浮かべ
>>怨嗟。
んーん、大丈夫。
(火照った顔を冷ますように手でぱたぱたと仰ぎながら短くそう返して。そっと顔を上げては先程までの彼の姿が無く、不思議そうに緩く首を傾げながら辺りを見渡して。そこで半透明の姿が視界にぼんやりと移っては、怖がらせないようにと距離を保ったまま見詰めて。さて、どうしたものか。無理矢理引きずり出しても彼の性格上、唯唯恐怖を煽るだけになってしまうだろうか。かと言ってこのまま無言のままで居ても困ると想いを巡らせていては、か細く告げられた言葉に耳を傾け。怖がらせないように、極力優しい声色で、)
___そんな事ないよ、僕も怨嗟と話したかったからさ。今日は善い夜だから、ふらりと現れたのかい?
>>ベルメリオ。
___やりたいことはやらなきゃね。
(振り向き彼に伝えようとするも、その姿はもう何処に無くて。日差しを遮るように手で軽く眼を隠しながら、何処に行ったのだろうかとキョロキョロ見渡し。眼に飛び込んできたのは大きな木。こんな大きな木がこんな所にあったのかと物珍しそうに上から下に目線を下げ。そうすれば根元で蹲る彼を見付け、その様子からすれば彼が日差しに弱いことが伝わってくる。気分転換にと思っていたことが逆効果だったのでは、と眉尻下げ“……中の方が善かった?”と問い掛けながら歩み寄ろうとして。先程から彼の傷を抉るようなことしかしてないな、なんて内心で想いながら。)
>藤堂
いやいや、…っそうだな。
( 相手にも頭を下げられると、頭を下げながら手を振って否定し。言葉と共に笑われると大分シュールな図が出来上がっていたことに気付き、頭を上げながらあははっと笑って)
いーんじゃない?色んな本があって目移りするのは仕方ないし。というか数少ない図書館員の特権じゃない?
( 否定するどころか軽い感じで述べ、目の前にある1冊を棚から出してパラパラ捲ると悪戯気に笑いながら ね? と同意を求めるように首を傾げて)
>カラ
適当にふわっと生きてるからね、俺。何となくでも感じ取って貰えたなら嬉しいよ。
( こちらもへらり、と微笑みながら)
えー、そうなんだ?
( 当初より幾分か感情表現が豊かになったように感じる相手に、クスクスと小さく笑いながらニット帽を深く被ってしまった相手の頭をポンポンと軽く撫でて)
>エンサ
表情とか気になるじゃ…、えっ…と…?
( 前髪が長すぎでは、と見る度に感じており、もっと目とか表情が見たいなぁ…と思っていたのでそれを告げようとしたところ、自分がやりたかったそれを何故か自分がされており、その戸惑いとまさか相手の方から接近してくるとはという驚きで言葉が出ずに、きょとり、と目を丸くしては呆けた表情で小首を傾げて)
>ベル
ならもっとバレないように頑張れ?
( 人がいない時を狙ってなど分かりやすいことをするのが悪い、と にっ と笑って)
えぇ、意識的にタラシ…?質悪いな。
( 絶対ぽくはない反応の相手だが、少し引いたような反応をしながら、ショックですと言わんばかりに眉尻を下げて首を横に振って)
>ベルメリオ
!?…あ、わ、悪い…っ
(勢いよく前のめりに倒れていくとその先に相手が居る事実を一時忘れ、迫る衝撃に備えて反射的に目を固く閉じ。しかし体に感じたのは痛みでは無く柔らかく抱き止められる感触。恐る恐る目を開けてみれば直ぐ近くに相手の顔があり、ぎょっとして瞠目すると一瞬の硬直の後慌てて離れ。様々な意味合いを持って鼓動が速まるのを感じながら、目の前に相手が居り言葉を交わしているという現状に頭はパンク寸前で。おろおろと情けなく視線を泳がせながら再び半透明の体になると、半身を本棚の中へ沈めながら一先ず相手の安否を問い)
…け、怪我、とか、無かったか…?
>椛澤
……あぁ、月を見てた。
(相手からの返答に一先ず安堵したのも束の間、“話したかった”等とあまりにも耳を疑う発言に言葉を失い。全く想像していなかった事態に分かりやすく狼狽えて忙しなく視線を泳がせていたが、優しい声色での問い掛けに促されるように口を開くとそっと肯定の言葉を紡ぎ。ただ結果的には月よりも人の姿へと変わった本達に惹かれ、僥倖と言うべきか不運と言うべきか、こうして相手を目の前にしている現状があり。気を抜くとその事実から意識が乖離してしまいそうになる中、心境を短くぽつりと呟いて)
…けど、本の方が綺麗だ、
>村社
…そうだな。前髪ねぇと間抜け面がよく見える。
(額を見詰めてもそこに何か特別な物が隠されている風でも無く、勝手に落胆したところで相手の言葉が耳に入ればそういうことか、と納得して小さく頷き。目の前で呆然としている相手を他所に実体を消しつつ離れると、着物の袖で口元を隠しながらクスクスと笑って揶揄い。しかし自分が前髪を退けて顔を晒すかどうかは全くの別問題。ゆらりと揺蕩うように大きく首を傾げると、さらりと流れた前髪の隙間から普段よりも露出した目元を細めて)
けど、俺の表情なんか見たって仕方ねぇ。無駄な興味は持たねぇ方が良いぞ。
>>凛太郎。
ふわっとか、何だか凛太郎っぽいね。善いと思う。
僕は紙みたいにぺらぺらしてるから、羨ましい。
(彼の言葉に思わずくす、と小さく微笑み。頭を撫でられるのは好き、だからと言って彼にもっと、等とは言わずニット帽を軽く押し上げちらちらと視線を送り。脚をぱたぱたとばたつかせ、嬉しさを表現しながら“そうだよ、何されても照れたりしないんだ。”ともう一度誇らしげに告げてみて。)
>>怨嗟。
月か、確かに綺麗だよね。
空気も澄んでいて星も善く見えるし。
(彼の言葉に肯定するように小さく頷いてはちらり、と視線を窓に向け、彼の興味対象出会った月を眺めて。思わずうっとりとしてしまう程の綺麗な月だ、と内心で思うも、己の思考を遮るかのように告げられた次の言葉にきょとん、と首を傾げ。“本が綺麗…?怨嗟は不思議なことを云うね。”不思議そうな表情を浮かべ彼に視線を戻して。)
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