匿名さん 2015-11-23 11:32:49 |
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(相手に助けて貰った事への礼も言いたかったし、どうしてここに来たのかも聞きたかったが声が出ないためそれも叶わず、移動するという相手の言葉に僅かばかりだけ顎を動かして頷いて。動けない為に運ばせてしまって申し訳ない気持ちになりながら、相手に運ばれるのはあのResistanceのアジトで足を負傷した時以来だったかと思い出し懐かしい気分になりつつ相手の体温を感じながらじっとしており)
(ボスから地図を貰っていたので、それを上手く使って病院から出て行き。一応、携帯機器では軽く本部へと病院が黒だったことを送れば人影の少ない場所を通って、腰を落ち着かせられる場所を探していって。しかし、その前に狼君を専門の医者に見せる方が先かと思い直してはあの病院とは違う別の病院へと車を飛ばして行けば、医師に診せに行こうとしていき)
わる、い、おぼ…ろ
(車へと乗ると動かない体を何とか起こしてみようとするもののやはり上手くいかず、左手を上げるだけで精一杯で。声も未だ掠れたままで、声も上手く出ず、掠れ掠れになりながら何とかそれだけ伝えて。何も出来なかった自分の不甲斐なさやら何やらで相手とまともに合わせる顔など無く、左腕を顔の上に置いて顔を隠すようにして)
大丈夫だよ、狼君に落ち度なんて無い。君が生きていてくれさえすれば僕は平気だから。
(ポンポンと相手の頭を撫でながら、先程よりかは焦りが落ち着いた声で自身の今の心情を代弁したかのような言葉で伝えていき。ゾッとしてしまうような先程の出来事でも、狼君が生きててくれるのならどんな迷惑だって掛けられても良い、どんな仕打ちにだってあっても良い。そもそも狼君を守れるのなら自身はどうなっても構わない。そんなことを言えば、きっと怒られてしまうと思うので言いはしないもののいつだって己はそう言う心構えで相手の側にいる。だから、謝らなくて良いと言うように相手の頭を撫でていき)
……、ん。
(言いたいことは沢山あった。でもやっぱり、不甲斐ないとか、また助けて貰ってしまって申し訳ないとか、俺がもっと気を遣っていれば、とか、普段ならば口にしてしまうような言葉も喉から先には出てくることを許されなかった故に短く小さく返事をして。自分の頭を撫でる相手の体温に生きているのだと実感が持てて。あの時相手が来なければ本当に自分は死んでいただろう。今頃自分はバラバラにされて臓器毎に分けられていたかもしれない。体が動かず死を待つだけと言うのは想像以上の恐怖で、今思い出しても体が震えそうなほどだ。命の駆け引きをしている大の男が何を言うのだと言われても仕方がない。しかし、ああしてじわじわと大切な人との思い出が蘇ってきて、もうそれが全て消えてしまうのだと思うことの恐怖は今まで感じたどの恐怖よりも恐ろしいもので、薬のせいかその恐怖のせいか顔色が悪くなっているのは自分も感じており)
(信号が青に変わったので頭を撫でていた手を止めれば、車を発進させていき。そして、狼君の顔色も良くはなかったのでそのまま新たな病院へと駆け込めば、急患と言うことですぐに診察室に通して貰うことが出来。自身は治療が終わるまで外の椅子で静かに待機していて)
(診察を受けるとすぐに処置室へと運ばれて麻酔によって一度意識を手放し胃の洗浄と薬の作用を打ち消す薬の点滴を受けてそのまま看護師達に台に乗せられて病室へと運ばれて。未だ麻酔が効いており意識は戻っておらず瞳を閉じたままベッドへと移され一度看護師たちは部屋から出て行き)
(処置が終わったらしく、看護師の方に呼ばれて病室へと行けば狼君が眠っていて。起きるまで側にいようと思いながら、ベッドのすぐ横にある椅子に腰掛けて相手が目を覚ますのをじっと大人しく待ち)
(暫くしてゆっくりと瞳を開くと上体を起こし。体が動くようになっている事を確認して漸く安堵するとすぐ隣の椅子に相手が腰かけていることに気づき。時計を見ればかなりの時間眠っていたようであったがその間相手はずっと側に居てくれたのか。申し訳なさと有難さで胸がいっぱいになり、左手を伸ばしてぎゅっと相手の手を握って)
朧…、ごめん、本当に有難う。
…ごめんな。もしかしたらお前だけ残して死んじゃうかもしれないって、そしたらお前は苦しむってわかってたのに俺には何も出来なかった。
お前が来て無かったら、あのままきっとあの時俺は抵抗もせずに死んでた。
お前だけ残して。
……それが一番自分で自分が許せない。
(暫くして、狼君が目覚めたのでホッと一息ついていれば、おもむろに手を握られて告げられた言葉に、緩やかに横へと首を振っていき。ぎゅっとこちらも手を握り返せば相手の瞳を見て話していって)
……狼君、あれは仕方のないことだよ。薬なんて使われたら身体が動かせなくなるのは当然のことだし…。だから自分で自分を責めないでよ。
それに僕もあの病院に毎日お見舞いに行っていたのに、こうしてボスから任務を貰うまでは病院の裏の顔に気付けなくてごめんね。
でも助けられて良かった、生きていてくれて良かった。本当に、良かった…。
…ッ、朧…
(やはり、相手があの時病院に来たのは任務だったのか。もしも任務を仰せつかったのが朧では無く別の人物だったとしたら。相手は恐らく彼処が自分が入院している病院だと知っていたから真っ先に自分の姿を確認して急いで駆けつけてくれたのだろう。しかしそれが相手ではなく別の人物だったら助けられていた保証はなかった。寧ろ解体している現場を写真に収め証拠品として提出する方が幾分か任務としては楽だった。だからきっと相手があの任務を仰せつかったのは何かの縁なのだろう。これ以上謝るよりも寧ろ伝えなければならないことは沢山あるはずで。ゆっくりと左手を伸ばして相手の体を引き寄せるとその肩口に顔を埋め)
有難う。有難う、朧。
大好きだ、愛してる。生きててよかった、まだお前と一緒に生きれてよかった。お前を置いていかなくて良かった。
狼君…。僕も大好きだ、愛してるよ。
(裏社会に身を置いてるから常に危険と隣り合わせなのは分かっているが、それでも狼君と一緒に長く生きていたい。それだけが自身の幸せで。もし、今回自分が任務を受け持っていなかったらどうなっていただろうか?恐らくは、何れにしても自身が後悔する結果が待っていただろう。今ばかりはいつもの腐れ縁に感謝しつつも相手の背中に手を回して抱き締めれば、しっかりとした言葉で伝えていき)
…うん。…、…うん。
(母が死んだ時に死と言うのはあまりに突然で呆気ないものである事を学び、自分も何れそうなるのだろうと考えて甘んじてそれを受け入れて生きて来たのに、今ではもうそれが出来ない。昔の自分なら目の前に銃口を突きつけられても怯むことは無かった。それが今はどうだ。相手の事が死ぬ間際に過ってしまい死ぬに**ない始末だ。本当に弱くなったなと実感しつつ自分を抱きしめる相手の体温を感じており。置いていかれる恐怖は嫌と言うほど味わった。それを相手には味合わせは駄目だと、そう思っていたのに。愛おしい相手の体を抱き締めて、それでもこうして未だ相手をこの手で抱き締められることが奇跡の様に思えて微笑を浮かべ)
…お参り、沢山しといて良かったな。
ははっ、御利益あったね。
(神様なんてものは毛頭も信じていなかったが、今回だけは信じても良いかもしれないと感じ。お正月と江島神社でお参りを何度かしておいて良かったと思いながら、ぽんぽんと相手の背中を撫でていき。__暫くして医者と看護師が来る気配がしたので、名残惜しいが狼君からゆっくりと離れていって)
……看護師の人達が戻って来るみたいだ。狼君、念の為にもう一度だけ診てもらおうか。
(/ごめんなさい、少し忙しくなってしまってお返事滞ってます…!今日も書き込めそうにないので取り急ぎ顔だけ出しました!申し訳ないです、明日には一度返信しますので…!/蹴可)
(/伝言ありがとうございます!三月は何かとお忙しい時期ですし、リアルの方が大切ですのでお気になさらないで下さい。トピ主様と狼君の為なら朧共々背後はいつでも待てますので、お体だけは壊さないようご自愛下さいませ!蹴り可でしたがお伝えしたかったのでお返事失礼致しました/蹴可)
…ん、そうだな。
まあ、もう大丈夫だと思うけどな。
(廊下から足音が聞こえてゆっくりと離れるとすっかり動くようになった体を見ながら肩を竦めて笑い。怪我をした右肩もぞんざいに扱われた形跡はなく固定していたおかげでそこまで痛みも出ておらず。少しして入ってきた医師に簡単に診てもらい明日の午後には…正確に言えば気絶していた間に日付を跨いでいたので今日の午後だが…退院しても良いと許可を得る事が出来たのでほっと一安心して医師達が出て行ってから相手の方を見遣り)
こんな遅くにずっと付き合わせて悪かったな。
有難う、もう大丈夫だ。
(病室に入って来た医師達が診察をしていくのを側で見守り、数分して告げられた診断にホッと一息ついていって。後遺症とか何も残らなくて良かったと思いつつも、相手の言葉に気付かされて時計見てみれば夜も遅い時間帯で。しかし緩やかに首を横に振っていき)
いや、僕が勝手に残っていただけだから気にしないで。
それに何なら最後まで付き添――……。
(病み上がりなのだから一人にはしておけないと、思わず身を乗り出して今日の午後まで側にいようと考えたのだが、それは唐突になった自身の携帯機器の音によって遮られ。表示画面に映っている名前は“ボス”で、そこでその第三者の存在を思い出させられてギョッとして言葉を切り。忘れていた、任務を遂行中だったことを。自分にとっては狼君の方が大事だった為すっかり頭から抜け落ちていた。簡単な報告をした後は連絡をしていなかったので、これは確実にお咎めを食らう。しかしなるべく相手にそれを悟らせないように笑って、上手く誤魔化しながら椅子から立ち上がり)
ごめん、ちょっと用事が出来ちゃったからお言葉に甘えて今日は失礼させて貰うね。明日また必ず来るから。
(不意に相手の携帯機器が鳴りそれまでの会話が中断され。相手のディスプレイを見たときのぎょっとしたような表情から察するに彼の上司からだろう。彼はあくまで任務中で、それなのに自分を助け病院まで連れて来てくれたのだ。これ以上引き留めるわけにはいかないとひらりと手を振り)
ん、わかった。
…ありがとな、本当に。
(椅子から立ち上がった相手を見て振っていた手を徐におろすと相手の腕をぐいと掴んで優しく引き寄せて頰に軽く口付けて微笑みながら礼を言い)
気を付けて帰れよ。
(/お待たせいたしました…!!!用事終わりましたのでお返事通常更新にもどります‼︎本当にご迷惑をかけた上温かいお言葉をかけていただきまして有難うございました…!これからも何卒お願い致します‼︎)
!? …狼君ってほんと不意打ちで可愛いことをしてくれるよね。
(頬にキスされたことを自覚すれば己の額に手を当てて息をつき、赤くなった頬を隠すように狼君の頭をわしゃわしゃと撫でれば、するのは慣れているがされるのはどうにも慣れていないので気恥ずかしく感じつつ、扉の方に顔を向けたままで)
それじゃあ、また明日。
(火照った熱を逃がすように扉を開けて病室を出て行き。今日は色んな意味で心臓に悪い日だったと思いながら、急いでApatheiaの本部へと戻って行き)
(/いえいえ!お帰りなさいませ!こちらこそ今後とも宜しくお願いします!!)
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