大倶利伽羅 2016-02-18 00:32:01 |
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ああ、夜遅かったからな。気にしなくていい。…来てくれたこと、感謝する。(小声でぽそり)
早速詳細について話し合おうと思うんだが、両想いだとか両片想い、片想い…若しくはそれ以外等、どれがいいのかあんたの意見を聞きたい。希望はあるか?
わかった。それじゃあ、早速初回を回しておくが、やり辛い等あれば言ってくれ。
────
…どうりで冷える筈だな。───国永と同じ白、か。
(内番である畑仕事を滞りなく終えた後、時折寒い風が容赦なく吹き抜ける本丸の縁側にて、ジャージ姿のまま腰掛けつつ、すっかり冬一色となった外の景色をぼんやりとただ眺めていれば、不意に空からはらり舞い降りてくる白い雪に微かながらに双眸を細めて呟きを落とし)
…そりゃっ!(内番が終わり退屈そうに本丸内の廊下を歩いているとちらりと雪の景色の中には映える見た目の彼の姿が見えてあのままでは刀といえど人の身を持つ今は風邪というものをひくかもしれないと自身の羽織っていたものを外して背後へ気配を消し忍び寄ると上からばさりと掛けて)
っ、あんたは…。普通に声を掛けるなり出来ないのか。
(不意に背後から聞こえる掛け声にびくりと肩を揺らすと同時に何かが頭に被さって視界を遮られてしまえば、素早くそれを手に取ってから背後を振り返ると雪を連想させる白に衣に身を包む相手の姿があり、安堵からか強張った肩を少し落としながらもじとりと呆れの色を含む視線を送って)
ははっ、何やら退屈そうだったようでな。驚いたか?(じとりと見られても気にする様子はなくへらりと笑うと隣に座り込んで「こんな所にいたら風邪をひいてしまうぞ?」と付け足して白い息を吐けば手をすり合わせて温まろうとしているようで)
別に驚いていない。───…あんたこそ、俺に付き合ってこんな場所に居たら風邪をひくぞ。
(欠片も悪びれる様子なく隣に腰掛ける相手に溜め息を零すも、視界の端に寒そうに手をこすり合わせる様子を捉えれば僅かに眉を寄せつつ、先程掛けられた羽織を相手の肩へと掛け直してから、徐にその白く華奢な手に己のものを重ねて熱を分け与えようと試みて)
ははっ、二人とも風邪ひいたら主と長谷部に叱られるかもな(手を重ねられると幾分か寒さも和らいだ気がして、どこかほのかに心までほっこりとした気分になればふと微笑んでそう言い)
…それは面倒だ。特に長谷部の説教は長いからな。
(重ねた手が次第に温まっていく不思議な感覚が心地よく、自然と僅かに緩む口許をもう片方の手で隠すように覆いつつ、再び降り続ける雪へと視線を向け「積もれば短刀の連中が喜びそうだ」とぽつり呟き)
倶利坊もそう思うか?きっとはしゃいで雪まみれになるさ、君もしてみろよ。案外楽しいものだぞ、隠れ鬼なんてしたら俺が一番かもしれないな(そう言いながら繋いでいない方の手を前へと差し出し手に降りかかる雪を見つめながら「刀の頃じゃ分からなかったことだ、驚きってもんさ」と呟いて)
俺が雪遊びなんて子供じみたことする訳がないだろう。
(相手の掌に降り立つなり溶けていく雪を興味深げに眺めながら言葉を述べれば、幾分冷たさがマシになった相手の手を離し、徐に立ち上がって相手を見下ろして「茶でも入れてくる。…あんたの分も」未だ相手と話をしていたいのだと遠回しに呟いて、)
おっ、気が利くな。頼むよ(茶を入れてくれるなど滅多にないのか珍しい事もあるがまあここで話すのもいいかと思いひらりと手を振るとそう言い微笑んで入れてもらってる間でも庭に出てみるかと立ち上がって)
…ふん、偶にはな。
(相手の言葉に小さく頷いて素っ気なく一言だけを残した後に厨へと向かい、てきぱきと二人分の茶を用意し終えればそれらを盆に乗せ、相手の待つ縁側へと戻ろうとゆったりとした足取りで廊下を歩いていき)
…白くて冷たいな(白い息を吐きつつそう呟けばまだ降る雪空を見上げて頬に当たる冷たい感覚が心地良いのか目を瞑り雪が積もった後は先程は子供じみた事はしないと言っていた彼に雪玉でも投げつけて驚かせようかと考えて)
…っ、おい、まだ積もっても居ないのに何をしてるんだ。本当に風邪をひくぞ。
(ようやく縁側へと到達するも、そこに座って待っているはずの人物の姿が見えず、少し焦った様子で庭へと視線を遣れば降りしきる雪の中に佇む相手に気付き盆を置いてから己も庭へと歩みを進めると、雪のせいか水が伝う相手の頬を指の背で拭って)
ん、雪が気持ちよくてな(頬に触れられると雪によって冷えきっていた頬が相手の体温でじんわりと温まってくる心地よさに頬を緩め縁側へと視線を送るとそこには茶が置かれていて「さあ、飲もうか」と縁側へと向かって)
ああ、それを飲めば少しは温もるだろう。……本当にあんたは目が離せないな。
(一瞬ではあるが触れた頬は冷えきっていて少し心配そうに眉を寄せつつも、先を行く相手に続いて己も縁側へ向かい再びそこに腰掛ければ、相手の分のお茶をずい、と差し出して)
ははっ、そうかい?何もかもが珍しいだけさ(同じように縁側に腰を掛けお茶を受け取りにやりと悪戯っぽく笑えば湯呑みで手を温めて「君だってこんなこと珍しいと思わないかい?」と首を傾げ)
…こうして人の身を得てからは珍しいことばかりだ。
(己の湯呑みを手に取り、此方も手を温めるようにそれを両手で包み込みつつ相手の言葉に小さく頷き同意を示せば「いいことばかりでもないがな」とぽつりと落としてから、湯呑みに口をつけお茶を飲み)
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