海棠鋭利 2015-10-15 20:58:50 |
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ん。忘れる努力はした。…でもあれは忘れない方が面白いと思ってな。
(うんうん、と勝手に納得しながら新しいチョコレートの箱に手をつけ。「鋭利の弱さは俺が補う。…それじゃだめか?」弱さなど見せることの少ない相手だからこそ抱えるものは大きいはずで。少しでも安心して欲しいと前記述べては顔を覗きこみ)
人の黒歴史を面白いとか言うな…!(面白いから忘れないって質悪過ぎんだろ?一嶋係長かよと心中でツッコミ、上記を若干拗ねながら述べ。顔を覗き込みながら言う相手に「チャーチに居る間はそれでも良いのかも知んねぇけど..さ…ここ最近、後輩達を指導する立場になって…俺らもいずれは柊介達みたいに卒業して…一人で戦場を駆けんだろ?…弱いままじゃダメなんだよ…」と俯いたまま膝に置いた手をぎゅっと握り呟き)
なかなかないだろ?鋭利の黒歴史なんて。
(悪びれもなく述べて拗ねるなというように肩をぽんぽんと叩き。「俺はお前のメサイアだ。せめてチャーチに居る今だけは…鋭利のこと支えたいと思ってる。」相手の握りしめた拳を片手で包み込み「全部一人で抱えるな、」ゆっくりと諭すように言って)
そうそうあってたまるか!(相手の言葉に上記を返し。俯いたまま握りしめた手に重ねられた手と相手の放った言葉に目を大きく見開き「珀…。」と呟き、弾かれた様に顔を上げると薄っすらと涙が滲む目で相手の顔を見上げ気まずげに視線を逸し「やっぱ昨日今日の俺、おかしい!…外の空気吸って来るな?」と言ってベッドから立ち上がろうとし)
ないからこそ嬉しかったりするもんだ。
(相手の普段見られない一面を見られるのはごく限られた人間のみで。その限られた人間に自分がなれていることが嬉しくて微笑んで見せ。「泣いてるのか?」自分を見上げる相手の目が僅かに濡れていることに気づき立ち上がろうとする肩を押さえて自分も隣へ座り「鋭利はそのままでいい。…うまく言えないけど、何も変わることなんてない。」と深く頷きもう行っていい、というふうに肩から手を離してやり)
………。(そう言われてしまえばもう何も言い返せず。相手の言葉に「は?……な、泣いてなんかないからな」と目元に滲む涙に気づき一言発するとその弾みで涙が頬を伝い慌てて否定しながら手で拭い誤魔化す様に立ち上がろうとしたのに肩を押さえられ固定されると逃れようもなく視線を逸し相手の放った言葉にまた込み上げて来るものを感じ肩から手が離れた瞬間部屋を飛び出しチャーチも離れ外へ全力疾走し)
鋭利、無理は良くない。
(相手が黙り込んだので様子を伺っていれば涙を拭うのを見捉えて上記述べ。飛び出していった相手の背中に「車に気をつけろよ、」と親のように言い放ち完全に姿や音が見えなくなると「だから鋭利は放っておけない。…卒業、したくないな、」離れ離れになる未来を首をゆるく振って否定し相手のベッドへ寝転び)
……っ………ハァ………ハァ………。(全力で道という道を走り抜け辿り着いた場所は芹沢という男と初めて会った場所で息をつめるももう他の場所へ向かう気力もなくベンチに仰向けに倒れ込み息を整え)
……くそっ………なんでっこんな……(息が整うと堪えていたものが溢れ出し涙が頬を伝いベンチを濡らし上記を吐き出し。「……っ…俺は死なない…けど今のままじゃ、珀が…弱いままじゃダメなんだ…強くなんなきゃいけねぇのに……なんでっ」と止まらない涙に右腕で目を覆い弱々しい声で絞り出す様に吐き出し)
…鋭利はどこまで行ったんだ?
(相手がしばらく帰ってこないのを心配してとりあえず外に出てみてはあたりを見回し。考えを巡らせ数秒固まってから「まったく、」思い当たった場所へと足を進めて。)
鋭利、帰ろう。
(目的の場所に付けばやはりベンチに倒れ込んでいる相棒を見つけ近づいてしゃがみこんみ目元を覆う腕を揺すって帰ろうと促し「今日は何か食べたいものあるか?限定のチョコだってクッキーだって何だって分けてやるから、」自分ならばこれでついていくのだが、と相手の様子を窺い)
………。(近づいて来る足音にそんなに長く自分は此処で泣いていたのかと今はもう涙が止まって乾いた目元を覆う腕を動かさずに思いメサイアに声を掛けられても反応出来ず。腕を揺すられ促されても動く気になれず「…まだ此処に居る。ちゃんと戻るから、先帰っててくれ」と呟き)
…そうか。じゃ、俺もここにいる。
(相手の頭の横、ベンチの端に腰掛けてはもうすっかり薄明るくなってきている空を見上げて「ここにいるのは俺の勝手だろ?」ぽつりと呟いて。今チャーチに帰っても心配は募るばかりで、戻るとはいうがすぐには戻ってきそうにないのでとりあえず黙って隣にいようと消えかかっている白い月をぼんやりと眺め)
…帰れって言ったのに……何で..此処に居るって..わかった…?(変わらぬ体勢で相手が頭上に腰を下ろすのを音と空気で感じ取り相手の言葉に上記を若干掠れた声で呟き訊ね、相手の呟きに「…物好き」と小さく呟き返し)
俺はお前のメサイアだろ。鋭利の行きそうなところくらいなんとなくわかるもんだ。
(実際はなんとなくではなく考えに考えた末の勘に頼ったまでだがそれはあえて述べることなく上記をしれっと呟きポケットに入れたままだったチョコを1つ口に入れ「物好きで構わない、」相変わらずぼんやりと辺りを見ながら小さく頷いて。掠れた相手の声が多少気になったものの泣いていたのか、などと聞けば期限を損ねられそうなのでそこで口を閉じて)
何だよそれ…そういうもんか?まぁお前が居く場所ならわかるけど…(これじゃあ、1人の時間あんま作れねぇな…と思いながら上記を先程より少し掠れがマシになった声で呟き、物好きでいいと言う相手に「…やっぱ物好き」とまた小さく呟くと目元の腕を漸く退け空を静かに見つめ)
嗚呼。鋭利のことは何だってわかる。
(得意げに言っては自分の行く場所ならわかると言う相手に「さすがメサイア。ナイスだ、」ふっと微笑みを返して。「鋭利…目が真っ赤だぞ?」やっと腕をどけた相手の顔を真上から覗き込み)
何か、それ怖い…。(何でもわかると言う相手に本当はそれ程本気で思ってはないが上記を呟き。空を見ていたら突如相手の顔がドアップで迫り、相手の指摘に視線を泳がせ「…嗚呼、ずっと腕乗っけてたから…型がついたんだろ…風で冷やしたいし空見てたいから退け…」と呟きながら視線を逸し)
営利は臆病だな。
(相手の言葉にふっ、と微笑みながら上記返し。退けと言われれば素直に退くものの「空なんていつでも見られるだろ…」少しばかり不服そうに元の体制に戻り)
冗談だっての…空は毎日毎時間違うだろ…それに俺はこんな時ぐらいしか見れない(相手の言葉に少しむかついて早い種明かしをし、相手はいつでも見れると言うが自分にはそんな余裕はないというか育った環境のせいか常に周りに神経を張り巡らせて生活し、スナイパーとして任務にあたる時も見るのは空ではなく標的、感じるのは風…空をゆっくり眺める機会等ないに等しくメサイアが傍に居る今は唯一神経を張り巡らせる必要もなく安心して空を眺められる瞬間だと口には絶対出せない思いを抱いて上記を呟き)
わかった、好きなだけ見ていればいい。
(小さく頷いては相手のことだから周りを警戒しているのだろうと思い当たり。「俺がいるから、鋭利は大丈夫だ。」自分も空を眺めながらぽつりと呟き白い月に目をやって「もう朝だな…」また忙しい一日が始まるのだと肩を落として)
………。(相手の言葉に微笑み空を見上げ、昔は毎日夜になると空を見上げ星を眺める様な子供だった…いつからだろ?空を見上げなくなったのは…父さんと母さんと萌を亡くした日からかな?と思いを馳せ数十分身体を起こし立ち上がり「…帰るか。」とメサイアにいつも通りに戻った笑顔で告げ)
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