なのです！【艦これ】

ぁ…(頬にキスされると顔をあげて小さく微笑み、目に溜まりかけた涙を袖でぐしぐしと擦って)…よかった、ありがとう…なのです(と、ようやく笑顔になったものの)

…でも司令官さんも酷いのです、電をからかうなんて…あまり、いじめないで欲しいのです…(安心したのか、少しだけ頬を膨らませて、次いでため息になり)

分かってるんだけど……電ちゃんの反応が本当に可愛くてダメだと思っててもからかいたくなっちゃうんだよねー。もう僕電ちゃんにベタ惚れだよ（最初は真面目な面持ちで語るのだが一瞬の間を置きまるでその状況を楽しんでいるかのように相手を優しく抱擁して誰かに見られたら憲兵さんに連行されちゃうんじゃないかなと内心思っていて）

可愛いと言われるのは嬉しいけど、いじめられるのはイヤなのです……あ、そうなのです！(しばらく考えたのちにふと閃き顔をあげ)可愛くない反応をすればいいのです！………えぇと、んと…(名案と思っていたが自分の反応は意識してやっているものではないのであっさりと行き詰まり)…うぅ、何が可愛いくて何が可愛いくないかわからないのです…(と、がっくり諦めたが、優しく抱擁されると落ち着いたように身を預け)

んー。電ちゃんは元が可愛いから多分意識してもダメだと思うよ（自分も答えは教えないつもりで考えてみたが自分でも分からず正直に答えて）でも時々意地悪しちゃうけど僕は電ちゃんの事大好きだからね（自身の抱擁を受け入れる相手の体を優しく覆いどっちの意味か分からない愛の言葉を囁き）

そ、そうなのですか…？じゃあ…電はずっといじめられるのですか…(否定の言葉に不安そうな不満そうな微妙な顔で困ったようにうなだれ)

……でも、それなのに…だ、大好き…なのです？電は、電には…まだよくわからないのですが…嫌われてないことだけわかれば電は安心…なのです(大好きの言葉にふんわり笑顔を浮かべて、自分もぎゅっと抱きつく手に力を入れてくっつき)

いじめてるわけではないんだけどなー……人間って好きな子ほど意地悪したくなる人もいるし(まるで子供みたいだと思いながらも実際そうであるから仕方ないことであり内心苦笑して)電ちゃんはどうなの？僕のこと愛してる？(抱きつく相手の頬にそっと手を触れさせ何故か問いの内容が自分の愛の言葉よりワンランク上の言葉になっていて)

ぁ…確かに艦娘の中でも…そういう子、いたような気がするのです…でもやっぱり意地悪はよくないのです……あ、愛、ですか？電にはまだ愛と好きの違いがよくわかりませんですが…司令官と一緒にいるのは好きなのです！(えへへ、と笑いながら)

…そうだ司令官さん、愛と好きの違いって何なのですか？それがわかれば、たぶん…電にも答えられると思うのです！(司令官の期待に応えたいとばかりに真っ直ぐ見つめて)

うーん。中々難しい質問だね(予想外の質問に困ったように笑って自分の口元に手を添えてうーんという言葉とともに思案して)少なくとも今の電ちゃんの思ってるのは好きだね。愛は……僕たちの今の関係で満足できないと思えば愛という感情に近づいてくるかもね(直接的なの答えは一応知ってるのだがそれをあえて教えず抽象的な言葉を述べて)

(司令官の言葉を真剣に聞いていたものの、やっぱり理解は追いついていないようで)今の関係で満足しない…？うーん…好きで一緒にいるだけじゃダメなんでしょうか……考えてもよくわからないのです…電は…ダメな子です……でも、電…みんなに聞いてちゃんと勉強してみますから！電、頑張ります！(落ち込んだり気合を入れたりと表情をころころ変えながら素直に頷き)

（ころころと表情が変わっていく様を見ているだけでもどうしようもないくらい心がざわついてくことに自分は心底相手に惚れているのだと改めて自覚をしぎゅうっと力強く抱きしめて）あーもう……本当に可愛いな（からかっているわけでもなくいつになく真面目な顔をして呟いて）

ぁっ……！し、司令官さん…(真面目な顔で強く抱きしめられると照れて目を伏せながら)…なんだか、司令官さんのいっぱい好きって気持ちが、なんとなく…わかるのです(…ちょっと力が強すぎて苦しいけど、と恥ずかしそうに微笑んで)

…司令官さんは、でも、他の子にも同じ事は言わないのですか…？長門さんなんかはみんなみんな可愛いって言ってたの思い出したのです…(司令官も同じなのかな？と首を傾げ)

じゃあ、その気持ちが分かって電ちゃんにもその気持ちを持つようになったら教えてね（きつく抱きしめていた腕を緩めて微笑む彼女の顔を見つめて）うーん。長門は可愛いというよりかっこいいかな。それに他の駆逐艦の子たちも確かに可愛いけど……やっぱり僕の中では電ちゃんが一番だよ。こんなに可愛いとか好きとかいうのもね（にっこりと笑顔を浮かべては恥ずかしいセリフを次々と口にしていき）

なのです！(笑顔で頷きながら、でもちゃんと電は司令官さんのこと好きなのは間違いじゃないのです！と付け加えて)…ぁ、そうじゃなくて、長門さんは私たちみんなのことを誰に対しても可愛いって言ってくれるのです。もちろん電も長門さんはカッコイイと思うのです！電が大きくなってもあんな風にはなれませんねー…

はわわ…電が一番なのです？特別なのですか……ちょっと照れてしまうのです……でも、なんだか…嬉しいなって(照れながら、じゃあここ(膝上)は電だけの場所なのですね？と嬉しそうに笑って)

あーそういうことか。多分その可愛いという意味も愛と好きの差と一緒だよ。電ちゃんもその違いにいつか気づくかもね（違った意味の解釈を持つ言葉に納得をしたような言葉を述べると彼女の口元に指を立ててウィンクをして）もちろん僕の膝は電ちゃん以外に座らせたりしないよ（改めて彼女だけは自分にとって特別な存在であることを告げて頭を撫でて）

んん…難しいのです…愛って簡単ではないのですね…(うぅん、と唸りながら難しい顔をし)…そういえば金剛さんはいつも愛がどうこう言ってた気がするのです。近道はその辺にありそうな気がします(少し光明が見えてきたので安心したのか、ぽふっと司令官に体を預け)

誰にもここは座らせないのはいいとして…少しずつ慣れてはきましたがやっぱりちょっと恥ずかしいのです。同時になんだか少し安心はしますけど…(第六のみんなには電のこんなとこは見せられませんね、とはにかんで)…ずっと座ってて司令官さん、重くないですか？

愛について分かるようになれば電ちゃんも立派な女の子の仲間入りだよ（金剛の事に関しては極端な例であるため正解と言うには少し違うかもしれないがやる気になっている彼女に水を差すわけにはいかず何も言わずにいて）これで恥ずかしいんだ。キスとかハグは平気なのに（自分からしたらキスやハグの方が恥ずかしいように思えるので少し変わってるなと思いながら相手の問いに対して「全然」と首を横に振り）

でも、電は時々不安になるのです…雷ちゃんみたいに積極的にはなれないし、響ちゃんみたいに冷静にもなれないし、そもそも駆逐艦の中でも性能がいい方ともいえないですし、戦うことだってホントはイヤなのです……こんな電でも立派な女の子になれるのでしょうか…？(少し俯いて、だからこそ努力はいっぱいしなきゃっていうのはわかってるのですが…と、儚げに微笑み)

…司令官さん、その辺りは微妙な乙女心というものなのです(両方の人差し指をもじもじさせながら、えぇと…と恥ずかし気に説明を始め)…電はギュッとするのは安心するから大好きなのです。キスは…電からするのはとってもとっても恥ずかしい…けど、されるのは少し照れるくらいで済むのです……お膝の上は…その、司令官さんとの距離がとっても近いから…ドキドキしちゃう、のです……す、すみません、わかりにくいですよね…？(あぅあぅ、としどろもどろになりながらも、重くないならよかったです、と頷き)

言葉って難しいよね。一つの言葉でもいろんな意味があるんだから。多分僕の思う立派な女の子と電ちゃんの思う立派な女の子は違うと思うよ（儚げな意味は一体何を意味しているのかこの時の自分には分からず両手で相手の頬に添えると「僕の見る限り、電ちゃんは絶対に立派な女の子になれるよ」と優しく微笑んで）一つ気になったんだけど、なんで僕との距離が近いだけでそんなにドキドキするの？他の駆逐艦の子たちとべったりする時とは違うの？（終盤に聞き取れたわずかな言葉に反応を示すと顔を近づけて少しだけ真面目な顔をして問いかけ）

そ、そうですか……電でもちゃんとそんな子になれるのですね…司令官さんのいう立派な女の子にも電がいう立派な女の子にも、どっちにもなれたらいいなっていうのは…ワガママでしょうか……ぁぅ(両手で頬を包まれると目線を上に向けて)……確かに言われてみたらそうなのです。みんなとくっついてる時は…こっ、こんなにドキドキはしないのです(そのまま顔を近づけられると、体温でも上がったかのように頬を赤くして目を大きく開いて硬直し)…ど、どうしてなのかは…電自身にもわからないのです……

全然。むしろ電ちゃんはワガママなくらいがちょうどいいと思うよ(目線が合い何を思ったのかその後しばらく無言になり少しずつ顔を近づけていき)じゃあ電ちゃんがその違いに気づけば分かるんじゃないかな？なんでそうなるのかで僕と他の子たちとの感情の違いに(ここで答えを出すのは簡単だがそれはあまりに卑怯であると思ったのでせめてヒントくらいはと首を傾げて自分の憶測として言葉を口にして)