匿名さん 2015-11-23 11:32:49 |
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狼君、君が謝ることはないよ。僕だって君のことを好奇の目に晒すのは嫌だし、そうさせている自分が情けなく感じてる。…でもそれを差し引いても狼君のことが好きだから。あまり気に病まないで。
(同じ性別と言う隔たりは大きく、普通のカップルのように振る舞えないことは何度も実感している。世間一般的には自分達のような関係はイレギュラーなことで。しかしそのようなことで相手を不安にさせてしまうことが何よりも悔しく。思わず俯向く彼を抱き寄せては、自身の気持ちを素直に述べていき)
…、う、ん。
(折角の相手の誕生日なのにこんな事で空気を悪くしてはいけないと慌てて顔を上げて謝ろうとした時、不意に相手に抱き締められ告げられた言葉に伏せていた瞳を上げて。相手がこれ程思ってくれているのにと自分の不甲斐なさが目立ってしまい、相手の背中に腕を回してぎゅっとその体を抱きしめ返すと力を込めたまま相手の胸元に顔を埋めて)
俺も、俺も好きだ。
大切で、誰よりも愛しい。
だから、本当に嫌になった時はどんな時でも直ぐに言ってくれ。
お前の誕生日だ、お前が嫌な気持ちをする事だけはしたくない。
……大丈夫、僕は狼君と一緒に居られればそれだけで幸せなんだからさ。けど、気に掛けてくれてありがとう。
(嫌になることなんて無いと思ったものの、せっかくの彼の好意を無下にすることは自身がやりたくないことだったので、相手を抱き締めたままそう呟き。そしてポンポンと二・三回その背中を優しく叩いた後、ゆっくりと体を離して微笑み掛けていき)
…わかった。
(顔を上げる頃にはその顔には微笑が戻っており、相手に心配を掛けさせてしまった事も申し訳なく思いながらもこれ以上は引きずらないように努めて明るく振る舞い。時計を見てみれば良い時間になっており、少ししてアナウンスで港に到着したことを報告する音声が流れたので鞄を手にして部屋を出て)
さ、行くか!楽しみだな。
うん、楽しみだね。
(こちらもカバンを持って、港に到着したクルーズ船から江ノ島へと降りて行き。近くの停留所にパンフレットが置いてあったので、それを二人分取って相手にも渡して行き)
まずは江島神社だっけ?
ん、そうだな。此処からなら歩いても近そうだ。
(相手が手にしたパンフレットを覗きこみながら位置を確認すると港からそちらへと向かって歩き始め。流石に湘南の海はなかなか綺麗だと思いつつ橋を渡り暫く行くと入口が見えてきて。平日の昼間といえども空いているわけではなく、混んでいるわけでもなかったがそこそこ人の姿があり、流石に有名な神社なのだなと思いながら鳥居を潜って行き)
先ずは本殿にお参りするか。
本殿か。あっ、あそこかな?
(そこそこに混んでいる江ノ島の通りを進みながら、鳥居を潜って行って。それらしき場所があったもののさすがに有名な神社の本殿だった為に人がそれなりに集中していて。若干の時間を使って、やっと本殿の前へと来ることが出来)
それじゃあ、祈願しようか。
ん、そうだな。
(二人で本殿の列に並びしばらく待つと漸く先頭にたどり着く事が出来たので財布から五円玉を出して賽銭箱に投げ入れると相手と自分が怪我なく無事にずっと一緒に居ることが出来るように祈願していき。じっと目を閉じ拝んで祈ると相手が祈願を終えるのを隣で待っており)
(こちらも賽銭箱にお賽銭を投げ入れれば、手を合わせていき。これから先、狼君と共に健康的に過ごせますようにと願っていって。神頼みなんて自分らしくないと感じたものの、それでも願わずにはいられないもので。閉じていた目を開ければ既に狼君が祈願を終えていた為に、一緒に列から外れていき)
次はむすび絵馬を買う?ちょうどあそこに販売所もあるし。…やっぱり気恥ずかしいかな?
(少し苦笑を零してそう尋ねてみて)
…買おう。…俺が買ってくるから此処で待ってろ。
(相手と共に列から外れてふと相手が尋ねてきたのでその視線の先を見ればむすび絵馬が売っており。じっとそれを見て苦笑する相手を見ると胸がきゅっと締め付けられるような感覚がして、相手の手を一瞬ぎゅっと両手で握り締めて相手の目を見てそう言うと販売所まで言って絵馬を一つ買ってきて。サインペンなどが置かれた場所に二人で歩いていくとサインペンを持ったは良いものの何を書くにしても気恥ずかしくなってしまいどうしようかと悩み)
…な、何て書こうな。…ず、ずっと一緒に居られますように、とか…?
(まさか相手が買って来てくれるとは思わず、きょとんとした顔を一瞬だけしてしまったがすぐに微笑ましく思いながらサインペンが置かれた場所へと移動をし。自身もサインペンを持てば、色々と書きたいことがあったので迷い)
そうだね…沢山書きたいことがあるけど、やっぱりずっと一緒に居られるのが一番の願いかな。
じゃあ、それ書いておくな。
(相手の同意を受けると漸く安心したようにサインペンのキャップを外して考えた通りの文面をなるべく丁寧に書こうと並べて行き。こんな絵馬だなんて書いた事も無かった上に大切な人との大事な物だと言うのだから緊張がしてしまう。何とか書き上げたそれを手に持つと相手に見せて微笑し)
出来た。…名前を書くのは流石に恥ずかしいよな?イニシャルとかにしとくか?
んー…見られないとは思うけど、一応イニシャルにしておこうか。僕はOだね。
(むすび絵馬に書き上げられた文章を微笑ましげに見つつ、相手のイニシャルと言う提案に自身の名前は朧なのでOかと思いながら、そう言えば狼君はRとLのどちらなのだろうと微かに疑問に感じつつもむすび絵馬を見ていき)
うん、じゃあ俺はRだな。
(イニシャルで書くということに落ち着いたので絵馬の隅の方にRという文字を書くとイニシャルばかりは相手に書いてもらった方が二人で署名したような感じがして何となく心境的には良いだろうと思い相手にサインペンと絵馬を手渡して)
この隣にOって書いてくれるか?
勿論。
(笑みを浮かべて相手からサインペンと絵馬を受け取れば、その端の方にOと書いていき。互いに名前のイニシャルのみだが、何だかそれだけでも嬉しく感じてしみじみと絵馬を眺めていって。そして、それを持てば掛ける場所を探していき)
狼君、あそこに掛けられそうだね。
(相手がイニシャルを書く様子を眺めていると二人分の願いを込めた絵馬が完成して。両手でそっとそれを持ち上げると相手が示した場所へと近づき、少しだけ空いていた隙間に絵馬を結びつけ。きゅっときつく結んで固定するとゆっくりと絵馬から離れて相手の隣に並び)
…うん、これで良し。
さてと、龍恋の鐘のところに行くか。
(絵馬が結び付けられたのを眺めていき、成就すれば良いなと思いながら狼君が側まで戻って来たのを確認すると、さっそく龍恋の鐘の方まで歩いて行き。しかしかなり名が知れているとあってか、少ない方だとは言え若者達やカップルなどが本殿よりも多くいて。けれどここまで来たのならやはり鳴らしたい為に、横の狼君を見遣り)
あれが龍恋の鐘か。狼君、鳴らしても大丈夫?
(/先ほど旅行から帰って来ました! 返信安定します!蹴可)
…うん。行こう、丁度空いてる。
(龍恋の鐘の前までたどり着くといよいよ緊張してきてしまい。若い男女のカップルで賑わっている其処で明らかに自分達は浮いていて。未だ友達同士で観光に来ただけと言い張れるが、鳴らしてしまえば間違い無くどんな言いわけも通用しない。それでも、先程船の中での相手の言葉を聞いていた自分としては穏やかな気持ちで了承の返事をする事が出来、ゆっくりと頷くと二人で龍恋の鐘の目の前まで歩いて行き)
…はは、やっぱりちょっと緊張するな。
(相手の了承に感謝しつつ、龍恋の鐘が設置されている場所にくれば恋人の丘にあると言うこともあって、目の前の見晴らしは良く。このように晴れた日に来れば遠くまで見渡すことが出来。周りの視線があるのかどうかはさておき、今は目の前にある龍恋の鐘に集中し。今も今後もこう言ったことで狼君に負担を掛けてしまうかもれしないが、それでもこのようにカップルらしいことが出来るのを嬉しく思う自分がいて。隣の相手と同じように、少し緊張気味になっている自身も頷いて)
…そうだね、でもきっと大丈夫。
(柔い微笑みを浮かべれば、龍恋の鐘から垂れる赤い紐を掴んでいき)
…ああ。
(周りの視線を気にすると居ても立ってもいられなくなってしまいそうなので今は目の前の鐘の事だけに集中することにして。若干の恥ずかしさはあるが、相手の言葉に自分も頷くとその赤い紐に自分も手を伸ばし。相手の手に自分の手を重ねるとゆっくりと一緒にその鐘を鳴らしていき。鐘の音が鳴り響き、一時の静寂が訪れ。ゆっくりと瞳を閉じると相手と共に在る事を願うように心の中で言葉を紡いでからゆっくりと瞳を開き、相手の方を見遣り微笑を浮かべ)
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