親衛隊長 2017-10-14 12:46:07 |
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多少迷惑をかけてくれるぐらいでちょうどいいのだがな…
(どのような困難も彼女の為なら乗り越える覚悟は最初から持ち合わせており、むしろ目的を達するために己の力が必要ならば積極的に頼ってくれるぐらいがちょうどいい、そんな風に思って肩を竦めて小さくそう独り言のように呟いて。それでも臣下である己に無茶をさせるぐらいなら自分がどうにかしようとする、彼女はそんな人物だということも重々承知で、己はそんな彼女だからこそどこまでもついて行こうと思えるのだなと考えれば、自分は自分のやり方で彼女を支えていこうとそんなことを思いながら彼女に続いて立ち上がり)
道はこっちであってるかしら?
(彼のそんな気持ちを分からないまま彼の前を歩き道のりを確認しながら足取りよく進み。これから向かう国は追われものの2人を受け入れてくれるだろうか、それともたずね人として身を隠しながら生活しないといけないだろうかと不安な気持ちを胸に順調に距離を縮めていき)
ああ、そのまま道なりに行けば…!伏せろっ…
(目的地への道のりもようやく半分ほど来ていて、このまま順調にいけば今夜辺りにはたどり着けるだろうか。そのとき、進行方向に人の気配を感じ、もしかしたら噂の賊かもしれないと慌てて彼女へと身を隠すよう促して)
…えっ?
(何事もなく街に行けるかと思いきや、彼の声に何事だろうと後ろを振り向いた瞬間後方から矢が頬をかすめ自分の横を通り過ぎ「きゃっ…」飛んできた矢に驚きそのまま後方へ倒れ込み)
アリッサ!?くっ…飛び道具とは厄介な…だが、今のでネズミの居所は知れたな。そこで待っていろ、すぐに片付けてくる
(彼女の頬を掠めて飛んできた矢を手でキャッチし、バキッとへし折って。ひとまず彼女の無事を確認した後で矢の飛んできた方向を真っ直ぐに睨み付け、木々の間に見えた人影を捉えれば刀の柄に手をかけ、素早い動きで標的へ向けて駆け出して)
ソウシ…!!
(頬から生暖かい液体が頬をつたい、ここは彼の言うとおりにしようと茂みの中に隠れ彼の無事を祈りながら帰ってくるのを待ち。矢を放った人影は彼の存在に気がつくと誘い込もうと森の奥へも入り込み)
…俺を誘い込もうという魂胆か、だが遅いな
(森の奥へと入り込んでいく敵の姿を追い、恐らくは仲間が他にいるのか有利な環境へ自分を誘い込もうというのだろう、敵側の魂胆を即座に理解すれば地面を思い切り蹴って踏み込み、目にも止まらぬ速さの居合い斬りで敵を斬り伏せて。倒れた敵を見れば如何にもガラの悪そうな男で、やはり賊がこの先にいるのだろうと判断をして、もしかしたらルートを変えた方がいいかもしれないなと考えを巡らしながら彼女のいる場所へと引き返し)
ソウシ…大丈夫ですか!?
(足音が聞こえなくなり、しばらく息を潜めているとガサガサと草をかき分ける音が聞こえそっと顔を出してみると森の奥から彼が帰ってくるのが見え慌てて茂みから駆け寄り怪我はないかと身体中を見回し)
心配するな、この通り俺は無事だ…だが、奴らがこの先に身を潜めている可能性が非常に高い。迂回路をとった方がいいかもしれんな
(駆け寄ってきた彼女へと無事であることを示し、自分を誘い込もうとした賊の動きからしてこれから向かおうとしていた方向に敵のアジトがある可能性、そうでなくても複数人待ち伏せしている可能性を指摘しては多少遠回りになっても正面からぶつかることは避けた方が賢明かもしれないと告げた上で、それでも正面突破をするかそれとも迂回をするのか最終的にどうするかの判断は彼女に任せて)
良かった…。あなたが言うのなら遠回りしましょ、私のことは気にしないで。
(見たところ怪我はなくホッと胸を撫で下ろし、この当たりに敵が何人いるのか自分にはわかりかねるがその類に詳しい彼の言うとおりもし複数の敵が待ち伏せているならまだ安全な道を行った方がいいと決め、彼の意見に賛同して)
わかった、確かに危ない橋は渡るべきではないからな
(予想していた通り賊の強さは己にとって取るに足らないもので、一人でならば強行突破も決して不可能ではなさそうであったが、彼女の安全を確保しながらということになれば不安要素も少なからずあって。そういった要素を廃する意味でも彼女の選択は実に合理的で「この先は道のない林の中を進むことになる、足元に気をつけろ」遠回りをするということは正規の山道から外れることを意味しており、足場の悪い林の中を進むため彼女にも注意を促して)
わかった
(いわゆるけもの道を進むことになり、スカートの裾が引っかからないように注意しながら道無き道を進み。先程のことがあってか、当たりを警戒しながら進み)
アリッサ、大丈夫か?
(ただでさえ足場の悪い林の中を、スカートの裾を気にしながら歩く彼女を見てやはりその格好では歩きにくいのだろうと考えて、足元に張り出した小さな木の根っこに気づかずに躓いたり危なっかしい場面がちらほら見受けられれば自然と手を差し出していて)
大丈夫…、ありがとう
(時々裾に枝が引っかかりながらも何とか彼の後を追っていき、歩きなれてない道なのか小石や突き出した根っこに躓きそうになり差し出された手を思わず握り)
せっかく直したのにもうボロボロだな…あちらに着いたら新しい服を買おう
(手を繋ぎ、隣の彼女の方を気にしながら歩き、昨夜手直しをしたばかりの裾の部分が木の枝などのせいで既にボロボロになっていることに気付いて、当初はこんな道を行かなくてはならないとは思わなかったし致し方ないなと苦笑し、無事に隣国にたどり着いたら新しい服を買おうと言い)
仕方ないわ、これだけは
(裂けた隙間から風が吹きこみ時おり寒い気もするがそんなことは全く感じず、これが手を繋がれているせいなのかそれとも父親以外の異性と手を繋いで照れているのかわからなく離れないようにしっかりと握り)
そうだな…着の身着のまま城を出て、服装に気を配る余裕もなかった
(あまり動き回ることを前提として作られた服ではなく、やはり動きづらいのだろうと考えるも、敵の襲撃から逃げ延びるためにはなりふり構っている場合ではなかったし仕方が無かったのだと彼女の言葉に頷き「そこ、段差になっているから気をつけろ」ただ彼女の安全を確保するため、それ以外に特に何の意図もなく手を引いて歩きながら足元への注意を促して)
あ…あの、ソウシ?
(平坦な道を歩いてた時には不便とは感じなかったお気に入りのスカートもこの時だけは不便とまでに思い、空いた手で少しだけ捲り上げながら歩き。彼のことだから自然と手が出たんだろうなと思うがこちらとしては恥ずかしく「自分で歩けますから…」ピタリと歩く足を止めて)
そうは言うがこんなところで転んで怪我をされては困る
(足を止めた彼女に合わせてこちらも足を止めて振り返り、ただでさえ足場の悪い山中を歩きにくい格好で危なっかしい足どりで歩く彼女を放ってはおけないと真剣な眼差しを向けて。そうしてふと彼女の様子の変化に気がつけば「それより、少々顔が赤いように見えるのだがどこか具合でも悪いのか?」今度は彼女の体調を心配して)
どこも悪くありません…!
(彼の言うとおり山道には不向きな服装が隣国に着くまで邪魔になり、もし危ない道を通るとなると事故に繋がりそうだが今はそんなことよりも繋がれている手が気になりそれどころではなく、握られてる手を離しムキになりスカートをたくし上げ自分の足で進み)
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