背後 2016-03-14 16:37:42 |
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お互い様、か。
離れない様に首輪でもつけとくか?何てな。
(冗談一つ交えれば此方からも相手ヘ軽い口付けを数回送ると満足気に舌舐めずりをして。いつもと違い、然し酒も入っていない状態の素直な相手には甘え易いのか擦り寄って甘い声で囁く、と云う行動を蹴り返せば相手への僅かながらに生まれていた好意は大きなものになっていて。一方の手を滑らせ相手の頬へと運ぶと色白の肌を撫で遣り。)
…ふふ、それもいいかもね。
(冗談に対し口元緩め意味深長な笑み浮かべ同意の言葉をポツリと呟けば然しその笑みは直ぐにしまい。甘えるような相手の行動が愛おしく思えて何度も何度も相手の頭を優しく撫で。不意に頰に伸ばされた手に、自分より一回りほど大きい相手の手の体温を感じると緩やかに睫毛閉じ満足げな笑み浮かべ)
本気かよ?
(帥の一瞬見えた笑みに此方も緩り口許緩めては、何度も己の頭を撫でる帥の姿に子犬にでも為ったようだと考えて。頬に手添えたまま顔近づければ口付けではなく帥の唇に己の舌這わせてみてはどんな反応をするものかと様子を伺って。)
…半分くらいはね。
(内心を曝け出せば相手が自分だけを見てくれればそれに越した事はなく、首輪でも互いにつけて括り付けておけば相手は離れていくこともないだろうと考えている自分がおり。ただ現実的に考えてそれは不可能であるためひとまず置いておき。そのまま瞳を瞑っていれば唇に舌の感触があり思わず瞳を瞠り。一瞬何が起きたのかわからず驚いたように瞬きを繰り返していたもののふと笑うと、くいと相手の顎を指で掴むと上げさせて負けじと唇に舌を這わせ)
…ん、生意気なことしてくれるじゃない。
そんな事しなくたって離れねえっつーの。
...御前が嫉妬してんのも見てみたいけど。
(半分、という単語聞けば確かに相手なら遣り出しそうだと考えるも今のように二人で居る分には嫉妬も何も無いだろうと考え。普段は見れないような驚いた表情の相手に満足そうに笑み零せば思わぬ仕返しに此方も一瞬静止して。擽ったいのか目をぎゅっと瞑り肩跳ねさせて、反応してしまったと顔を背ければ。)
--仕返しか?
それなら構わないんだけどね。
生憎と心配性で。
何言ってるの、嫉妬ならもうしてるよ。
昨日、紡と連絡取ってるの見て機嫌悪くなったでしょ。
あれは楽が悪いんじゃ無くて嫉妬しただけだよ。
(相手に一度愛を向けられて仕舞えばその愛が自分に向けられなくなることは恐怖の対象となっており。肩を竦めそう答えてから嫉妬する姿が見たいと言われればそんな物は幾らでも見せてきたと簡単に例を挙げてやり。そして自分の仕返しに肩を跳ねさせ反応を示した相手を見て思わず口元に弧を描くと満足そうに唇を指でなぞり)
…そう。余り可愛い反応されると食べたくなるから気を付けた方が良いよ。
意外だな、天が心配性だなんて。
…あれ嫉妬してたのか、分かんねえよ。
(心配性だと知れば己が其れから相手を守ってやらなければと心の中で決心して。昨日の出来事を例に例えられれば単に自分に怒っていた訳ではなく嫉妬からくる物だと知り少し可愛い何て思い始めて。次にまた唇に相手の指の感触が伝われば仔犬の様に其の指に甘く噛み付いて。)
…別に御前なんだから良いだろ?
心配にもなるよ。
誰かに狙われないかとか、取られないかとか、嫌われないかとか。
……仕方ないでしょ、女の子と楽しそうに連絡取り合ってるのみたら流石に妬く。
(僅かに唇尖らせ不服げにそう言うとこつんと額を軽く突き。何処までもプライベートを束縛するつもりはないもののやはり、特に女の子と連絡を取り合っているのを見るのは快いものではなく。唇に這わせていた指に軽く与えられた刺激にふと目を細めるとさらりと一度相手の髪を撫でた後ゆっくりと指を唇から話し、一度だけ噛みつくような口づけをしてそのまま至近距離で囁き)
…楽。本当にそれ、僕だけにしかしちゃダメだからね。
御前、もっと自信持てよ。仕事関係は自信有り過ぎる位なのにな?
安心しろよ、大した事話してねえし。浮気何てしねえよ、御前が俺の事構ってくれてる内は。
(不服そうな表情浮かべた相手を強く抱き締めて遣れば前記を告げて更に強めに抱き締めて。相手の真剣な雰囲気で紡がれたその囁きに小さく頷けば此方からも緩りと口付け送れば耳許へと息吹きかけた後、口角上げて。)
馬鹿。当たり前だろ?
…うん。
そうだよね。
僕が惚れさせてるんだから楽に他の人見てる暇ある訳ないよね。
(相手の抱きしめる力が強くなるのを感じて口角を上げると漸くいつもの調子でそう述べて。勿論自分が相手に構うのを止める積りは毛頭無く、それならば不安などせずともずっと一緒だと思い。更に相手の口から大した内容ではなかったと聞くと安堵することが出来。そして相手の素直な同意を聞くと少し擽ったそうにしながらふわりと笑って)
…そうだったね。
そうだよ、九条天だろ?
だったら俺に他の奴の事見せる隙なんて与えんなよ。
(相手がいつもの調子に戻れば目を細めて微笑み。いつも見る事は出来ないような少々弱気な面も愛おしく感じてしまう程今は相手の事を想っていて。ふと疑問が思い浮かべばそれを口に出して。)
…御前、いつから俺の事好きだったんだよ?
…勿論だよ。
(挑戦的な笑み送り一本一本が細い繊細な相手の髪を一房指で摘むと口づけを落とし。そのまま相手を愛でていると不意に問われた質問に一度その手止め考えて。相手を好きになったのはもう大分昔のことで、それこそTRIGGERが結成されて日数がそこまで経っていない時であると答え)
…うーん、TRIGGERが出来て結構直ぐかな。
最初楽を見た時に凄い綺麗な人だなって思って、それで一緒に活動してるうちにその性格とか、努力とか、歌声とかどんどん引き込まれていって。
--へえ、そんなに最初の方なのか。
御前に綺麗とか言われんの、嬉しい。
(笑み見遣れば此方もつられて口端上げて。相手の回答にはそこまで前から自分の事を想っていてくれたのかという驚きと共に其れをずっと隠し通してきた相手の負担は凄く大きなものだったのだろうと考えると申し訳無く思えても来て。亦綺麗だという言葉聞けば自分も相手に出会った時は人形や天使のようだと感じた事を伝えて。そして眉下げ相手の頭撫で乍告げては。)
好きな気持ち我慢してたんだよな、ずっと。...ごめんな。
…僕も、何だか楽に言われるとこそばゆいけど嬉しい。
(大分長い片思いだったと苦笑零しつつ相手に負けじと容姿を褒め返されれば照れくさそうに視線外し。相手の言う様に天使だの小悪魔だの容姿について褒められる事が少ないわけではなかったもののやはり相手に言われるのはまた別の大きな意味を持っており。不意に相手の大きな手が自分の頭を撫でるのを感じ視線戻せば相手の謝罪を受け瞳を丸くするものの直ぐに表情を柔らかくし)
…ううん、良いの。こうして今幸せなんだし。
我慢してたのは僕がぐずぐず一人で悩んでただけだから。
いつでも言ってやるよ、二人の時は。
(相手が照れくさそうに視線逸らす姿見れば満足気に額へと口付け落として。今九条天と云う人物を独り占めしているこの瞬間が考えてもみなかったが自分にとっても幸せな事で。表情緩めた様子に少し安堵すれば更にわしゃりと撫で回して。額と額くっつけて囁く様に告げて。)
…今は俺も御前が好きだ。
さすがに心臓に悪いかも…、
(相手に何度も人形だの天使だのと言われるとさすがに心臓に悪いと苦笑交じりに告げ。相手の額と自分の額がくっ付けばその言葉聞きゆるりと微笑浮かべ小さく頷き)
…うん、ありがと。
一生賭けて大切にするからね。
そういう事言われると言いたくなるけど。
(小さくくすりと笑み零しては相手の髪撫でる手を滑らせ頬へと運べば一度唇重ねて。その後唇離しては相手の言葉に嬉しそうに微笑むと抱き寄せそのままソファへと寄りかかり。)
その言葉、忘れんなよ?
…随分意地悪だね?
(重ねられた唇受け入れ密やかに笑むとソファに相手の体が更に沈むのに合わせてもぞもぞと移動し。ソファに座っている相手の太ももを挟むように両膝でソファの上に立つと立っている時とは違い身長が逆転した形で相手を上から見ることが出来、今度は自分が相手の両頬を緩く挟めば啄むような口づけを相手に落とし)
勿論。どんな事があっても忘れたりしないよ。
意地悪したくなるんだよ。
(にやり妖しく口許緩めると相手が自分を上から見る様な体勢に、偶には逆転するのも面白いと内心思っていて。啄む様な口付け受ければ腕を伸ばし相手の後頭部に手を添えると応える様に相手の唇食み。)
忘れさせねえけどな。
ふふ、頼もしい。
(返す相手の口付けに瞳細め、口元は深く弧を描き。それからゆっくりと隣に移動するとソファに腰掛けて。いつもは酒など勧められても未成年だからと断り、喉を壊す元凶として避けてきたもののこんな事になるなら酒もまあ悪くないかなと昨日の自分の発言を省みながら改めて訂正し)
味はそこまで好きじゃないけど、好きになっちゃうかもね、お酒。
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