匿名さん 2015-10-02 14:03:20 |
通報 |
とってもとっても嬉しいけれど…、心臓が保たないかもなんて贅沢な悩みだわ…。でも幸せなのは間違いないわね。
(先程の言葉ですら未だに心臓の高まりが治らないというのに今後もそのような言葉を掛けられるとなるとやや心配になりながらも、自身と同じように僅かに頬を赤らめた相手を見ればふわりと微笑み。「またこれるといいわね」と嬉しそうな相手に此方まで暖かい気持ちになり、自身もポワレを食していき。楽しい時間はあっという間で、皿の上も綺麗になっていき)
……そうだな。今がその調子では本当に本番でもたないぞ?
(今からこんな調子では、式で倒れでもおかしくないと冗談を言って笑い。自然に時間は過ぎ…「さて。馳走になった。鯨もたまには良いものだ。また来るとしよう」自信があるだけあって、ナンシアも大満足。次回は魚を選んでも良いかもしれないと珍しく思いつつ。「まあ、この街には暫く来ることはないだろう。悔いのないようにな」今は概ね2時過ぎ、帰りの事を考えるとあと4時間ほど。髪を切りに行ってもまだ余裕はある。)
…じゃあ普段からもっと言ってもらう必要があるわね。
(確かに、と思うと恥ずかしさにむうっと口を尖らせ、表面上は慣れるためと本心を隠したままにやりと微笑んで。皿を綺麗に片付けるとご馳走様でした、と両手を合わせて「えぇ、また連れてきてね?」満足そうで。ちらりと店内の時計に視線を遣り時間を確認して)
………、なかなか恥ずかしいものがあるな
(今はこそ特別な時間だからいいものの、普段からとなるとナンシアでも恥ずかしく。なんとなく顔隠すように前髪をゆびで弄り。「ああ。…今は美容院だな。どこにするか…」美容院まで載っているパンフレットはいかがなものか。ともかくそれを見ればすぐに数件見つかった。「イケメン美容師」やら「No. 1」と並ぶ凄そうな美容院から紹介文のない地味そうなものまで。)
……、こんなにあると迷ってしまうわ。イケメンは興味が無いけれど。
(今まで髪を切るといえば村に一つだけある美容室だったため、こんなに沢山あるとなると何を基準に選んだらいいのか分からず眉を顰め。取り敢えず長さと量だけ調節出来ればいいかと「ここにしようかしら…」パンフレットを見る限りいまいる場所から遠く無く、また個人経営の無難そうな店を指差して)
あると言ったら殺しに行っていたところだ。
(腕を組みため息ひとつ。ニーナはそう言わないとしても、万が一言ったなら本気でそうするつもりで。なんでも真顔で言い放つナンシアなので見分けはつきづらいが。
「……お前がそこがいいと言うならそうしよう。」本当はもっといい所で髪を切らせたいものの、本人の意思が最優先。地図を見ながら向かえば、一般家屋のようなこじんまりとした、どちらかと言えば床屋があり。)
そんな物騒なこと、明るいうちから言わないの。…それに、ナンシア以外に興味無いわ。
(真顔で言う相手の言葉、本来ならば強いと感じるだろうが今は夫婦という関係、嫉妬なのだろうかと思えば可愛らしくくすり、と小さく笑いを漏らすと宥めるように上記を述べて。店の前に着けば思った通りこじんまりとしており、ここならさほど明るくも無いし落ち着いて過ごせるだろうと踏んでは「…ナンシアはどうする?1時間ほどで終わるだろうしどこか見てきても大丈夫よ」と)
嬉しいことを言ってくれるな。…分かってはいるのだがな。
(そうニーナに窘められれば、少し眉を下げ。こうして伴侶ができたのは長い人生で当然初めて、気持ちに整理がついておらず。
「そうだな……そうさせて貰おうか。仕上がりを楽しみにしている」ニーナの提案に乗れば、昨日買った日傘と支払いに十分なお金を渡し。少しイメージが変わるであろうニーナの姿想像して微笑めば、「また一時間後。」と背を向け。
一時間後、ニーナが散髪を終えてもナンシアはまだおらず。)
…、まだ居ないみたいね。
(ふんわりと波打つブロンドの髪は宣言通り胸元で切り揃えられ、柔らかく風に吹かれており。辺りを見渡しても相手の姿は無く眉を下げると道の端に寄り、日傘の下で待つ事にすると暫くして二人組の男性に声を掛けられ。所謂ナンパ、自身にとっては初めてのことで困った様子で眉を下げながら「待ってる人いるんで…、」と誘いを断り続け)
ーーお前たち、何をしている?
(男がニーナに触れようと手を伸ばしたその時、その手首を取り問いかける。掴まれた男の手はミシリと嫌な音がして。「見た所小金持ちといった所か。名を言ってみろ。家族もろとも路頭に迷わせてやろう」静かな、しかし怒りの隠しきれない声色。宣言通り、そうするであろう事は見るに明らか、既に男の一人は逃げ出し)
…!ナンシアっ!
(相手の姿を見ればぱっと表情を明るくしたのも束の間、掴まれた男性の手首からは嫌な音が響き思わず眉を顰め、仲間の一人が一目散に逃げて行ったのを見ると何とも居た堪れなくなり事情を説明しようと相手の細い手首にそっと手を添えて「…そんなことする必要ない無いわ、行きましょう?」と相手を落ち着かせる為にも先ほどの困った表情とは一転し冷たい視線を男性に送れば添えた手をするりと腕に絡ませその場を後にしようと)
……………、そうだな。熱くなりすぎた
(ニーナに静止されれば幾分冷静になり、男から手を離して。このままでは怒りが再燃しそうだと引かれるままその場を後にして。
「……まずは、待たせてすまなかった。私がもっと早く戻っていればあんな事にはならなかった」折角来たというのに嫌な思いをさせてしまった。やはり一緒にいれば良かったと深く後悔しており。)
ナンシアが謝ることじゃ無いわ。それに声を掛けられただけだから…。
(その場を離れ静かな道に出ると腕を離し。相手の表情を見上げれば後悔の念を感じ、首を左右に振り相手の日傘の下に入り自分の日傘で正面から見えないように隠してから背伸びしてはちゅっ、と相手の頬に口付けをして「でも嬉しかったわ。…ありがとう」とはにかみながら微笑み離れると「…何か面白いものでもあった?」と出掛けていた間のことを聞こうと話題を変えて)
いや、しかしーー
(まだ何か言おうとすると、頬に口付け。暫し惚け、そして微笑み。「私も嬉しくなるな…ずっとお前の側にいよう。約束だ」結果的にはこれで良かったかもしれないと思え。
「ああ…お前のために土産をと思ってな、色々見て回っていた。結局決まらなくてな…」結局待たせる事になったと少し照れくさそうに答え。「さ、見に行こうか。」とにこり微笑み歩き出し)
えぇ、約束、よ。
(ほんのりと頬を染め相手の言葉に嬉しそうに瞳を細め、どうしようもなく相手にくっつきたくなってしまうと再び腕を組む形になり満足げな表情を浮かべては"土産"という単語に反応し顔を上げると「そうだったの?ふふ、私も迷っちゃいそう」と楽しみにしている様子で歩みを進め)
時間はまだある。…お前は悩まなくていいのだぞ?
(腕を組んできたニーナ、優しくその頭を撫で。ふと気付いたように口を開けば、「言い忘れていたが…その髪型、似合っているぞ。」と、髪を短くしたニーナを改めて見て。
しばらく歩けば、土産物屋がずらりと並ぶ通り。お菓子からぬいぐるみ、玩具など珍しい物も多く置かれており)
っ、…ほんと?嬉しい。
(自身も先程の騒ぎで忘れていたのか、髪型について褒められると時間差ということもあってかほんのりと頬を染めては嬉しそうに双眼細め。土産物の並ぶ通りに着けば、目移りしてしまうほどのたくさんの品物に視線を動かしながら「これだけあったらナンシアが迷うのも納得できるわ」と)
ああ。……今度私も切るべきか
(相手の変わったイメージに触発され、自分の腰に届きそうな黒い髪に触れ、いい加減鬱陶しいかもしれないなどと思案し。
「だろう?…これなんかはどうだ?」見て回っていて気になった一つ、それはテディベア。ベージュ色のそのぬいぐるみはショーウィンドウの中からこちらを見ていて。……問題はそのテディベアがノワールくらいの大きさがあるということで。)
ふふ、いいかもしれないわね。前に切ったのはいつ?
(頭に思い浮かべながらそれはそれでイメージが変わっていいなと柔らかく微笑んでから、こんなに伸ばすにはどのくらいの時間が掛かるのだろうかと考えて。ショーウィンドウから此方を見るテディベアは可愛らしいもので、近付いては感嘆を漏らしながら瞳を光らせて見つめるもののはたりとその大きさに気付いてしまえば相手を振り返っては「でも大き過ぎるわ。…サイズ的にはこっちの方がいいのかしら。」と隣に並ぶ小さいテディベアを指差して)
そうだな……………
………30年くらい前か?
(髪を指にくるくると巻きつけ手遊びをしながら思案。やけに長く考えていれば相当長い単位が飛び出し。それを分かっていれば当然切るかどうか悩み。
「ん?そんな小さなものでいいのか?」自分も寄って見てみれば、なんだか物足りないような気がして。ニーナが欲しければそれでいいのだが、どうなのかと首を傾げ)
トピック検索 |