絡み合うネット配線：非募！

ありがとうございました…
（目立たず、静かに仕事をこなすその姿は、凛としており。支払いを済ませ、店を出ていくお客様に上記を述べ、笑顔で頭を下げお客様を見送り）



（/いえいえ、大丈夫です！。うん、もっと頑張らなくちゃ…←
では、背後はこの辺りで一旦失礼します。また何かありましたら、気軽に仰ってください！）

(今日の分の飲み物やらお弁当やらをカゴに入れレジに並ぶ。隣の方が空いているのにこちらに並んでしまうのは無意識からなのだろう。前の客が退店すればカウンターにカゴを置き、暫し店員のレジ打ちを眺め)

(/はーいではこちらも一旦引っ込みますね。よろしくお願いします！)

（レジ横で１人立っていると、ふと音楽が店内に流れだし。その音楽に耳を傾けてみると、それは聞いたことのある曲で、よくよく聞いてみると、自分の好きなアニソンの一つで。その音楽についつい頬が少し緩み、嬉しそうな笑みを浮かべつつも、職場なのではっちゃけたい気持ちは抑え、冷静な様子でレジ横に立ち）

あのー。
(自分の番が回ってきたところでふいに上の空になる店員に目を丸くしつつ、どこか綻んでいるようにも見える表情の相手に上記のように控えめに声掛ければ、「レジ、お願いします。」とちらとカウンターのカゴに視線を落として)

あっ…も、申し訳ありません…っ
（音楽に夢中になりすぎて、仕事そっちのけで音楽に浸っていた、上の空の自分に、客が声を掛けてきて。その声にハッ…、と我に帰れば、上記を誠意を込めて述べ、頭を下げ謝罪し。すぐに客のカゴに視線を移せば、素早く切り替え、先程とはうって変わり、真面目に、的確に、そして滞りなくバーコードを読み取り）

お弁当、温めてもらって良いですか？
(ほぼ毎日ここに通う此方としては、彼女は既に見覚えある存在で。こんな一面もあるんだなと内心ラッキーなんて感じつつ、相手の謝罪に苦笑を浮かべ緩く首を横に振り、レジ打ちの最中に上記述べて)

はい、畏まりました…
（レジと客のカゴの中の商品とを交互に見ていると、客から商品の温めを要求され、客の顔を見ては上記を述べ。全ての商品の読み取りが終わり、レジに表示された金額を見ては、客の方を見て下記を述べ、読み取った商品の中にあった弁当を手に取り、電子レンジの中へ）
商品９点で、981円です

じゃあこれで。
(先程のことはあったものの、流石と言わんばかりの彼女の手際の良さを感じていると値段を告げられ、財布から千円札と一円玉、そしてポイントカードを一緒に提出し)

1,001円、頂戴いたします…
（客から商品の代金を受け取れば、上記を述べレジに目を向け。レジに金額を入力すればレジが開き、それと同時にちょうどレンジの音が鳴り、レジからお釣りを、レンジから温めた商品を取り出せば、下記を述べ相手に渡し）
20円のお釣りと…此方、商品になります…

どうも。
(手渡されたレシートとお金を握りしめ、袋に指を掛ければ上記述べながら小さく頭を下げて。出口に向かう前にふとその場で立ち止まれば、何を感じたのか思い出したようにぽつりと「この曲、良いっすよね。」とだけ言葉を残してその場を後にし)

…！
…あ、ありがとうございました…
（出口へと向かう客の後ろ姿を見ていると、ふと相手が此方を見たかと思えば、店内に流れる曲の感想を呟き。その言葉に驚きの表情を浮かべると同時に、嬉しい気持ちも込み上げてき。どんな表情で上記を述べたか、曖昧で）

(何故あそこであんなことを言ってしまったのか。前から少し気になっていた店員ではあったため、話すきっかけが欲しかったのかと聞かれるとそうなのかもしれない。そんなことを考えつつ家路を辿り帰宅。諸々を済ませて夜も8時を回った頃、いつものようにPCを立ち上げ、自分がよく視聴している人の動画のアップ状況を確認し始めて)


(/買い物終わったんで自宅パートに移行しちゃいました！
ところでLFちゃんは(生)配信はしてる感じなんでしょうか？一応こちらは動画投稿のみ行っているという設定ですw)

（少し乱れることはあったが、何とか無事に今日の分の仕事が終わり、何事も無かったかのようにアルバイト先のコンビニを後にして。相も変わらず道草を食わず、寄り道もせずに自宅に向かい。自宅に着いた途端に配線だらけの動画撮影・制作部屋へ直行し、すぐに何やら準備を始めて）

（/全然大丈夫です！
あー、生配信はたまーにしている感じで考えてます）

んー、やっぱそうすぐには上がんないか。
(前の動画チェックは昨日行ったため、1日ではそう新着動画もぽんぽんと上がらないようで。ぼやきつつも、仕方ないとばかりにマウスを動かし最近リストに加えた配信者のページへ。男とは言っているがその中性的な声質とゲームの実況の評判は上々で、自分もまたそれに魅せられた視聴者の一人である)

(/了解です！)

…よし、そろそろ始めるかな…っ？
（部屋の時計を見ては、上記のように呟き。時計はもうすぐ９時をさそうとしており、部屋の机に向かえばPCをすぐに起動させ、マイクを身につけ。先程まで、生配信の準備と変装をしていたようで、男装した古乃羽は、落ち着いた様子でカメラを起動させ、９時きっかりに生配信を開始し。もちろん顔出しはせず、実況者モードで下記を述べ）
はいっ！
皆さん、どうもコンバンワー！
Ｌ・Ｆでっす！
不定期開催の生配信のお時間でっす！

おっ、ラッキー。
(何気なくそのページを見ていると、彼の生配信があるとのお知らせ。不定期な上に数もそれ程行なっていない筈であるため思わずそんな独り言が。すぐに配信ページに飛ぶと既に放送は始まっており、多数のコメントが画面中に流れる中取り敢えずキーボードに「わこつ」と入力し、自身のコメントを紛れさせて)

おぉ…もうこんなにも沢山、コメントが…
（生で動画を撮影しながら、PCに流れる多数のコメントを目で追いながら読み。そのコメントの多さに上記を呟き、PC画面の―――誰にも見えない向こう側でひとり、笑みを浮かべ。そして、自分の素顔を知らない―――PC画面の向こう側にいる、生放送を視聴している多くの視聴者たちに向かって、下記を述べ）
早速、沢山のコメントをくださった皆さん、ありがとうございますっ！

(彼の言葉に反応して"こんにちは"と返す者や"顔出せ"と煽り立てる者等のコメントが流れる中、自分が気になったのは今日の彼の配信スタイル。本来ゲーム実況者であるため画面はゲームの画面かと思いきや、映っているのは彼自身。単に他の放送を見逃しているだけかもしれないが、普段の声だけしか知らず、彼自身を初めて見る自分にとってはそれが新鮮に思えて、「LF今日は何すんの？」と匿名性抜群の口調でコメントし)

だから、顔は出さないって…
（PC画面に流れた、自分に対する煽りのコメント。そんなコメントにも、上記のように柔軟に対応し、苦笑いを浮かべ。そんな中、パッと画面に流れた、『今日の生放送で何をするのか』というようなコメント。そのコメントが流れた途端、他の視聴者たちも同様のコメントをしてきて。そのコメントに思い出したような口調で下記を述べ、画面を切り替え。画面には、いつもと変わらずゲーム画面が表情され）
おっ…！
そうだった、そうだった…
今日の生放送も、いつもと変わらずゲーム実況をするんだけど…

ゲームすんのかい。
(突如切り替わった画面を見て、自分のコメントが読まれた嬉しさもあり思わずにやけ顔で放った独り言が部屋に響く。とはいえ逆に考えればこの短い間で彼を見れたことはラッキーだったとも言えるのかもしれない。映し出された画面のゲームはどうやら自分のプレイしたことがないものらしい。普段自分が上げているゲームの多くは少し昔のもの、所謂レトロゲーに部類されるものが多く、だからこそ彼のプレイするゲームには興味があり、飲みかけの缶酎ハイに口を付けつつ様子を見守り)