ヒーローと日本刀【非募集】

おわっ！？―って、つ、鶴丸か…。まんまとしてやられたなぁ！
(相手と同じく声を上げて大きく目を見開き数秒間きょとんとするも、それ仮装をした鶴丸だと分かれば楽しげにけらけらと笑い出して。それから相手が背後に隠れたことに気づくと、可愛らしいその様子に思わずきゅんときてしまいどうしようもなく頬を緩めつつ、「ほら、清光」と大丈夫だというように優しく隣へ連れ出し軽く肩を抱き寄せて。同じタイミングで仮装をしていない大倶利伽羅が部屋から出ていこうとする姿を捉えては、反射的に空いている片手でその腕を掴み止め)

驚かさないでよ！これそういうイベントじゃないんだからな！
(期待通りの反応に満足げにけらけらと笑い声を上げている鶴丸を見て文句を言うも、相手同様大倶利伽羅に気づくと彼の正面に回り込んできらきらとした瞳を向けつつ両手を差し出し。明らかに面倒くさそうに躱そうとする彼を見てわざとらしく確認するかのごとく「お菓子持ってないならさー…悪戯されても文句言えないよね？」と相手に尋ねると、擽る時のように手を動かしながらじりじりと彼に近寄って。)

そうだなぁ、清光。お菓子をくれなきゃイタズラをしてもいいという条件だからなぁ……？
(態とらしく大袈裟に頷きながら言葉を返すと途端ににんまりと口角を上げ、すかさず相手同様両手を構えて大倶利伽羅ににじり寄り。青ざめていく大倶利伽羅が “なっ…。お前達、俺に何をするつもりだ…” とこちらを警戒する様子を見せては、笑みを浮かべたまま隣の相手をちらりと見やった後、「勿論、お菓子をくれなかったから…―いたずらだぁぁっ！」と一気に彼に飛びかかり)

もう降参？来年はちゃんとお菓子用意しときなよねー。
(ひとしきり大倶利伽羅を擽った後に彼を解放してやると、面倒事を避けるようにすぐにその場を立ち去る背中に声をかけて。あらためて伊達の刀たちが使っている部屋を覗き込めば、仮装したままの鶴丸や普段通りの装いの燭台切らから焼き菓子やチョコレートなどを貰って。満足げに「やったね主、お菓子いっぱい貰っちゃった」と相手を見上げては、彼らに礼を言ってからその隣、織田の刀たちの部屋へと足を進め。)

うむっ、毎日お菓子が食べられるな！
(同様に礼を言ってから相手に続いて部屋を後にしては、相手の方へ顔を向けつつなんとも嬉しそうにこくこくと頷いて。お菓子の入ったカゴを上機嫌にゆさゆさと揺らしながら織田の部屋へ足を進めるも、途端にはっとした表情を浮かべては「だが、きちんと１日何個までと決めなければ……お菓子の食べすぎて虫歯に…」と部屋の前まで来て深刻な面持ちで呟き)

むしば？ってあの、歯が痛くなるやつ…？
(不意に深刻な表情を見せる相手にこちらまでつられて不安げな様子で尋ねるも、ちょうどそのタイミングで戸が開き長谷部が'主！お待ちしておりました！'と両手いっぱいに菓子を抱えて顔を覗かせれば、その用意の良さに思わず「まだトリックオアトリートって言ってないし…」と苦笑を零しながら茶々を入れて。)

そうだぞ。歯がバイ菌によって侵食され、酷い時はドリルで治療を受けなければなら―……っと。は、長谷部…？
(虫歯の恐ろしさを伝えるべく真剣な面持ちのまま説明しようとしたところ、目の前の戸が開き長谷部の顔が目に入れば思わず きょとんとしてしまい。続く相手の言葉に小さく吹き出しては、「確かにな」なんて楽しそうに相槌を打ち、長谷部に向き直ると「トリックオアトリート！お菓子くれなきゃいたずらするぞ～！」と改めて決まり文句を言い直し)

えー…ちょっと、俺の分は？
(決まり文句を言い終える前にひどくご機嫌な様子の長谷部が'歯磨きを忘れてはいけませんよ、主'と両手に抱えた菓子すべてを相手に押し付けるのを見れば、不貞腐れたように唇を尖らせながら自らを指差し訴えて。なぜか大きくため息を零した彼が'悪戯をされては敵わんからな'と渋々小さくラッピングが施された焼き菓子を差し出してくれば、ぱっと表情を明るくさせて「気が利くじゃん」と機嫌よくそれを受け取り。)

おっ、とと……。こんなに沢山っ…ありがとな、長谷部！
(彼らのやり取りを微笑ましく見守った後彼の言葉に大きく頷き。次いで両手いっぱいに受け取ったお菓子を落としそうになりつつも、改めてお菓子を見ては子どものような笑みを浮かべてお礼を伝え。その後も宗三左文字などからお菓子を受け取れば、一先ずその部屋を後にして廊下でお菓子を抱え直しつつ「流石にこの量は食べきれそうにないし……。毎日少しずつ、皆にお裾分けをするか」と嬉しそうに笑みを零し)

長谷部に貰った分だけでも一旦部屋に置きに行く？
(これ以上菓子を貰えば抱えきれなくなりそうな状態の相手を見れば自室の方を向けつつ提案し。相手ほどではなくとも普段食べている間食の量と比べたらかなり多めな自分のカゴの中身をちらりと見遣れば、「俺もお裾分けしよーっと。口内炎できちゃいそうだし、太りそうだもんなー…」と後半やや真剣な面持ちでつぶやいて。そうこうしているうちに自室の前に辿り着くと、両手の塞がっている相手に変わって戸を引いて開けてやり。)

やはり、数を決めて食べなければな…。一緒に運動もするか！
(相手に礼を言いつつ部屋に入れば、大量のお菓子を文机の傍らにまとめながら笑みを浮かべ。そこでふと、“久しぶりに嫉妬してくれるだろうか”なんて考えが頭をよぎってしまえば、お菓子をまとめるふりをしつつ「し、しかし……長谷部からこんなに沢山貰えるとはなぁ～…？ 長谷部は本当に俺の事を慕ってくれているんだなー……」と明らかにぎこちなく落ち着かなげな様子で、ちらちらと相手を見るように振り返り)

長谷部が主大好きなのは今に始まったことじゃないでしょ……ん？どうかした？
(相手に対する絶対的な信頼故にこの程度の言動では妬かなくなったのか、鏡台の前に座り込むと鏡でカチューシャを直しながら淡々と答えて。不意に鏡越しに相手の視線に気づくときょとんとした表情を浮かべて振り返りつつ尋ね、立ち上がればその意図を察することもなく相手の元に歩み寄り「次、どこ行く？」と手をとり指を絡めて。)

(/ 2周年のお祝いメッセージ、ありがとうございました…！
気づくのが遅れてしまい申し訳ありません(；；)
遅ればせながらお返事いたしました！本当に嬉しかったです、ありがとうございました(∩ˊᵕˋ∩)･* )

―…っ…。もう少し廊下をぐるぐるしたら、大部屋に行くか。
(もはや夫婦のような安定感を嬉しく思う反面、微塵も嫉妬する様子を見せない相手には少々不満気味に口をへの字に曲げて。しかし指を絡めるように手を握られれば呆気なくときめいてしまうもので、きゅっと手を握り返しては自然と笑みが零れ、ケロリとした様子で言葉を返し。
それから相手と手を繋ぎながら廊下を進んで行くと、目の前から狼男の仮装をした小狐丸が駆けてくる姿が見えて。早く近くで見せたいのだろうか、一直線にこちら目掛けて駆けてきたかと思えば「おおっ、小狐丸は狼男の仮装なん、だ…―なっ！！？」と言い終わると同時に覆い被さるように抱きつかれ、“ふふ、やっと見つけました” と擦り寄ってくる小狐丸を止めることもできず、いつも以上にもふもふとした髪の毛に包まれてしまい)

(/いえいえそんな…！ 気持ちが溢れてしまったため、向こうで吐き出させていただきました…( ¨̮ )
お返事まで返していただけて嬉しいです…！ありがとうございます！(；▽；))

ちょっと、あんまりべたべたしないでよねー。俺の主なんだけど。
(流石に目の前で過度な触れ合いを見せつけられもすれば嫉妬やら独占欲やらの念が沸き起こるのか、じとりとした眼差しを注ぎつつ牽制すると相手の背に回された小狐丸の腕を解いて。それからすぐに二人の間に割って入りひしと相手に抱き着けば、'ぬしさまは皆のものでしょうに'と不満を零す彼の手に「ほら、これやるからさっさと三条の部屋にでも帰れよ」と短刀にあげるために多めに用意していた飴の小包を押し付け。)

(/ 15日に書き込もうか迷った末にやめたところだったので、メッセージを見つけた時は本当に驚きましたし嬉しかったんですよー！！
とんでもないです！あらためまして、2周年おめでとうございました。これからもどうぞよろしくお願いしますね( ˙ᵕ˙* ) )

清光……。
(先程は意図的に仕掛けても反応が無かっただけに、あからさまに嫉妬心をあらわにする相手の様子に思わずきょとんとしてしまい。小狐丸もこちらの様子を見てか押し付けられた小包を渋々受け取ると、それとこちらを交互に見やった後 “では……ぬしさま、また後程” と残し、三条の部屋へと戻っていき。それからすぐ堪えきれなくなり身体を支えるように相手の背に手を回すと、空いている片手でその頭をぽふぽふ撫でつつ「なるほど……。俺が誰かに触れられるのは嫌なんだな？」とどこか嬉しそうに頬を緩め)

(/そんなに喜んでいただけていたとは…！思い切って書き込んで良かったです(*˘︶˘*)
こちらこそ、末永くよろしくお願い致します…！)

えっ……あ、そうかもしれない。
(自分の態度を指摘されて初めて相手に嫉妬心を見抜かれていたことに気がつき、ばつが悪そうに口ごもりつつも認めるともう一度しっかりと抱き締めてから腕を解いて。相手自身に対して浮気の心配はしていないものの、他者から相手に向けられる矢印には未だに敏感なようで、「誰かが主にべたべたしてるとこ見ると、もやってする」と本音を素直に口にしながらやけに嬉しげな相手をちらりと見上げ。)

(/ 次に書き込んでくださった時はもっと早く見つけられるように頑張りますね…！！
それでは一旦失礼します(* ॑꒳ ॑* ) )

～っ……。きっと俺も、お前が誰かに触れられていたらもやもやする。
(相手のその言葉は自分の事を大好きだと言っているようなもので、それを可愛らしく思うと同時にそれだけ愛されているのだと感じれば、わざと嫉妬させようとした事は申し訳なく思うものの、改めて相手への愛情が溢れてしまい。そこで徐に相手の両頬に手を添え、周りから隠すように袖を口元にもっていったかと思えば「お互いにヤキモチ妬きだな」と小さく笑い、触れる程度にそっと唇を寄せて)

(/ではもっとこっそり書き込みますね…(？)

了解です！では、こちらも失礼します～( ¨̮ ))

んっ……誰かに見られたら恥ずかしいって。ほら、次行くよ。
(自分のそれと同じだけの相手からの愛情も感じ取れば、嬉しさに緩む口元を隠すべく顔を背けて、照れ隠しに素っ気なく言葉を返しつつ手を取り歩き出して。粟田口の大部屋を目指して廊下を進む間も、自ずと先ほどの相手の言葉やら口付けやらを反芻してしまい、どこか機嫌良く指を絡めて手を繋ぎ直すと「ほんとはそんな可愛い格好の主、皆に見せたくないんだからね」と素直な言葉で独占欲に塗れた本心を口にして。)

清光は、俺が思っているよりも独占欲が強いんだな……。
(きょとんと驚いてみせるも、自分でも分かるストレートなその本心には堪らず頬が緩んでしまい、しっかりと手を握り返しつつ声を弾ませて。しかし、相手の姿を改めてまじまじと見ては、普段よりも肌の露出が多いその仮装をするその相手に思うことはこちらも同じなため、こっそり口角を上げては「まぁ……お互い様だな」と密かに呟き落とし、そのまま軽い足取りで大部屋の前まで行き)

当たり前でしょ、主のこと大好きだもん。
(今更驚きを顕にする相手に思わず少し不貞腐れながら答えるも、その後のつぶやきは聞き取れなかったのか何を言うこともなくひと声かけてから大部屋の戸を開けて。既に他の部屋を回ってきていたらしい短刀たちと、そんな彼らに囲まれた一期や脇差たちに出迎えられれば、くすりと笑みを零しつつ「トリックオアトリート！俺たちの分のお菓子、残ってる？」とからかうように尋ねて。)