蛍鶴 2016-12-15 23:39:19 |
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僕はぼっちだ。何時からだろう。僕の周りの人が消えて逝ったのは。もう何もしたくない。誰かに助けて欲しいのに、助けてくれる人がいない。そりゃそうだ。
僕に関わった人は全員死ぬのだから。
学校は嫌いだ。どうせまた今日も机に落書きされてるんだろうな。早く卒業したい。
#何故だろう。中学3年になってから世界が変わった。周りから避けられるようになり、ついにはいじめにまで発展した。
その一カ月後の事だった。
僕へのいじめの主犯格的存在が、不慮の事故で死んだという情報が、緊急全校集会で発表された。ここで初めてその人の名前を知った。その時はざまあみろとか、やっといじめから抜け出せると、安堵した。
というのも、いじめの主犯格的存在は、いじめに乗り気じゃない人に暴力を振って、いじめに参加させた。ひどい話だ。きっと安心してる人は僕だけじゃないはずだ。
先生「このクラスに転入生がやってきます!森田隆くんです!」
森田「森田隆だ。」
こいつは、全国1、2を争う不良校から来たらしい。こいつのせいで、僕の人生がまた狂う事になる。
森田「おーい、お前らちょっと来い」
周りがざわつき始めた。
モブ「え、俺らですか。、、、めんどくさ。」
森田「今なんつった?」
「あ、いや、、、その、、、わかりま、」
言い終わる前に、僕の目の前で殴られていた。
モブ「痛っっ」
僕が何も言えずにただ呆然としていると、森田がこっちを向いてきた。
森田「何見てんだ。」
僕「え、いや、、、あの、、、その、、」
森田「お前もされたいのか、こうっ、、、」
モブ「うっっ」
このままどんどん蹴られ、顔中にアザができていた。
森田「どうだ、やられたいか?」
僕「、、、」
森田「おい、何か言えよっっ!」
髪を引っ張られる。痛い。咄嗟にあの死んだ奴を思い出す。確か名前は長峰だったような、、、。
森田「何故何も言わないんだよ」
もう何も思い出したく無くなってきた。
森田「何か言えって言ってんだろ!?お前ら、こいつ連れていけ」
モブ「え、あ、はい、、、」
森田「早くしろ!!!」
モブ「はいっ!」
あーあ、また始まった。もういやだ。早く
**ばいいのに。
森田「はぁ、、、おい、遅いぞ。」
モブ「すみません!」
僕「ここって、、、トイレ?」
森田「ああ、この学校で一番人気のない場所だ。」
臭いはなかったけど、蜘蛛の巣が天井に張り巡らされていた。
僕「ここで、何を、、、」
でもなんでこんな所を知っていたのか。
森田「お前ら、こいつを殴れ。」
モブ「え、いや、は。」
森田「早くしろよ!!」
モブ「ご、ごめん。」
そう呟いて、蹴られた。手加減してくれていた。
森田「弱いんだよ!見とけ!もっと力を入れろ!」
僕「ぐはぁっ!」
お腹を強く蹴られた。息が出来なくなった。痛い、痛い、痛い痛い痛い痛い痛い痛い、、、
目が覚めた。置いていかれたのか。もう授業始まっちゃってる。
僕「痛」
足が凄く痛い。見てみると、たくさんアザができていた。
僕は足を引きずりながら、教室を目指した。
教室に入った。
どっと、重い空気が流れる。
教師やクラスの秀才までもが、僕の傷を睨むように見ていた。
「え、何あれ。痛そう」
「うっわ。」
視線がさらに僕を痛めつける。
だんだんイライラから悲しみが込み上げて来た。
その数日後
森田が死んだ。
いやだったけど、葬式には行ってやった。
モブ「よ、かったな。これでもう傷つけられなくなる、な。」
なんだよ。他人事が過ぎる。
面倒臭いことをしたく無いだけじゃんか。はぁ。
結局皆様他人事なんだね。
その日は途中でいろいろ理由を付けて帰った。
自殺だったらしい。どうして森田が死んだのかな。死にたいのは僕の方なのに。意味がわかんない。なんなの。別に嬉しくもないしさ。なんでよ。涙が込み上げてきた。帰り道は涙で良く見えなかった、、、
弥栄「お前、まさか森田を自殺に見せかけて殺したんじゃないだろうな!?」
どうしてそんな事にたどり着くのか。確かに殺したいくらいウザかった。でももし殺そうとしたところで力負けしてまた苦しむだけなんじゃんか?
僕「、、、」
弥栄「なんか言えよ!」
殴られた。
僕「僕は、、、やってない、、、」
弥栄「はぁ。これじゃ会話になんねぇな。森田のときよりひどくしてやる、、、」
僕「は、はははは。」
僕はもう逃げられないのかな。
もう人間をやめたい。
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