助手 2016-09-05 12:19:04 |
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ッ山道を歩くよりは早いかと思いますので…!
(腰に回された腕の感触に慣れずびくりと震えてから、箒を握る手に力を込めゆっくりと浮かせて。ふらふらと覚束無い運転ながらも、無理のない速度で山へ向かい始め)
まあ、そりゃそうだろうけどさ…って、おい!ちゃんと前見ろ、前っ
(かかる時間のことを言われれば全くもって彼女の言うとおりで返す言葉もないが、言いたいことはそういうことじゃないんだけど、などと考えていたのも束の間、目の前にまで迫った巨木に慌てて会話を切り上げて前方への注意を促して)
え?…きゃ!
(箒を安定させようと手元にばかり目が行っており、相手の言葉でようやく顔を上げると慌ててブレーキをかけて。なんとか、ぶつかったのは箒の柄の先端だけで済んだものの、衝撃で手はびりびりと痺れてしまい。「す、すみませんでした。お怪我はありませんか?…でも、ちょうどこのあたりなので降りましょうか」山の巨木近くに生えているという草を摘み取るため、痺れた手でふらふらと揺れながらもゆっくりと降りていき)
俺の方は別になんともねーよ…むしろ心配なのはお前の方だ、アンリエッタ。とりあえず降りたら休憩にするぞ
(明らかに衝突の衝撃が強かったのは彼女の方だと言うのにこの期に及んで此方を心配してくることに、本当にこいつは…と小さく悪態をついては有無を言わさぬ口調で降りてすぐの散策は許可しないと告げて)
私は大丈夫です!良いか悪いか、こういうことには慣れてますし。…はい、ちょうどお昼くらいでしょうか?
(心配してくれた相手に小さくガッツポーズを作って見せてから、休んだ方が良いと言われしゅんとし
。木の根元へ着地すると、真上あたりにある太陽を見上げ。先ほど作ってきたサンドイッチを食べるのにちょうど良い時間かもしれないけれど、移動する時間が空いたとはいえ、箒に乗っていただけなのでまだ朝食がお腹に残っているだろうか、と様々な事を逡巡し。様子を窺うように相手の顔を見ながら首を傾げ)
ああ、正にドンピシャだな…って、言ってもそこまで腹が減った感じはしないけどな、朝食も遅かったからな
(持参した小物入れから懐中時計を取り出して現在の時間を確認すれば、今が正に彼女の読み通りの時刻で流石だなと感心し、同時に昼と言われてもそれほど食欲はないと話し「まあ、飯は後で喰うとして…どうせ何か持ってきてるんだろ?」イスとして手頃なサイズと形状の巨木の根に座り、外出ともなれば頼まずとも必ずお弁当を持参してくれる彼女へとそう問いかけて)
そうですよね。…はい、相変わらず大したものではないですけど。あ、お茶も持ってきたので飲んでいてください。
(鞄に入れている物がバレていると分かれば照れくさそうに笑い頷き。鞄を巨木の根へ置き中から水筒を取り出すと、相手に渡して。食事をしないとなると、群生している薬草を前にじっとしていることができず。あまり離れすぎない位置なら問題ないだろう、と近くにしゃがみ込んで摘んだものを帽子の中へ入れていき)
美味いよ、アンリエッタの作る飯は…失敗も少なくないけどな
(渡された水筒のお茶を一口含みホッと一息ついては、大したものではないと謙遜を口にする彼女の手料理を褒めてみたものの、そこまで言ってやはり照れくさいのか最後に少しだけ意地悪な発言をしてしまって。知識が少ない自分なりに見ても様々な種類の薬草が群生する状況に我慢が出来ないのだろう、薬草摘みを始めてしまった相手を横目に、目の届く範囲ならいいかと特に咎めることなくボーっとその様子を眺めていて)
!……ありがとうございます。もっと精進しますね!
(相手に褒めて貰えると驚いた表情で振り返り、後に付け足されたいつも通りの言葉に笑みをこぼすと、袖を捲りあげ気合を入れるように。それからふと足元を見ると、滅多に見ることの出来ない珍しい薬草が生えているのを見つけ。「ア、アルスさん、見てください、これ…ッ!」それを摘み取るやいなや相手に見せようと駆け寄ろうとしたところで、木の根に足を躓かせバランスを崩し)
ん…お、おい!危ねぇ!
(巨木の影の木漏れ日が心地よく、暖かな陽気に眠たげな様子で欠伸をかみ殺していたが、何やらテンションの高い彼女の声にゆっくりそちらへ振り向くと今にも転びそうになっているのが見えて、反応して腰を浮かせたものの間に合わず、ズザーっと豪快にヘッドスライディングのような格好で彼女が転んでしまえば眉間の辺りを押さえて深いため息をつき)
な、なんとか死守…です。
(額から地面に滑り込み、手は薬草を庇うために持ち上げたため肘も擦りむいており。痛みを堪え立ち上がると、持っていた薬草を相手に見せ弱々しい笑みを浮かべ。「これは、解熱作用があるんです。副作用が少ないので、子どもにも使えるんですよ」相手の隣に腰掛けて得意げに説明をしながら、帽子から先程摘んだ薬草のひとつを取り出して。平らな石の上でそれをすり潰すと、鞄からハンカチを取り出して塗り込んだものを額の傷に被せて)
基本的にたくましいっていうか、転んでもタダじゃ起きないよなお前って…
(派手に転んだものの、次の瞬間にはケロッとした様子で嬉しそうに薬草について説明をする彼女のタフさ具合には呆れるより先に感心する他なく、説明を聞きながら手元の薬草から彼女の顔へと目線動かしては苦笑いをして「俺の方がよっぽど繊細だよ」そう言って立ち上がり、そろそろ行こうと促し)
……こんな怪我ではどうってことないです。世の中にはもっと大変な子もいらっしゃいますから。もちろん、アルスさんが怪我や病気をした時には全力で治すお手伝いをさせてくださいね!
(褒められているとも呆れられているとも取れる言葉に少し考える仕草をしてから答えると、ハンカチを帽子の中へしまい後を追うように立ち上がり。「このまま道なりに登っていくとすぐに頂上につきますから。護衛さん、よろしくお願いしますね」そう言ってねぎらうように相手の腕をぽんぽんと叩くと、ゆっくりと地面に生えている草を観察しながら歩き始め)
(/背後から失礼いたします。いつも楽しい時間をありがとうございます!ひとつ伺いたいことがありまして…。ロルの中にモブキャラを出すというのは御嫌いでしょうか?もしも大丈夫であれば、山の頂上に小屋があり、そこにおじいさんが住んでいて……というような流れをぼんやりと考え付いたのですが…。もしもそう言った書き方が苦手ということであれば、もちろん無しで構いません。御一考頂ければと思います!)
そうだな、万が一そうなった時にはアテにさせてもらうよ、その分野じゃアンリエッタの方が圧倒的に上だ
(自身の斜め後ろを歩く彼女を尻目に、頭の後ろで手を組みながら適わないなと言わんばかりにフッと小さく笑ってみせて「まあ任せとけって、無事頂上まで送り届けてやるからさ、それで頂上には一体何があるっていうんだ?」目的地もわかったことで軽く気合いを入れ、向かう先には何があるのか興味を示して問いかけて)
(/此方こそ毎日楽しませていただいて、感謝しています。
それは面白そうですね、全然オーケーですよ!むしろ何かやってみたいことなどありましたらどんどんやっていただいて構いませんよ)
とは言え、あまり大きな怪我はしないでくださいね。心配してしまうので
(自分よりも危険なポジションに立つことの多い相手を危惧すると、念を押すように言って相手の顔を覗き込み。「アルスさんはまだお会いしたことがなかったでしょうか。頂上に山の守をしているおじいさんが住んでいるんです。あまり人とお話をしたがらないので、下に降りてくることは滅多にないんですけれど……。時々、常備薬や傷薬なんかをまとめて届けていて」再び地面へ目を向け、時々薬草を摘みつつ少しずつ話して歩き)
(/そう言って頂けて嬉しいです。ありがとうございます。
ありがとうございます!主様もこちらを気にすることなくのびのびやってくださいね。不器用で優しいアルスくんはとても素敵です。
それでは、本体はこれにて失礼いたします。)
わかってるって、そんなヘマはしねーよ…
(こちらを見上げるような形で真っ直ぐに顔を覗き込んでくる、真剣そのものな彼女の目線から逃れるようにサッと目をそらし「へぇ…こんなとこに住んでるなんて、よっぽどの物好きか変わり者なんだな、その爺さん」決して立地的にいいとは言えないこんな山の頂上に人が住んでいるという事実にまず驚き、感心しながらも少しでも知識を増やそうと彼女の摘んだ薬草の一つ一つを持参した薬草図鑑と照らし合わせていて)
確かに少し変わっているかもしれません。でも、小屋から家具から、なんでも自分で作ってしまうすごい方なんですよ。実は、我が家の家具もいくつか作って頂いたことがあるんです。
(思い出し笑いを堪えるように口元を押さえてから、はっと家の家具のことを思い出して相手に告げ。図鑑を観る相手に気がつくと、「それは解毒剤に使える薬草なんですが、少し使い方を変えるだけで、反対に毒にもなるんです」と本には載っていない知識を付けたして、おもしろいでしょう?と首を傾げ)
なるほど…そりゃ蔑ろにはできねーよな
(わざわざ山頂にまで赴くのにはそういう縁もあってのものなのかと納得したが、もっともお人好しな彼女の場合そんなものがなくても自ら通うのだろうなとも考えながら頂上目指し再び歩き出し「面白いというより恐ろしいよ、俺は…知識さえあれば薬も毒になるって訳だろ?よくよく考えればえげつない職業だよな」改めて相手の知識量に感心しつつも苦笑し、彼女が知識を正しい方向に使ってくれて良かったと改めて感じていて)
知識さえあれば薬も毒になる。そうとも取れますし、知識が無ければ薬が毒になってしまうこともあるんです。
(相手の言葉に深くうなずき神妙な面持ちで付け足してから、「アルスさんは勉強熱心ですから、きっと良い薬の作り方ができますよ」と笑顔を見せ。木陰が無くなり差してきた日の光に顔を上げると、拓けた場所に小屋がぽつんと佇んでおり。「ほら、アルスさん、あそこです!」小屋を指して嬉しそうに言うと、早く行こうと駆け出して)
そうか…やっぱり奥が深いな、薬草ってやつは
(そう単純な話ではないということがわかって感心して小さく唸り「まあ、助手として最低限のことは出来るようにならないといけないよな、やっぱ」頭の後ろを掻くような仕草をして空を見上げ、彼女の声に目線を前に戻せば小屋が見えてきて目的地がそれとわかると焦らずゆっくり後をついていき)
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