▼ 2016-07-07 20:25:24 |
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……嗚呼、成る程な。改良チャコタの弱点は水と言う訳か。もしかするとあの大温室に多量の水を撒く事が出来たら…。
( 機械を見ていれば不意に相手から手招かれて呼ばれると、何か情報を掴んだのかと思えば其方へと近寄り。何やら貼り紙があり視線を向けて目を通していくとその為かやけに機械が多いなと感じ、同時に相手の言葉でハッとしては顎下に手を充てて彼の言う通り、確か改良チャコタは遺伝子を取り込んでおり問題の弱点は克服されていない。…と言う事は同様にそいつにも水を撒けば自分達の危機を防げる可能性が出て来る訳で )
うん、改良チャコタを倒せるかもしれないね。
( 続きの言葉を拾ってくれた相手に向かって強く頷いていき、運が良ければ倒せる可能性が見えて来たので場面は好転したかと思えたものの、ある事が気に掛かり「…けど、この機械って温室内の扉側の半分しか水を撒くことが出来なくなっているようなんだ。さっき見た改良チャコタらしき影は反対の温室内の奥側にいたからこのままだと水を被せられないと思う」と自身の考えを示しては相手の反応を待ち )
…そう言う事か。それなら俺達の内一人が囮役になって、改良チャコタの温室内に入ったら扉側の半分まで誘き寄せる事は出来ないか?
( あの気味の悪い生物を倒せる可能性が見えて来たので一安心したのも束の間、相手の考えを耳にすると水を撒く事が出来るのは扉側の半分らしく。やっと改良チャコタを何とか出来ると気立てが立ったものの、再び顎下に手を充てて冷静に物事を考える様に思考を巡らせ。ピンと一つ閃いたので今度は自身の考えを示しては意見を聞き )
そのアイデアは良いね。…けど、温室内に入るのは危ないと思う。だから温室の外側で改良チャコタを扉側の半分まで誘き寄せる方法で行こうよ。
( 相手の作戦に大いに賛成し掛けたものの、一点だけ気になるところを訂正していき。さすがに温室内に入るのは高リスクな為、上記を伝えては彼の返事を聞こうとして )
それもそうか。ではその方法で。
( 自身の作戦を一部訂正を含めて賛成してくれたのでこくりと頷いて。時間も無いゆえ早速作戦実行に移りたいのだが、何方が囮役を努めるか肝心な役目を決めていない為「さて、肝心の囮役だが…俺がやろうと思う」と元々そのつもりで宣言をしてみて )
えっ、長谷部くんがやるのかい…!?駄目だ…!危ない事は僕にやらせてくれ。僕が君を巻き込んでしまったんだから…!
( 相手の宣言にぎょっとしては、そんな危ない目には遭わせられない上にそもそも自身が無関係だった相手を巻き込んでしまったので、全力で止めに入ろうとして“説得”を試みようとしていき )
いや、ここは俺に任せてくれ。例え無関係だとしても、友人を助けるのは普通だろう?
( 今から実行する作戦は危ない事だと重々承知の上で宣言をした為、無関係だろうが彼の友人ならば助け合うのは当然の事で、それに個人的に役に立ちたいと言う想いがあって食い下がり )
だからと言って、君が囮になるのを認められる訳が無いよ…!
( 最早相手を危険な目に遭わせたくない一心で食い下がって来た彼へと必死で“説得”するものの、その揺らぎない瞳に少しばかり気押され。小さく息を吐いた後「…何で、長谷部くんはそこまでしてくれるんだい?友人だったとしても…」と真剣な眼差しで相手を見ていき )
そ、それは…。
( 真剣な眼差しで瞳の奥に映る彼を見据え、珍しく言葉を濁し視線を逸らすとこの状況下で軽率に告白など出来る訳が無く。仮に言えたとしても、相手を動揺させるだけなので本当の気持ちを隠し「……俺にとってお前は、かけがえのない友人だ。…だからせめて、長船の役に立ちたい。二人で生還するなら助け合いが必要だろう?…俺を頼ってくれないか」と本音に近い言葉を確りと隻眼を見詰めて言い放ち )
……。
( 珍しく動揺の色を見せる相手に少なからずこの様な状況だからかと全く違う事を思いながらも静かに言葉を待てば、返って来た言葉とその真摯な眼差しに彼の想いが伝わって来て此方は沈黙し。少し目を伏せた後、緩慢に顔を上げては「…分かった。僕は誰よりも長谷部くんの事を信頼している、だから君が必ず無事で帰って来る事を信じて囮を任せるよ。…でもね、これだけは覚えておいて欲しい。僕もかけがえのない友人である君に頼られたいし、君の役に立ちたいって事を」と己の心情を吐露すれば眉を下げて笑んでいき、ただ本心である想いを寄せている事だけはこの場では混乱させてしまうだけなので伝えずにいて。それから気を取り直すと「…さて、じゃあ僕がこの機械を操作するよ。失敗は絶対にしないと君に誓って約束するね」と操作パネルへと視線を遣っていき )
…ありがとう、長船。嗚呼、肝に銘じておく。
( こちらの想いが伝わった様で心情を汲み取って一番重要かつ危険が伴う囮役を自身が無事で帰って来る事を信じて任せてくれるのと、相手の想いも受け取れば頼られるのが嬉しく僅かに笑むと上記を述べ。泣いても笑ってもこれが一発勝負、失敗は許されないのでこちらも顔を引き締めて小さく息を吐いた後「…宜しく頼む。お前なら出来ると信じている、俺も絶対に失敗はしない。では行って来る」とそう言っては改良チャコタが潜む温室を目指して歩き出していき )
オーケー、任せてよ。
( こくりと頷いた後、管理室から出て行く相手の背を心配気に見てしまうも彼を信じると決めたのだから自身も気合を入れ直していき、手元の操作盤へと視線を落としていき。温度調整と水を散布する操作の手順を一通り覚えれば、残るは相手からの指示の声が聞こえるのを待っていき )
( ※ ハンドアウト →大温室はガラス張りで中の鬱蒼とした木々が見えます。鍵は施錠中、よく見ると先程ガラスに叩き付けられたものは血と何かの肉片の様に見える )
( 管理室から出た後、真っ直ぐに大温室へと続く廊下を慎重にあまり足音を立てずに進んでいけば無事に着いて。大温室はガラス張りの様で中を見るからに多くの木々が生い茂っており、他に気になる点は鍵が施錠中でガラスに叩き付けられたものは血と何かの肉片の様に見えて少し気分が悪くなるものの、反対の奥側にいる改良チャコタを誘き寄せる為に敢えて足音を立てて気付かすよう外側から近付いて行き )
( ※ ハンドアウト → 音一つない無音の中、かつんと貴方の足音だけが響き渡ります。それはガラス越しとは言えチャコタの耳に入るのは容易く、中の木々が大きくざわめいた事に貴方は気付くでしょう。そちらを見ると一瞬何か巨大なものがそこを通って行ったのを目撃してしまい、あろうことか化け物に張り付いた顔と目が合ってしまいます。…顔だ、それは無数の顔だった。無数の恐怖を貼り付けた顔と無数の植物の蔓がその芋虫には張り付いていた。否、蠢いていた。その顔達はまだ動いて悲惨な叫び声を上げている。芋虫…チャコタは奥から手前まで移動し貴方に襲い掛かって来ます。しかしその巨体が貴方を押し潰すよりも先に、間にあるガラスが阻み大きな鈍い音を立てるだけで済むでしょう。障壁が無ければ、貴方自身が張り付いた肉片と同じ末路を辿っていた事は容易に想像出来てしまいます。そんな中チャコタは再び貴方に襲い掛かろうとしています、さあどうしますか? )
……ッ、死ななきゃ安い。
( わざと無音の中、足音を立てた事で奥から手前まで移動しチャコタがこちらに襲い掛かって来れば吃驚しつつも瞬時に全速力で逃げようとするが、目の前には丈夫そうなガラスがあり命が助かって。ほっと安堵する暇も無く、この障壁が無ければ今頃自身は張り付いた肉片と同じ末路を辿っていた事を容易に想像してしまい、一気に背筋が凍る思いをすると頬に汗が伝って顔は青ざめ。そんな中、再びチャコタが襲い掛かろうとするのが見て取れるとここで悠長にしておれず。彼との大事な約束がある為に上記を呟けば珍しく緊張して心臓が煩い程バクバクと言っており、チャコタを一瞥すると“こっちだ”と言わんばかりに扉の半分まで走って誘き寄せていき。何とか誘導する事に成功すれば大声で「長船、こっちは何とか扉の半分まで誘き寄せる事が出来た。後は任せたぞ!」とそう言っていって )
( 何か鈍い音が響いたのは分かり驚いて、長谷部くんは大丈夫だろうかと不安に駆られそうになるものの、ぐっと堪えて暫し待てば再び聞こえて来たのは待ち望んでいた声で。「オーケー!格好良く決めたいよね!」と相手が無事な事に安堵と嬉しさの気持ちを覚え、こちらも大きな声で返答をすると操作盤を動かして大量の水を大温室の前半部分に降らせていき )
( ※ ハンドアウト →数秒遅れて大温室には大量の水が散布され、化け物は無数の顔が溺れていく苦しみから暴れ始めます。そして、貴方の目の前で激しくガラスに体当たりをしてきます。【シークレットダイス→???】…その後、ガラスをぶち破ったチャコタは間一髪貴方の横をかすめて飛び出していきます。それからそのまま身悶えしながら、近くにあった大きな池に沈み、悲痛な叫び声を上げて溺れ死んでいく事でしょう )
──!
( こちらの声を合図に数秒遅れて大量の水が散布され、目の前の化け物が苦しみながら溺れていく様子を見ていると突然激しくガラスに体当たりしていて。間一髪ガラスをぶち破ったチャコタが自身の顔の真横を掠めて飛び出して来ては、一瞬嫌な予感がしたものの悲痛な叫び声はやがて止まったので何とか倒せたかと思い。内心ヒヤヒヤしたが死なずに済んだので、早く長船の元に戻ろうと管理室に向かって行き )
長谷部くん…!良かった、無事だったんだね!作戦は上手くいったかい?
( ガラスの割れる大きな音が聞こえた為に嫌な予感が過ぎるものの、振り払っては操作盤を元に戻して管理室から出ようとしたところで相手と鉢合わせ。無事な姿にホッとしては上記を述べ )
何とか作戦は上手くいった。ただ、障壁が無かったら確実に俺はチャコタに殺されかけて危なかったな…。
( ちょうど管理室から出た所で相手と鉢合わせすれば近くまで歩み寄り、やっと安心できる為に小さく息を吐けば二人の協力プレイで無事に化け物を倒せた事を伝えるも、あの時の死の恐怖を思い出し無意識に冷えた手が震えており )
…御免ね、怖い思いをさせてしまって。けれど、本当に有難う。君が居なかったら、僕はきっと死んでいたと思う。
( 気丈に振る舞っているものの矢張り普段は想像も出来ない様な化け物に殺され掛けると言うのは恐怖以外の何ものでもなく、微かに震えている冷たい手をそっと温める様に握っては感謝の言葉を伝えていき )
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