素敵帽子 2018-05-17 22:16:01 |
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>中也
酷いなー、流石に二度もしないよ。
そこまでネジ曲がった性格してないしね。
(ちえっと口を尖らせては相手に渡すはずだった水を飲みなにもなかったことを見せつけるかのように空のコップを振り、)
>太宰
…どの口が言ってやがる。
(横目に相手を見ながらケッと呟くと空の缶をゴミ箱に投げ捨て、まだ虫の居所が悪いらしく苛立っている様子で。)
>中也
…ちょっとそっとしておいた方が良さそうだね。
やり過ぎたかな。
(相手の態度を見てやべっという顔をしてはとりあえずそっとしておくことにして、)
>太宰
…帰る、じゃあな、青鯖。
(また少しばかり口がヒリヒリするらしく何とも言えない顔をし、暫くしてから大きな溜息を零し肩を竦めるとポケットに手を突っ込み乍歩き出して。)
>中也
止めたいところだけど…私が止めたらもっと怒るだろうし。
(歩き出す相手を抱き締めたいのだが怒らせたのは自分のためそんなことは出来ずただ相手の背を目で追えば自分はある場所に向かい、)
>太宰
あー…クソ!女々しいぜ、俺。
(相手は本当に自分が好きなのか、ただからかわれているだけのでは、と色々考えてしまい帽子を取り髪をグシャグシャしてまた深い溜息を吐き出して。)
>中也
これで私の好きなように出来る…。
中也の悲しむ顔は見たくないからこうするだけでもいいか。
(向かった場所は少し深めの川。一瞬あることを考えたがそれはやめて仰向けで川に浮かんでいて、)
>太宰
…あの、馬鹿!
(通りすがりの人間が向こうの顔で人が浮いてきた、と会話をしていたのを聞けば舌打ちし、Uターンすればダッシュで其の川の方へ走り出して。)
>中也
よし、これくらいにしておこう。
ああ…一生懸命泳いでいるね。何処に行くのかな。
(数分間浮かび続けた後起き上がりたまたま近くを泳いでいた魚を見つけその魚を目で追った後川から出て、)
>中也
行き先も言わずに連れていく。
もしかして、私が行きたかったあの世?
(何処に行くのかなど分からぬままただ相手につられ頭の中の大半はあることを考えていて、)
>太宰
…。(相手の言葉を無視するが間違いなく更にイライラしており、着いたのは自宅でさっさと上がるとソファに座らせて無言でタオルを押し付けて。)
>中也
あ、なるほど。"それで拭け"と言いたいんだね。
…ありがとうと言っておこうかな。
(タオルを渡され察したのか受けとると頭やら腕やら濡れているところを拭くと何故かそのタオルを頭にかけて、)
>太宰
…風呂沸かしてくっから待ってろ。
(相手から顔を背けると風呂を沸かしに行くが、内心は風邪引かねえといいが、と心配していて。)
>中也
ふーん、あの中也が私のために…。
明日は雨でも降るのかな。
(くしゅんとくしゃみをしてはソファに横になり天井をじっと見つめ、)
>中也
うん、ありがとう。
じゃあ、行ってくるよ。
(かごに着替えとバスタオルをいれて浴室に入り肩くらいまで浸かればそのまま目を伏せて、)
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