名無しの少年 2016-10-02 16:31:10 |
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(ある意味驚きで震えかけながら混乱している最中、相手から突然微笑まれ、彼は普段教室で見る限り無表情のような物ばかりだったので今の笑顔は新鮮で思わず見詰めてしまい。けれど彼はフードを被り直して、ぽつりと此方に感謝の意を伝えれば何処かへ去ってしまいそうだったので「…あ、まっ、待って!」相手の微笑に一時停止していた脳が改めて働き始め、彼の服の裾を掴んで引き留めようと)
(/いえっ、初々しくて可愛らしいです!ありがとうございます;)
(その場から離れようとしたその時、相手に服の袖を捕まれて、ついつい立ち止まって。相手の意外な行動に驚き、振り返って相手の顔を見つめ、フードの端を掴んで。「ええっと…な、何か…用?」驚きと戸惑いの混じった複雑な表情を顔に浮かべつつも、掴んでいるフードで隠しながら声を掛けて)
あ、そ、その、今の…周りの人に言わないでくれる…かな?
(フードで顔色を隠しつつも声音だけで彼が驚いていると分かり、すぐに手を離し。そしてついさっきの出来事について誰かに話されてしまうと、両親が警察方面の職に就いている学生だなんてこの地域で限られている筈なので、色々と面倒な事態になり兼ねないと思いつつ不安げに眉を下ろしそう頼んでみては)
…うん、分かってるよ
(不安そうな表情で頼んできた相手を見ては、小さく息を吐いて。何となく予想していたようで、上記を述べれば、フードから手を離して。「…誰にだって、隠したい秘密…知られたくない秘密の1つや2つはあるもんね…」意味深な発言をしては、軽く苦笑いして)
……あ、ごめんね、白騎くんのこと信用してないって訳じゃなくて…その、ええと…
(苦笑交じりに彼の口から洩れた言葉に僅かの間思考するも、やがて考え至って体の前で両手を振りそう返し。されど上手く続けられなくて、次第に語尾の覇気が無くなって行き)
あ…っ
…気を悪くさせて、ゴメン…
(相手の様子を見て、相手の口から零れる言葉から力がなくなって、消えていくのを感じては、何だか悪いことをしたな…と、罪悪感を感じ、上記を述べて、俯いて。ふと、顔を上げれば「…僕にもさ、言えない秘密…あるから」と呟けば、珍しくフードを脱いで、相手を見つめて)
……、そうなんだ。じゃあ私と同じなんだね
(語尾に覇気が無くなっていくにつれいつの間にか沈んでいった顔を、布が落ちたようなぱさりという音に反応して思わず仰ぐと初めて見たフードを脱いだ彼の姿が。酷く驚きながらも、その秘密というのは相手が人前でずっとフードを被っている事に何か関係があるのか、なんて以前から疑問に思っていた事をつい尋ねてしまいそうになるも、我に返っていきなりそんな事を訪ねても馴れ馴れしいだけだと聞いてしまいたい気持ちを飲み込み。けれど感じた事はそれだけではなく、何だか同じような立場の誰かに出会えた事にほっとしていたりもしたので、代わりにその気持ちを伝えようとささやかに微笑みを浮かべれば)
(/本当にすみませんっ、連休ということもあって色々と外出しておりました…;
お待たせしてすみません……)
(フードを脱いで、相手の顔を見た時、相手の顔は、思いの外沈んでいて。しかし、フードを脱いだ時の音に反応したのか、相手が慌てて顔を上げて自分の顔を見てきて。人前でフードを脱ぎ、顔を見せたのは相手が初めてで、どうすればいいのか、分からなくなっていると、相手も、初めて見た竜弥の顔に、驚きの表情を浮かべていて。しかし、相手はささやかに微笑んで、言葉を述べて。そんな相手の表情に、思わず「…あ、あの…さ…。…っ、僕の秘密…知りたい…?。…と、いうかさ…僕、有馬さんの秘密…知っちゃったわけだし…。…有馬さんに、知ってほしいんだ…僕の秘密を…」と、戸惑いながらも、途切れ途切れに言葉を伝えては、「…ダメ、かな…?」と首を傾げて)
(/あっ、そうでしたか…!。急かしてしまってスミマセン…。此方も、連休ということで、ぐっすりと眠っておりました…w)
(彼が続けたのはついさっきまで己が考えていた事を見透かされているかのような言葉ばかりで、増した驚きによって声も出ず、ただきょとんと相手を見詰め「……うん、知りたいな」何処となく落ち着かない雰囲気で、言葉が度々途切れてしまうのは、きっとこんなことを他人に話す機会が無かったからなのかもしれないと思っただけなのに、大事な秘密を此方に打ち明けてくれようとしてくれる事が本当に嬉しく感じられて。意識せずとも零れた笑顔はまるで花笑みであり)
(/いえいえっ、此方こそ何も連絡せず遅くなってしまい…申し訳ないです;
わぁ、羨ましいです…私も沢山寝たい……w)
(自分の話を、相手はきょとんとした表情で聞いていて。しかし、相手の言葉を聞いて、嬉しさと安心感が自分の心に押し寄せてきて、無意識にフッと微笑んで。相手も笑顔を浮かべていて、その笑顔にみとれてしまい、ボーッと突っ立ってしまって。ハッ…と我に返れば、「…とりあえず、ここじゃあれだから…ええっと…」と、辺りをキョロキョロと見回せば、「…あのビルに移動しよう…」と、雑居ビルを指差して。彼処なら元の姿に戻っても、相手以外に見られることはないだろうと思って)
(/いえいえ、お気になさらず…!。平日は、ぐっすりとは眠れないので…w)
(すると少し間を置いた後、彼がきょろりと辺りを見渡し始め、一体何を探しているのかと声を掛けかけた瞬間に相手の方から何処かを指し、移動しないかと尋ねて来られたので指の先へ目を向け。そうしたらそこはありがちな雑居ビルで、その途端以前父親が街中の雑居ビルは柄がどんな人間がいる事が多いから、その辺りには寄り付かない方が良いと何気無く言われていた事を思い出し「え…っと、その……あっ、わ、私の家来ない!?親も最近家にいないしっ、大丈夫だと思うんだけど」どうにも自分は誤魔化しが下手だと痛感しつつも、あのビルに行く事が怖いだなんてとてもではないが今日ぐらいしか会話したことが無い相手に言える訳が無いと、苦笑ながらに忙しない語調でそんなことを)
(/そうですよね、平日は決まった時間に起きないといけないですからね……辛いです…w)
(自分の提案に、相手は慌てた様子で、相手自身の家への移動を提案してきて。その様子からして、雑居ビルへの移動は、両親から何かしら止められているように感じられて。多分、危ないからという理由だろうと思いつつも、相手の慌てっぷりに、随分と誤魔化しが下手だな…と思っていて。しかし、相手の家なら、確実にバレることはないだろう…ましてや、相手の話によれば、両親は最近家に居ないということなので、大丈夫だろうと考えた竜弥は、「…へぇ、そうなんだ…。なら、有馬さんがいいなら…御言葉に甘えて…」と頷きながら述べて。「…案内、よろしく…」と呟いて)
(/あぁ、その気持ち分かりますw。では、背後はこの辺りで失礼します。また何かあれば、お声掛け下さい!)
(こくりと頷いて了承の言葉を返してくれた彼に思わずほっと表情筋を緩めれば「うん、じゃ、いこっか」改めて頬笑みを浮かべ「ここの通りを過ぎた所にあるの」自分から見た右手の歩道を指しながらそう一言加え。思えば成り行きで一緒に己の家へ来る事になったけれど、今までは本当に教室で会話した機会なんて無く、同級生も彼を何処となく避けていた印象があって、いつか話せる時が来るのだろうかだなんて考えていたりもしていたのに、現実といったらまるで想像とかけ離れた出会いだったり会話だったりで。それに今日は初めて相手のフードを脱いだ素顔や微笑みを一目見れたりと、嬉しくもあり気恥ずかしいような気がして、家の方へ歩き始めながら彼に見つからないよう、ぎゅっと左手でスカートを掴みながら)
(/おお、同志様が…w
はい、此方こそ何かあればいつでもどうぞ^^)
…へぇ…そうなんだ…?
(相手が指差した方向を見れば、上記を述べて、軽く頷いて。しかし、相手が指差した先をよくよく見れば、その方向は、自分の家と同じ方向で。偶然なのかもしれないが、自分の思い違い、勘違いの可能性もあるので、口には出さず。人と会話したのは、相手が初めてに近くて、戸惑いと恥ずかしさから顔を逸らして、相手と目を会わせないようにしながら、相手の後を無言でついていき。しかしながらも、相手の姿をちょくちょくチラリと見ては、すぐに顔を逸らして。また、右手を相手の方に伸ばしては、すぐに引っ込める動作を繰り返して。相手に触れたい――人の温かさ、体温に触れたいという思いから手を伸ばすが、人見知りと、恐怖心からくる警戒心、そして、いきなり相手に触れるのは良くない…という思いとが絡み合って、手を伸ばすことを躊躇い、踏みとどまっていて)
(/そんな調子で彼が色々と思考していることに気がつく由も無く、顔が赤くなってないかだとか一人で杞憂しつつ。もう数分で家に着くと気が付いた時「……あっ、そ、そういえば勝手に私の家でって決めちゃったけど、白騎くんの家ってどこにあるの?ここから遠い…?」沈黙を破って彼の方へ向き直れば、もし仮に自分の家から相手の家が遠かったら悪い事をしたなと申し訳無さそうに問いかけ)
(2人の知らないところで、2人の様々な思いが交錯する中、竜弥は気持ちを心の奥に閉じ込め、黙りこくって、相手について来ていて。すると、相手が沈黙を破るかのように竜弥の方へ向き直ったかと思えば、竜弥の家について聞いてきて。竜弥は辺りをキョロキョロと見回せば、「…あ、いや…割と、此処から近いかな…」と述べて、相手を見て。その言葉の真意は――辺りを見回した時、雰囲気や建物にに見覚えがあったようで、やはり思い違いではなかった…此処は自宅近くの場所だ…と、確信したようで――そのような意味を含んでいるようで)
(え、と思わず口から感嘆の声が漏れるも「そ、そうなんだ……知らなかったなぁ…。…じゃあ、朝会う時もあるかもね」当初は驚きと戸惑いが混じり合ったはっきりとしない顔色だったが、幾許も無く何処と無く嬉しそうに、楽しげに声音を変化させると両手を胸部の前で合わせるとそう一言告げ、「あ、うち、あそこの家なの」気が付いたようにそのままの表情のまま道の先に建っていた一軒家を指し)
(相手の明るいトーンの声を聞いていると、何だかこっちも明るい気分になって、「…うん、そうかもね…」と笑顔で話して。その後、ようやく家が見えてきたようで、相手が指差した先を見れば、相手の家と思われる一軒家が見えて。その隣の家を見て、驚きの表情を浮かべて。相手の家の隣には、見覚えのある家――自宅が建っていて。驚きすぎて、開いた口が塞がらなくて、間抜けな顔をしていて)
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