穂乃果推しの人 2016-04-13 01:26:02 |
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なるほど…そう来たか
(なんとも彼女らしい無邪気な返答に小さくクスっと吹き出してしまいながらも否定はせずにおき、こんな風に純粋なところがまた魅力的に思えてしまっている自分がいて「…と、仕事中にあんまり長く居座ったら迷惑だよね?そろそろ帰るよ」今更ながら相手がまだ仕事中であることを思い出してそう述べて)
そうだね、そういえば幸隆もお使いの途中だったしね
(彼の意見に賛同しながら一人彼が此処に訪れた理由を思い返していて、女子校に通学している所為で男子と会話する機会が少なかった為か、ちょっと口惜しいけど、と付け足したと思うが早いか「あっ」大きく目を見開いて何やら思い出したかのように仰山染みた声で呟き、ちょっと待っててねと彼を引き止め己は厨房へ駆け足で入って行って)
あ、ああ、わかった待ってるよ
(こちらとしても素直に帰ってしまうのは口惜しいが、また来ればいい話しだと自分自身に言い聞かせ、ひとまず帰ろうか、そう考えて店を出ようとしたところを慌てた様子で引き止められ、一体何事だろうと不思議に思い、戸惑いながらも言われた通り素直に待つことにして所在なさげに店内を軽く見回していて)
これなんだけど……、っとと
(厨房から飛び出すように出て来ると椅子に足が辺りつまずきかけ思わず感嘆の声を漏らしていたが、転ぶ前に足を立て直し彼の元まで駆け寄って「これ、良かったら食べて!」薄い菓子包み用のビニール袋に取り巻かれた桜餅を差し出して)
おっと、大丈夫かい?
(転びそうになった相手を見やり目を丸くしたが、どうにか転ばずに耐えたのを確認すれば小さく安堵のため息を吐き「桜餅…?えっと、これは…?」そんな彼女が己へと差し出してきたそれはどこからどう見ても桜餅なのだが、自分は頼んだ覚えがないため、一体どんな意図があるのか不思議に思いながらもそう問いかけて)
平気平気、私、転ぶのには慣れてるから!
(何処にも自負出来る所も無かった筈なのだが、自慢げに胸を張ってそう返答し「これね、久しぶりに私が作ってみた奴なんだけど、うっかり作り過ぎちゃって」和菓子は既に飽きてしまって沢山あってもあまり食べないという理由もあるのだが彼にはそれは述べず、たはは、と照れた様子で髪を掻きながらそう返して)
なるほど…って、アイドルなんだから転んで傷とか作ったら一大事でしょ、気をつけないと
(どこも自慢出来るような要素は無いような気がするが、勢いに押されて納得してしまいそうになってしまうも、相手の活動内容を思い出してそう追及をして「穂乃果の手作り…ありがとう、それじゃあ遠慮なくいただくよ」受け取ったそれが彼女の手作りとわかるとどんな理由であれ、とても有り難い特別なものに思えて笑顔を見せては厚意を受け入れることにして)
えー、いつも自分では気を付けてるつもりなんだけどなぁ、でも転んじゃうんだよね
(なんでだろうと良く言えば無邪気、悪く言えばお気楽な様子で頬に指を当て呟いて「素人が作った物だから味の方はあまり保証できないけどね」本人が述べた通り久々に作った物故の言葉だったのだろう、控えめな口調で後付けして)
そっか…まあ、怪我はしないように気をつけてね
(平然と言ってのける辺り本当に本人にとってはどうってことないことなのかもしれない、なんて考えては苦笑浮かべながらもとりあえず気遣いの言葉をかけておくことにして「でも、見た目よく出来てるよ。最初売り物かと思ったぐらいだし」一見すれば素人仕事とは思えないレベルの完成度だと素直に褒めて)
うん、気を付ける!転ばないように気を付けることを気を付け……、ってあれ?
(気を付けるという言葉を二回繰り返してしまった所為で自分から言ったにも関わらず、困惑した様子で語尾に疑問符を浮かべ「ううん、全然そんな褒められるほどじゃないよ」和菓子屋の娘だからだろうか、笑顔で在りながらもそこはハッキリ両親には程遠いのだと遠まわしに断言して)
はは、穂乃果はなんていうか面白い子だね
(一人で勝手に混乱をしている様子がなんだか可笑しくてついクスクスと小さく笑ってしまい、同時に様々な表情を見せてくれる彼女の魅力にどんどん引き込まれていってしまっている自分がいて「そっか…でも頑張って作ったんだろうことは変わりないと思うから心していただくよ」身近な存在だからこそどうしてもその道のプロである親の影がちらついてしまうものなのだろうと理解しつつ、努力の結晶であることには変わりないからとそう話して)
な、なんか褒められてる気が全然しないんだけど……
(自分はただ混乱していただけなのに何故か微笑されて訳が分からなかったのと冗談を込めて、頬が膨らませじとりとした目つきで彼を見詰めて「……、うん」それでも尚受け取ると言ってくれる彼の言葉は歓喜に値したけれどやはり自分にとっては納得できる出来栄えでは無く、浮かべた笑顔が濁って眉が垂れた苦笑になってしまっていて)
(/昨日返信出来なくてすみませんでした…!!それから大変言いにくいのですが明日も多忙で浮上出来なくなりそうです……土曜の午後頃には返信出来ると思うのですが……すみません)
いや、俺は穂乃果のそういうとこ可愛……あ、いや、えっと…と、とにかくバカにしたりとかはしてないから
(拗ねた様子の相手のご機嫌をどうとろうか、そう考えながら無意識に可愛いとハッキリ言いかけて出会って間もない相手にこんなことを言っては引かれてしまうかもしれないと考えては慌てて言葉を引っ込めて苦しい言い訳をし「えっと…それじゃあまた納得のいく出来になったら食べさせてくれる?穂乃果の手作り」自分の対応がまずかっただろうかと考えれば少し考えた後にそんな風に問いかけていて)
(/大丈夫ですよ。自分も今回のように遅れることはあるので…お互いにリアルを大事にマイペースにやっていきましょう)
ん~……?
(始め何やら言いもごっている所から慌てた調子で言い直している様子を見て、む、とポーズとして眉根を寄せ付け彼に押し掛けるように少し詰めよればじっと見詰めて「――、うんっ!幸隆が驚くぐらい美味しいの作る!」ぱっと笑顔を散らすように浮かべれば、意気込んだように胸の前で両手を握りしめて返事をして)
(/有難うございます……それから私学生でして、しかも受験生なのでテスト週間等々で低浮上になるかもしれないです……。その際は再度お知らせしようかと思っているのですが、色々とご迷惑をお掛けするかもしれません、御免なさい)
ちょ、ち、近っ…
(こちらの反応に納得のいかないような表情を浮かべたかと思えば彼女の顔が近づいてきて、やはりこうしてそばで見れば見るほどに自分の好みのタイプで余計に胸が高鳴り、最終的には直視することも出来なくなれば慌てて目を伏せて「はは、それは期待しちゃうな。それじゃ楽しみにしているよ」そんなことを話しながらもふと、本当に約束を果たすとするなら連絡手段の一つでもないと現実的ではないなと感じていて)
(/そうなんですね、大事な時期なので無理はしないでください。返事も出来る時だけで大丈夫ですので頑張ってください)
ん?あ、ごめんごめん
(狼狽えた調子で双眸を伏目にする彼を目前にすると確かに距離がかなり手近になっており、けれどあっけらかんとした様子で悪びれる素振りも見せず二歩程度下がってみせ「あ!それじゃあ住所教えてよ!確かここから近いんだよね?作ったら家まで届けに行くから」連絡先と住所とでは初対面の他人に尋ねるのはどちらが気が引けるのかと考えればさりとて差も無いだろうが、彼女の場合一切の躊躇もせずそう尋ねてしまっていて)
(/す、すみません!!今度はオンボロなpcな所為で修理していた為遅くなってしまいました!もう頭も上げれません……)
いや…えっと、大丈夫
(相手が離れれば小さく、ふぅと息を吐いてそれから頬を掻いて照れ臭そうにしていて「え、住所!?でもわざわざ届けてもらうなんて悪いんじゃ…」普通にメールアドレス等を交換すればいいだろうぐらいに考えていた己の考えの斜め上をいく相手の発言に驚き、相手に出向いてもらうなんて申し訳ないとも考えていて)
(/気にしないで大丈夫ですよー。毎日来てもすぐ来なくなってしまう方より頻度が少なくても継続して来ていただける方が嬉しいので)
……ふふ、幸隆って嘘下手そうだね
(あからさまに表情の動揺を見せてくれる彼にくすりと笑みを溢して今ふと思いついた事を呟けば「え?なんで?私が勝手にやりたいって言ったんだから当然じゃない?」逆に此方が奇異そうな表情を浮かべ、こてんと顔を傾げたりもしてしまって)
(/はい……ちまちまとですが継続して浮上したいと思いますしこれからもお相手して頂けたら幸いです)
うーん、確かにあんまり嘘は得意じゃないかな、申し訳なくなってしまうっていうか
(不意の相手の言葉に少し考えた後で、確かに普段嘘をあまり吐かない上に例え小さな嘘であっても申し訳ないという気持ちが前面に出てしまうこともあって得意とは言えないかもしれないなと話し「なるほど、確かにそういう考え方も出来るかな…えっと、でも急に来られると対応出来ないこともあるかもしれないし、一応連絡先も交換しておこうか?嫌なら無理にとは言わないけど…」確かに相手の理屈もわからないことはないため、納得した様子を見せたものの、どの道お互いの予定は合わせた方がいいと判断すれば少し遠慮がちにそう申し出て)
(/それが聞けて安心しました。それでは今後とも末永く宜しくお願いします)
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