赤の騎士 2017-03-01 00:05:01 |
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……故郷に、アリスに……ふふ、あまり一度に教えないで頂戴。私、今まで赤の騎士としての貴方しか知らなかったのよ?もう一人分、丸ごと新しい貴方を知ったら、溢れて何かを取り零してしまいそうだもの。
(嬉しさが心をぱんぱんに満たす苦しさはこの上なく幸せで、その享受を誰よりも先に自身に許してくれたという事実が殊更想いを押し上げて。伸ばした腕に応えるようにぎゅっと抱き締めてくれる腕に、優しく愛しさを伝えるように額に触れる唇に、彼がそこに存在するという幸福を改めて噛み締めれば「貴方の全ては私のもの。傲慢だって思われても、貴方自身にだって邪魔はさせないわ。たった欠片ひとつだって貴方のことなら取り零したくない……少しずつ、ひとつずつ貴方の全てを心に刻みたいの」次々と溢れ出すように語られる相手の過去を、嬉しいと感じるからこそその全てを余すことなく享受するために一度留めるよう願って。「__クライヴ、貴方が貴方を忘れてくれたから、私は貴方に出会うことが出来た。……とても不謹慎だけれど、今だけはそのことに感謝させて」もし相手が記憶をなくし赤の騎士としてこの世界に留まらなければ、きっと彼の指が涙を拭ってくれることもなかったのだろう。国も生まれも何もかも違うお互いが出会えた奇跡の発端は相手自身の忘却という何とも皮肉な運命だが、今だけはそれにさえも感謝を捧げたくて。もっと相手の存在を感じていたくてそっと相手の指に手を重ねればその掌に頬を寄せ安らいだ表情のまま静かに瞳を閉じて)
(名前なんて意味が無い、彼女に出会うまでは本気でそう思っていた。にも拘らず、彼女の唇を通して伝えられる名前の響きはただの音の羅列だとは言えないほどに嬉しくさせる。教えたい、伝えたい、未だ鮮明になっていない事ですら共有したい。そう願ってしまうのは我儘であると自覚しているが、それでも感情のままに言葉が喉まで競り上がってしまい。留められるような言葉を受ける事で先走りかけた意識が冷静さを取り戻し、落ち着きを戻す為に短く息を吸い込んで。伝えられる言葉の一つ一つが確りと大切な意味を刻む様に胸に伝われば自身の体一つで隠せてしまう程に小さな少女が、己にとって代替えの利かない唯一であり愛しき全てだと教えられるようで。指先一つ触れるだけでも躊躇うような柔らかい肌、擽られる感覚を与える繊細な髪に、閉じられた瞼の下に隠される宝石のような輝きを持つ凛とした瞳まで、全てが愛しく手放せないと、未だあどけなさを残すその表情を数秒見つめてから唇を重ねる様に口付を。重なる細い指へ再びキスを送れば「__名前を呼ばれるのが、こんなに嬉しい物だとは知らなかったよ」小さな淑女が説いてくれた名前の意味も重要性も、己が想像をしていたよりもずっと良いと耳に届く響きに照れ臭そうに告げて)
__ふふ、それが"愛しい"ということよ。愛しいからこそ名前を呼びたいし、愛しいからこそ名前を呼ばれたいの。
(目を閉じたままふと唇に触れる感触はまだ少しだけ慣れない故の気恥ずかしさを呼び込むが、どこかでその口づけを期待していたのもまた事実、慈しむ様なその触れ合いに切なさにも似たつんとした苦しさが喉の辺りまで込み上げて。愛しくて苦しいだなんて色恋を描いた小説の中だけのものだと思っていたのに、確かに今この身が抱いている感情に少しだけ滑稽さを感じながらそっと目を開ければ口元に笑みを漏らして。「……駄目ね、貴方のお蔭ですっかり我儘になってしまったみたい。このまま私だけが貴方の名前を知っていたいなんて、一瞬だけ考えてしまったわ」愛しいと思うからこそ少しだけ覗いてしまった独占欲を苦笑しながら明かすと振り払うように小さく首を振ってから緩やかな動作で相手の方へ手を伸ばし、今度は此方から相手の頬を両手で包むようにして引き寄せて「ねえクライヴ。これから私だけじゃなく、色んな人にその名を呼んでもらってね。白兎さんでも、女王陛下でも、貴方が呼んでほしいと思う人なら誰にでも。……そうして、貴方がどれだけたくさんの人に愛されているかを知っていって」自分の姿を映す澄んだ泉の様な薄青の瞳を見つめながら時折慈しむように指先で頬を撫でると、名前を呼ばれる嬉しさを相手がもっと享受していくことを願い静かに語り掛けて)
___。(名前を呼んで貰いたい人に、そう告げられた言葉が冷や水の様に降りかかると躊躇いを持たせるように言葉が喉を通る事無く止まり。今でこそ考え方が変わり、各々に与えられた名前が重要であると理解しているが彼女に出会うまでの自身ではどうだ、と言う部分で引っ掛り。考え込む様に無自覚に沈黙を作り上げて片方の口角を少しだけ落とし困った様に目尻を細める、彼女に悪気が有るとは微塵も想わないが名前の重要性を自らが他の住人に説くのは違う気がしてすんなりと肯定する言葉が生み出せない、頬を撫でる相手の優しい指の動きを甘受しては"ふ"と強張る様に固まった表情に笑みを取り戻し「――そうだな、白兎にも名前を思い出したくなるくらいに大事な人が出来たなら。その時に改めて自己紹介でも、」自分なりに考えた上での返答を行ってから抱きしめていた腕より力を抜き、隣に並ぶように腰を下ろして「君は此処で何をしていたんだ」まさか小さなお友達が共に居たとは思わずに舞い上がる感情を沈めさせ、少しだけ頭を傾け顔を覗き込むよう視線を送り尋ねかけて)
……たとえ女王でなくても、アリスはこの世界を導いているはず。貴方と出会ってそんな風に考える様になったの。__だから予言してあげる、きっと未来はそう遠くないところまで来ているわ。
(言いよどむ彼の何処か困った様な表情に小さく息をつくと、少しの沈黙の後に吐き出された返答に言葉を続けて。名前を重要視していないのは何も以前の彼だけではなくこの世界全体の認識、こうしてこの世界で過ごしてきたからこそ相手の言わんとすることもある程度推し量ることが出来。それでも現に自分が彼を変えられたようにその意識は絶対ではない、静かに相手の頬から指を引きながらふと笑い掛ければ我ながら少し傲慢な、それでも確信しているからこその言葉を告げ。なぜならこの世界に迷い込むアリスは自分だけではなく、そのアリスたちは自分の様に此処で誰かに出会っていくのだから。自分が女王にならなかったからこそこれからも訪れるだろう未来のアリスへの期待でこの話に区切りをつけると「__いけない、すっかり忘れていたわ!その、待ち伏せというと何だか聞こえが悪いのだけれど……貴方にね、紹介したいお友達が居て。それでお友達と遊びながら、貴方が手隙になるのを窺っていたのよ」此処で漸く驚かせたままほったらかしにしていた小さな友人のことを思い出して。はっとしたように声を上げながらばっと立ち上がるとそっと辺りを見渡しながら彼の問いに対する返答を口にし、きっと今も隠れてしまったままだろう猫の姿を探し始めて)
(何の根拠も無い彼女の発言が何よりも説得力が有る、自らの経験が強い意味を持たせるのかもしれないが。意味も無く肩に力を張り無駄なほど考えてしまう悪癖を、相手が少しだけ背を押してくれるだけで楽になるのだから不思議で。語られる優しく暖かい未来絵図に口元を綻ばせると穏やかさが広がる様に微笑んで小さく頷きを。日々新しいアリスが送られてくるのだから、とその響きで思い出す様に"そうだ"と声を落とし、「名前を思い出す際にアリスを此処に連れてくる役割の、ユニコーンが力になってくれたんだ。……何か礼をしたい、エイリンの都合に合わせるから今度買い物に付き合ってくれないか」感謝の言葉を告げる頃にはもう姿が見えなかった彼を思い出し、とは言え正確にはデートに誘う切欠の一つに過ぎないのだけれど。"お友達の紹介"と聞けば当初こそこの国の住人を頭に浮かべるが、探す様な彼女の動向によりそれが違うと言う事を察して「__お友達?」とまだ見ぬ未知なその姿に疑問符を一つ作り上げながら、疑問から少しだけ頭を肩に寄せつつ相手が追掛ける視線の先に続くように自らも視線を動かして。)
__ッきゃ!もう、一体何処に隠れていたの?
(雰囲気に落ち着きが戻ったことを察したからだろうか、不意に背後から肩に掛けて柔らかな重さが飛び込むと驚きに思わず声を上げるも、それが探していた猫だと分かれば一瞬緊張してしまった肩をほっと落として。子猫ならまだしも成猫が肩によじ登るのは聊か不安定で、何とか掴まろうともがいていた猫を抱き直せば再度相手の隣に腰を下ろしてから膝の上に座らせて。「最近此処でよく会う、私の新しいお友達よ。もしかするともう他に名前があるのかもしれないけれど、私はライルと呼んでいるわ」すらりとした体に赤茶の滑らかな毛並みをした猫の頭を撫でながらどこか楽し気にそれの紹介を口にすれば、正直な所同じ猫でもチェシャ猫のような事例もある不思議な世界だからこそ愛玩動物として普通に扱って良いものか悩みつつ、一先ず付けてみた猫の名を告げて。「__ふふ、貴方の恩人なら私にとっても同じだもの。丁度ライルに首輪か何か付けてあげようと思っていたところだし、喜んでお付き合いするわ」元よりそろそろ買い物に行きたいと思っていたところ、加えて相手が名を思い出すのに一役買ってくれた人物のためともなれば断る理由などなく。猫の喉元を擽る様に撫でながら快諾すれば、言葉こそ平静を装ってみたものの好き合う同士が出かけるとなれば言わばこの誘いはデートということになるだろう、そんな事実に微かに頬を染めながら思わず口元を緩めて)
(彼女の視線の先を追掛けていると一瞬視界を通り抜けたその存在に瞳を丸くし、次ぐ小さな驚きの声に"エイリン!"と反射的に彼女の名前を呼びかけ近付いて。然し心配する事も無く、そこにいたのが猫で有ると驚きに上がっていた眉も安心するように穏やかさを取り戻し。見慣れない赤茶の猫はどうやら喋れないらしい、とその雰囲気から察し「よろしく、ライル。」成猫とは言え、小動物を見れば心が安らぐと言うもので相手の膝に抱かれる猫へ目を向ければ挨拶代りの声をかけ。持ち掛けたデートの誘いが応えられると口角を持ち上げ笑みを浮かべてから猫の頭をぽんと優しい手つきで軽く撫で「素敵な首輪を選んでくるよ」と声をかけてから「この子は――城には連れていかないのか」城内では見掛た事が無い、加えて庭園でも見かけないこの猫は一つの仮説としてアリスのように紛れ込んでしまったのかもしれない。と不思議がる様に目を向けて、その視線を相手へと移動させると尋ねかけるように声をかけて)
……連れていきたいのは山々だけれど、それを決めるのは彼だから。守ることって、必ずしも相手のためになるとは限らないもの。
(子猫の様にごろごろと全身でじゃれつくようなことはしないものの時折甘える様に喉を鳴らす猫の毛並みに沿ってその体を撫でながらそっと目を伏せると相手の言葉に少しだけ困ったように肩を竦めて。首輪がないことからこの猫に飼い主が居ないことは明白、しかしだからといって自分の一存で城に連れ帰るのは保護であると同時に猫である彼の自由を一方的に制限することと同意義であり。「今はまだ自由を謳歌していてくれればいいと思っているの。もし帰る場所が恋しくなったら、その時は私がその居場所になれたら……なんて、その約束の形が首輪という訳」あくまで気ままな猫の彼を囲ってしまうのではなく、雨宿りでも人恋しい時でも"もしも"の時に立ち寄れる居場所になれればそれでいいというのが己の考えであり。にゃあん、と一声鳴いてからするりと膝から飛び降りてしまう猫を視線で追えばその気ままさに小さく笑みながら何処かへと消えゆく猫の姿を見送り、完全に何処かへ行ってしまってから相手へと視線を戻せば「__ね?」緩く首を傾げながら相手に同意を求める様な声を漏らして)
(目の届く範囲に留めて囲っておきたい、そればかりが愛じゃないと述べる様に伝えられた相手の理論とは己の持つ考えとはかけ離れており。だからこそ冷や水を浴びる様により視界が広がると彼女と一緒にいるとそれだけで教わることが多いと出会ってから学ぶことがまた一つ、と言う様に小さく息を付き目尻を和らげ微笑んで。同時に、達観するような大人びたその考え方を尊敬するとも誇らしいとも、現に己が彼女の自由を少しずつじりじりと削って己に縛り付けよとする自覚が有るからこそ敵わないとすら感じて。だからこそ同意を求めるようなその言葉に何処か困ったように微笑んで目尻に皴を刻み濁す様な返事に変えて。「エイリン、戻ろうか。」まだ若く、自由を謳歌するべく彼女の自由を根こそぎ奪い理不尽に縛り付けていると言う事実から目を背けるべくその一言を掛けると表情を和らげてから片手を差し出し「大分寒くなって来たから、風邪を引く前に」と今だってまた彼女を手元に戻そうとしているのだから、どうしようもないと自嘲を。都合よくその考えを掻き消しながら「__喋る猫なら沢山見てきたが、喋らない猫は珍しい。久しぶりに見たよ」ふ、と微笑みを共に今はもうすでに姿の見えない猫へ話題を向けて)
__ッ、くしゅ!……ふふ、そうね。風邪なんて引いたら、折角の貴方とのお出掛けも行けなくなってしまうものね。
(まだ太陽は頭上に輝いているとはいえ少しずつ風も冷たくなってきたこの頃、不意に背筋を駆けあがる様にぞくりと寒気か這ったかと思えば小さくくしゃみをして。正に相手の忠告通りだと思わず苦笑しながら差し出された手を取り立ち上がると、剣を扱うからだろうか少しだけ皮膚の硬くなった相手の大きな手をそっと握りながら言葉を続けて。城へと戻る庭園の道をゆったりと歩みながら「……実はね、もしかしたらライルも言葉を話すんじゃないかって暫くは語り掛けていたのよ?それどころか、白兎さんやジャバウォッキーみたいに、本当は人の姿なんじゃないか……なんて、我ながら滑稽だったわ」少しばかり照れくさそうに打ち明けるのは先程の猫と出会ったばかりの頃の話で。元の世界では喋らない方が普通だったというのにこの世界に染まってきたということだろうか、にゃあとしか鳴かない猫に懸命に話しかけていた過去を思い出しては仄かに赤みが差した頬に片手を当てて)
――(喋らない猫に話しかけるそんな様子を想像すればその微笑ましさに可愛らしいと"はは"と声を上げるような笑い声を反射的に零し。小さな手の平をやんわりと握りながら歩幅を揃える様にゆっくりと歩みを進ませて「人型の猫ならチェシャ猫が一番近いな、……未だ会ったことが無かったか?」正に猫其の儘と言った自由気儘の住人を思い浮かべると気儘すぎるが為に何処に現れるかが読み取れない、そんな彼であれば彼女がまだ会っていなくとも何ら不思議じゃないと思い立ち。紹介するにあたり彼の特徴を、と思い浮かべれば「お喋りで、ガリガリに痩せ細った猫なんだ」繋がないもう片方の手の平を緩く顎元に添えると何を抜いても特徴として浮かび上がる身体的なそれを上げて「よく遊園地の方に出向いているみたいだな」遊び好きの双子と共にいる事が多いことを思い出せば、連想するように買い物も良いが休みの日に彼女を遊園地へ連れて行くのも良いと瞳を緩めながら考えを浮かべ「エイリン。遊園地は好きか」少しだけ頭を傾けゆったりとした声色で尋ねかけ)
(/背後から失礼いたします。本トピの方に纏めて上げさせているのですが、当トピの纏めページを作らせて頂きました…!プロフ掲載拒否やキャラクター使用の拒否等ありましたらご遠慮なくお伝えください…!)
あら、あまりに痩せ過ぎているのは良くないわ。そのチェシャ猫さんに会いに行く時はケーキでもサンドイッチでも、何か美味しいものをお土産に持って行った方が良さそう。
(チェシャ猫という呼称は何度かこの世界で耳にしたが実際に本人には会ったことはなく、相手の言葉に小さく首を振って見せると簡単な紹介でも上がるほどのやせ細った姿だという事実に眉尻を下げて。些かお節介かとも思いつつ、それでも土産という口実程度ならと思案を口にすると軽く尖らせた唇に考え込むように指先を添えて。「遊園地……どうなのかしら。私、この世界でも元の世界でも行ったことがないの」少しだけ相手の問いかけに戸惑いを見せてしまうのはそもそも好きか嫌いかの基準となる経験がないから、答え方を探しているかのように僅かに視線を彷徨わせながらぽつぽつと言葉を漏らせば「__でもそうね、何方かエスコートの上手な方に案内してもらえれば、きっと好きになるんじゃないかしら?」少しだけ甘えを見せる様に片手を繋いだまま腕を組むように相手の方へと身を寄せ。悪戯っぽく笑みながら少し回りくどい言葉を続けるのはきっとこう言えば彼は自分を誘ってくれるだろうと思っているから。そうして彼に求めてもらえるのが何より嬉しいということはまだ本人には内緒、それでもその嬉しさを笑みに滲ませてしまいつつ其方を窺う様に相手を見上げて)
( / 纏めページの方確認させて頂きました!こんなにきちんと纏めてもらえるとは思っていなかったので何だか嬉しい気持ちです^^掲載やキャラクター使用は当方が制作した詠凛というキャラクターを改変してしまうような二次利用さえなければ問題ありませんよ。)
――それは、……。嫉妬してしまうな(痩身と聞いた彼女がみっせる優しさを聞けば、実際には嫉妬心と言うよりもその優しさを誇らしく感じるわけだが。片方の口角をゆるりと吊り上げて両方の瞳を目尻に皴を刻む様に細めてから冗談めかす様な軽口の喋り方で「その時には同行しよう」と焼きもちを理由にして約束を取り付ける様に言葉を続け。遊園地、と伝えたその場所に口籠る様子が見受けられるとポツリポツリと続けられた言葉がからその理由が伝わって「光栄だ、君の初めての遊園地をエスコート出来るなんて。」伺うような眼差しや、遠回しの言い方などしなくとも、相手を連れ出すと言うのに。そのいじらしさに小さく笑みを綻ばし、がばっと抱きかかえるように彼女を持ち上げると「遊園地にはたくさんの乗り物が有るんだ、きっと君も気に入る筈だ」彼女は初めての遊園地にどんな反応を見せてくれるだろうか、その想像すらも楽しいのだからどうしようもない。抱えたまま帰路に就くように歩みを進ませて)
(/確認ありがとうございます!またキャラクター使用についても了解いたしました!/蹴り可)
( / すみません、週末まで少々予定が込み合っておりましてレスをお返しするのが遅れてしまうかと思います…。一応お知らせさせて頂きますね。
今暫しお待ち頂けますよう何卒よろしくお願いいたします。)
……ふふ、貴方のおすすめなら信頼できるわ。背伸びばかりじゃなく、たまには思いっきり遊び回るのも楽しそう。
(不意に此方を抱き上げる相手の素振りは普段城で警備をこなす姿からは想像出来ないほどに幼く、きっと自分だけに見せてくれるその無邪気な様が酷く愛おしく感じられて。急な動作に多少驚きもしたものの抱き上げる頼もしい腕に不安などは感じず、そっと肩に手を添えることで体勢のバランスを取ると思惑通り誘いの言葉を続けてくれた相手に嬉しそうに笑みを漏らして。遊園地と聞けば正直自分が普段目指そうとする淑女らしさとは逆の幼さを感じてしまうところだが、相手とだからこそたまの息抜きとばかりに子供っぽく燥いでしまうのも不思議と良いと思えてしまい。買い物の約束にチェシャ猫の元への訪問、遊園地巡りと今日だけで相手との楽しみがいくつも増え思わず気持ちが焦ってしまいそうになるが、この世界に残ると決めたからこそ相手との時間はこれからも続いていき、そのひとつひとつを噛み締めていけるようにと逸る心を落ち着ければ温かな腕に身を任せたまま帰路につき)
( / 一旦場面に区切りがついたようでしたので回収させて頂きました!
そういえば、というかかなり今更な気付きになってしまうのですが…これまで此方から主様へシチュエーションをお願いする形となっておりましたが、主様は何かやってみたいお話等ございますでしょうか?もしご希望の流れがございましたらお聞かせいただければと思います!)
(/キャラ回収と共にいつも素敵な交流時間を有難う御座います!また、此方に対するお気遣いまで本当に有難う御座います…!それでは、是非とも未だ交流をしていない提供との接点を作ることで交流の幅を広げたく思います…!未だ交流していない提供の中で絡んでも良いよ!と言うのが居ましたら教えて頂けると嬉しいです!)
__あら梟さんこんばんは、今日はとても良い夜ね。
綺麗な満月、本当なら月見でもしたいところだけれど……生憎ね、今は帰り道を探すのに精いっぱいで、空を見上げる余裕がないの。
お使いが終わったのは夕暮れ時だったのに、歩いても歩いてもまだ私は森の中。
流石に冷えてきてしまったし、何よりこのままじゃお城の皆に心配を掛けてしまうわ。
……駄目ね、考える程暗くなるのは悪い癖だわ。
もう足も疲れてしまったし、少し休んでから改めて打開策を考えようかしら。
話し相手になってくれてありがとうね、梟さん。
貴方も、迷子にならないよう気を付けてね。
__________
__さてと、どうしたものかしらね。
(城の手伝いのひとつとしてお使いに出掛けた帰り道、要件自体は無事に完遂できたもののそれから帰路についてかなりの時間が経ってもなお、森に迷わされてしまったのか城にたどり着けずにいて。夕暮れの橙の空は今では丸い月の浮かぶ夜空へ変わり、肌寒さの感じるきんと澄んだ空気の中そっと腕を抱えると慣れない森の中を歩き回ったことですっかり汚れてしまった足元に視線を落として。儘ならない現状に小さく溜息をついてから疲れてしまった足を休めようとするように傍にあった切り株に静かに腰を下ろすと、流石に困ったように表情を曇らせながら小さな呟きを漏らして)
( / まだ接点のなかった方々との交流、此方としても是非是非お願いしたいです!参加後もどんどん魅力的なキャラクターが増えていき、キャラクターシートを拝見しながらいつもわくわくさせて頂いておりました。ただ、何方も魅力的な分優柔不断にもお相手して頂きたい方を絞れず…一先ず何方との交流でも支障のなさそうな森の中からの開始にさせて頂きました。主様の動かしやすいキャラクターで交流させて頂ければ幸いです。)
(暗闇の中進むには向いていない目だと自覚している筈だった、だからこそ暗くなる前には眩しい位に電球がチカチカと煩い遊園地にて過ごしているのに。今日という今日は森のレストランにて時間を使いすぎてしまっていた、隣のお菓子屋では両手に余る程の量を買い漁った大きな紙袋を一つ右手で持ちながら暗い森を進み。鳥目と言うのは厄介だと誰に文句を言うでもない不満を訴える様な表情で口角を落とし少しでも視界を凝らすように眉間に皺をよせ目を細め。携帯として持ち歩く小さい電球型のライトを灯しながら尚も面白がって迷わせる木々にいい加減苛立ちを見せ「――ちゃっちゃと帰りてェんだっつーの!!邪魔すン__ってえ!」少しずつの変化で道を変える木々へたまりにたまった文句を、その文句に面白がるような木の根に転ばされれば紙袋から転がる菓子に"ぐぬぬ"と転んだまま表情をより険しくし、転がるそれらを拾い集めねばと顔を上げたその先に足を二本。足を伝うように視線を持ち上げれば夜の森にいてはならない少女の姿、ギョと驚きに瞳を丸くしてから転んでいた身体を起こし「アリスゥ?」と怪訝がる様にその呼び名を。普段外へ出ることなく引き籠るせいで情報が足りていないのか、彼女が既にアリスじゃないなんてことを知ることも無く「何で、此処にアリスがいンだァ」怠惰な動きで頭を捻れば疑問符をいくつか浮かべて)
(/交流文の先出を有難う御座います…!同じく優柔不断のせいで様々な可能性を考えては選ぶことが出来ず…!まだ絡んだ事の無い提供であみだくじをさせて頂きましたッ。一先ずフラミンゴで交流に向かいますが、変更も勿論大丈夫ですので違うな…。と思われた際には遠慮なく伝えて下さい…!)
__違うわ。今はもうアリスではなく、ただの女の子なの。
(途方に暮れ木々の隙間から見える夜空をぼんやりと眺めていただけの静寂に不意に荒立った様子の声が響けば其方へと視線を送り。暗闇に慣らされた目には些か眩しすぎる明かりを手に近寄ってくる影を捉えたかと思えばふっと消える様に姿が揺らめき、一瞬また何か不思議な事象に出くわすのかと身構えかけたものの臆するまでもなくただ転んだだけだったらしい相手に毒気を抜かれたとばかりにぽかんと呆けてしまい。アリスとの呼び声にはっと気が付けば反射のように否定の言葉を、それから改めて相手を見れば一度は呆気にとられた先程の出来事が今になってじわじわと思い出され、思わず堪え切れなくなった様に笑みを漏らして。「ッ、ふふ…っ!そういう貴方は花の妖精さんか何か?」他人の失態を見て笑ってしまう等淑女としてははしたない行為、何とか堪える様に口元を押さえながら腰を下ろしていた切株から立ち上がるとドレスに付いた土埃を軽く払い、ふと転がり落ちていた菓子を拾い上げ相手へと手渡しながら言葉を続ければ緩く首を傾げて)
( / フラミンゴさん…!見た目と中身のギャップは勿論のこと、現在まで交流させて頂いた何方ともまた違う雰囲気が素敵ですね。何ともお茶目な登場に本体までほっこりさせて頂きました(笑)どうぞよろしくお願いいたします!)
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