泡のように。

いっそ、消えてしまえれば。

…ああ、でも、あの人に会えなくなるのは嫌だなあ。

……つかれた。

面倒に思えてきた？疲れてきた？
大丈夫、私の相手をしていてそう思うのは、当然の事だよ。

飽きちゃったのなら、正直に言ってほしい。
貴方と離れるなんて嫌だけど、貴方の足枷になるくらいなら別れた方がいいよ。

そうやって貴方が優しいから、私は諦めきれないんだ。

こんな、お互いの顔も、声も、素性も知れない世界で。

暗く沈んでる私と、普段どうりのあの子。
どっちが本当の私なんだろう、なんて。私に決まってるじゃない。

こんな答えのわかりきった疑問が思い浮かぶなんて、相当参っているのだろうか。

病院…面倒だな。
でも、キャンセルの電話を入れるのは面倒だし。
お薬が無くなってまた馬鹿みたいに不安になるのも面倒だし。
それを隠して、そんなボロボロの状態であの人と接するのは申し訳ないし。
行くしかないんだよね。

何も考えないで思いついた事を書いてくのって、楽だなあ。

嫌だな…このまま脳みそが鈍になって、ろくな事考えられなくなって、あの人に愛想尽かされて。

やだな。

あの人を愛しているのはあの子。
あの人との会話を楽しんでいるのはあの子と私。

混ぜちゃ駄目だよ。
いくらこの世界が楽しくても、私が生きているのは現実なんだから。

わかってるよ、そんな事。
何回も言わなくてもわかってる。

そんなの嘘だよね。
わかってないから、気持ちが揺らいでるから、わざわざ釘を刺すような事を言うんだ。

そうやって、自分はまだまともな人だって思い込ませて安心してるんでしょ。
狂ってるんだよ、君は。とっくにさ。

うるさい、うるさい。私はまともだよ。
ちゃんとわかってるし、揺らいでもいない。

早くご飯食べて、お薬飲もう、ね？

そうだね、ちゃんと落ち着こうね。
落ち着いたら、お昼寝でもして、お返事考えて、それで、時間になったら病院に行って、終わったら、またお返事考えて、送信して、それで、あとはいつもどうり生活しよう。
早く寝て、明日のお仕事に備えよう。描かないといけないものがまだ沢山あるんだから。

おやすみなさい、いってらっしゃい。

おやすみなさい、いってきます。

あー…寝れない。

うあ、上げちゃった。
寝れないだけで頭は眠いのかな。もう一度寝てみよう。

辛いね、苦しいね。でも、それは自業自得なんだよ。
被害者ぶってないで、自分から努力してみたらどうなのかな。

それが出来ないからこうなってるんだよ。わかってるくせに。
面倒くさがりで、臆病者なんだよ、私は。

そうだね。それもそうだ。
それなら、無理する必要は無いよ。君は奥に仕舞われて、震えていればそれでいいんだ。
僕らが表に出ていればいいだけだからね。

ああでも、そのせいで環境が変わるのも嫌なんだっけ。我が儘だなぁ。

言いすぎたかな。出ておいでよ。大丈夫、もう怒ってないからさ。
それに、まだお仕事残ってるでしょ？
そろそろ起きないと。ね。