木賊 2016-02-12 17:12:59 |
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! るーる !
ロル150〜
○→ 漢字当て / 終止系 / 小説風
×→ 確定
裏行為厳禁
○→ 押し倒し / 深い口付け等迄
恋愛要素=日常,戦闘>イベント事
置きレス可能,基本4日に1レス出来ればok.
! ファンタジー傾向強め !
災いを呼び寄せる龍 × 唯の方言旅人
提供
方言旅人 (♀) / 博.多.弁に近い
募集
龍(♂)
簡単に説明
方言旅人(♀)が旅に出て早幾年。そろそろ慣れてきたで有ろう旅で、不意打ちの遭難。空は暗雲に覆われ、其処らに転がるは白骨化した遺体。
__死ぬのか、そう思った刹那目に飛び込んできたのは、漆黒の鱗を持つ美しい龍(♂)だった。
と言うことで、とても簡素な説明になってしまいましたが上記の龍様を募集します。
pfはお互いの萌萎がわかり次第。
其れでは良縁が有ることを願いまして、募集上げ
(/ わわ、早い参加希望有難うございます…!そう仰って頂けるなんて嬉しい限りです…!
其れでは早速今後の展開や萌萎等教えていただければ幸いです)
(/希望受理有難う御座います!( 深礼、 )
人外×少女が好物でして…!冒頭のストーリーも当方には思い付かない程素敵で…!思わず本音が溢れた迄ですッ
萌え萎えはこれと言ったものは無いのですが、敢えて言うならば萎え→クール過ぎる、ヤンデレでしょうか。その他でしたら何でも美味しく頂けます!
展開としては、旅の途中で両者が出会い様々な障害を越え距離が近付ければと。漠然としたもので申し訳御座いません!( あわ々、/ )詳細は主様と話し合いで決定出来ましたら幸いです!
龍が人外である前提で考慮してしまいましたが、龍に対する細かな設定等御座いましたらお聞かせ願えますでしょうか…!)
(/人外と少女は恋愛の有無に関わらず何処か浮世離れした様な美しさを感じます…!
不意に思い浮かんだ情景に少し文章を書き出した程度ですので其処迄深く考えて居る訳では無かったのですが正に其の通りで御座います…ッ!( 震、 )
人では無い事、人で有る事を皮切りに様々な葛藤が二人の心中に渦巻き、其れでも尚お互いを欲して仕舞う様な純愛( / )を考えております。
萌萎了解致しました!此方も過度のツンデレや無口等でなければその他は全て美味しく頂きますのでご安心を!
pf作成に当たりまして他に旅人に加えて欲しい設定、年齢等御座いましたらどうぞ仰って下さいませ( 深々、 )
此方も龍は人外で考えておりました…!上記の通り黒を基調として頂ければ他はお任せ致します。又、「災いを呼び寄せる龍」と呼ばれ、その土地から日差しを奪う等、何かしらの付加能力があれば…程度です。曖昧で申し訳御座いません!)
(/分かりますッ、何処か儚くも美しい両者の関係に超俗した何かを感じてしまいますよね…!最早人外×少女を欲する手が止まりません!←
わあッ、とても素敵です!( 目きらきら )人外×少女ならではの葛藤、一歩踏み出せば全て壊してしまうのではと云う苦悩…素晴らしいです!純愛( /← )至高です…( 昇天/ )
畏まりました。ではその様に創作させて頂きますね…!
年齢は16歳以上であればその他の細かな設定は主様にお任せ致します!
否、とても丁寧に有難う御座います( 深々、 )
主様と考えている事が同様で喜びが隠せませんっ。成る程、了解致しました。そしてその時点で充分素敵な龍さん…此方が設定を付け足しても良いのか不安に思う程です!)
(/嗚呼もうこの感情は恋と称するに相応しい程に…!その関係性を語れる名無し様にはもう感謝してもしたりません…!( 土下座 /← )
けれど最後はお互いの素直な気持ちを吐露し合い…そして仲睦まじく__なんて所迄想像してしまいました( によ、/ )
了解致しました。素敵な龍に合う子を作れる様精励致します…ッ!
此方こそ其の様に褒めて頂けるなんて思って居りませんでしたので…、名無し様の想像する龍と近くて何よりです、同じ像を描けると言うのは嬉しいものですね…!( ぐっ、 )無論擬人設定も大丈夫ですし、性格等もご自由に如何ぞ!此方雑食気味ですので、気負わず作ってきて頂ければ…!)
(/此方こそ、この様な素敵トピックスを作りあげて頂いた主様には感謝してもしきれませんッ( 土下座 )
あゝ素敵です!是非その様な終焉に至るまで物語を二人で作り上げていきたいな、とついつい我儘な考えが過ってしまいます…!( そわぁ/ )
本当に近い思考の方と出逢えて嬉しい限りです…、物語を進めるにつれて更に主様の見解やお話がお聞きしたくあります!( ぐわっ/強欲 )
早速乍ら龍さんのpfを作成して参りましたので、お手隙の際にお目を通して頂ければ幸いに御座いますっ)
名前:デイミアン
性別:雄/男
年齢:不明
容姿:造形こそ目を見張る程美しく漆黒の鱗に覆われた躰は優に30mを超す巨体であり、背筋から尻尾にかけて無数に生える棘の様な突起は鋭く触れれば怪我をしてしまうと錯覚する程。骨張った翼は躰の約半分を蔽い隠し、羽搏きは強風を起こし周囲の全てを巻き上げる威力を持つ。鋭く尖った牙と鉤爪は触れる物を切り裂き砕く故に何かを衛る為に利用した事は無い。鋭く流麗な印象を与える瞳は金色に輝き瞼を伏せれば長い睫毛が目立つ。人間時の容姿は鱗と同様、漆黒の髪に切れ長な瞳。肌は陶器の様な白さをしており程良く筋肉のついたしなやかな躰は何処か浮世離れした雰囲気を醸し出す。簡素な服装の佇まい。又龍体時でも話す事は可能。地を這う様な嗄れ声で話す。
性格:幾千のも時を過ごして来た為か多少の事態には動揺せぬ腰の据えた気質である。常日頃から飄々とした態度で本来の喜怒哀楽が判別し難いのだが、虚を突かれれば無邪気な面が垣間見える。人々に畏怖される存在である故に無慈悲に人々を漁り喰らうが、食物としての認識とは別に人間に対しての興味がある。人を知る為が切っ掛けに読み始めた本の魅力に取り付かれ、長年の間伝記や童話等種類は問わず様々な物語を読み知識を蓄えており正に生きる辞書。
備考:「災いを呼び寄せる龍」として人々に古くから語り継がれ畏怖される龍。龍が舞い降りた土地には日が陰り、作物が枯れ果てる謂れが有り事実その通り。当人はその能力を毛嫌いする訳でも無く唯与えられた役割を享受している。
普段より人間の姿を用いており、とある寂れた街に唯一の図書館の司書として暮らしている。人間時は「災いを呼び寄せる龍」としての能力は半減される。敢えて人気の少ない街を選び転々と住み着いているが能力の所為で、街は常に日が陰っており寒々しくゴーストタウンと云う名称が相応しい様子。
(/わぁあお互い土下座何てやめましょ…!( 震、 )
ぜ、是非是非…!名無し様さえ宜しければ最後迄お付き合い頂きたく…、いや寧ろその後も、何て我儘過ぎでしょうか…!( ちら々、 / )
ひィッ、本当其処迄深く深く考えた訳では無く…!申し訳無いのですが一緒に考えて行きたく…!
でもそうですね、龍さん__デイミアン様のpfを見る限り最初は龍と思わず、でも良いですし…。はたまた龍の姿の時に出会った後に人型で出会い、でも良いですし…ッ、どれも素敵過ぎて私では決めあぐねて仕舞うのですが、名無し様は何か展開、世界観等に考えは有りますでしょうか…?
ななな、何て素敵な龍様…!読み乍つい口許が緩んでしまいましたッ!( お口みっふぃ、 ) 此方も出来たのですが、pf作成が少々得意では無く…! 龍様に釣り合うか如何か分からないのですが、如何か温かい目で見て頂きたく…ッ( 深々、 ) )
Anna=Charlotte
アンナ = シャルロッテ
17 / 女
早くに両親を失った所以で、若くして旅人へと。少々頭の足りぬ部分が有り、楽観主義の部分が目立つ所も。然れど多くの人々と接したお陰か己が生きるに必要な能力や学は詰め込まれて居る。未だに知識を枯渇して居り、行く先々特有の知識を貪る様に身に付けて行く。
元来の旅人としての生き方よりは商人としての生き方と言った方が近しい旅の方法を取り、辿り着いた国の特産品を買い取っては、次の国で売っている。
敵と戦う事は避けて通って居る為か戦い方よりも逃げ方が上達して行った。
黄金色の髪を肩口で綺麗に切り揃え、前髪は左側に分け目が有る。僅かに僅かに濁った緑__木賊色の瞳を持ち、伏せる睫毛は人よりも長め。金色の為か肌に隠れやすい。
南瓜色のマフラーで口元を隠し、黒色の手首を覆う迄の服の上から白を基調とした半袖を着ている。第二関節迄を覆う黒色の手袋をつけて居る。腰元はベルトで締め、短剣を備えている。ひだの多い緑のスカートの下から膝上迄のスパッツ。
生まれ育った村の方言が染み付いて居る。
〜やん、〜やろ、〜と。
一人称は私、二人称はさん。
敬語方言混じりが多い。
そうですねっ、ではでは正座で…( そそくさ、/ )
否、実は当方も末永くお相手出来たらと…!是非主様とアンナちゃんと素敵な物語を紡いで行きとう御座いますッ( 照れ々/肝 )
畏まりました…!寧ろ、想像力が貧弱な当方が主様やトピのお役に立てるか些か不安に感じてしまいますが…精一杯助太刀致しますね!( ぐっ )
折角の龍設定ですので、是非龍の姿で出会いたい所存であります!展開としては、当伽羅が村に舞い降り()廃村と化したその場所にアンナちゃんが偶然にも辿り着き出逢う…等妄想しておりますが如何でしょうか!
そそそんな褒めて頂けるだなんて、参加者名利に尽きますッ( 滝涙/汚い )
釣り合うかだなんてそんな…!充分素敵な旅人さんで当方の妄想にも拍車が、げふんげふん
敬語方言混じりとは…!萌えが溢れ出ます( ぷるぷる )早くアンナちゃんと会話しとう御座います!( ぐわわっ/落ち着け )
(/成る程その発想には至りませんでした…。では此方も正座で…あっ、宜しければお茶など如何ですか( 黙、 /)
此方こそ名無し様とデイミアン様と末長く純愛を描けたら、と思っております…!( 頬ぽり、 / )
その様な事は全く…!寧ろこうしてお話しして頂けているだけでも妄想が掻き立てられてしまいますので…ッ
嗚呼…何て素敵な出会い…!黒龍だと言うのに酷く神聖さを感じてしまいますね…ッ( 信仰、 ) ではその様な出会い方で宜しいでしょうか…?一度出会った後に逃げ出すアンナ…等と考えておりますが、無駄に立ち向かって見るのもまた一興…ですね( こく々 )
そんなにお泣きなさらず…!ささ、此れをお使いなさい。( 手拭差出、 / )
本当ですか…っ!当方本当に作成を苦手としておりまして…不安でいっぱいでしたのでその様に言って頂けて本当に安堵です…!
此方も飄々とした歩く辞書様とお話ししたくてしたくて…!始まりは決まりましたので、もうお話しへと移っても大丈夫なのですが…、もう少し話し合いたい箇所等御座いましたらどうぞ気兼ねなく仰って下さいませ…!)
(/では御言葉に甘えて…( 御茶ずずっ/← )
わぁッ、そう言って頂けて光栄の極みで御座います。不束者ですがどうぞ宜しくお願い申し上げます!( 深礼、 )
そんなそんな…!その妄想打つけて欲しいです…!( ぐわっ )
はい、是非…!黒龍とアンナちゃんの出逢い…今からわくわくが止まりませんっ。
逃げ出すアンナちゃん、大変可愛らしいですが何方も捨て難いです…( 拝み、/ )
有難う御座いますうう…!!( 遠慮無く鼻チーン/← )
畏まりました!当方は今の所特に此方から言う事は何も御座いません故、直ぐにでも始める準備なら出来ております!( キリッ )
主様も何か御座いましたらお気軽にお声掛けくださいまし…! )
(/まま、もう一杯…。序でに茶菓子でも如何でしょう( がさごそ、 / )
いえいえ、本当に此方こそ…語彙力等々足りぬ不束者ですが如何か…!
妄想、と言いますか…。二人__一人と一体(?)の距離が近付く事により起こるアクシデントと言いますか…。龍様の能力は土地のみに起こり得る事か、はたまた如何にか治そうと奔走する事も起こり得るのか等と考えてしまい…!
戦う事すら避ける子ですから逃げるのが普通なのでしょうけれど…パニックに陥って妙な行動を繰り広げるのも楽しそうですね!( わく々、 /← )
Oh... ジャパニーズ恥じらい…( 震 / )
でしたら是非始めましょう…!此方も楽しみで楽しみで…つい急かして仕舞う程で御座います( やめ / )
此方も特筆すべき事は特に有りません。此方から適当なシーンからの描写を回して置きますので、問題がなければ其れに絡んで頂ければ幸いです…!)
__誰も、居らんとかいな…。
( 乾燥した冷たい風が頬を撫でて、其の儘髪の毛を弄び何処かへと駆け抜けて行く。全く人の気配のしない其の土地で眉尻を下げ乍小さく呟いては、口許を南瓜色で隠し。どんより__そんな言葉の似合う様な空模様は今にも泣き出してしまいそうな空と酷似して居り、何処か此の場所を違う世界へと誘って居る様な錯覚に陥る程。周りを見渡せば木賊色のフィルター越しに僅かに緑味を帯びて見える視界に映る、白骨化して仕舞った人々の遺体。今迄旅を続けて来た自身の中の何かが、此処は危ないのだと告げ、其れと同時に此の先を覗いて仕舞いたい怖いもの見たさが生まれる。前に進む足は好奇心の現れ、理性では止まる事が最善策だと分かって居るものの感情を理性で押さえつけられる程大人では無い。乾燥してひび割れた地面を踏み付け進んで行く先に見えた一つの村へ、誰か一人でも生きて居ると言う希望を抱き歩を進める速度を上げ)
(/そんなに頂いて良いのでしょうか…!まあ頂きますけどねッ( パリムシャァ/← )
其処はお互い様と言う事で…!( ぐっ、 )
あゝ何故主様の御言葉はこんなに妄想を駆り立てる物があるのでしょうか…!二人で同じ時を過ごす為、年甲斐も無く懸命になる龍と健気に奔走するアンナちゃんを想像するだけで涎が…( じゅるり/汚 )
此れが日本です( ドヤ顔/違 )ささ、御返し致しますね!( ずい々、)
その急かしさえ心地よいですッ( ? )早速主様が文才を爆発させていらっしゃり、心臓が縮み上がる思いですよっ!)
…人間。迷い人か?
(/ 空遠くで雨の匂いがする。分厚い雲が影を落とす、漆黒の鱗が包む鼻先を上空へ向ければ息を深く吸い込んで。鼻腔に届くのは足元の骸が放つ錆び付いた血の香りと冷えた空気に混じる雨水特有の香り。雨の匂いには鎮静作用が有るといつかの本で目にしたが、それは事実らしい。先程まで熱い程躰の芯を焦がしていた情動はすっかり形りを潜め、既に残骸と化した人々の骸や折れた老木が先刻迄の己の所業を知らしめる唯一の証と成っており。其れすら間も無く雨の雫によって掻き消されるだろう。すっかり人気の無くなった村は数十分の間で廃村に様変わりし、訪れる静寂が耳に痛い。紛わす様に視線を動かせば、遠目に此方へと向かってくる人影を見つけ。無意識にぽつりと呟きを漏らせばその声は乾いた風に掻き消えて )
(/何と見事な食べっぷり!さぁさもっとお食べなさいな( どどん、 /)
そんな…名無し様のお言葉こそ素晴らしく…、お口周りが緩くなってしまいます…ッ!此れだけ旅を続けて得た物は何一つ役に立たない無力感に襲われる姿もまた…( 何 / )
日本への恐怖( 真顔 /←) えっ…い、いえ…差し上げますよ…!( 後退り、 )
名無し様の描写こそデイミアン様らしい思考を辿らせて下さって…顔全体が緩んでおります…!)
もしかして…何か、おる?
( 先程までとは何処か違う風が吹いて、低く唸る様な音が耳へと滑り込んで来た。刹那空耳かと勘違いする程小さな音であったが、今迄の不安や第六感等と云う勘__即ち、旅人としての経験から来る本能が自分の中で小さく囁いていた。僅かに歩を早めては、段々と近付く村の様子に息を呑んだ。地獄絵図、等と聞いた事は有れどその言葉に相応しい光景など無いと思っていた。だからこそ今瞳に映された此の光景に開いた口を塞ぎ、瞬きを繰り返すだけでも十分だったのだ。ギィ、とまるで見計らったが如く音を立てて傾いたひび割れた看板に、寂れ朽ちて仕舞った外壁、扉や窓は既に其の存在意義を全うする事は無く、主人の存在しない蜘蛛の巣だけが小さく巧妙に存在していた。此処で一体何が起きたのか。流行病にでも犯されてしまったのか、そう考えてはゆっくりと、慎重に村の中へと足を踏み入れ。一つ、共に不安を吐き出す様に息を漏らしては空を見上げて、其処で何かの存在に気付く。此方へ向かい来る黒の巨体に、再び驚き息を飲み込めば、竦んだ足を叱咤して逃げ出そうと周りを見渡しては、咄嗟に家としての意味を成さぬ家へ駆け込み)
(/主様もご一緒に如何ですか!( 練り切りずいっ/ )
絶望し死すら覚悟した後々、真逆龍と特別な絆を結べるとは思いもよらぬでしょうね…!物語を進めるのが楽しみです仕方ありません( にひひ、)
\ ジャパニーズ侘び寂び / (/意味不 )否、悪いですって…!さあご遠慮なさらずに!( ずずいっ/← )
そんな事を仰って…主様は口が上手ですねッ( 照れ々、 )
主様の描写は世界観にぐっと引き込まれる魅力的な文体で憧れるばかりです!)
可哀想な人の子よ。此処で噛み殺されるか、圧死ぬか選べ
( 巨体に耐え切れず厭な音を立てる瓦礫の山は、自身の所業によって亡骸へ様変わりした幾人もの男女が壊れた操り人形の様に力尽き果てている。そんな地獄絵図と云う名称が相応しい有様には目もくれず、唯引かれる様にして人影が駆け込んだ家へ歩を進め。彼女が駆け込んだ家屋は最早家としての機能を果たさぬ程に倒壊しており、褪せたレンガの外壁や
倒れた物干し竿に掛かる軟調な色彩の幾枚の衣服が先刻迄の暖かな団欒を物哀しく主張しており。奪った。その表現が的確な程に突如現れた災いを運ぶ黒龍によって容易く摘み取られた日常は、今こうして金色の瞳が見詰める先に変わり果てた形で存在する。緩慢な動作で右前脚を振り下ろせば家屋の一角は崩れ去り。丁度その付近に避難していた少女が視線に留まるなり、ぎゅる、と瞳孔を細め嗄れた地を這う声で語り掛け )
(/頂きますッ!( ばりもぐむし/)
特別な関係は何かを救うのでしょうか…嗚呼もう本当楽しみで仕方ないです…ッ( じたばた、 )
侘び寂びとは( おっけーぐーぐる ) いえ本当御免なさい許して下さい( がた々、 )
有りの儘を伝えたに過ぎませんよ! 名無し様こそそんな褒め方をして…私の顔面を如何させたいんですかッ )
…い、__生きますッ!
( 逃げ込んだ場所すら意義を為さぬ有様で其の場に聳え、辛うじて雨が降ろうとも此の身体を隠す場所が僅かに存在するかしないか、正に其の程度。低く唸る様な、嗄れた声は彼と称するに相応しい__彼が一歩踏み出す度、視界が上下へと大きく揺れ動く。何処かの瓦礫が音を立てて壊れて行く、そして彼が、ゆるりと此方へ近付いて来る。元来窓であったのだろう、そう推測される場所は既に大きな穴と化して居り、穴を見詰める様に対角線上に身を寄せれば一際大きな足音が身体の奥迄響き。ぶれた視界の焦点が合う頃には、穴から覗き込む隻眼。否、双眼で有ろうか、此の穴程度では見えぬほどに大きい。巨体さに目を見張り、問い掛けに対して惑いを隠し切れず一瞬視線を迷わせては、再び叱咤の言葉を掛ける様に生に縋付く欲望を彼に掻き消されぬ様叫び、震える身体で立ち上がっては出口へと走り出し )
(/御煎餅も御饅頭もありますよ…!( お婆ちゃん感、 )
現状から好転するのかそれとも…ッ、こんなに先が楽しみになるなんて!( そわぁ )
ぐー.ぐ.る先生は何でも知ってますしね!( siriを片手に/ )本当に良いんですね…?ではでは( そそくさ、洗濯機にぽいっ )
有りの侭だなんて…恐れ多いですよ!( 震え/ )
此方こそ主様の言葉に口元が緩みっぱなしですよッ( 机に頭がんがん ))
生きる、と云うか人の子。ふむ…その様な人間が未だ居るとは
( ぽつり鼻先を掠めた雨水を気に留める事無く、破損し風に曝されるだけの家屋の穴の奥を覗き込めばドールハウスが如く感じられる細々とした、然れど生々しく臨場感溢れる光景の中家具に遮られ散乱した布地に埋もれる様に対角線上に身を寄せる少女の姿を認識し。哀れ新たな獲物と化した彼女に猶予を与える様語り掛ければ、震声で然しはっきりと『生きる』と張り上げた叫び声に刹那驚愕を滲ませた表情を微かに浮かべ。暫く少女の姿を見詰めていた金色の瞳に善く映える百入茶色の瞳孔が興味対象物を見つけ大きく開き、自身より幾分も小さい其れを眺めていれば不意に立ち上がり駆けていく姿。残念そうに小首を傾げ、彼女の向かう先を見据えれば先回りする様羽搏き玄関付近へ降り立ち )
(/あらあら…まぁまぁ(もしゃもしゃ / 山田君座布団一ま)
全く以って!どんな終焉となるのか…はたまた其処がある種の始まりとなるのか( どき々、 )
あれッその子ぐー.ぐ.るじゃな( げふん々、 )あっちゃんと洗うんですね( 吃驚、 / )
お互い口許が緩みに緩んで居ますね!( 震、 )そしてそんなに頭をぶつけてたらヤバ( 肩がしィ、 ))
うわッ!?何でおるとですかッ!
( 自身の生死に関わる状況が其の身に降り掛かった際、ヒトと云う生き物は驚く程に脳の処理能力が上昇するのだと、何処かの書物で読んだ事があった。随って人は全ての動きが酷く緩慢に見得るのだと。斯くの如く、自分でも驚く程全ての動きがのそり、と__まるで首を擡げる様な遅さで視界に映る。至らない事迄思い出して仕舞う程度に、今の己の状況は危ないのだろう、そう考える事自体も妙な余裕がある証拠。然し動き出して仕舞えば考える暇も無し、刹那此方を見詰める瞳が大きく開かれた様な錯覚を為るも、足を止める理由等には成らず。地面を蹴り出し、扉の先へ踏み出そうとして__何かが翳った。次いで先程とは比べ物に成らぬ振動と、甚だしい迄の風圧。瞳を瞑り、自身の顔を両の腕で覆い隠して数秒、漸く止んだ風に瞳を開けば、先程迄顔を覗かせて居た扉の先の風景は真っ黒に塗り潰されて居り。漆黒と風圧と振動、全てを繋ぎ合わせてみれば彼が其処に降り立ったと云う事実は確実な物で。瞳を瞬かせては降り出した雨に湿り気を帯びた床へと腰を落とし、否、腰を抜かせては彼を指差して上記を吠えて )
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