館長 2018-02-10 17:17:06 |
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>>キュア
やぁ…君は誰だい?(パイプの近くにいつも陣取っているのが幸か不幸か彼がやってきたことを感じ取ると、人の形をした己が体を水槽の底から少し持ち上げ。実際にはまだ見えない気配だけの彼に些かのんびりしすぎている声をかけると少しだけ水中に浮かんで。)
>館長
(/一つ一つ丁寧にお答え頂き、ありがとうございます。諸々の説明だけでも想像が膨らみ、今から非常にわくわくしてしまいました…!満を持してプロフィールを提出させて頂きます!)
名前/ アヴェル・ロインズ
魚種/ 人間
年齢/ 二十代後半
階層/ 地下一階
容姿/ 白に近いプラチナブロンドの髪は緩くウェーブを描いており、項を隠す程度の長さ。前髪は目元まである為、常に銀色のごく一般的なゼムクリップで額を出すように纏めて留めてある。濃い隈がいつまで経っても消えない切れ長の目に明るい青色の瞳を持つが、それが窺えるのは右目のみ。左目は常に閉じられ、その上には肉が抉れた二筋の引っかき傷が刻まれている。また右目には金縁のモノクルを着用。身長は180cm前半。いつも不必要なまでに洒落て凝ったデザインのスーツを着込んでいるが、膝丈の白衣がそれを台無しにしている。足元は茶色の革靴。両手には黒い革手袋をはめ、右足は義足。常にガスマスクで目から下を覆っている。
性格/ 向う見ずで破天荒。身の危険を一切省みない行動力により左目と右脚を失う。凝り性なのかざっくばらんなのかは永遠の謎。つまり極端で、興味があることにはとことん拘るがそれ以外には関心皆無。面倒見が良く世話好きで、一応人当たりは良い。冗談好きの飄々とした性格だが、言葉通りの意味で表情筋が麻痺している為常に無表情。明るい性格を理解されず、見た目も相俟って寧ろ不気味がられがち。
備考/ 深海魚好きが高じて深人類への興味へと昇華し、今ではすっかり虜。彼らのことを知る為ならば自分の体はあってもなくても同じ、のような滅茶苦茶な考えに突き動かされて生きている。収まらない探究心が睡眠と食事を忘れさせ、とうとう眠気は感じなくなってきたが食欲は旺盛。何かを食べながら作業することが多い。考え無しに毒を持つ深人類に接触したせいで内蔵が弱くなり、平然と生きているものの館長から貰う薬が無くては生きていけないし、吸い込む空気を浄化する高性能なガスマスクも一定時間以上は外せない。それでも水槽には潜りたいので、館長に頼み込み漸く作ってもらった薬を服用することで陸と変わらず水中で過ごしている。ただし1時間程度な上それなりに体に負担が掛かる為、水中でなければ接することができない相手のみ。現在は館長の手足と心得て働いている一方、彼の飼育している深人類は遠慮無く使いっ走りにする。
イメージCV/ 浪,川,大/輔, 様
あーっと、館長もキャラ口調で喋ってくれたし、こっからは俺から。
改めて、質問答えてくれてあんがと。一応上のが俺のプロフィールだから見といてくれ。しっかしまぁ…だいぶ無茶苦茶な奴…だな、こりゃ。引くわ。けど館長の方が何倍もぶっ飛んでるし、俺は常にあの人に引いてる。あっ今の内緒な。…あ、違うわ俺今館長と話してんだわ。
ん゛ん゛っ、…えー、長くなっちまって申し訳ねぇんだけど、こんな俺でも良かったら契約更新、お願いしまーす。
>>アヴェル
アヴェル!遅いじゃないか、待ちくたびれたよ…冗談冗談、来てくれてありがとう。さて、引き続き業務よろしくなんだけど…どうする?ゆっくり休んでも構わないし、早速業務に取り掛かってくれても構わない。
>館長
うわっ、すげえ怒ってんのかと思ったじゃん。あんま心臓に悪いことすんなよ怒り慣れてないクセに。けどまぁ取り敢えずこれで契約更新だな。さーんきゅ。
休む?冗談。俺が休んでる間に可愛い魚達が寂しくて死んじゃったらどうすんだよ。今日も貴方様の手足として有難く働かせて頂きますとも。
それじゃ、そろそろ俺行くわ。あ、そうだ。あとで取りに来るから薬よろしくなぁ。
>キュアノエイデス
…お、珍しいねーキュアちゃん。腹減った?
(今日も今日とて水温・水質管理や深人類達の様子を飽きずに眺めていたりと完全に公私混同した仕事に勤しんでおり、じっと水槽の前に佇んでいて。故に水の流れに動きが生じ、近くにあるパイプから誰かがこの階にやってきたらしいことは見当がつき、見ていれば明らかな警戒心を剥き出しにした相手がやって来たのに気がついて。コンコン、と軽く水槽をノックしながらガラス越しに声を掛けると、滅多に動きを見せない相手の行動範囲が広がっている理由に関して考えられる可能性を挙げて問い掛け)
やっほーキュアちゃん、絡ませてもらったぜ。グローカス・アトランティカス、綺麗だよなぁ。浪漫が詰まってるよ。あの見た目で毒持ってるとかすげえギャップ萌え…刺されたい。…ってわけで、良かったらお話しようぜ。これからよろしくー。
>all
やっほー、元気かお前達。体調悪い奴が居たら声掛けろよー。
(館長から貰い受けた薬を服用し水槽の中に飛び込んでどれ程の時が経っただろうか、各水槽を回って深人類達に声を掛けて回っており。中には随分と懐いてくれている者も居れば、未だに一向警戒心を解いてくれない者も多く、各々見せられる反応さえ楽しみながらのんびりと遊泳しており)
こーんにちは。飼育員のアヴェル君です、…って今更自己紹介する仲でもねえな。一応上に絡み文置いといたから、良かったら話しかけてくれ。ドッペルありって事だし、どの階層に居るかは任せるからさ。それじゃ、これからよろしく。
>エトラ
___!(まさか声を掛けられるとは思っておらず、情けなく肩が跳ね上がり。攻撃的な種であれば空腹を満たすどころではないし、かと言ってこの段階で引き返す事も叶わず彼の前に姿を表す事となって。ゆらゆらと触手状のヒレを揺らしながら水中を漂えば、「キュアノエイデス___、」と名乗りつつ彼の存在を感知した方向へと体を向けて)
>アヴェル
……あぁ、(捕食行動には危険が伴う、よって脆弱かつ臆病な身では消極的にならざるを得なかったが背に腹はかえられない。辺りを注意深く観察し始めて間もない内に声を掛けられれば驚きと警戒にはっとして、ガラス越しの彼の方へと体を向け。声を掛けてきたのが飼育員とはありがたい、危険な捕食行動を避けるべく「何か…食えそうな物を…何でも良い。」と打診してみることにして)
ありがとう…そう言って頂けると、矢張り嬉しいものだな…刺されたいなどと余計な好奇心はもたない方が良い。死ぬぞ……ともあれ、宜しく頼む。
>キュアノエイデス
ん、了解。下戻ってて良いぜ。水面近くに居てくれよ。
(驚きを露に此方を向いた相手の要望を聞くに切羽詰まっている様子、二つ返事で頷くと恐らく生活圏とは別の階層では落ち着かないであろう事を考慮し足元を指差しながら告げ。踵を返しながらひらりと手を振って指示を出すと、足早に深人類達の餌を飼育している水槽へ向かい。人間の頭程の大きさもあるクラゲを網で掬うとバケツの中へ入れ、途中の通路に放置してあったバケツ大の大振りなクッキー缶を小脇に抱えて戻り)
>all
あーもー…眠い眠い眠い。どーしてこんなに眠いんだ…(水槽の淵からだらんと腕を垂れさせ、頬はぺたりと淵の上にくっつけている。腹から下は水の中に入っているため水流によってゆらゆらと動いていて、時折レギュラスの意思によって足を上下する。ふと、その動きで流れてきた水槽の中に生えている花らしき海藻を手に取ればくるくると回して眺めていて)
みんな改めてよろしく。絡み文を出しておくから良かったら絡んでほしいなー。ドッペル有りだからどの階層でもOKだよ。
“館長”
>>アヴェル
そんなことないさ。右腕が優秀で怒号の出番がないだけでね。さ、可愛い魚がお待ちかねだ。行っておあげ…あぁ、待ってるよ。
“エトラ”
>>アヴェル
あれ、アヴェルの兄さんじゃないの。(すい、すい、と水槽の底から湧き出る泡をかき分けて進む中に、自分の作る以外の波を感じ取るとその元へ。そこに漂う彼を見るやいなや上記話しかけてその隣へと)
私のとこへ遊びに来てくれたのかい?なんてね。
>>キュア
キュアノエイデス…?(目の前に現れた鮮やかな青に驚いた表情で名前を鸚鵡返しに呼び。「キュアノ…エイ…んん、キュアでいいかい?」どうやら爺さんの脳みそには難しいらしく、相手の名前を無礼にも縮めながらも愛着を持ってそう提案し。)
>>レギュラス
…花?(暇つぶし程度にひとつ深い層へ潜ると降ってきた花に訝しげな顔をすると、上を見上げ。そこへ花とともに漂う相手を見つけると興味深そうにそれを眺めて)
>レギュラス
その花、俺に?
(深人類達の様子を見回りつつ腹拵えの五つ目のサンドイッチを二口で食べ終えたところ、丁度上半身を水槽から乗り出して何やらぼやいている相手の姿を見つけ。もぐもぐと頬張った物を飲み下してからガスマスクの位置を戻しながら緩慢な歩調で近付くと、それにつれて手遊びに弄ばれる小さな花を視界に入れて。どれ、少し構ってもらおう、と悠々と歩み寄って行くなり唐突に花を持つ手を包むように握りながら問い掛け。するりと手中から花を抜き取ると水槽に背を預けるようにしながらそれを眼前に擡げ、まじまじと見詰めながら勝手に揶揄い)
好きな相手に花なんて、随分可愛い事すんじゃねぇの。
早速絡ませてもらったぜ。リュウグウノツカイねぇ。すげえ優雅だよな。綺麗ででかくて、しかも花魁なんて呼ばれてんだろ。正にお姫様、って感じ。いつかエスコートさせてもらいてえな。あ、ウザ絡みは目ぇ瞑ってくれよ、治らねえから。
それじゃ、良かったら構ってやってくれ。
>エトラ
そう、エトラ君に会いに来ましたあ。調子どう?
(聞き慣れた声が耳に届くと体を其方へ向けて対面し、投げ掛けられる愉快な冗談に楽しげに笑っているつもりではあるものの、相変わらず表情はピクリとも動かず。相手に会いに、というのも強ち間違いではなく、事も無げに頷いてはナンパの如き軽い口調で体調に問題が無いかを問い。返答を待つ傍ら、ふと水中で美しく揺らめく長い髪が視界の端に映ると、何の気なしにさらりと指を通し)
絡んでくれてさんきゅ。良いねぇ、ラブカ。最高に強そうだよな。ちょっとハードなお顔も好きだぜ、俺は。攫っちまいたいくらい。館長なんかやめて俺のとこ来ない?…なぁんて冗談冗談。あの人どっかで聞いてねえよな…?
まぁそれはさて置き、良かったら仲良くしようぜ、おじいちゃん。
>エトラくん
……どこからか声が聴こえた気がするが…どこだ?(水槽のどこからか聞こえてきた声に顔を上げてキョロキョロと見渡していると、視線を感じ始め、水中に顔を沈めるとゆっくりと岩陰などを探してみて。その最中には欠伸をしては口からは水泡が出て上に上がっていき)
>アヴェルくん
あぁ…アヴェルくんか…。私がそんな風に君を見ていたなんて分からなかったよ。良かったら水中デートでもするかい?(手の中から消えた花を少し寂しく思うが、相手の言葉にくす、と笑ってみせるが思わず欠伸が出てしまい口を手で隠したあと目元を擦り。また、花を持っていた方の手で軽く相手の頬をガスマスク越しにだが撫でて煽るように言葉を述べて)
絡んでくれてありがとう。まさに深海魚を管理している飼育員らしい言動だね。改めてどうぞよろしく。あ、この文は蹴り可能だよ。
名前/バシレウス
魚種/ ダイオウイカ
年齢/ 30代前半
階層/超深海層
容姿/ 黄金の光沢を浮かべる長い赤髪、青白い肌に不気味な眼光をぎらつかせる大振りな金の瞳、人類らしいと言えるのはその上顎から上部のパーツのみ。顔の下部はペストマスクに似た黒い拘束具をつけられており不明瞭、嘴のように鋭い牙と骨肉をもすり潰す歯舌を携えた口が露わになることは無い。首から下も赤黒く染まった拘束服に鎖までつけてしっかり覆われた状態。ボロボロのそれを外套のように纏い、裾から10本の脚をたなびかせ、時にその隙間から人の顔ほどある一対の目玉をぎょろつかせて暗い水槽を揺蕩う姿は不気味極まりない。脚には鋸状の歯が並ぶ吸盤がびっしり並んでおり、これを獲物に食い込ませ肉をちぎるかそのまま下腹部辺りの"口"まで抱き込んで捕食する。任意で髪も触手状に変えられるため、正確な脚の数は20本。
全長は触腕含め13mと非常に巨大。
性格/ 尊大、傲慢、我こそが深海の主と水底から他種を見下ろす王様気質。自己中心的かつ強欲で、欲の前では人間の道理など通用しないまさに怪物。一方で高い知能も持ち、特に触手の届かない水槽の向こうの人間には強さではなく言葉でマウント、もとい交流を図ろうとする知識欲旺盛な一面も。水槽の魚を喰らい尽くしても足りないと悟っているからか、捕食行為も食欲と言うより支配欲を満たすための攻撃に過ぎず、歯型を残すかじわりじわりと噛みちぎっていたぶるばかり。肝心の食事は職員に与えられる魚やイカ、または人間の食べ物を望む。
備考/イカは本来脚と呼ばれる部分が頭であるため、人型になったことで頭部を2つ持つ奇形のような状態になってしまった。そうなると当然口も2つ、倍になった捕食器官で暴食の限りを尽くしていたところ、水槽の生態系を破壊しかねないと拘束具を嵌められ現在の姿に至る。が、わざわざ拘束服までつけたのはその姿が職員の精神に障るほどグロテスクなものだからだと密かに噂されているとか。
その巨大さから自己評価通り食物連鎖の上位に位置するが、拘束状態にくわえ水圧変化に非常に弱く、上層へ行くにつれ不調を伴いひとたび水上へ出れば肉体を保てず崩れてしまう。光に弱い目もあって暗い水槽の底こそ安寧の地だがそこにもマッコウクジラという天敵が。なかなか深海時代のように暴れることは叶わない様子。
イメージCV/速○奨様
底の水槽は主たる俺の為に空けておいたのだろう?良い心掛けだ。俺に対する敬意に報い這入ってやろう。
無論、俺の身に一つでも問題が有ると言うのならば聞き入れる。小魚の言葉に耳を塞ぐほど狭量な者が大王足り得る訳が無かろう……有り余る力は封じ、到底人とは呼べぬ風貌も隠した。しかし不快と唱える者もあれば不都合もあるやも知れん、今一度人の目でとくと確かめてくれ。名誉ある務めを誇りながら、だ。
人類、貴様の言葉に俺は異議なく従ってやろう。深海の主は俺だが、此処の主は人類なのだから。
>アヴェル
すまない…助かるよ…(些か情けない話ではあるが、飼育員の存在にはよく助けられている。人の手によって管理された空間に生息する身とは言え、弱肉強食の世界である事に変わりはない以上己と同じように腹を空かせた他の種達もまた目を光らせているのだ。この程度の空腹ならば、喰い合いのリスクを負うよりもこうして安全に食事が出来る方がずっと良い。そんな保守的な考え方がすっかり根付いてしまったのはいつからだろうかとそれを疑問に思う思考はもたず、彼の言葉に従っていそいそと元の階層へ戻り。彼はもう戻っている頃だろうか、その存在を感じ取ろうと耳を澄ませながら水面近くへ近づいて)
>レギュラス
___失礼…此処はどの階層か、教えて頂けないか。(何たる不覚かと頭を抱える思いで漂うのは、中深層。本来己の住処となる階層ではない筈の場所に、捕食目的でも無い身が何故漂っているのか___早い話が、己を捕食しようと執拗に追い掛けてくる他の種から逃げ出して来たのだ。捕食される事にそう特別な抵抗がある訳ではなかったが、臆病には臆病なりに"食われ方の好み"がある。要は、そう言う理由で逃げていたらしい。幸い逃走には成功したが、夢中になって水中を移動する内に階層まで移動してしまったのは不覚だった。あまり好戦的ではなさそうだと、彼の様子を注意深く観察した上で一言声を掛け)
>エトラ
あぁ、それで構わない…皆そう呼んでいる…(穏やかな声音、ゆったりとした口調。顔を合わせれば捕食行動に及ぶような危険な種との遭遇ではなかった事に一先ずは安堵しつつ、呼び名については快諾し。己の身に今の所危機が及ぶ可能性は低そうだと彼の様子から判断出来たと同時に、こんな穏やかな相手をいきなり食い物にするのは忍びないと言う生温い思考も生まれてしまった。空きっ腹を掌で摩ると言う何とも人間臭い仕草の後、「初めて聴く声だ…お前の名は」とそう尋ね)
>レギュラス
えっマジで?するする!
(返される言葉が愉快で堪らないのだが、それを表情で露わにする事は叶わない。面白味を心の内で味わいながら冗談を被せようと口を開きかけた時、ひんやりと頬に触れる感触と共に告げられた続け様のデートの誘いに弾かれたように顔を上げ。この提案に乗らない手は無い。願っても無い機会に行動は素早く、ガスマスクをずらすと館長から貰った薬を口に放り込み。嬉々として水槽に足を掛けて器用によじ登ると、相手と同じ目線になったところで手にしていた花を銀色に輝くその髪に挿してやり、躊躇い無く水の中へ飛び込んで。深人類達を肌で感じるように全身を浸して歓喜しながらも、相手の方を振り返ると片手を差し伸べ気取った仕草でお辞儀し)
お手をどうぞ、レディ。
>キュアノエイデス
お待たせー。よっ、こらせっ、っと…。ほら、お口開けとけよ。
(駆け足で戻ればそこには指示通り水面付近に相手の姿があり、間延びした声を掛けながらクッキー缶を一度足元に置き。脇に設置されている梯子を使って自らを鼓舞する掛け声と共にそれなりの重量のバケツを水槽の縁まで運ぶと、そこで一息。汗を拭う仕草の後に両手で抱えたバケツを傾け、一言声を掛けるやいなや中身を一気に水の中へ流し込み。深人類達の捕食シーンは、何度見てもぞくりと背筋に歓喜が迸るような興奮を煽り立てるもの。揺蕩う水面越しには不明瞭故に水槽の縁から飛び降りると、ガラスに張り付いてじっと相手の様子を見詰め)
>キュアくん
んあ?あぁここは……ここはどこだ?(うとうとと微睡んでいたら声をかけられ寝ぼけ眼で相手を見れば、自分に掛けられた声を頭の中で咀嚼すればハッと気づいたように上記を述べる。どうやら眠いまま漂い適当に着ていたらしいので自らも焦ったように辺りを見渡して)
>アヴェルくん
ふふ、私は雌じゃないんだけどねぇ…ま、楽しいからいいか(花が挿し込まれたあたりの髪を撫でれは目を細めて微笑み、相手の差し出された手の上に自分の手を重ねて「エスコート頼むよ」と述べる。水中では奇怪な体を持つ魚や人が悠々とが泳いでいて下の方にある岩からは鮮やかなイソギンチャクや海藻が水の流れでゆらゆらと揺れていて)
>アヴェル
(殆ど視力をもたないレベルまで退化した目では、僅かな光程度しか見る事が出来ない。故に耳で聴くもの肌で感じるものとが周囲の状況を敏感に感知しているらしい。水面近くまで上昇した所で、水温の変化を肌に感じつつ顔を上げれば微かな光が揺れているのが見え。直後、やや離れた場所から投げ掛けられた合図の声に、水中で身体をやや後傾させるのが餌を待つ姿勢。どぼん、と音を立てて水中へ沈み込んで来る餌の位置を落下によって生まれた水流を頼りに捕捉した瞬間、ぐわりと大きく開口し。口は顔の半分どころか元の顔の大きさを超える勢いで広く大きく開き、ぽっかりと空いた穴のようなその大口の中へ餌を飲み込み。人体の構造上到底有り得ない状態へ開いていた口を閉じれば、丸呑みにした餌がゆっくりと体内へ滑り込み、栄養の吸収が始まった事を知らせるように膨らんだ腹部が蠢き始め。一度食物を口にするとお代わりが欲しくなるというもの、運悪く側を通りがかった小型の種を掴んで引き寄せれば赤子程度の大きさのそれを、再び開いた口の中へゆっくりと飲み込み始め)
>レギュラス
お前も知らぬ内に流れ着いたのか…(どうも彼の言葉や声の調子から察するに、目指して此処へ来た訳では無さそうだと感じ取ることが出来たらしい。はて困った、と言わんばかりに沈黙したが一先ずは攻撃の意思は無さそうだと安堵して。捕食対象となり得るかどうかを判断するには、先ず彼の身体の大きさを知らなければと根付いた慎重さから判断すれば一定の距離を保ちながらもゆっくりと接近を試みて「しかしその様子では、あまり危険な種は近くにいないようだな…」と呟いて)
先程は挨拶が抜けてしまっていたようだ…無礼を許して欲しい…生憎、お前の美しさを確かめる事は俺の目では叶わないが…穏やかな気性は有難い。宜しく頼む。
>レギュラス
喜んで。
(髪を撫で付ける仕草は何処か女性的でもあり“綺麗だ”とぼんやりと思う。しかし惚けている場合では無く、掌が重なれば焦がれてやまない深人類との触れ合いに心は浮き立ち。微笑を返した心持ちであってもそうは行かず、どちらにせよ無骨なガスマスクに覆われていては目視できようはずもない。短い言葉だけを返して相手の先を行くと、水中でのんびりと遊泳するように足を動かし。勿体ぶって気取った仕草をしていてもうずうずと燻るような高揚感は抑えようが無く、手を握ったままくるりと振り返ると相手と対面しながら表情とまるで噛み合わない歓喜の声を上げ)
うわぁ俺…今最っ高に幸せ。
>キュアノエイデス
うわ…、
(目の前で大きく口を開き、幻想的で美しい見た目とは相反する豪快な丸呑みを披露する姿を見ると、思わず背筋にビリッと電流が走ったような錯覚に陥り。正に恋に落ちるような感覚。漏れた声は感嘆と感動に塗れて虚空へと消え。堪んねえなぁ、と心の中で呟いたのも束の間、獲物を呑み込んだ直後の一挙一動も逃さないとばかりに見詰めていたところ、視界の端に一瞬映った深人類があっと言う間に相手の口内へと吸い込まれて行き。表情筋が機能しなくとも興奮すれば頬に朱が差し、無意識に舌先が下唇を濡らす。「喰われてぇ…」と絞り出したような声色で零した欲望が消化される事は決して無く、ガスマスクの中だけで虚しく霧散していくよう。あまりにも静謐に包まれた捕食を惚けたような目で見詰めうっとりと溜息を漏らしては、普段に増してガスマスクの中に籠る空気に不快感を覚えくいっと下へずらし)
“館長”
>>バシレウス君
やぁ、遅れてすまない!
巨大、複眼、王様基質…最オブ高じゃないか!!問題なんてないよ!是非とも僕のコレクションに加わってくれ!!
>>ALL
すまない、本体が忙しくて今日はこれだけしか顔出せないんだ…。また後で連絡するよ!!
>館長
この肉体の価値を理解出来るのは一握りの人類だけだ。私物に成り下がる気は毛頭無いが……貴様の判断と審美眼には素直に礼を述べてやろう。感謝する。俺の水槽からマッコウクジラを退けるのなら更なる礼を考えてやっても良い。
ともかく俺を水槽へ入れた以上、貴様ら人類には一切の管理と世話を命ずる。くれぐれも頼んでおくぞ、"館長殿"。
>キュアノエイデス
(この狭苦しい水槽の中では、否、たとえ果てしない海の底であったとしても永遠に安寧を享受できる生物など存在し得ないのだ。そう牙を噛み締めながら呟くのはまさしく天敵の鯨に追われ、千切れかけた脚を漂わせながら敗走している只中故のこと。明日の朝には元通りとわかってはいても他の者に食われるのは気に入らぬと、上の層まで逃げおおせればふと負傷した脚が何かに触れるのを感じ「……人類、いや、同類か。溺死体ならば漸く人の肉を喰らえたものを……」光に目が眩み、霞む視界に映ったのは半人半魚のその姿。纏う静けさに死の匂いさえ感じ取れば口枷越しにくぐもった嘲笑を僅かに零し)
捕食の邪魔をした事を詫びるつもりは毛頭無い。貴様のよいな見目麗しい生物がどのように獲物を喰らうのか、まさしくその様を眺めに来たのだからな……とは言え、俺はウミウシの扱いなど露ほども知らん。対応に問題があるのなら進言を聞き入れてやらん事もない。軟体動物のよしみだ、快い会話を心掛けてやろう。
>レギュラス
曰く、眠りとは其れ即ち死であるという。生命というものはその灯火が弱まるほどに眠りを深めるのだと……つまり貴様も喰われ時ということだ、小魚。
(殆ど脚のみの移動というのは幾ら本数があるとはいえ自由自在とは行かず、水に身を任せる内にいくつか上の層へと辿り着いており。内臓が押し出されるような浮遊感と言う名の不快感に苛立ちを覚えていたが、食欲を誘うように揺れる足を視界に捉えれば僅かに気分も高揚し。徐にその足へ脚の一本を絡みつかせればズルリ、と水中へ引き摺り込み、微かに聞こえた独り言への返答を食前の挨拶として「手向けの花は必要か?」相手の手から離れた海藻の花をゆっくりと揺らしてみせて)
魚風情がリュウグウとは大層な名を得たものだが、見目も鮮やかであれば存外食いごたえもありそうだ。気に入った。俺が貴様を食い殺さぬ限り、今暫く退屈凌ぎに付き合うと良い……無論、貴様が気に入らぬと言うのなら何処へなりとも去って構わん。
>アヴェル
ーー紛い物とは言え深淵の只中に居るのだ。先ずは己の身を案ずるべきではないか?
(照明を絞り、暗い海底を作り上げた水槽の最下層。その薄闇へ降りてくる人影をまず捉えたのは僅かな光をも逃さぬ海洋生物の瞳、まだ小さく見えるその影へ脚の数本を伸ばせば囲い込むように行く手を阻み。このまま引き摺り下ろしてやろうか、四肢の端から抉り取ってやろうか、はたまた握り潰してみせようかとほんの戯れに想いを馳せながら「本来ならば相見える事すら叶わぬ脆弱者の分際で、気安く我等の領域へ這入ってくる。……その脚食い千切られようと文句は言えまい」言葉とは裏腹に、退屈を紛らわす生物の登場に薄ら笑いが容易に想像できる喜色を声音に滲ませ)
望み通り存分に"絡んで"やろう。何、貴様の骨やマスクを砕こう等とつまらん悪略は企てていない。貴様は貴重な情報源だ……俺の知識欲とやらが満たされるまでは付き合ってもらおうか。人類の文化に倣い、宜しく頼むとでも言っておこう。
“エトラ”
>>アヴェル
ぼちぼちよ。ぼちぼち。(軽い冗談でも嬉しいのか、水中でくるりと回ってみせると軽く手を振り上記を。「…なんじゃ、兄やんにも髪を愛でる趣味なんてあったかの?」魚の時にはなかった髪を触られる、という感覚は案外嫌いではなく、そうニヤニヤと笑いながら自分も相手の頭髪に触れて)
…ほう、私の顔が好きと。変わり者よな?ま、捕食するなら好いてくれるものを愛でながら食べたいもんじゃ…ということで、とことん仲良くしようぞ。なぁ?アヴェル?
館長「きこえてるぞー」
>>レギュラス
ここじゃ、ここ。(ぬらぬらと重い腰を上げてゆっくり底から相手の方へ向かって上昇しながら水中で発せば相手と同じく口の端から水泡がぶく、と。相手への距離があと少し、となると斜め下から「新顔かの?」と裂けた口角をニヤリと上げて)
>>キュア
さすらばこれからはキュアと。(まるで海を煮詰めたようなその色に興味を示しまじまじ、と相手を見つめていると腹をさする仕草に「…おや、失敬…御食事前だったかの?」とさも楽しげに目を細め。「私はエトラと。呼びにくければ変えてもらって大いに結構よ。その場合楽しみにしてるぞい」先程のシリアスはどこへやら、お茶目()にウインクをするとゆらゆらと、水中を一回転して )
“館長”
>>バシレウス君
すまないねぇ、昨日はバタバタしててろくに話せなかった…だから口説き方も足りなかったんだよなぁ…。あ、マッコウクジラとは水槽離しませんので。なんでって…ほら、僕は化物、お魚、奇形大好きド腐れ性癖拗れモブおじさんだけど、何より食べる食べられるの瞬間が一番好きだからね!大丈夫、ハリウッドもビックリの対戦をさせてあげるよ!その為なら身の回りのお世話なんていつでも引き受けよう!
>バシレウス
うぉっ!?…びっ、くりしたー…。
(超深海層に棲う生物の中でも毎度噂の種になり、専ら様々な意味で注目を集めているダイオウイカ。気性の荒さ、若しくは禍々しい容姿故か、この階層にまで降りてきて世話を申し出る飼育員は殆ど居らず。となれば嬉々として己が立候補するのは言うまでも無く、満を持して超深海層の深人類達の様子を見回りに来たところ。警戒心を全く無くしていたわけではないにしても、突然目の前に触手の如き脚が伸びてくると同時に腹の底から響くような深い声が聞こえて来れば、思わず驚嘆の声を上げて目を見開き。ぞくぞくと背筋に這い上がってくるのは恐怖さえスパイスにした興奮ばかりで、暗闇の中へ引き寄せられるように底へと沈んで行き。接触ができるならば脚を失うくらいは安いもの、本来ならば一生の内にお目に掛かる機会さえ大半の人間には与えられない。自己犠牲とは掛け離れた愚かさがそんな思考を植え付け、その姿を目の当たりにしても益々心が浮き立つ最中、巨大な双頭のどちらに声を掛けるべきかと迷い視線を彷徨わせながら言葉を発し)
あー、うん…ちょっと喰われてみてぇ、けど、また館長にドヤされそうだから勘弁してくんない?っていうか、あんまり飼育員脅かすなよ。もう誰も会いに来たがってないぜ。
わーぉ、唆るねえ。そのまま粉々にしてくれても良かったけど、情報源として王様のお役に立てるなら責務を全うさせて頂きますとも。にしても興奮すんなあ。深海魚の醍醐味と魅力が詰まってるよ。こっちこそよろしく。仲良くしようぜ、王様。
>エトラ
ぼちぼちって…ん、あぁ、あったよ。髪っていうか、君達相手なら何処でも触りたいし、触られるのも好きだぜ。
(無邪気で愛らしい仕草に緩みもしない頬に笑みが浮かぶような心持ちで居たのも束の間、何とも不明瞭な物言いでの返答があれば、それは元気である証拠と素直に受け取って良いものかと思案し、体調の悪さを誤魔化している可能性を訝るように首を捻り。しかし髪に触れている事を茶化されるとパッと手を放しながら小さく首肯して、此方の行動を真似るように触れられると擽ったそうに肩を竦めて付け足し)
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